
- Matsukiri
- 松桐
- 마츠키리
マツキリ
先鋒タイプ — operator.classBranch.counsellor
敵を2体までブロック
配置待機エリアの味方ユニットを強化可能
配置待機エリアの味方ユニットを強化可能
- HK17
- 近距離
- COST回復
- 支援
ボーナスを含む
【コードネーム】マツキリ
【性別】男
【戦闘経験】なし
【出身地】極東
【誕生日】6月16日
【種族】ループス
【身長】183cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【性別】男
【戦闘経験】なし
【出身地】極東
【誕生日】6月16日
【種族】ループス
【身長】183cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【物理強度】普通
【戦場機動】標準
【生理的耐性】標準
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】普通
【戦場機動】標準
【生理的耐性】標準
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】普通
マツキリ、本名は森内徹。バーテンダーであり、おでん屋台の店主であり、鍛冶町周辺における情報業者の中心人物である。複数の職業を掛け持ちしており、幅広い人脈を利用して、特に極東方面の情報関連業務の処理を得意としている。情報交換および事業拡大などの面でロドスと協力関係を結びたいとマツキリ本人から申し入れがあり、同時に本人の希望もあって先鋒オペレーターとしてロドスの任務に参加している。
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。
【源石融合率】0%
鉱石病の兆候は見られない。
【血液中源石密度】0.12u/L
源石との接触は極めて少ない。
【源石融合率】0%
鉱石病の兆候は見られない。
【血液中源石密度】0.12u/L
源石との接触は極めて少ない。
マツキリはロドスで行われた複数のテストで優秀な成績を残している。本人は「肉弾戦とか綺麗ちゃうやろ」などと話していたが、切り込みからの近接戦闘、重装備での長距離急襲、短距離の瞬発力など、いずれの項目でも基準値以上の成績を出していた――体温、血液中酸素濃度および心拍変動性の波動曲線はむしろ一部のベテランオペレーターよりも落ち着いている。しかし理解しがたいことに、肉弾戦での殲滅シミュレーションを行うと、彼は優勢な状態でいつも動きを緩めてしまう。
マツキリは刀を器用に扱うこともできる――実戦訓練に使われた裂獣の死体を即席で解体する、という課題を与えられたところ、彼は二本の短刀だけで関節の位置を特定し、裂獣の腱を切り離した。その切り口はすっぱりと綺麗に切れていて、余分な凸凹は一切ない。しかし彼の器用な両手は、人型のダミー人形が三メートル以内に現れると途端に固まってしまう。その刀を振り下ろせば、二度と取り返しのつかないものを断ち切ってしまうのではないか、とでも思っているかのように。
マツキリが意図的にそうしていることは、誰の目にも明らかだ。しかし彼が「『終わり』をもたらす側は演じたないねん」と主張する以上、こちら側はどうすることもできない……
人事部と外勤部で話し合った結果、マツキリはやはり先鋒オペレーターとして編成することになったが、主な責務は前線の状況の偵察・火力補助と戦術面での穴埋めにとどめられた。
マツキリは刀を器用に扱うこともできる――実戦訓練に使われた裂獣の死体を即席で解体する、という課題を与えられたところ、彼は二本の短刀だけで関節の位置を特定し、裂獣の腱を切り離した。その切り口はすっぱりと綺麗に切れていて、余分な凸凹は一切ない。しかし彼の器用な両手は、人型のダミー人形が三メートル以内に現れると途端に固まってしまう。その刀を振り下ろせば、二度と取り返しのつかないものを断ち切ってしまうのではないか、とでも思っているかのように。
