• Nine-Colored Deer
  • 九色鹿
  • 나인컬러드 디어

九色鹿

補助タイプ — 祈祷師
敵に術ダメージを与える
スキル発動中、通常攻撃が味方に対する治療行動になる(HP回復量は攻撃力の75%
  • YD09
  • 遠距離
  • 支援
  • 生存
/ 80
【コードネーム】九色鹿
【性別】女
【戦闘経験】なし
【出身地】炎国
【誕生日】12月8日
【種族】エラフィア
【身長】172cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【物理強度】普通
【戦場機動】普通
【生理的耐性】標準
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】標準
九色鹿(くしきろく)は、炎国のとある山から来たと自称しているが、その具体的な所在地については言及しなかった。
薬草の採集と使用に関して豊かな知識を持ち、また一定の作戦能力も持つ。他のオペレーターの紹介によってロドスへ交流と学習を目的にやってきた。しばらくの間、ロドスに同行する予定。
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。

【源石融合率】0%
鉱石病の兆候は見られない。

【血液中源石密度】0.13u/L
鉱石病患者の救助の際には基礎的な防護を行っているため、感染の危険は検出されていない。

九色鹿さんはとても健康よ。炎国の薬草に詳しいようですし、他の皆さんに薬草の分類を伝授していただくのはどうかしら。そのついでにミルラさんと色々交流させておけば、薬草の苦みの取り方について何か掴めるかもしれませんし……
――医療オペレーターブリーズ
正規の訓練を受けていないとのことだが、九色鹿は戦場について明確に理解している。ロドスに来る以前の彼女について我々は知るすべはないが、傷口への応急処置や、負傷者を運ぶ時の手際などから見て、きっと過酷な場面を多く経験してきたのだろう。災難から得られるものは人によって異なる。逃げることを選ぶ者もいれば、積極的に向かって行く者もいる。九色鹿は後者であり、ロドスにやってきてからの彼女は積極的に医療部とコミュニケーションを試みながら、学び続けている。そんな彼女の学習意欲は他の者にも広まり、他部門のオペレーターたちも共に救急治療を学び始めている。
「救急治療の知識を覚えておいて困ることなんてないし、本当に危ない場面になったら手伝えるしね!」
――人事部門某オペレーター
「あっ、はい、炎国で薬草サンプルの採集中に偶然九色鹿さんに出会いまして。急にそばに現れましたので、びっくりしました。いえ……足音は聞こえていたんです、ただ……あの時の彼女は肩に数羽の羽獣を乗せてらしたので、驚いたんです。羽獣を連れて山登りする人って、普通いないじゃないですか?……あとそうでした、山に引っ越してから長いともおっしゃってまして。どうしたら山の中で長く住んでいられたのかも気になりました。山奥で一人はつまらなくないのでしょうか……」
「お部屋には制作途中の丸薬がたくさんあったんですよ。いつも山で新鮮な薬草を採っていらっしゃるそうで、その薬草を使った特別な丸薬の作り方も考案されたそうです。炎国の茶葉と現地の薬草を砕いて調合した丸薬は、淡いお茶の香りがして、苦みも強くないんです。へ?大丈夫です、あれは体調を整えるための丸薬ですから、飲んでも問題ありませんよ。もう、そんな目で見ないでくださいよ!食いしん坊ってわけじゃないんです!」
「山の麓の村には診療所があって、九色鹿さんはいつも作った丸薬をそこの患者にあげているんです。診療所とは長期的な協力関係にあるみたいで、無償で薬の提供をしていたらしいです……本当です、本当に無償なんです!ここで嘘ついてどうするんですか。無償だったからこそ、最初の頃は診療所の医者も薬の出来を疑って使おうとしなかったんですよ。だって普通なら、貴重な薬をタダで人にあげたりしませんから。ですが、九色鹿さんが落石で怪我をした村人の手当てをしている場面に偶然出くわして、彼女の医術を目にしてやっと、九色鹿さんが本当に徳の高い方で、自分はあと一歩で貴重な出会いを無にするところだったと気付いたと言っていました。はい、その医者が私に話したんです。九色鹿さんの薬への知識と医術も、それはもう褒め称えていました。ご存じでしょう、ああいう辺地だとどうしても医療資源が不足しがちですから、九色鹿さんのような病気を診てくれる人がいるなんて、患者にとっては本当に幸運なんです。ああでも、彼女ご自身が直接診療所で診察することはほとんどなかったそうです。いつも薬を提供するだけで、どうしても人手が必要な時だけ手伝うんですって。不思議でしょう?最初は性格かなって思いましたけど、どうも前に何かあったらしいです。さすがにそこまで詳しく聞けませんでしたけど。」
「それで、もう何日か留まっても大丈夫かなって思って、少し九色鹿さんとお話をしたんです。そうしたら、自分の医術を更に高めて、もっと多くの人を救いたいとおっしゃったので、お誘いしてみたんです。ロドスに技術交流でもいかがですかって。すると、診療所の医者も患者も殴りかかって来そうな顔をしてましたよ。みんな九色鹿さんに離れてほしくないですからね。その気持ちもわかるので、それ以上食い下がらなかったんですが……」
「その後、九色鹿さんは患者たちとたくさん相談して、一定期間ごとに、ロドスに一週間か二週間ほどやってきて勉強と交流をするということで……私がお迎えに行きますから、お泊まり先は私の宿舎にしても大丈夫でしょうか?……はい、これでいいんですよね。え、向こうに滞在した理由についても紙での報告が必要なんですか?す、すぐ書きます。」

