
- Narantuya
- 娜仁图亚
- 나란투야
ナラントゥヤ
狙撃タイプ — 旋輪射手
旋回投擲物を所持している場合のみ攻撃できる(投擲物は攻撃後一定速度で手元に戻る)
- SG17
- 遠距離
- 火力
ボーナスを含む
【コードネーム】ナラントゥヤ
【性別】女
【戦闘経験】十二年
【出身地】サルゴン
【誕生日】5月26日
【種族】クランタ
【身長】177cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【性別】女
【戦闘経験】十二年
【出身地】サルゴン
【誕生日】5月26日
【種族】クランタ
【身長】177cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【物理強度】優秀
【戦場機動】優秀
【生理的耐性】優秀
【戦術立案】標準
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】優秀
【戦場機動】優秀
【生理的耐性】優秀
【戦術立案】標準
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】優秀
サルゴンの砂漠を股にかけた盗賊。現在は外勤オペレーターとしてロドスに長期駐在しており、自然に関する豊富な知識とサバイバルスキルを活かして、野外においての様々な任務で活躍している。
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。
【源石融合率】0%
鉱石病の兆候は見られない。
【血液中源石密度】0.15u/L
長期にわたって野外で行動しており、様々な源石製品を扱うことも多いため、感染リスクが高く、今後も要注意である。
古より続く遊牧民族の伝統には、たしかに古代の人類の天災予測と対策の経験と知恵が詰まっている。それでも、やはりナラントゥヤには万全な鉱石病の防護知識を補完する必要があるだろう……それと、彼女が再びロドスを違法源石製品の「中継ステーション」として使うことを防止せねばならない。
【源石融合率】0%
鉱石病の兆候は見られない。
【血液中源石密度】0.15u/L
長期にわたって野外で行動しており、様々な源石製品を扱うことも多いため、感染リスクが高く、今後も要注意である。
古より続く遊牧民族の伝統には、たしかに古代の人類の天災予測と対策の経験と知恵が詰まっている。それでも、やはりナラントゥヤには万全な鉱石病の防護知識を補完する必要があるだろう……それと、彼女が再びロドスを違法源石製品の「中継ステーション」として使うことを防止せねばならない。
サルゴンに常駐している二名のロドスオペレーターがナラントゥヤと出会ったのは、医療輸送小隊の護送の最中のことだった。砂漠におけるオアシスとは、旅人が足を休めて雑談に興じ、情報と物資を交換するための場である。赤の他人であったこの女性は、さりげなくロドスオペレーターのテーブルへやってきて、肉を焼く際のスパイスを使うコツについて雑談に興じたそうだ。その後、オペレーターたちは彼女が席について共に食事をすることを黙認した。その時の彼女は、髪も顔も砂まみれだったので、サルゴンの厳しい自然の中で何日も必死に歩いた直後であったことは、誰が見ても明らかだったのだ。生死の境をさまよっている放浪者だと思われても仕方なかったと言える。しばしの休憩の後、輸送小隊は出発の準備を始めた。すると、ナラントゥヤは雑談時の明るい口調とは打って変わって、真剣な表情で警告した。「南東から砂嵐がやって来る気配がする。どうしてもあっちに向かうのなら、油断しちゃダメ。休憩したりせずに一気に街まで行くのよ。」
その後の出来事は、まさにナラントゥヤが言った通りの展開となった。盗賊が砂嵐に潜んで往来するキャラバンを待ち伏せていたが、オペレーターたちは予め警戒を強めていたため、難なく襲撃者を撃退できた。数日後、護送任務を無事終えたオペレーターが街中で偶然ナラントゥヤと再会したため、感謝を伝えると同時に、どこでそれほどの経験を積み重ねたのかについて尋ねた。すると驚いたことに、ナラントゥヤは「同業者なんだから、予想できるのは当たり前でしょ」と、涼しい顔で答えたのだ。
「そもそも初めにあたしが話しかけたのだって、あなたたちが金目のものを運んでるかどうかを探ろうとしたからよ。金銀財宝でも持ってたら、オアシスにいる時点で盗むつもりだったけど、聞けば運んでるのは鉱石病の薬だって言うじゃない。鉱石病になった人間が金持ちのはずがないんだから、きっと荷物も大したお金にはならないと思ったのよ。」
オペレーターは当時のことを振り返って、ナラントゥヤが盗みを企んだだけでなく、鉱石病患者への差別意識も持っていると感じたため、厳しく反論しようと口を開きかけたという。しかし、それよりも先にナラントゥヤが言葉を続けたのだそうだ。「貧しい人たちを助けたいっていうその心意気、気に入ったよ。ガイドをしてあげようか?あなたたちの薬が、金でしかそれを見てない連中に奪われたりしないって保証するよ。」