マツキリが意図的にそうしていることは、誰の目にも明らかだ。しかし彼が「『終わり』をもたらす側は演じたないねん」と主張する以上、こちら側はどうすることもできない……
人事部と外勤部で話し合った結果、マツキリはやはり先鋒オペレーターとして編成することになったが、主な責務は前線の状況の偵察・火力補助と戦術面での穴埋めにとどめられた。
【業務報告書】
X月21日
依頼内容:シュレッダーのゴミ受けに落ちたピアスの回収
依頼人から網タイツを借りて、掃除機の吸い込み口にしっかり固定し、ゴミ受けを下向きにして叩きながら粉々になった紙を吸い取った。最後にピアスだけがストッキングに引っかかり無事回収完了。
最初、依頼人が自分で集塵パックを開けたところ、ホコリが舞い上がってくしゃみをしてしまい、紙の粉をばら撒いてしまった。その後、私は依頼人の代わりに事務室を掃除した。……これ書く意味あるん?とりあえず一緒に記入しとくわ。
X月24日
依頼内容:五番目の昇降機で三週間連続「お化け騒ぎ」が発生している原因を探ること
俺も最初は興味津々だったが、何回か見張っていると「お化け騒ぎ」というのは昇降機が勝手に降りたり、ひとりでに赤いランプを点灯したりするだけだとわかった。単純に機械が故障しているだけだろう。エンジニア部から昇降機の稼働記録を借りて読んでみると、故障の頻度はその日の平均湿度と相関していることに気がついた。そこでエンジニア部のXさんにエアコンの点検を依頼したところ、エアコンの配管から水が垂れていることが判明した。その水滴はちょうど階数指定センサーに落ち、センサーは水に反応して、誤作動を起こして下降していたというわけだ。
配管の修理はXさんにお願いした。事務室の清掃を手伝ってくれたお礼だと言い、快く引き受けてくれた。
依頼人に「お化け騒ぎ」の経緯を説明したが、どうやらあまり信じてもらえなかったようだ。
X月25日
依頼内容:夜の怪談に合った効果音の収集
食堂にほとんどガスの抜けた炭酸飲料があったので「シュー……ポコポコ……」といった泡の音を録音。「井戸の溜まり水」の効果音として使用した。次に、エアコンの吹き出し口にある金属製のルーバーをスプーンで軽く引っ掻き、「ギィー……」といった鉄の扉が開閉するような音を録音。さらに不要な紙をプリンターの排紙口から入れ、給紙せずにプリンターを起動し、紙屑の縁がローラーと摩擦して「サー……」と鳴る音を録音。「幽霊」が移動する時の効果音として使用した。そして夜中、依頼人の怪談に合わせてそれらの効果音を繰り返し再生した。
それにしても、昇降機の「お化け騒ぎ」は、なぜこんなに広まったのだろうか?いまだに疑問だ。なぜこんな話が?それに、効果音を俺の手で再生してやらなきゃいけない理由も謎だ。
その後、依頼人と一緒に注意を受けた。この手の催しごとは事前に申請が必要だそうだ。
X月30日
依頼内容:企画案が絶対に通るようにする手段を探すこと
依頼内容は意味不明だが、ひとまずそういったご利益のあるお守りを持ってくると約束した。今度御机に戻ったら、そういうのも業務範囲内か宮司さんに聞いてみよう。
X月21日
依頼内容:シュレッダーのゴミ受けに落ちたピアスの回収
依頼人から網タイツを借りて、掃除機の吸い込み口にしっかり固定し、ゴミ受けを下向きにして叩きながら粉々になった紙を吸い取った。最後にピアスだけがストッキングに引っかかり無事回収完了。
最初、依頼人が自分で集塵パックを開けたところ、ホコリが舞い上がってくしゃみをしてしまい、紙の粉をばら撒いてしまった。その後、私は依頼人の代わりに事務室を掃除した。……これ書く意味あるん?とりあえず一緒に記入しとくわ。
X月24日
依頼内容:五番目の昇降機で三週間連続「お化け騒ぎ」が発生している原因を探ること
俺も最初は興味津々だったが、何回か見張っていると「お化け騒ぎ」というのは昇降機が勝手に降りたり、ひとりでに赤いランプを点灯したりするだけだとわかった。単純に機械が故障しているだけだろう。エンジニア部から昇降機の稼働記録を借りて読んでみると、故障の頻度はその日の平均湿度と相関していることに気がついた。そこでエンジニア部のXさんにエアコンの点検を依頼したところ、エアコンの配管から水が垂れていることが判明した。その水滴はちょうど階数指定センサーに落ち、センサーは水に反応して、誤作動を起こして下降していたというわけだ。
