• Delphine
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デルフィーン

術師タイプ — 秘術師
敵に術ダメージを与える
攻撃の対象がいない場合はエネルギーをチャージして(最大3回)次の攻撃時に一斉発射する
  • VC23
  • 遠距離
  • 火力
/ 80
【コードネーム】デルフィーン
【性別】女
【戦闘経験】三年
【出身地】ヴィクトリア
【誕生日】11月2日
【種族】フェリーン
【身長】152cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【物理強度】標準
【戦場機動】標準
【生理的耐性】標準
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】標準
デルフィーンは長年にわたりノーポート区の諜報員として活動し、その後模範軍の一員としてロンディニウム周辺で発生した一連の戦闘に加わった。ヴィクトリアでの一件が収束後、ロドスと戦略協定を結びヴィクトリア事務所に協力している。
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。

【源石融合率】0%
鉱石病の兆候は見られない。

【血液中源石密度】0.14u/L
血液中源石密度はやや高めとなっており、ロンディニウムでの作戦が彼女の健康にある程度の影響を及ぼしているものと見られるため、鉱石病感染のリスク軽減に気を配ること。
デルフィーンがかの有名なヴィクトリアのウィンダミア公爵の娘であり、その爵位の第一継承者であることは、ロドスではほとんど公然の秘密となっている。
ロドスのオペレーターの中には、高い地位と豊かな富を持つ人物も少なくない。しかしデルフィーンの権力、あるいは手にするはずだった権力と言うべきものは、その中でも群を抜いている。今日のヴィクトリアを世間がどう評価しようが、実権を有する公爵の継承者という身分は、膨大な数の高速軍艦を動かすことができ、領地内では有無を言わせぬ発言力を持ち、目を張るほどの富を有するということを示すものなのである。しかし我々の見立てでは、彼女はどうやらそれらの誰もが羨む資産をすべて放棄したようだった。自らの過去に関わるものとして彼女が手元に残したのは、「ウィンダミア」というファミリーネームが刺繍されたコートと、母が残した剣だけのようだ。
現在、デルフィーンは訓練室で過ごす時間を除けば、ロドスにいる時間のほとんどを各種旅行ガイドを閲覧したり、旅慣れたオペレーターたちと雑談したりすることに費やしている。気をつけておくべき情報すべてを几帳面に記録し、最適な旅行のルートを思案するその姿は、熟練のバックパッカーそのものだった。しかし、彼女は自然景観や文化的景観にはあまり興味を持っていないようで、普通の観光客たちが押し寄せるようなその手の観光地は、彼女の旅行計画ではあまり優先的に選ばれないようだ。ではどのような旅行計画になるかというと、彼女は多くを語ってはくれなかった。一つだけわかったのは、どちらかと言えば、彼女はほとんどの者が避けるような混乱した地域を訪れることを好むということだ。

