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パラス

前衛タイプ — 教官
攻撃距離がやや長い、自身がブロックしていない敵を攻撃時、攻撃力が120%まで上昇
  • MN04
  • 近距離
  • 火力
  • 支援
/ 90
【コードネーム】パラス
【性別】女
【戦闘経験】三年
【出身地】ミノス
【誕生日】2月8日
【種族】フォルテ
【身長】162cm
【鉱石病感染状況】
体表に源石結晶の分布を確認。メディカルチェックの結果、感染者に認定。
【物理強度】標準
【戦場機動】普通
【生理的耐性】標準
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】優秀
パラスはかつてミノスの祭司を務めていた。都市国家アテヌスを離れてアクロティ村への赴任中に、現地の民を率いてサルゴン周辺の部族による長年の侵略へと抗った。また、現地で旅行と文化産業の発展に尽力した。のちに鉱石病の症状が悪化したため、秘密裏にロドスを訪れ治療を受けている。
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。循環器系源石顆粒検査の結果に異常があり、鉱石病の兆候が認められる。以上の結果から、鉱石病感染者と判定。

【源石融合率】8%
左足のくるぶしに源石感染の痕跡が見られる。

【血液中源石密度】0.18u/L
体内の症状は比較的に安定しており、現時点で拡散の兆しはない。

「当該オペレーターは医療に関する専門知識を有しているため、身体を長く健康的な状態で維持しており、感染の進行もある程度抑えられています。ですが、進行を完全に防げるものではありません。パラスさんがロドスに治療を受けに訪れたからには、長期的な観察と治療を受け入れる準備ができているということでしょうから、これからもぜひとも指導に従って治療に協力してください。つまり……そんなにお酒を飲まないでください!」――某医療部オペレーター
ミノス出身の祭司パラスは当初、特殊患者として秘密裏に治療を受けるためロドスにやってきた。初回の身体検査の際にも彼女の情報はほぼ全て秘匿されており、なおかつ護衛としてサルカズを一人連れていた。しばらくして、パラス本人曰く、治療期間中にロドスに大変興味を持つようになったため、身体の状況が安定したこともあって、自らロドスのオペレーターとなることを申し出た。
「尊敬すべき偉業です!外見がどれほど飾り気がなかろうと、ロドスの皆様が持つ真摯な思いは隠しきれません。その心にある折れぬ意志は皆様の切なる願いを裏切ることなく、必ず堅実で頼れる力へと変わるでしょう。」
しばらくして、パラスは作戦オペレーターの部門に編入され、「オペレーター・パラス」となった。入職手続きを行っている際、書類記入を手伝ったサルカズの護衛は後方支援部門や医療部門を彼女の代わりに選択していたのだが、本人の熱い主張により、最終的に作戦執行部門への編入となり、各種作戦行動の外勤へと参加することになった。
「このわからず屋祭司め、今自分に一番必要なのが『目立たないこと』と『安全であること』なのがわかってるのか!」
「まあ、我が親愛なる戦士よ、勇敢かつ忠実なるサルカズ護衛よ。あなたの弱者への理解と慈愛を私も理解しているつもりです。私が常日頃からあなたが薫陶を受けてくれればと願っていた一面でもあります。しかし私は弱者ではありませんし、人々に求められる私自身の輝きを隠す必要もありません。もし私に真実そのような輝きがあるのであれば、それを生かさぬことには私の祭司としての使命を全うできません……」
「*サルカズスラング*、じゃあここで勝手にしてろ、俺は付き合いきれないからな!」
「ええ、しばしあなたの望む生活をどうぞ心ゆくままに送りなさい、志を共にする我が勇士よ……あら?本当に行ってしまうのですか?……ああ……」
そうして、ついぞ名前を明かさなかった護衛の男性は怒りながら出て行った。
パラスの適応力はかなりのものである。ロドスにやってきてしばらくする頃には、彼女はオペレーター諸君と打ち解けた関係を築いていた。
もっとも、ただ「打ち解けた」だけではなく……打ち解けすぎていた。少しでも会話を交わせば、彼女が「うっかり零してしまった」いろんな経歴を知ることができる。自身の来歴について話すことをパラスは厭わないようだ。彼女はミノスの名門の一族に生まれ、幼い頃から充実した生活を送り、崇高なる祭司になることを志していた。医学を学ぶ傍ら、その面白みのなさに耐え切れず勇士大会に参加するための格闘技を学び、そしてさらに自身の成年祝いにフォーミュラ戦車競技のアマチュア大会にまで参加して……とにかく、パラスは多種多様の趣味を持っている。彼女は祭司としてその本分を全うしながらも、開放的な思想の持ち主で、ミノス文化を形作るものの中でも重要な娯楽の精神を尊んでいる。
しかしこのような自由で充実した生活は、ある事故によって中断された。パラスの左足のくるぶしには傷跡が見られるのだが、そこにある源石結晶は彼女が鉱石病に罹患した原因を、説明の必要がないほどはっきりと示している。彼女は休暇中、遠出をした折に不慮の事故に見舞われ感染してしまい、ミノスに戻り治療を受けた頃には既に手遅れだった。
自身の見舞いに来てくれた親族たちの重い表情から、パラスは己の運命を知った。感染者が十二英雄殿の祭司を務め続けることなどありえない。さらにいえば、祭司が鉱石病に感染したという情報自体、漏らしてはならないものだ。生まれ育った輝かしき都市を一刻も早く離れなければならないという事実を前にして、パラスは悲しんだ。それでも彼女は「辺地で引き続き祭司の責務を全うしたいのです」と申し出た。その結果、一族の手引きによって、英雄殿の祭司パラスは人知れず雲隠れし、身分を隠してアクロティという名も広く知られぬ村で普通の祭司となった。