輸送任務はもう完了していたため、ガイドなど必要はなかったが、オペレーターたちはそれでも彼女が同行することを了承した。しばらく行動を共にした後、ナラントゥヤはごく自然に、ロドス本艦に行きたいと言い出した。この時、二人のオペレーターは、彼女が優れた能力を持っているだけでなく、ロドスの助けになりたいと本気で願っていることをすでに理解していた。こうして、ロドス本艦の元に、一連の出来事を詳細に書き記した推薦状と、それを懐に入れた赤毛のクランタが寄越されたのだった。
【補足記録】
要注意事項――ナラントゥヤはナイツモラの血を引いている。さらには、その古い伝統の一部を踏襲し、現在自身の天路の儀式の真っ最中である。ロドスのオペレーターと遭遇した際の彼女が、いかにも長旅を経た後であるかのようにボロボロであったのはまさにそのためだ。
それから、彼女がロドスの助けになりたいと思っているのは本心であるが、本艦の駐在オペレーターを希望したのは、長期に渡って様々な場所を巡っていると聞き、好奇心からついでに乗せてもらおうと思ったのが最大の理由だそうだ。
船に乗ってナイツモラに伝わる天路の儀式を行うのは問題ないかどうか、まだ疑問に思っている者がいれば、もう私ではなく、ナラントゥヤ本人に聞きさない。私にも分からないのだから。
――人事部オペレーター
その後の出来事は、まさにナラントゥヤが言った通りの展開となった。盗賊が砂嵐に潜んで往来するキャラバンを待ち伏せていたが、オペレーターたちは予め警戒を強めていたため、難なく襲撃者を撃退できた。数日後、護送任務を無事終えたオペレーターが街中で偶然ナラントゥヤと再会したため、感謝を伝えると同時に、どこでそれほどの経験を積み重ねたのかについて尋ねた。すると驚いたことに、ナラントゥヤは「同業者なんだから、予想できるのは当たり前でしょ」と、涼しい顔で答えたのだ。
「そもそも初めにあたしが話しかけたのだって、あなたたちが金目のものを運んでるかどうかを探ろうとしたからよ。金銀財宝でも持ってたら、オアシスにいる時点で盗むつもりだったけど、聞けば運んでるのは鉱石病の薬だって言うじゃない。鉱石病になった人間が金持ちのはずがないんだから、きっと荷物も大したお金にはならないと思ったのよ。」
オペレーターは当時のことを振り返って、ナラントゥヤが盗みを企んだだけでなく、鉱石病患者への差別意識も持っていると感じたため、厳しく反論しようと口を開きかけたという。しかし、それよりも先にナラントゥヤが言葉を続けたのだそうだ。「貧しい人たちを助けたいっていうその心意気、気に入ったよ。ガイドをしてあげようか?あなたたちの薬が、金でしかそれを見てない連中に奪われたりしないって保証するよ。」
輸送任務はもう完了していたため、ガイドなど必要はなかったが、オペレーターたちはそれでも彼女が同行することを了承した。しばらく行動を共にした後、ナラントゥヤはごく自然に、ロドス本艦に行きたいと言い出した。この時、二人のオペレーターは、彼女が優れた能力を持っているだけでなく、ロドスの助けになりたいと本気で願っていることをすでに理解していた。こうして、ロドス本艦の元に、一連の出来事を詳細に書き記した推薦状と、それを懐に入れた赤毛のクランタが寄越されたのだった。
【補足記録】
要注意事項――ナラントゥヤはナイツモラの血を引いている。さらには、その古い伝統の一部を踏襲し、現在自身の天路の儀式の真っ最中である。ロドスのオペレーターと遭遇した際の彼女が、いかにも長旅を経た後であるかのようにボロボロであったのはまさにそのためだ。
それから、彼女がロドスの助けになりたいと思っているのは本心であるが、本艦の駐在オペレーターを希望したのは、長期に渡って様々な場所を巡っていると聞き、好奇心からついでに乗せてもらおうと思ったのが最大の理由だそうだ。
船に乗ってナイツモラに伝わる天路の儀式を行うのは問題ないかどうか、まだ疑問に思っている者がいれば、もう私ではなく、ナラントゥヤ本人に聞きさない。私にも分からないのだから。
――人事部オペレーター
ナイツモラを知っていると明言する者がいれば、その者が思い浮かべるのは大抵、ファンタジー小説やドラマが描く千年前の魑魅魍魎のような怪しげな大軍と、呪いのようにいつまでも響き渡り、後世の人々の夢を蝕む角笛の音だろう。現代人のほとんどは、自分のすぐ近くでナイツモラが暮らしているなどとは夢にも思わない。また、その神民の血筋がどれほどサルゴンのクランタ部族に残っているのかを、証明できるものもない。そのため、自身にナイツモラの血が流れているのをナラントゥヤが認めたことは、多くのオペレーターの好奇心をくすぐった。彼女が暮らしていた部族について知りたいのもそうだが、彼女自身が、伝説の中で語られているナイツモラの恐ろしいイメージと、あまりにもかけ離れていたからだ。