デルフィーンとはうちの近所の面白い場所とか美味しいお店の話をいっぱいしたべ!だけど旅行の計画を立てる時って、冶金工場とか採掘場の場所まであんなに気にするものなのかな?
――バグパイプ
ふふ、職業病でしょうね。よーくわかるわ。
――ハーモニー
デルフィーンは自身の過去を滅多に語らない。しかし時々、グラスゴーの友人たちに、幼い頃にリンカルダンで過ごした夏の話をすることがある。
リンカルダンはヴィクトリア北東部の辺境、リターニアとの国境付近に位置しており、ヴィクトリアの軍事的な要衝であり、ウィンダミア公爵領の最も重要都市である――と、リンカルダンに関する説明が並ぶと、人々は足がすくむほどに厳重な移動要塞を思い浮かべるが、デルフィーンが語るリンカルダンはそれとは全く異なる。
当然と言えば当然だ。あれは彼女の故郷なのだから。
デルフィーンはリンカルダンの航路にある小さな湖のことを語った。一年のうち数ヶ月の夏にだけ、そのどこまでも澄み切った湖を目にすることができるのだという。さらに彼女は、湖の畔にあるおかしな木の話や、六月にしか見つからない七、八種類の昆虫についても語った。夏のリンカルダンは樹林に接近することもあり、それについて語る彼女はいつも興奮した様子で、木の種類を一つ一つ挙げていくそうだ。それから、リンカルダンが山々の影に潜り込んだ時の話や、巨大な雨雲に向かっていく時の話まで……
疑う余地もなく、彼女はそこで幼少期における最高の日々を過ごしたのだろう。だがそんな思い出の中には、どうやら「公爵の後継者」に相応しいエピソードは存在しないようだ。ヴィクトリア貴族の社交界では、ウィンダミア公爵の厳格さは有名だったため、きっと後継者にも厳しいのだろうと多くの者たちが想像していた。実際、デルフィーンのマメやタコで分厚くなった手のひらや熟達した戦闘技巧を見れば、母親が彼女相手にも決して手を緩めなかったことが見て取れる。しかしその一方で、それは公爵の身分を用いて自身の後継者を宴会や兵営に行き来させ、早々に「次代の公爵となる」ための準備を進めるよりも、母として時間を共に過ごし、娘にできるだけ長く笑顔でいてほしかったということの現れでもあるように思う。
ひとたび責任が両肩にのし掛かれば、公爵の子が心の底から笑顔になることなどもはや無理に等しい――それをよく知っていたからこその、ウィンダミア公爵の選択だったのかもしれない。
【権限記録】
ウィンダミア公爵領下のいくつかの郡の混乱は、決して想定外のものではなかった。
ウィンダミア公爵の戦死後、公爵の軍隊はすべてロンディニウムの前線を退き、前線に向かっていた移動要塞も撤退を命じられ、事実上この戦争から身を引くこととなった。リンカルダンから出されたいくつかの声明では、アンフェリス・ウィンダミア公爵と、その継承者であるデルフィーン・ウィンダミアはいずれもロンディニウム周辺の戦場で命を落としたとされている。爵位の継承権を握るいくつかの勢力間では、すでにウィンダミアの領有権をめぐる争いが始まっており、その背後には歴史ある軍事団体、他のヴィクトリア大公爵、さらにはリターニアの選帝侯まで、数多くの支持者の影が見え隠れしている。
しかし、デルフィーンはウィンダミア領をめぐる争いには消極的な態度を見せている。リンカルダンへの帰還を急ぐことはなく、自身の身分をもって再び各勢力の支持を得ようとする意欲もないようだ。彼女は「ウィンダミア公爵の後継者」という身分がもたらす人脈や財産を利用するつもりはなく、また今後の計画もリンカルダンとは無関係だと我々に語ってくれた。