配管の修理はXさんにお願いした。事務室の清掃を手伝ってくれたお礼だと言い、快く引き受けてくれた。
依頼人に「お化け騒ぎ」の経緯を説明したが、どうやらあまり信じてもらえなかったようだ。
X月25日
依頼内容:夜の怪談に合った効果音の収集
食堂にほとんどガスの抜けた炭酸飲料があったので「シュー……ポコポコ……」といった泡の音を録音。「井戸の溜まり水」の効果音として使用した。次に、エアコンの吹き出し口にある金属製のルーバーをスプーンで軽く引っ掻き、「ギィー……」といった鉄の扉が開閉するような音を録音。さらに不要な紙をプリンターの排紙口から入れ、給紙せずにプリンターを起動し、紙屑の縁がローラーと摩擦して「サー……」と鳴る音を録音。「幽霊」が移動する時の効果音として使用した。そして夜中、依頼人の怪談に合わせてそれらの効果音を繰り返し再生した。
それにしても、昇降機の「お化け騒ぎ」は、なぜこんなに広まったのだろうか?いまだに疑問だ。なぜこんな話が?それに、効果音を俺の手で再生してやらなきゃいけない理由も謎だ。
その後、依頼人と一緒に注意を受けた。この手の催しごとは事前に申請が必要だそうだ。
X月30日
依頼内容:企画案が絶対に通るようにする手段を探すこと
依頼内容は意味不明だが、ひとまずそういったご利益のあるお守りを持ってくると約束した。今度御机に戻ったら、そういうのも業務範囲内か宮司さんに聞いてみよう。
美しいデザインの名刺がオペレーターの手元に行き渡るにつれて、「森内さん」という呼び名も自然とロドスに定着した。
夕暮れ時、食堂の片隅にはいつも湯気が広がっている――その湯気をたどると、マツキリの煮込むおでんがある。様々な種類の具が入り混じった美味しそうなにおいはブリッジまで届き、自然と皆喜んで彼の前に列を作っている。初めて食べるおでんに感激する声や、故郷の言語訛りで賞賛する声が、今日も屋台の周囲をいつも通り賑やかに彩っている――その合間には、突拍子もない依頼や、最新のゴシップ情報も潜んでいる。マツキリはいつでも話題を振れるように、話のタネをストックしている。昨晩のスペシャルカクテルのレシピ、御机で出回っている新しい怪談、そしてタイミングよくかけるための慰めの言葉。しかし話題の中心が彼自身に移りそうになると、彼はいつもただ笑ってちくわを出汁に沈め、人の注目を自分から逸らしている――特に「おでんの由来」の話は、何度使っても効果的だ。曰く、古代極東のある反乱において、政府の正規軍が平定のため出兵していたが、彼らはもはや壊滅寸前まで追い詰められていた。そんな時、軍に同行していた中納言が神禾京(かんのぎのみやこ)から持ち出した最後の調味料を使い、戦場で大鍋いっぱいの出汁を煮込んだ。そして残り僅かな食料を竹串に通すなどして鍋に入れ、階級の別なく声をかけ、満腹になってから反乱軍に最後の突撃を行うことにした――しかし中納言があまりに腕利きで政府軍の士気が高揚したこと、料理のにおいがあまりに食欲をそそってしまったことから、反乱軍の戦意が完全に崩れ去ったという。当時の正規軍が駐屯していた場所は、極東北部の高志関より東側だった。そのため、おでんのことを「関東煮」と呼ぶ地域もある……という話を楽しんで、おでんもごちそうになった以上、マツキリの身の上話を根掘り葉掘り聞き出すのは、あまりに無神経と言えるだろう。
マツキリの八方美人さは無関心からきているわけではなく、むしろ礼儀正しさが現れた衝立のようなものである――それこそが、マツキリが保ち続けている安全な距離感なのだ。彼は先ほどまで、ダンスホールの踊り場で談笑し、語り合い、その場全体を仕切っていた。しかし音楽が止まるや否や、暖かくも無意識に震える指で窓ガラスをトントンと叩きながら、窓の外、廊下の外、そしてデッキの外の夜空と視線を移していく。マツキリの情熱は、礼儀正しさに駆り立てられた「芝居」でしかないことに気付く者も稀にいる。本当の「森内徹」は、おそらくロドスと極東を行き来するほんの短期間しか顔を見せないのだろう。