ナラントゥヤの話を聞く限り、彼女が生まれた部族は間違いなく、自分たちをナイツモラの部族であると認識していた。さらには、極めて古くから続く遊牧の習わしに従い、季節の移り変わりによる気候変化に伴って異なる地区間を規則的に移動していた。そのため、駄獣数匹が運べる以上の財産を持つことは決してなかったという。その習わしのおかげで、ナラントゥヤは幼い頃から生きるためのコツや戦闘スキルを多く身に着けた。彼女は野生の角跳獣を手懐ける方法も、毛皮から服やタペストリーを作る方法も、二振りの刀と一握りの砂を使って、あらゆる戦いを生き抜く方法も知っている。略奪を提唱するナイツモラの伝統と、成人の時に行われる天路の儀式のどちらも、部族の者たちが絶えず遠くへと向かう原動力となった。そのため、部族は安定した形で維持されることは少なく、絶えず誰かが去っては新しい者が入ることが繰り返された。その結果として血が入り混じり、きょうだい同士でも片方が真紅のナイツモラで、もう片方が普通のクランタという状況が起きたりする。だが、部族は皆を平等に扱い、全ての者にナイツモラの伝統に従うことを要求している。
「でも、あたしは成人する前に親元を離れたからね。天路を辿る年になった頃にはもう、家にも帰れなければ、手下たちを捨て置くわけにもいかなかった。そこで思ったわけ。あたしたちの部族は、空模様を見て計画を変えることがある。それだったら状況に応じて、天路の儀式をあと数年先延ばしにして、旅そのものも多少気楽な形にしてもいいんじゃないかってね。」――部族の習わしを語り終えたナラントゥヤは、平然とした顔で自身の「型破り」な行いを正当化した。
ナラントゥヤの性格と行動は世間一般がイメージするナイツモラとかけ離れているが、彼女がナイツモラの血を引いていることを表す特徴をいくつも持っていることもまた確かな事実である。たとえば、彼女は一つのことに興味を抱くと、何日も眠らずに全力で打ち込み、集中力が緩むとまた何日も眠り続ける。また、彼女のアーツが通りすがりのオペレーターのトラウマを呼び起こしてしまったため、入職テストが中止になった事件もあった。その場にいた医療部の者と被害者がナラントゥヤがお詫びに持ってきてくれたホットミルクティーを飲みながら、満場一致でとある結論を出した――ナラントゥヤが完全なるナイツモラではなく、ナイツモラらしくないナイツモラでよかった。
【武器鑑定】
ナラントゥヤが日常訓練において使用している二振りの刀は、通常の現代技術によって鋳造されたものである。本人はその二振りを大層気に入っており、鞘に派手な装飾を大量に施している。だが、エンジニア部が今まで鑑定した武器の中でも、この二振りは強度においても、切れ味においても、特筆すべき点はない。そのため、ナラントゥヤが彼女の言う「いい刀」で獣肉を捌いている場面を見かけたとしても、心を痛める必要はない。
一方、実戦になると、上記の以外に二振りの黒い特殊なシャムシールが使われることが多い。この二振りは、特定の仕掛けによって合体し、鉄扇のような形へと変化することができるため、状況に応じて飛び道具として使うことも可能だ。エンジニア部は、未だその刃に使われている金属の成分を解明できておらず、ナラントゥヤ自身も刀の由来と、その刀身に刻まれた紋様の意味をまったく知らない。彼女が知っているのは、二振りが両親が自身の成人祝いとして用意してくれたものであることと、これらを振るっている時は、アーツが格段に扱いやすくなることだけである。
ナラントゥヤの話を聞く限り、彼女が生まれた部族は間違いなく、自分たちをナイツモラの部族であると認識していた。さらには、極めて古くから続く遊牧の習わしに従い、季節の移り変わりによる気候変化に伴って異なる地区間を規則的に移動していた。そのため、駄獣数匹が運べる以上の財産を持つことは決してなかったという。その習わしのおかげで、ナラントゥヤは幼い頃から生きるためのコツや戦闘スキルを多く身に着けた。彼女は野生の角跳獣を手懐ける方法も、毛皮から服やタペストリーを作る方法も、二振りの刀と一握りの砂を使って、あらゆる戦いを生き抜く方法も知っている。略奪を提唱するナイツモラの伝統と、成人の時に行われる天路の儀式のどちらも、部族の者たちが絶えず遠くへと向かう原動力となった。そのため、部族は安定した形で維持されることは少なく、絶えず誰かが去っては新しい者が入ることが繰り返された。その結果として血が入り混じり、きょうだい同士でも片方が真紅のナイツモラで、もう片方が普通のクランタという状況が起きたりする。だが、部族は皆を平等に扱い、全ての者にナイツモラの伝統に従うことを要求している。