――某オペレーターの外勤音声記録より
今は昔、九色鹿は炎国を遊歴し、各地で医者として人助けをしていた。命を救うことに見返りは求めない、というのが彼女の信条だった。ある時、天災に見舞われた村を通りがかった彼女はそこに留まり、負傷者の治療にあたった。しかし、最大の善意をもって人々に接した彼女に、善意による報いはなかった。当時、村の通信は中断され、医療物資も薬品も不足していたため、倒れる患者が日に日に増えていた。その不足分を補うために、九色鹿は村唯一の医者と共に山へと薬草を探しに行った。もう何も残されていないこの村を導いて、きっと窮地を脱することができるだろうと彼女は信じていた。しかしそんな彼女の願いに反して、いわれのない噂がすでに心が折れかけている人々の間に広まった――九色鹿は医者ではなく、災厄を引き起こした元凶だと。
「あの女は自分の薬を売り込むために、みんなの信頼を稼ごうとここに残ったんだ!」「見たんだろあのアーツ!きっとあいつが天災を呼んだんだよ!」苦痛に呻く患者だけでなく、予想もできない人の心も相手にしなくてはいけなかった。九色鹿はそのようなデマを一度も相手にしなかったが、それでも一部の人の心が蝕まれていった。しまいには、乱暴な村人たちが彼女の前に集い、「災厄を引き起こしたエラフィア」に出ていけと強引に申し渡した。
最終的に、九色鹿は様々な病気の治療手段が記された書籍と、丸薬の作り方を医者に託し、一番近い街までかなり長い道のりを歩いて、この村がまだ救助を必要としていることを伝えた。その後、彼女は静寂を求めて山へと向かった。
しかし、山の中もいつまでも安寧ではなかった。麓の診療所にはいつも助けを待つ患者がいた。逡巡したものの、九色鹿はそこの医者に薬を渡すことにした。幸い、この地では前のようなことは起こらなかった。
彼女は今でも自らの信念を貫いている。人の心を癒すことは、身体を癒すことよりずっと大事であると、彼女は信じている。
「やっと戻りやがったかー。外勤どうだった?あー……大丈夫じゃなさそうだな?」
「もう疲れて死にそう……ていうか、あんたと顔合わせるのって何日ぶり?」
「七日間くらいじゃね?なんだよ……」
「なんかふっくらしてない?顎のお肉たぷっとしてるわよ、どうしたのよ。」
「最近食堂の飯がうまくてさ、ちょっと食いすぎたかも。」
「まさかウンさんを拝み倒して、一週間もずっとご飯を作ってもらったとかじゃないよね?」
「まさか……俺を何だと思ってるんだ。炎国のオペレーターでさ、コードネームが九色鹿って人だよ。あの人の作った炎国料理、めっっっちゃくちゃ美味いんだぜ。」
「まだ残ってたりする?あたしも食べたい!」
「たっぷりあるぜ、帰りが遅いオペレーター用に、冷蔵庫に作り置きを残してくれるんだ。どんな味がいい?辛いの?それとも辛くないのがいい?甘味はどうだ?温めて持ってきてやるよ。」
「味付けまで選べるんだ?じゃあ辛いのを……いや、やっぱり辛くないのにしよ。最近胃が弱くて。」
「胃が?ほら、胃にいいっていう丸薬だ、やるよ。」
「丸薬?やだわ、丸薬なんて苦いもん。帰ったらおかゆでも飲むから。」
「この丸薬、全然苦くないから大丈夫だって。茶の香りまでするんだ。試してみろよ。俺も帰ったばかりの頃は胃が弱かったけど、何日かこれ飲んでたら良くなったんだ。」
「嘘じゃないよね?じゃあ一つちょうだい……ほんとだ、苦くない!」
「だろ、お前に嘘なんかついてどうすんだよ。」
「苦くない丸薬とか初めて。作ったのって誰?ちょっと買い置きしたいわ。」
「さっき話したあの炎国の人だ、今お前が食ってるこの料理と同じでな。おっ、粥もあったぜ。今温めるからおかず食いつくすなよ。」
「まさかお粥もその人が?」
「そのまさか。この冷蔵庫の冷蔵室に入ってるのは全部あの人作だよ。こんな風にシールが貼ってあって目印になってる。夜また食べたくなったら、自分で取って温めればいい。ああそうだ、この箱に入った丸薬も彼女がわざわざ残してくれたもんだ。胃に効くやつは青いシールのだから間違えんなよ。」
「この薬も全部彼女が?」
「炎国ではいつも薬草採集に行くらしくってさ、丸薬も毎回作って持ってきてくれるんだ。」
「万能じゃん……あんたがこんな短時間でここまで太っちゃったのも頷けるわ。」
「だろ。ここんとこ食事が楽しくてしかたねぇよ。もしうちのおふくろもこのレベルだったら、俺はもうとっくの昔にまん丸のボール体型だぜ。」
「ちょ、ボール体型って。ほらあんたも食べてよ、自分だけだとなんか恥ずかしいし。」
「よしきた、茶碗取ってくる。」
「あんたこれだけ食べさせてもらったんだから、お礼くらいはしたんでしょうね?」
「花は送った。でもあの人の宿舎前、他の人からも送られてて花だらけだったぜ。」
「あ、それなら贈り物にちょうどいいのがあるよ、今回の帰りで買ったやつ。明日一緒に渡しに行こう。」