アクロティ村での生活を聞かれると、パラスは懐かしむような顔をして、村での面白い出来事を語ってくれた。例えば、彼女の提案と先導によって、村人たちは英雄広場を建て、様々な演劇舞台や競技活動を開催した。現地の旅行産業の発展に力を入れ、多くの観光客を呼び寄せた。パラスはそれらの事業を推進した時払った努力や用いた手段については詳しく語らず、ただそこで起きた興味深い出来事を教えてくれた。だが、実際に彼女が率いる旅行及び文化の普及事業を遂げるためには、避けて通れない問題が一つあった。
サルゴン部族による長期かつ持続的な、ミノス辺境に対する侵略行為である。
サルゴンはミノスに対して百年にわたって侵略と占領を繰り返してきた。この行為はミノスの歴史に重大な影響を与えただけでなく、多くの文化的な喪失をも生み出した。この百年の間、サルゴンの首長たちはミノスの資源や貴重な芸術品を少なからず奪い去り、ミノスの文化に対する野蛮かつ直接的な破壊に及んだ。サルゴンの植民者たちは、信仰を滅ぼしてこそ人々を屈服させることができることをよく承知していたのだ。兵士たちは華やかな英雄殿や神殿のほとんどを焼き払い、ミノス人に競技や祭祀活動を禁じ、一時は演劇舞台さえも禁じたのだった。
これに対するミノス人の反発は一刻たりとも鎮まることがなかった。サルゴンが内部の混乱によって弱っていくとともに、ミノス各地における反発も勢いを増していった。最終的に、最も規模が大きい反抗行動において、十二名からなる現地復興指導者によって実施された「神殿奪還」作戦が大きな成功を収めた。十二名の英雄に率いられた現地の民たちは、それぞれの都市の英雄殿を奪い返し、それらを修繕し、再興させた。その後、ミノス人の精神的な独立はより進み、発展し続けるミノスはもはやサルゴンによる恐怖統治に屈することなく、ついにはサルゴンの侵略を完全に撃退するに至った。
その後、中心都市は長年をかけて機能を回復し、さらに段階的な発展を経て次第に繁栄を取り戻したが、辺境に位置する村落などは依然として一部のサルゴンの野蛮な部族による侵攻に苦しんでいた。アクロティ村もその一つであり、未だサルゴンに脅かされている村の中で最も不屈の地でもある。祭司パラスが村に訪れた時、侵略への抵抗は既に何年も続いていたが、いつまでも勝敗が決せず、膠着状態に陥っていた。
「あいつが来たことは、村人たちの希望になったんだ。あいつがアテヌスから来た英雄殿の祭司と知ると、もちろん神のように拝めた。あいつは進んで村人に治療を施すだけじゃなく、自ら前線に立ち、必ずサルゴンに敗北を刻むという覚悟の元で何度も戦闘の指揮を取った。
大きい戦いではなかった。戦術にも多少の粗があった。だがな……あいつは敵が何度攻めてこようが、必ず相手を徹底的に撃退するまで一歩も引かないんだ。勝ち進むにつれて、あいつを崇拝する戦士や民衆も増えていった。ついに決定的な勝利を手にして、ミノス辺境の村とサルゴン辺境の部族をまとめて『相互不可侵条約』を結んだ頃には、人々のあいつへの信仰はもはや狂熱的と言える程になっていたぞ。」
「それって、ミノスに伝わる……」
「ここ数年祭り上げられている『勝利の女神』とか『知恵の女神』とかの話、お前も聞いたのか?」
「つまり、パラスさんがその……」
「おっと、シッ。」
残念なことに、サルカズの護衛はそれ以上の情報を語らず、本記録はここで終了せざるを得なかった。
【権限記録】
「……彼女のサルカズ護衛が先回りしてロドスに連絡し、鉱石病患者の治療計画の開示を我々に要求した。」
「二、三回の資料の正式的な受け渡しを経て、祭司パラスは鉱石病の治療を受ける場所として慎重に我々を選び、秘密裏にミノスを離れた。」
「私が思うには、彼女がこの件を全て隠し通そうとしているのは、感染者という身分が彼女を卑屈にさせているからではない――祭司パラスが感染後に見せた、自身に変化を求める動きはむしろ、ポジティブなものだった。彼女が気にしているのは、感染という事実が広まることで、今まで共に戦ってきた兵士や民衆が抱く、既に神話になりつつある自身のイメージに、疑いが生じないかということだろう。」
「解放の成果を保つため、英雄の神話に非難されるような綻びがあってはならない。パラスは、自分自身とほかの者たちが払った犠牲や努力、そして築き上げた信頼が、たった一つの猜疑によって崩れ去ることをよしとしなかった。そのため自らの地位を捨て去り、身分を隠して再び離れるという選択肢を取ったのだろう。」
「ですが、そうして上辺だけの美しさを残して、そのために払った代償を人々が理解することもなく、当たり前のようにただ完璧な英雄物語に拍手を贈る――本当にそれでいいのでしょうか?」
「……君の考えも一理ある。祭司パラスもきっとそうやって葛藤していたはずだ。」
「だが、それがミノスの現状でもある。感染したという事実がひとたび露呈してしまえば、祭司パラスが築き上げた成果に対する評価はすかさず地に落ちることだろう。感染者の『女神』がミノスを救ったという事実を、今の人々はまだ受け入れることができない。個人の悲劇と自らの信仰との矛盾は、敬虔な信者にとっては二重の苦しみとなるだろう。」
「だが、勇気を出してミノスを飛び出せば、パラスは自らの求める答えを見つけることができるかもしれない。ロドスで暮らす経験は、かつて身分が彼女にもたらした重圧を取り去り、自身の経歴を起点として、ほかのより大きな矛盾について考えさせることができるだろう。」
「心配はいらない。彼女は殉道者であり、解放者でもある。人々が不公平に扱われることを目の当たりにして怒りを生み出すことがあれば、きっと彼女は再び武器を手に取るのだろう。」
「そんな彼女が自らロドスへの加入を志願した暁には、我々は決して拒むべきではない。」
……