「でも、あたしは成人する前に親元を離れたからね。天路を辿る年になった頃にはもう、家にも帰れなければ、手下たちを捨て置くわけにもいかなかった。そこで思ったわけ。あたしたちの部族は、空模様を見て計画を変えることがある。それだったら状況に応じて、天路の儀式をあと数年先延ばしにして、旅そのものも多少気楽な形にしてもいいんじゃないかってね。」――部族の習わしを語り終えたナラントゥヤは、平然とした顔で自身の「型破り」な行いを正当化した。
ナラントゥヤの性格と行動は世間一般がイメージするナイツモラとかけ離れているが、彼女がナイツモラの血を引いていることを表す特徴をいくつも持っていることもまた確かな事実である。たとえば、彼女は一つのことに興味を抱くと、何日も眠らずに全力で打ち込み、集中力が緩むとまた何日も眠り続ける。また、彼女のアーツが通りすがりのオペレーターのトラウマを呼び起こしてしまったため、入職テストが中止になった事件もあった。その場にいた医療部の者と被害者がナラントゥヤがお詫びに持ってきてくれたホットミルクティーを飲みながら、満場一致でとある結論を出した――ナラントゥヤが完全なるナイツモラではなく、ナイツモラらしくないナイツモラでよかった。
【武器鑑定】
ナラントゥヤが日常訓練において使用している二振りの刀は、通常の現代技術によって鋳造されたものである。本人はその二振りを大層気に入っており、鞘に派手な装飾を大量に施している。だが、エンジニア部が今まで鑑定した武器の中でも、この二振りは強度においても、切れ味においても、特筆すべき点はない。そのため、ナラントゥヤが彼女の言う「いい刀」で獣肉を捌いている場面を見かけたとしても、心を痛める必要はない。
一方、実戦になると、上記の以外に二振りの黒い特殊なシャムシールが使われることが多い。この二振りは、特定の仕掛けによって合体し、鉄扇のような形へと変化することができるため、状況に応じて飛び道具として使うことも可能だ。エンジニア部は、未だその刃に使われている金属の成分を解明できておらず、ナラントゥヤ自身も刀の由来と、その刀身に刻まれた紋様の意味をまったく知らない。彼女が知っているのは、二振りが両親が自身の成人祝いとして用意してくれたものであることと、これらを振るっている時は、アーツが格段に扱いやすくなることだけである。
【公告文書その一】
ナラントゥヤ・カプダン、推定年齢二十五歳前後。種族クランタ、背は高く、鮮やかな赤髪が特徴。違法商業活動を組織的に行い、現地の美術品市場に著しい損害を与えた疑いがある。当該容疑者に関する情報を持つ者は、どうか速やかに蒐集家連盟に連絡していただきたい。
「はあ、あの時ね。美術品をまとめて闇市でさばこうと思って、手下の一人に全部任せたんだよ。商談の練習がてらにって思ってね。で、あとから知ったんだけど、任せた奴は金勘定についてはからっきしでね。気づいた頃にはブツが二桁も少ない額で買い取られちゃってたわけ。でもさあ、お大尽な蒐集家どもが、あたしに突っかかったところで意味あるわけ?街のカフェで自分の持ってるのよりもいい絵を見かけたら、怒るよりもその場で買い取ってしまえばいいのに。」
【公告文書そのニ】
城主の名において、ここ最近いくつもの古墓を荒らした盗掘者を全ジャワハー地域で指名手配とする。
容疑者を生け捕りし連れてきた者には、首長から生涯にわたる栄誉と富を約束しよう。
指名手配犯の特徴は以下である。
一人目、ナラントゥヤ、年齢不詳、種族クランタ、赤髪、刀を何振りも持ち歩いている。
……
「こいつはただの見せかけ。指名手配で人探しをするほうが、招聘状よりずっと効率がいいからね。この首長、あたしたちを盗掘のプロだと思い込んでたみたいで、もっと色んな古墓を掘り返させて、お宝を見つけるために、あたしたちを雇いたかったんだよ。だけど、あたしたちは別にわざと墓を壊して回ってたわけじゃない。古墓群の上に建てられた街なんだから、地下道を掘ってる最中に骨董品の欠片が出てくるくらい、ごく普通の話でしょ。ちなみに、掘ってる間に手下が瓶やら壺やらを割りまくったせいで、首長のために一ヶ月あれこれ働いたのに、結局何の報酬ももらえなかったよ。」
【公開告示その三】
当市最大の鍛冶工房が近日、刃物を持った強盗団に襲われ、金品を奪い取られました。また、職人三名が現在行方不明となっており、家族は彼らの帰りを待ち望んでいます。もし目撃した方がいらっしゃいましたら、鍛冶師組合まで情報提供をお願いいたします。
また、組合は以下の人物に関する情報提供もお待ちしております(見かけた際にハンマーでその頭をかち割っても大いに構いません)。
ナラントゥヤ、赤髪のクランタ、推定年齢二十歳前後、長身、靴に鉄の装飾を施しており、足音が特徴的。
……