マツキリはよく、旅人であるかのように振る舞い、屋台と酒、そして旬の情報と都市怪談を携えて放浪している。彼の目を借りることで、ロドスは極東方面の動向を即座に把握することができるのだ――それでも、いつもどこか遠くを向いている彼の目が、ロドスに灯るともし火と見つめ合う日がいずれ来てくれるだろう。
夕暮れ時、食堂の片隅にはいつも湯気が広がっている――その湯気をたどると、マツキリの煮込むおでんがある。様々な種類の具が入り混じった美味しそうなにおいはブリッジまで届き、自然と皆喜んで彼の前に列を作っている。初めて食べるおでんに感激する声や、故郷の言語訛りで賞賛する声が、今日も屋台の周囲をいつも通り賑やかに彩っている――その合間には、突拍子もない依頼や、最新のゴシップ情報も潜んでいる。マツキリはいつでも話題を振れるように、話のタネをストックしている。昨晩のスペシャルカクテルのレシピ、御机で出回っている新しい怪談、そしてタイミングよくかけるための慰めの言葉。しかし話題の中心が彼自身に移りそうになると、彼はいつもただ笑ってちくわを出汁に沈め、人の注目を自分から逸らしている――特に「おでんの由来」の話は、何度使っても効果的だ。曰く、古代極東のある反乱において、政府の正規軍が平定のため出兵していたが、彼らはもはや壊滅寸前まで追い詰められていた。そんな時、軍に同行していた中納言が神禾京(かんのぎのみやこ)から持ち出した最後の調味料を使い、戦場で大鍋いっぱいの出汁を煮込んだ。そして残り僅かな食料を竹串に通すなどして鍋に入れ、階級の別なく声をかけ、満腹になってから反乱軍に最後の突撃を行うことにした――しかし中納言があまりに腕利きで政府軍の士気が高揚したこと、料理のにおいがあまりに食欲をそそってしまったことから、反乱軍の戦意が完全に崩れ去ったという。当時の正規軍が駐屯していた場所は、極東北部の高志関より東側だった。そのため、おでんのことを「関東煮」と呼ぶ地域もある……という話を楽しんで、おでんもごちそうになった以上、マツキリの身の上話を根掘り葉掘り聞き出すのは、あまりに無神経と言えるだろう。
マツキリの八方美人さは無関心からきているわけではなく、むしろ礼儀正しさが現れた衝立のようなものである――それこそが、マツキリが保ち続けている安全な距離感なのだ。彼は先ほどまで、ダンスホールの踊り場で談笑し、語り合い、その場全体を仕切っていた。しかし音楽が止まるや否や、暖かくも無意識に震える指で窓ガラスをトントンと叩きながら、窓の外、廊下の外、そしてデッキの外の夜空と視線を移していく。マツキリの情熱は、礼儀正しさに駆り立てられた「芝居」でしかないことに気付く者も稀にいる。本当の「森内徹」は、おそらくロドスと極東を行き来するほんの短期間しか顔を見せないのだろう。
マツキリはよく、旅人であるかのように振る舞い、屋台と酒、そして旬の情報と都市怪談を携えて放浪している。彼の目を借りることで、ロドスは極東方面の動向を即座に把握することができるのだ――それでも、いつもどこか遠くを向いている彼の目が、ロドスに灯るともし火と見つめ合う日がいずれ来てくれるだろう。
マツキリは全ての休暇を断った。
といっても、彼が我々を驚かせるのは、これが初めてのことではない。入職申請を提出した時、口先だけで争いを収めてしまいそうなこの男はただ恥ずかしそうに笑っているだけで、「なぜロドスを選んだのか」と聞かれても、どうにもうまく説明できないようだった。
ロドスに入職してからというもの、マツキリのスケジュールはいつもぎっしり詰まっていた。彼は何度も外勤任務を申請し、様々な国や地域を渡り歩き、多くの人々と話をして、彼らの話に耳を傾けた。大抵の場合、彼らの話は似たようなものだった。誰かを傷つけたこと、逆に傷つけられたこと、何らかの選択を間違えたこと、どこかの人生の分かれ道で、考えなしに一歩踏み出してしまったことなど。マツキリは時々相手を慰めることもあるが、ただ黙って、自分自身に語りかける相手を見つめているだけのことが多かった。ある日、酒の場が解散した後、マツキリは同行したオペレーターに身の上話を漏らした。以前、彼のキーホルダーが街中へと落ちていき、出自などの一切が抹消され、一夜にして全ての自白を訴える対象が消えてしまった。それから、マツキリは手探りで自らの居場所を確認するしかなかったという。しかしどうやら、次のキーホルダーや祈る対象を新たに探すつもりはないようだ。キーホルダーを失くしたその時から、マツキリは再び自分自身を取り戻したのだろう。