――時間不明、食堂の監視録音より
九色鹿は植物の爽やかな香りや、墨がまだ乾ききっていない書道や水墨画、そして摘みたての新茶が好きである。
ここのすべてが好きだ。だからこそ、ここにあるすべてを心から慈しんでいるのだ。
HP
2035
攻撃力
478
防御力
179
術耐性
25
配置コスト
11
攻撃間隔
1.6 秒
ブロック数
1
再配置時間
70 秒

素質

  • 縹渺彩雲
    攻撃範囲内のHPが40%未満の味方に20%の加護状態を付与する

スキル

設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
  • 人間降吉
    自動回復手動発動
    初期SP
    12
    必要SP
    30
    継続時間
    25 秒
    攻撃力+60%
    atk
    0.6
  • 仙山去遠
    自動回復手動発動
    初期SP
    30
    必要SP
    40
    継続時間
    20 秒
    攻撃速度+5070%の確率で遠距離攻撃によるの物理被ダメージを無効化し、素質の発動条件が「最大HPの100%以下」になる
    attack_speed
    50
    talent@hp_ratio
    1
    prob
    0.7

モジュール

  • ORIGINAL
    九色鹿の記章
    九色鹿は味方に継続的に加護を付与することに秀でている。
    外勤部門の決定に基づき
    外勤任務においては補助オペレーターとして区分し、祈禱師の責務を担う。
    特別に本記章を授与し
    その証明とする。
  • BLS-X
    「仙薬」
    STAGEステータス強化説明
    1
    • 攻撃力 +25
    • 防御力 +15
    祈祷師の特性
    敵に術ダメージを与える
    スキル発動中、通常攻撃が味方に対する治療行動になる(HP回復量は攻撃力の100%
    2
    • 攻撃力 +40
    • 防御力 +20
    縹渺彩雲
    攻撃範囲内のHPが50%未満の味方に23%の加護状態を付与
    3
    • 攻撃力 +50
    • 防御力 +25
    縹渺彩雲
    攻撃範囲内のHPが60%未満の味方に26%の加護状態を付与
    とある小さな家の庭で、若い農夫が農具を下ろして座り込んだ。
    「いやぁ、本当にありがとうございました、先生!農具の使い方が下手なもんで、この傷じゃ危うく足を引きずって歩けなくなるところでしたよ。」
    医者は処方箋と薬草をしまうと、服薬時間や回数に注意するよう丁寧に言い聞かせた。
    農夫は地面に座り、山を見下ろす。「私は一日で半畝(はんせ)の土地を切り拓けるんですが、村には大勢人がいるもんで……この山を全部拓いて作物を植え、全員を腹いっぱい食わせるには、あと百年は働かないとならんでしょうね!」
    「そうだ、飲んだら不老不死になって、ついでに駄獣みたいに力持ちになれる薬なんてありませんか?この村は私を頼りにしてくれてるんで、そんなのがあればいいんですが!」