「それねえ……かなり昔に起きた誤解よ。あたしたちはただ、腕をなくした仲間に義手を作ってもらおうと、街に職人を探しに行っただけ。なのに、強盗だって勘違いされて勝手に怯えられて、金貨やら上質な材料やらを無理やり押し付けられたのよ。で、職人を探しに来たんだから、連れてくのも当然でしょ?仕事が終わればちゃんと元の場所へ送り返すし、ご飯もちゃんと食べさせる。もちろん、報酬だって一文たりともちょろまかしたりはしないよ。これのどこがいけないっての?一番腕のいい職人を探そうとしたこと自体が間違いだってこと?」
「たしかに、いつも真っ先に気づかれてたのはあたしだね。ほら、赤い髪って目立つじゃない?それに、特に隠してたわけじゃないし。身分を隠しながら活動なんてしたら、サルゴン中に名を轟かせられないでしょ。」
……
以上がロドスが入手した、ナラントゥヤを対象とした手配書である。これらを鑑みるに、彼女をオペレーターとして受け入れることが、ロドスのサルゴンにおける活動の不利益に繋がることはないだろう。少なくとも、ナラントゥヤの盗賊としての名声は、彼女が自称する「サルゴン中に名を轟かせる」状態まで、まだ相当に遠いと言えよう。
ナラントゥヤ・カプダン、推定年齢二十五歳前後。種族クランタ、背は高く、鮮やかな赤髪が特徴。違法商業活動を組織的に行い、現地の美術品市場に著しい損害を与えた疑いがある。当該容疑者に関する情報を持つ者は、どうか速やかに蒐集家連盟に連絡していただきたい。
「はあ、あの時ね。美術品をまとめて闇市でさばこうと思って、手下の一人に全部任せたんだよ。商談の練習がてらにって思ってね。で、あとから知ったんだけど、任せた奴は金勘定についてはからっきしでね。気づいた頃にはブツが二桁も少ない額で買い取られちゃってたわけ。でもさあ、お大尽な蒐集家どもが、あたしに突っかかったところで意味あるわけ?街のカフェで自分の持ってるのよりもいい絵を見かけたら、怒るよりもその場で買い取ってしまえばいいのに。」
【公告文書そのニ】
城主の名において、ここ最近いくつもの古墓を荒らした盗掘者を全ジャワハー地域で指名手配とする。
容疑者を生け捕りし連れてきた者には、首長から生涯にわたる栄誉と富を約束しよう。
指名手配犯の特徴は以下である。
一人目、ナラントゥヤ、年齢不詳、種族クランタ、赤髪、刀を何振りも持ち歩いている。
……
「こいつはただの見せかけ。指名手配で人探しをするほうが、招聘状よりずっと効率がいいからね。この首長、あたしたちを盗掘のプロだと思い込んでたみたいで、もっと色んな古墓を掘り返させて、お宝を見つけるために、あたしたちを雇いたかったんだよ。だけど、あたしたちは別にわざと墓を壊して回ってたわけじゃない。古墓群の上に建てられた街なんだから、地下道を掘ってる最中に骨董品の欠片が出てくるくらい、ごく普通の話でしょ。ちなみに、掘ってる間に手下が瓶やら壺やらを割りまくったせいで、首長のために一ヶ月あれこれ働いたのに、結局何の報酬ももらえなかったよ。」
【公開告示その三】
当市最大の鍛冶工房が近日、刃物を持った強盗団に襲われ、金品を奪い取られました。また、職人三名が現在行方不明となっており、家族は彼らの帰りを待ち望んでいます。もし目撃した方がいらっしゃいましたら、鍛冶師組合まで情報提供をお願いいたします。
また、組合は以下の人物に関する情報提供もお待ちしております(見かけた際にハンマーでその頭をかち割っても大いに構いません)。
ナラントゥヤ、赤髪のクランタ、推定年齢二十歳前後、長身、靴に鉄の装飾を施しており、足音が特徴的。
……
「それねえ……かなり昔に起きた誤解よ。あたしたちはただ、腕をなくした仲間に義手を作ってもらおうと、街に職人を探しに行っただけ。なのに、強盗だって勘違いされて勝手に怯えられて、金貨やら上質な材料やらを無理やり押し付けられたのよ。で、職人を探しに来たんだから、連れてくのも当然でしょ?仕事が終わればちゃんと元の場所へ送り返すし、ご飯もちゃんと食べさせる。もちろん、報酬だって一文たりともちょろまかしたりはしないよ。これのどこがいけないっての?一番腕のいい職人を探そうとしたこと自体が間違いだってこと?」
「たしかに、いつも真っ先に気づかれてたのはあたしだね。ほら、赤い髪って目立つじゃない?それに、特に隠してたわけじゃないし。身分を隠しながら活動なんてしたら、サルゴン中に名を轟かせられないでしょ。」
……
以上がロドスが入手した、ナラントゥヤを対象とした手配書である。これらを鑑みるに、彼女をオペレーターとして受け入れることが、ロドスのサルゴンにおける活動の不利益に繋がることはないだろう。少なくとも、ナラントゥヤの盗賊としての名声は、彼女が自称する「サルゴン中に名を轟かせる」状態まで、まだ相当に遠いと言えよう。
ナラントゥヤは盗賊としての生涯を終えると我々に約束してくれた。それは別に、彼女が「心を入れ替える」気になったからというわけではない。そもそも、彼女にとって盗賊は職業の一つであり、犯罪者への呼称ではないらしい。その昔、キャラバンが遊牧部族に生活必需品となる物資の交換を拒否した場合、部族は直接奪うしかなかったのがその例である。ただ「プロの盗賊」にとって最も大切なのは仲間だが、ナラントゥヤがいつも口にしている「手下」たちは、すでに彼女の元を離れ、散り散りになった。