マツキリは全ての休暇を断った。彼の体には、ある種の穴がぽっかり空いているようだった。マツキリはその穴に急かされるように――そして同時にマツキリ自身もそうすべきと確信を持っているかのように、今すぐにでも手に入る、何らかの瞬間をその手に掴もうとしていた。人がどのようにして空白地帯に家を建て、ふたたび瓦礫の中に番地を刻むのかを観察した後、自身の歩みや呼吸、戸惑いを見つめ直して、これからの行き先を考えるのだ。
本物の眼よりも生気のある義眼からは、確かに寂しさや迷い、また不明瞭な感情がごく稀に見て取れる。しかしそのことを尋ねられると、マツキリはいつもの気だるげな笑顔を見せ、空の明るさが反射して見間違えただけだろうと返してくる。
「なんせ俺みたいな、神様自ら『お前の神様とちゃう』言うてもらえる幸せもんは、この大地にそうそうおらんやろからな。」
といっても、彼が我々を驚かせるのは、これが初めてのことではない。入職申請を提出した時、口先だけで争いを収めてしまいそうなこの男はただ恥ずかしそうに笑っているだけで、「なぜロドスを選んだのか」と聞かれても、どうにもうまく説明できないようだった。
ロドスに入職してからというもの、マツキリのスケジュールはいつもぎっしり詰まっていた。彼は何度も外勤任務を申請し、様々な国や地域を渡り歩き、多くの人々と話をして、彼らの話に耳を傾けた。大抵の場合、彼らの話は似たようなものだった。誰かを傷つけたこと、逆に傷つけられたこと、何らかの選択を間違えたこと、どこかの人生の分かれ道で、考えなしに一歩踏み出してしまったことなど。マツキリは時々相手を慰めることもあるが、ただ黙って、自分自身に語りかける相手を見つめているだけのことが多かった。ある日、酒の場が解散した後、マツキリは同行したオペレーターに身の上話を漏らした。以前、彼のキーホルダーが街中へと落ちていき、出自などの一切が抹消され、一夜にして全ての自白を訴える対象が消えてしまった。それから、マツキリは手探りで自らの居場所を確認するしかなかったという。しかしどうやら、次のキーホルダーや祈る対象を新たに探すつもりはないようだ。キーホルダーを失くしたその時から、マツキリは再び自分自身を取り戻したのだろう。
マツキリは全ての休暇を断った。彼の体には、ある種の穴がぽっかり空いているようだった。マツキリはその穴に急かされるように――そして同時にマツキリ自身もそうすべきと確信を持っているかのように、今すぐにでも手に入る、何らかの瞬間をその手に掴もうとしていた。人がどのようにして空白地帯に家を建て、ふたたび瓦礫の中に番地を刻むのかを観察した後、自身の歩みや呼吸、戸惑いを見つめ直して、これからの行き先を考えるのだ。
本物の眼よりも生気のある義眼からは、確かに寂しさや迷い、また不明瞭な感情がごく稀に見て取れる。しかしそのことを尋ねられると、マツキリはいつもの気だるげな笑顔を見せ、空の明るさが反射して見間違えただけだろうと返してくる。
「なんせ俺みたいな、神様自ら『お前の神様とちゃう』言うてもらえる幸せもんは、この大地にそうそうおらんやろからな。」
【音声記録】
嬢ちゃん、ここ数日クーラーえらい効いとるやろ。自分の机にあるポトス移したったほうがええんとちゃう?そこちょうど風当たりよるし、枯れてまわへんか心配で……いやいや、嬢ちゃんのことも当然心配しとるで。今日はもう何人にクーラー当たるとこおるんはやめときって言うて回ったかわからんわ。
前に嬢ちゃんに勧められた古い映画、モノクロのやつ。昨日見終わったわ。残念ながら俺にはちょっと合わんかったけど……嬢ちゃんはほんまにああいう主人公が好きなんか?ずっと我慢してばっかりで、最後の最後になってやっと感情出したやろ。ああいう男、好きになっても好かれても面倒臭いんちゃう?