本人の許可を得て、彼女の発言をここに記録しておく:
戻るつもりはありません。ハンナ、もうこれ以上聞かないでください。善意で言ってくれているのは承知の上ですが、考えを改めるつもりはないんです。私では力不足だと思っているとか、面倒事に巻き込まれるのが怖いとか、そういうことではありません。もちろん、政治的な小細工のやり方がわからないわけでもありませんよ。何人かを手玉にとって、何人かの口を塞いで、さらに何人かを甘い餌で釣って……私が何年も諜報員をやっていたことを忘れないでください。
ですが、何のためにそんな政治ゲームを続けるんですか?
両親のことは敬愛しています。自らの領地のためにその生涯を捧げた二人の努力を否定しようなどとは微塵も思いません。ですが、私はもうその結果を目の当たりにしました。リンカルダンを救うのは私ではなく、他の誰でもない――そんなことは誰にもできないんです。このまま「公爵の娘」あるいは「公爵」として陰謀家たちを振り払い続けるよりも、より具体的なことを成して、具体的な罪悪を打ち倒していきたいんです。
リンカルダンだけでなく、ヴィクトリア全体にも言えることですが、そこで暮らしている人々を過小評価すべきではないんですよ。彼らは自分で選択することができる……彼らに必要なのは指導者ではなく、共に歩む仲間なんです。
私はあなたたちの一員であり、模範軍の一員です。具体的な行動でもって、出会う人々を助けているんです。ともなれば、何かしらの役職を全うしているも同然だとは思いませんか。
皆こういった「責任を担う」人を褒め称えますが、そういった責任は、宮殿に上がることには直結しないんです。
未投函の手紙:
お母様、私は元気にやっています。心配はいりません。
またすぐに旅立つつもりです。今回はカイシャー郡に向かいます。やはり近いうちにリンカルダンに戻る予定はなく、お会いすることは叶いませんので、手紙での近況報告となることをお許しください。
今のところ、私はノーポート区に落ち着いていて、復興も順調に進んでいるようです。ボクシングジム「スロバーノッカー」も営業再開して、ハンナはここをヴィクトリアでナンバーワンのボクシングジムにするのだと息巻いていました。きっとできると思います。それから、皆でベアードにも会いに行きました。モーガンはベアードにと新しいビデオを持って来ましたが、彼女がビデオシアターを好きだったのは映画が見られるからではなく、居眠りできるからなんですよね。ですが、彼女たちがそうしたいのならと、野暮な言葉は控えました。しばらくしてお金が貯まったら、皆であのビデオシアターの営業も再開させようと思っています。ベアードもきっと喜んでくれますよね。彼女のための席は、ずっと空けておくつもりです。
このところ、いろいろな物事を目の当たりにしました。昔お父様との旅行で見知ったものよりも、ずっと多くのものを。今になって初めて、私は生まれ育ったこの国のことをそれほど深くは理解していなかったのだと気付かされました。麦がどうやってビールになるのかも、家を一軒一軒回って燃料用に駄獣の糞を買い取る人がいることも、最近になって初めて知ったんです。私がお母様やお父様から学び取れたものは、思っていたよりも少なかったのかもしれません。ですが、だからこそ、自分の選択が正しかったとますます確信できるようになりました。
数日前に、一枚の写真を見つけました。おそらく、しおりとして本に挟んだまま、ロンディニウムまで持って来たのだと思います。何歳の頃かは忘れてしまいましたが、お父様が大きな鱗獣を抱えて、お母様がすねた顔の私の肩に腕を回している写真です。きっとまた、バカンスを予定よりも早く切り上げることになったのでしょう。私たちが特別な誰かでもなく、まだ何も起きていなかったのは、あの頃だけですね。
お母様のことが、とても恋しいです。
「お母さんはもう医者のお姉さんが手当してくれましたよ。怪我はしているけれど、すぐに目を覚ますだろうとのことです。」
「あなたの気持ちはよくわかります。もし自分がもっと強ければ、もっとしっかりしていれば、訓練で手を抜いたりしなければ、他の道を選んでいれば……お母さんは無事だったんじゃないのか、って。」
「ですが……起きてしまったことはもう変えようがありません。身を挺してあなたを守ったお母さんに恩返しがしたいのなら、これからもっと強くなればいいんです。次に危険が差し迫った時には、前に出てお母さんを守れるほどに強く。」
「だから、もう泣いちゃダメです。お母さんだってきっと、あなたがもっと大きく、強くなって守ってくれることを願っているはずですよ。」
ロンディニウムでの事件が収束後、デルフィーンは真夜中にヴィクトリアの辺境で盗賊に襲われて息も絶え絶えになっている母娘を救出した。重傷を負って意識を失った母親を医者に任せた後、デルフィーンは泣き止まない女の子を抱きしめ、慰め続けた。夜が明けるころ、女の子はようやく穏やかな眠りに就いたのだった。
HP
1532
攻撃力
1370
防御力
128
術耐性
20
配置コスト
26
攻撃間隔
3 秒
ブロック数
1
再配置時間
80 秒

素質

  • 血で刃を濯ぐ
    HPが80%以上の敵への与ダメージ+18%
  • 仇討ちの決意
    【悪兆渦流】において、敵【サルカズ】を攻撃時、攻撃力が120%まで上昇する。さらに、特性によりチャージできるエネルギーのほか、【サルカズ】への攻撃時にのみに発射されるエネルギーを追加で1回分チャージできる

スキル

設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
  • 「集中」
    自動回復手動発動
    初期SP
    5
    必要SP
    15
    継続時間
    5 秒
    攻撃範囲変化、攻撃間隔を大幅に短縮し、通常攻撃時、敵に攻撃力の50%の術ダメージを与える
    attack@atk_scale
    0.5
    base_attack_time
    0.2
  • 「制圧」
    自動回復手動発動
    初期SP
    20
    必要SP
    40
    継続時間
    30 秒
    攻撃力+100%、HPが50%未満の敵を攻撃しなくなる。攻撃を受けた対象は毎秒デルフィーンの攻撃力の6%の術ダメージを受ける(最大4回まで重複し、スキル終了まで持続)
    atk
    1
    max_cnt
    0.24
    attack@max_cnt
    0.24
    damage_addition
    0.06
    attack@damage_addition
    0.06