ナラントゥヤが言うには、彼女は名が知れ渡っているため、よく行く当てのない人から仲間にしてくれと頼まれることがある。中には、他の盗賊団で奴隷のようにこき使われていた者もかなりいたらしい。彼女の下につく人間が増えるにつれて、一部の盗賊団は脅威を感じ、また別の盗賊団のリーダーは、自分の手下が裏切ったことに怒り狂った。そんな盗賊団が結束し、日にちと場所を決め、ナラントゥヤの拠点を血祭りにあげる計画を立てたのだ。
しかし、いざ当日になってみれば、誰も姿を現さなかったうえ、拠点もすでにもぬけの殻だった。血生臭い争いは起こらなかったのである。事前に情報を聞きつけたナラントゥヤは、穏便に事を済ませる方法を選んだ。彼女は大量の金品を持って、盗賊団のリーダーを一人一人訪問して回った――いや、正しくは命乞いをして回った。
「うまいことやってると、嫉妬されるのは当然でしょ。何が起きるのかわかってるのに、何も手を打たないのは、干ばつの季節が来ると知っていながら水や食料を用意しないのと同じだよ。」
「だから、最初から考えてあったし、手下たちにも話してあったの。いつか、身をかわすために一時的に解散するかもしれないってね。どうせあいつらはあたしに嫉妬してるわけであって、あたしたちの金品を狙ってるわけじゃない。金品を狙う奴らは口実なんて使わずに直接奪いに来るから、こっちも真正面からぶつけるしかないけど、嫉妬してる人間には、とりあえず頭を下げて謝っとけば相手は気が済むのさ。」
ナラントゥヤはたしかに、誰も傷付くことなくトラブルを回避した。だが唯一の誤算は、ほとんどの手下が分け前の金貨を持って各地に定住した後、穏やかな暮らしに落ち着いてしまい、あちこち放浪していたかつての日々に逆戻りするのを拒んだことである。それについてナラントゥヤは、自分が事を穏便に済ませるために財宝を大量に使ってしまったせいで、皆の信頼を失くしてしまったのだと思い込んでおり、手下に対し負い目を感じていた。そのため、彼女は再び金の山を積み上げ、皆の情熱を呼び戻すことこそが、自分の責務だと考えていた。だが、ロドスのオペレーターに、自分の手下にならないかとしつこく勧誘している姿を見る限り、今の彼女はもうそのような考えは抱いていないだろう。
「みんな、ナラントゥヤさんのあの頃の経歴を知りたかったのに、毎回はぐらかしちゃうから、彼女にとっての心の傷なのだと思っていたのです。なのに、ガヴィルさんが彼女と一緒に野外走の訓練に参加していた時に、走りながらついでみたいに全部聞かされたんですよ。ナイツモラって、走っている最中にだけ表現欲求が高まるのでしょうか?」
ナラントゥヤが言うには、彼女は名が知れ渡っているため、よく行く当てのない人から仲間にしてくれと頼まれることがある。中には、他の盗賊団で奴隷のようにこき使われていた者もかなりいたらしい。彼女の下につく人間が増えるにつれて、一部の盗賊団は脅威を感じ、また別の盗賊団のリーダーは、自分の手下が裏切ったことに怒り狂った。そんな盗賊団が結束し、日にちと場所を決め、ナラントゥヤの拠点を血祭りにあげる計画を立てたのだ。
しかし、いざ当日になってみれば、誰も姿を現さなかったうえ、拠点もすでにもぬけの殻だった。血生臭い争いは起こらなかったのである。事前に情報を聞きつけたナラントゥヤは、穏便に事を済ませる方法を選んだ。彼女は大量の金品を持って、盗賊団のリーダーを一人一人訪問して回った――いや、正しくは命乞いをして回った。
「うまいことやってると、嫉妬されるのは当然でしょ。何が起きるのかわかってるのに、何も手を打たないのは、干ばつの季節が来ると知っていながら水や食料を用意しないのと同じだよ。」
「だから、最初から考えてあったし、手下たちにも話してあったの。いつか、身をかわすために一時的に解散するかもしれないってね。どうせあいつらはあたしに嫉妬してるわけであって、あたしたちの金品を狙ってるわけじゃない。金品を狙う奴らは口実なんて使わずに直接奪いに来るから、こっちも真正面からぶつけるしかないけど、嫉妬してる人間には、とりあえず頭を下げて謝っとけば相手は気が済むのさ。」
ナラントゥヤはたしかに、誰も傷付くことなくトラブルを回避した。だが唯一の誤算は、ほとんどの手下が分け前の金貨を持って各地に定住した後、穏やかな暮らしに落ち着いてしまい、あちこち放浪していたかつての日々に逆戻りするのを拒んだことである。それについてナラントゥヤは、自分が事を穏便に済ませるために財宝を大量に使ってしまったせいで、皆の信頼を失くしてしまったのだと思い込んでおり、手下に対し負い目を感じていた。そのため、彼女は再び金の山を積み上げ、皆の情熱を呼び戻すことこそが、自分の責務だと考えていた。だが、ロドスのオペレーターに、自分の手下にならないかとしつこく勧誘している姿を見る限り、今の彼女はもうそのような考えは抱いていないだろう。