    医者は笑って眉を下げ、医学書の端を折ると、「試してみましょう。」と答えた。

    医者は様々な場所を旅して、そのうち荒野には墓がいくつか増えていった。そして彼女は、再び小さな家の門を叩いた。
    農夫は敷居に腰掛けて、干からびた麦の穂を握りしめている。顔にいくつかしわができた彼は、拳で強く胸を叩いて、苦し気にこう言った。「駄獣が歳で逝きました。まさか私より先に死ぬなんてね。」
    医者は彼を診てやり、病気はないが無理をしないようにと告げて、またいくつか薬を処方した。
    農夫は薬草を脇に置き、言った。「末の息子を、移動都市とかいう場所に行かせてやりたいんです。そこでなら、未来を拓くこともできるはずですから。ただ、お金がどうにもなくて、どんなに畑仕事をしても足りないんです。」
    新しく買った小さな駄獣を引きつつ、彼はしばらく考え込んでから口を開いた。「このまま土地を拓き続けるにしても、私はもう老い先短い身の上です……一体どうしたらいいんでしょう?私がいなくなったら、末の息子はどうすれば?……数年でも構いませんから、寿命を延ばす方法はありませんか?」
    医者は何と言葉をかけていいかわからず、さらに丸薬を出してやるしかできなかった。「体力を補う薬です。これならば、あるいは……」

    その後、医者はいくつかの地を歩き、大小様々な村や町に足を踏み入れ、無数の祈りの声を聞いた。そうして彼女は、再びあの痩せこけた駄獣と、それを引く農夫のことを思い出した。
    小さな家には普段よりも多く人がいて、農夫は床に横たわっていた。彼は子供たちに手を握られており、その後ろには孫たちが立っていた。数人の眼差しが、まだ助かるかと尋ねるように、彼女を見つめた。
    医者は前に出て言った。「以前、言っていましたよね。不老不死の薬が欲しい、と。私が作りましたから、これを飲めばまだ……」
    老人はしばらく沈黙し、しわだらけの口を動かした。「本当は、そんな薬などないのでしょう?……先生はずっと歳をお取りになりませんが、この薬を飲んだところで、私にはきっと効き目がないはずです……」
    医者は彼の視線を辿り、家の外を見やった。苗は半分しか植えられておらず、末の息子の足にはまだ泥が付いている。農夫がため息をついて目を閉じると、末の息子は静かに泣き出した。

    それから、医者は山に入った。
    「老いは治せぬものなのでしょうか?」答える者はない。しかし樹木がざわめいて、羽獣がささやいた。
    山の蓮が口を開いた。「治せぬ。不死を求めるのは贅沢な暮らしをする者だけだ。」
    「では、病は治せぬものなのでしょうか?」
    小さな獣が口を開いた。「治せる。衆生は皆、無病息災を求めるものだ。」
    医者が振り返ると、蓮は咲き誇り、獣はただ水を飲むばかりで、何も答えはしなかった。
    医者は悟った。「不死ではなく、ただ息災であれるように。苦しむ民のため、この先はただ病をのみ治し続けましょう。」

基地スキル

  • 因果
    加工所に配置時、因果の累積値が40に達する時必ず副産物を1回獲得する
  • 応報
    加工所に配置時、応報の累積値が80に達する時必ず副産物を1回獲得する