嬢ちゃんは、イヴァン・エヴァンってクルビアの作家が好きやったやんな。その人が書いた『独りの時間』って本を読んだんやけど、登場人物全員どっかちょっと変やったで。あの辺も好きなん?まあでも本の中なら、登場人物が秘密を直接口には出さへんのに、何がしたいか行動でバレてまう、みたいなんは面白いよな。……人間って、なんでいつもこうなんやろなぁ。どんだけ気にしてても、遠回しにしか気持ちを表現でけへん。結局、自分の本心と向き合うんが怖いだけなんかもな。あ、でも俺の前なら遠慮はいらんで。仲良しなんやし……ちょいちょい、そんな睨まんといてや。
まだなんか話すことあるかな?ああ、あったわ。俺も子供の頃は嬢ちゃんみたいに質問ばっかり投げとったけど、相手はいつも同じ言葉しか返してくれんかってな。どんな答えが欲しかったんか、俺自身もわからん。でもあの頃は、その答えとやらが見つかったら、人生が一気に明るくなると信じて疑ってなかった。それで、結局どうなったと思う?実際にその答えにたどり着いた時、答え自体はどうでもええことなんやって気ぃついたんや――大事なんは、その過程で何を見て、誰と会うたかのほうやった。
あの無茶苦茶な夜が終わって、俺は道の上で立ち尽くしとった。周りはえらい静かで、路面の水たまりだけが街灯の明かりを反射しとった。それを、ただ長い時間眺めとったわ。水面に光が揺らめいとるのを眺めよるうちに、何かが俺の体から剥がれ落ちていくような気がした。その時に不思議な考えが浮かんできた――これまでの道のりは、今「剥がれ落ちる」ためにあったんやなって。せやから、仮にもう一回やり直す機会があったとしても、きっと俺は追いかけて、探して、同じ選択をしたと思うわ。もしかしたら、別の方法にした方がええ結果になったかもしれん。それでも……いや、そしたら嬢ちゃんと知り合えへんな。そら大損や!嬢ちゃん、俺ええ店知っとんねん。そこのシェフとは昔馴染みでな、今そいつに予約を取ってもらって……
……
……もうそこそこ経ったし、俺のメンタルには問題ないって信じてくれてもええんちゃう?正直、こういうケアはもっと……せや、もっと「必要」な人に使うもんやと思うんやけど。戦場帰りとか、大きい災難に遭った人とか。でも俺は?俺は単に暴力的な衝突を生き延びただけや。衝突の主要人物ですらない。嬢ちゃん、自分のポトスを見てみ。葉っぱがいつも窓のほうに伸びてるやろ。そいつ自身が、なんでそうなっとるか知っとると思う?知らんのとちゃうかな、無意識に光を追いかけとるだけで。でも日差しがあれば、そいつはずっと成長し続ける。
俺も多分そうなんやと思う。せやから嬢ちゃん、ぼちぼち終わりにせえへん?日差しが入る限り嬢ちゃんのポトスは生きていられるし、俺も同じやから。
嬢ちゃん、ここ数日クーラーえらい効いとるやろ。自分の机にあるポトス移したったほうがええんとちゃう?そこちょうど風当たりよるし、枯れてまわへんか心配で……いやいや、嬢ちゃんのことも当然心配しとるで。今日はもう何人にクーラー当たるとこおるんはやめときって言うて回ったかわからんわ。
前に嬢ちゃんに勧められた古い映画、モノクロのやつ。昨日見終わったわ。残念ながら俺にはちょっと合わんかったけど……嬢ちゃんはほんまにああいう主人公が好きなんか?ずっと我慢してばっかりで、最後の最後になってやっと感情出したやろ。ああいう男、好きになっても好かれても面倒臭いんちゃう?