「みんな、ナラントゥヤさんのあの頃の経歴を知りたかったのに、毎回はぐらかしちゃうから、彼女にとっての心の傷なのだと思っていたのです。なのに、ガヴィルさんが彼女と一緒に野外走の訓練に参加していた時に、走りながらついでみたいに全部聞かされたんですよ。ナイツモラって、走っている最中にだけ表現欲求が高まるのでしょうか?」
十四歳のナラントゥヤは、部族内で怪我人や病人の世話を任されていた。怪我をした者たちは、感染者になってしまい、傷口の石を完全に取り除くことができないことを、ナラントゥヤは理解していた。だけど、怪我はまだ治る可能性がある。そして、治ればまた駄獣に乗り、刀を振りながら踊ることができる。ナラントゥヤは、軟膏作りの腕に自信があった。その時の部族の定住地に首長軍がやってきた時、彼女は大きな容器に入った油と草の葉を混ぜている最中だった。
なぜ自分が世話をしている怪我人たちがテントから追い出されなければならないのか、ナラントゥヤは理解できなかった。部族の大人はほとんど狩りに出かけており、彼女に説明してくれる人もいなかった。足を骨折した怪我人が追い立てられ、片足を引きずるようにして護送車に向かうのを見た時、彼女は我慢できず乱暴な首長軍兵士に向かって叫んだ。「この人の足が見えていないの?こんな風に扱ったら、怪我が悪化するよ。」
「怪我はもう治らないんだ。」部族の者は、苦笑いを浮かべながら、彼女を制止した。「日が昇れば、俺たちは全員死ぬ。」
首長軍の兵士が彼女を押しのけ、護送車の扉が目の前で勢いよく閉められた。ナラントゥヤは悔しさでいっぱいだった。彼女が世話した怪我人で、今まで死んだ者は一人もいない。
「日が昇れば死ぬのなら、あたしが太陽を止めてやる。」
次の日の早朝、ナラントゥヤは家から黒い半月刀を二振り持ち去った。その後、彼女の名前と似顔絵は地域の指名手配書に載ったが、彼女は二度と戻ることはなかった。
なぜ自分が世話をしている怪我人たちがテントから追い出されなければならないのか、ナラントゥヤは理解できなかった。部族の大人はほとんど狩りに出かけており、彼女に説明してくれる人もいなかった。足を骨折した怪我人が追い立てられ、片足を引きずるようにして護送車に向かうのを見た時、彼女は我慢できず乱暴な首長軍兵士に向かって叫んだ。「この人の足が見えていないの?こんな風に扱ったら、怪我が悪化するよ。」
「怪我はもう治らないんだ。」部族の者は、苦笑いを浮かべながら、彼女を制止した。「日が昇れば、俺たちは全員死ぬ。」
首長軍の兵士が彼女を押しのけ、護送車の扉が目の前で勢いよく閉められた。ナラントゥヤは悔しさでいっぱいだった。彼女が世話した怪我人で、今まで死んだ者は一人もいない。
「日が昇れば死ぬのなら、あたしが太陽を止めてやる。」
次の日の早朝、ナラントゥヤは家から黒い半月刀を二振り持ち去った。その後、彼女の名前と似顔絵は地域の指名手配書に載ったが、彼女は二度と戻ることはなかった。
HP
2500
攻撃力
765
防御力
170
術耐性
0
配置コスト
16
攻撃間隔
1 秒
ブロック数
1
再配置時間
70 秒
素質
- 砂賊の流儀配置中、自身の攻撃が敵に命中するたびに対象から攻撃力を25(最大250まで)と防御力を20(最大200まで)奪取>
- 婀娜やかな虚影35%の物理・術回避を獲得し、周囲8マス内にいる敵全員の物理・術攻撃の命中率-20%
スキル
設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
旋刃自動回復手動発動必要SP5発動するたび初期状態と次の状態とが切り替わる:
攻撃距離-1、旋回投擲物が攻撃力の190%の物理ダメージを与え、敵の間で数回跳躍する(最大3回まで)attack@times3attack@atk_scale1.9ability_range_forward_extend-1
悪夢攻撃回復手動発動初期SP8必要SP15継続時間30 秒攻撃時、対象に攻撃力の250%の物理ダメージを与え、1秒間足止めする。投擲物が対象に命中すると、さらに前方にわずかに進んでから手元に戻る。戻る途中に通過した全ての敵に攻撃力200%の物理ダメージを与えるattack@move_ahead_time0.5attack@projectile_range1attack@atk_scale2.5attack@atk_scale_comeback2attack@sluggish1
日喰自動回復手動発動初期SP20必要SP30継続時間20 秒攻撃時、同時に3個の旋回投擲物を放つ(それぞれ攻撃力の175%の物理ダメージを与える)。投擲物を全て回収した時ナラントゥヤは周囲8マスにいる最大3体の敵に攻撃力の160%の物理ダメージを与え1秒間足止めするattack@atk_scale1.75atk_scale_aoe1.6sluggish1attack@aoe.max_target3cnt3