モジュール

  • ORIGINAL
    デルフィーンの記章
    デルフィーンはアーツエネルギーの制御に秀でている。
    外勤部門の決定に基づき
    外勤任務においては術師オペレーターとして区分し、秘術師の責務を担う。
    特別に本記章を授与し、
    その証明とする。
  • MSC-Y
    ほの暗い正義
    STAGEステータス強化説明
    1
    • HP +95
    • 攻撃力 +70
    秘術師の特性
    敵に術ダメージを与える
    攻撃の対象がいない場合はエネルギーをチャージして(最大3回)次の攻撃時に一斉発射する
    攻撃エネルギーがある時、攻撃速度+30
    2
    • HP +110
    • 攻撃力 +85
    血で刃を濯ぐ
    HPが80%以上の敵への与ダメージ+21%
    3
    • HP +120
    • 攻撃力 +92
    血で刃を濯ぐ
    HPが80%以上の敵への与ダメージ+23%
    『外勤任務に就いて231日目。周りのすべてが慣れ親しんだものとはかけ離れており』――
    明け方、デルフィーンはまだ燃え尽きず残っていた焚き火のわずかな光を借りて日記を書き始め……ほどなくして筆を止めた。というのは、ロンディニウムでの大戦から早くも一年近くが過ぎたことにふと気付いたからだ。
    遊侠としてヴィクトリアへ戻り、辺境を渡り歩き始めて以来、彼女は今まで気付きもしなかった不公平をあまりにも多く目撃するようになった。それに伴い、剣で自らの信じる正義を執行することにも、次第に慣れてきていた。
    それゆえ、この近くにサルカズの流れ者が集団で隠れ住み、住民の安全を脅かすのみならず方々で略奪をしているという話を聞いた彼女は、すぐさま次の目的地を定めた。
    「恐らく、その人たちはロンディニウムを目指す途中で終戦を知った不運な人々なのでしょうけどね。」
    ――と、その時、後ろから声がした。
    「たすけて……」
    声に振り向けば、幼いフェリーンの少女が物陰から顔を覗かせている。
    少女は震えながら遠くの黒い地平線を指さし、そちらを見たデルフィーンは、刀を提げて近付いてくる四つの人影に気付いた。
    「あの人たち、みんな魔族なの。お願い、お家まで送ってもらえない?」と少女は言った。
    デルフィーンが母の形見たる長剣を抜けば、その刀身にはアーツが流れ輝いて、少女の怯える顔を照らし出す。そこには、鞭打たれたらしきいくつかの傷跡と黒い結晶が見て取れた。
    一方で、遠い人影は皆足を止め、その後身をひるがえして地平線の先に広がる闇へと姿を消した。
    「お家まで送ってほしいと言いましたか?」
    デルフィーンの鋭い眼差しをその少女は直視できないようで、少しためらってから頭を垂れたままうなずいた。
    しかし、いざ少女をつれて野営地まで向かってみれば、なぜだか彼女は締め出されてしまった。どうやらそこの頭目はデルフィーンのことを警戒しているらしい。
    そして、野営地を一目見たデルフィーンのほうは、そこでフェリーンの感染者たちがひと固まりになり、鞭と震える四人のサルカズの子を隠そうとしているのを見た。
    彼女の胸には怒りの炎が燃え上がった。
    「こうして罪のない子供たちに追い立てられたふりをさせ、他人を騙しておびき寄せては餌食にしているんですね。」
    「さあ、あなたは戻りなさい。」デルフィーンは女の子を放してやると、野営地の頭目を指さし、こう言った。「あなたはついてきてください。これまでにあなたたちが傷つけてきた無辜の人々のため、報いを受けてもらわねばなりませんので。」
    「報いだと?俺は手下たちに食わせるためにやってるんだぞ。」
    その言葉に、彼女は首を横に振った。
    「それは言い訳になどなりません。その子たちが大人になった時、どんな人間になってしまうかを考えたことはないのですか?」
    そうしてデルフィーンは頭目を連れ、野営地からは決して目が届かないほど遠くまで歩いて行った。
    「野営地の人々のことは、私がロドスに掛け合って助けてもらえるよう頼んでみます。――さあ、剣を構えなさい。」
    外勤任務に就いて231日目。デルフィーンが剣を収めたその箱にはまた一つ傷跡が増え、彼女はヴィクトリアからさらに遠ざかるその道を進んでいった。

基地スキル

  • 旧知と新交
    事務室配置時、事務連絡速度+20%、連絡回数が1回増えるたびに、グラスゴーの手がかりを入手する確率が増加(勤務時間と最大同時求人可能数が確率に影響する)
  • 計算上手
    制御中枢配属時、貿易所に配置されたグラスゴーオペレーター1人につき、受注効率+10%