嬢ちゃんは、イヴァン・エヴァンってクルビアの作家が好きやったやんな。その人が書いた『独りの時間』って本を読んだんやけど、登場人物全員どっかちょっと変やったで。あの辺も好きなん?まあでも本の中なら、登場人物が秘密を直接口には出さへんのに、何がしたいか行動でバレてまう、みたいなんは面白いよな。……人間って、なんでいつもこうなんやろなぁ。どんだけ気にしてても、遠回しにしか気持ちを表現でけへん。結局、自分の本心と向き合うんが怖いだけなんかもな。あ、でも俺の前なら遠慮はいらんで。仲良しなんやし……ちょいちょい、そんな睨まんといてや。
まだなんか話すことあるかな?ああ、あったわ。俺も子供の頃は嬢ちゃんみたいに質問ばっかり投げとったけど、相手はいつも同じ言葉しか返してくれんかってな。どんな答えが欲しかったんか、俺自身もわからん。でもあの頃は、その答えとやらが見つかったら、人生が一気に明るくなると信じて疑ってなかった。それで、結局どうなったと思う?実際にその答えにたどり着いた時、答え自体はどうでもええことなんやって気ぃついたんや――大事なんは、その過程で何を見て、誰と会うたかのほうやった。
あの無茶苦茶な夜が終わって、俺は道の上で立ち尽くしとった。周りはえらい静かで、路面の水たまりだけが街灯の明かりを反射しとった。それを、ただ長い時間眺めとったわ。水面に光が揺らめいとるのを眺めよるうちに、何かが俺の体から剥がれ落ちていくような気がした。その時に不思議な考えが浮かんできた――これまでの道のりは、今「剥がれ落ちる」ためにあったんやなって。せやから、仮にもう一回やり直す機会があったとしても、きっと俺は追いかけて、探して、同じ選択をしたと思うわ。もしかしたら、別の方法にした方がええ結果になったかもしれん。それでも……いや、そしたら嬢ちゃんと知り合えへんな。そら大損や!嬢ちゃん、俺ええ店知っとんねん。そこのシェフとは昔馴染みでな、今そいつに予約を取ってもらって……
……
……もうそこそこ経ったし、俺のメンタルには問題ないって信じてくれてもええんちゃう?正直、こういうケアはもっと……せや、もっと「必要」な人に使うもんやと思うんやけど。戦場帰りとか、大きい災難に遭った人とか。でも俺は?俺は単に暴力的な衝突を生き延びただけや。衝突の主要人物ですらない。嬢ちゃん、自分のポトスを見てみ。葉っぱがいつも窓のほうに伸びてるやろ。そいつ自身が、なんでそうなっとるか知っとると思う?知らんのとちゃうかな、無意識に光を追いかけとるだけで。でも日差しがあれば、そいつはずっと成長し続ける。
俺も多分そうなんやと思う。せやから嬢ちゃん、ぼちぼち終わりにせえへん?日差しが入る限り嬢ちゃんのポトスは生きていられるし、俺も同じやから。
HP
2002
攻撃力
650
防御力
420
術耐性
15
配置コスト
14
攻撃間隔
1.2 秒
ブロック数
2
再配置時間
80 秒
素質
- 後手に策あり配置から30秒後、1度だけ戦場および配置待機エリアにいる全ての【重装】・【補助】の攻撃力+10%
スキル
設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
場ならし自動回復自動発動初期SP20必要SP30所持コスト+10、配置待機エリアの右から最大1名のオペレーターの配置コスト-4cost10cnt1value-4
万手の一局自動回復手動発動初期SP15必要SP25継続時間15 秒所持コストが徐々に増加(合計15)、攻撃力+70%、1秒ごとに最大HPの10%を回復する。スキル発動時、配置待機エリア内の全ての【重装】・【補助】の配置コスト-1、最大HP+15%(最大HP上昇効果は最大2回まで重複可能、対象の次の撤退まで持続)cost1max_hp0.15makiri_s_2[passive].hp_recovery_per_sec_by_max_hp_ratio0.1makiri_s_2[passive].atk0.7max_stack_cnt2cost_decrease-1interval1value15
基地スキル
情報収集α応接室配置時、手がかり捜索速度+10%
情報屋
応接室配置時、ボード上未入手の手がかりを入手しやすい