モジュール
ORIGINALナラントゥヤの記章
ナラントゥヤは旋回投擲物を操り、接近する敵を繰り返し攻撃することに秀でている。
外勤部門の決定に基づき、
外勤任務においては狙撃オペレーターとして区分し、旋輪射手の責務を担う。
特別に本記章を授与し、
その証明とする。
LPS-X「黄砂の果てに」STAGE ステータス 強化説明 1 - 攻撃力 +25
- 防御力 +25
旋輪射手の特性 旋回投擲物を所持している場合のみ攻撃できる(投擲物は攻撃後一定速度で手元に戻る)周囲8マス以内の敵を攻撃時、攻撃力が110%まで上昇2 - 攻撃力 +35
- 防御力 +35
砂賊の流儀 配置中、自身の攻撃が敵に命中するたびに対象から攻撃力を25(最大275まで)と防御力を20(最大220まで)奪取>。対象が周囲8マスの敵の場合は、1回の攻撃につき奪取を2回行う3 - 攻撃力 +45
- 防御力 +45
砂賊の流儀 配置中、自身の攻撃が敵に命中するたびに対象から攻撃力を25(最大300まで)と防御力を20(最大240まで)奪取>。対象が周囲8マスの敵の場合は、1回の攻撃につき奪取を2回行う
ナラントゥヤは夢から飛び起きた。喉には熱い炭が詰まったようで、耳の奥にはまだ、夢で聞いた剣戟の音が残っている。彼女にとって、それは耐えがたい苦痛だった。
テントを出ると、砂漠の頭上に月はなく、風は遠征に向かう騎兵隊のように、砂漠の奥へと激しく駆け抜けていく。
「カン!キン!」鍛冶屋で聞くような音がますます大きくなる。音の源を探すナラントゥヤは、腰に差す半月刀が震えていることに気付いた。
柄を握りしめれば止まるだろうと思いきや、逆に振動は一層激しくなり、そのせいで腕はしびれ、眩暈さえ覚えるほどだった。
「止まれ!」彼女は怒鳴りながら、さらに強く刀を掴む。
だが半月刀は彼女を引っ張るように、夜の闇へよろよろと走らせる。
その時、彼女は見た。山のごとき巨槌が真っ赤な鉄床を激しく打ち叩き、戦太鼓と金属の叫び声が空に轟く光景を。凡庸な鉄を鍛えることなどない誇り高き巨槌は、やがて堅牢な鉄床そのものを刀の形に鍛え上げたのだった!
戦太鼓の音は、ますますはっきりと聞こえてくる。そして、誰かがその刀を手に取り、遠征隊の先頭を歩いてゆく。その人物は命が尽きるまで、刀で硬い骨を断ち、傾いた旗を斬り倒していった。やがてその者の命が尽きると、刀は砂の中へ転がった。ナラントゥヤははっとした。自分は今、その砂の上に立っているのだ。
「……違う」彼女は声をあげた。「あれはあたしじゃない!」
彼女はもう刀の震えを止めようとせず、砂嵐の中にある幻想を打ち砕くかのように、思いきり刀を投げつけた。
「お前の過去なんてどうでもいい!あたしはあたしの道を行く!ついてくる気がなけりゃ勝手にしな!」
だが、自分がこの言葉をちゃんと叫んだかどうか、ナラントゥヤにはわからなかった。次の瞬間、意識は遠のき、彼女は砂漠に倒れてしまった。
……
ナラントゥヤが目を覚ますと、傍らで飲み仲間が心配そうに、そしてどこか怯えた様子で彼女に扇子をあおいでいた。
「飲みすぎたか?」
客に出す酒に水を混ぜている屋台の主人は、ばつの悪そうな笑みを浮かべた。
「あたしの刀はどこ!?」ナラントゥヤは手で腰回りを確認して刀がないことに気づき、額に脂汗を浮かべた。
すると、飲み仲間たちは彼女を大岩の前まで案内した。
「なあ、ナラントゥヤ。どうやったらこんなことが出来ちまうんだよ?」
ナラントゥヤは目をこすった。大岩に突き刺さっている合体した半月刀は、確かに自分のものだ。刀を引き抜こうとするが、刀も岩もびくともしない。
「昨日の夜、雷が何発か鳴ってさ。そしたら酔っ払ったお前がテントから出てきて、雲に向かって大声で怒鳴ったかと思ったら刀を引き抜いて、この岩に叩きつけたんだよ!」飲み友達の一人が唾を飛ばしながらそう言った。「あの時のお前、本当に怖かったよ。すぐにでも借りてた酒代を全部返すわ……」
「そうそう、マジで怖かった。しかも最後に大声で叫んでただろ——」
「あたし、なんて叫んでた?」ナラントゥヤは断片的な記憶を思い出し、自分があんな威勢のいいセリフを思いついたことを内心ちょっと誇らしく思っていた。もう一度他の誰かの口から聞くのも悪くない。
「こうだったぜ――『これ以上言うことを聞かないなら、売り払って純金の刀に換えちまうからね!』ってよ」」
「え?いや違うでしょ、あたしが叫んだのはたしか……」
「いや、それで合ってる。俺も聞いたし。お前らしいセリフだよ。」
「……」c
基地スキル
恐れ知らずの豪気製造所配置時、保管上限+10、1時間ごとの体力消費量-0.25
砂賊の団結力
製造所配置時、宿舎の合計レベルが1につき、金属製造の製造効率+1%