――ある会議において、ケルシーと人事部メンバーの発言記録により
一人の英雄になることは、多くのミノス人の志であり、生涯追い求める理想でもある。
パラスは英雄というものに心から敬意を抱いている。ミノスにおいて、「英雄」と称されることは最上級の敬意の表しであり、彼女もまた英雄になりたいという志を抱いているのだろう。彼女からすれば、「女神」という呼び名より、ミノス人が認める「英雄」の方がよほど誇り高く自慢できるものなのかもしれない。そのため、彼女は今でも修行と実践を繰り返す険しい道を歩んでいる。パラスの言動一つ一つから、常に彼女のミノスへの懐かしみと誇りが見て取れる。
しかし、故郷を離れるという現実を受け入れざるを得ず、ミノスに認められる英雄になるというパラスの理想は幻想となってしまった。彼女がひとりブリッジに佇み、深夜まで盃を傾ける理由も、そこにあるかもしれない。
HP
2263
攻撃力
737
防御力
455
術耐性
0
配置コスト
17
攻撃間隔
1.05 秒
ブロック数
2
再配置時間
70 秒

素質

  • 英雄の生誕
    配置中、味方【ミノス】にHPが最大値の80%以上で攻撃力+25%の勇猛状態を付与する
  • 女神の抱擁
    攻撃時、攻撃対象1体につき、自身と前方1マスの味方のHPを40回復

スキル

設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
  • 勝敗分かつ連撃
    攻撃回復自動発動
    必要SP
    2
    次の通常攻撃時、2回連続で攻撃力の175%の物理ダメージを与える
    atk_scale
    1.75
  • 信念宿りし長鞭
    自動回復手動発動
    初期SP
    10
    必要SP
    25
    継続時間
    25 秒
    攻撃範囲+1マス、攻撃力+80%、攻撃時85%の確率で敵を0.2秒間スタンさせる
    atk
    0.8
    ability_range_forward_extend
    1
    attack@buff_prob
    0.85
    attack@stun
    0.2
  • 勇士に捧ぐ祝福
    自動回復手動発動
    初期SP
    35
    必要SP
    50
    継続時間
    30 秒
    攻撃力+100%、攻撃対象数+2。自身の前方マスが近距離マスかつ味方オペレーター配置中であれば、その味方に以下の効果を付与する:HPが最大値の80%以上で攻撃力+50%勇猛状態、防御力+35%、ブロック数+1。(前方マスが条件を満たしていなければ、効果の付与対象が自身になる)
    atk
    1
    attack@max_target
    3
    attack@peak_performance.atk
    0.5
    attack@def
    0.35
    attack@peak_performance.hp_ratio
    0.8
    attack@block_cnt
    1

モジュール

  • ORIGINAL
    パラスの記章
    パラスはミノス出身のオペレーターを鼓舞することに秀でている。
    外勤部門の決定に基づき
    外勤任務においては前衛オペレーターとして区分し、教官の責務を担う。
    特別に本記章を授与し、
    その証明とする。
  • INS-X
    「故郷の山岩」
    STAGEステータス強化説明
    1
    • HP +150
    • 攻撃力 +55
    教官の特性
    攻撃距離がやや長い
    自身がブロックしていない敵を攻撃時、攻撃力が130%まで上昇
    2
    • HP +180
    • 攻撃力 +73
    英雄の生誕
    配置中、味方【ミノス】にHPが最大値の50%以上で攻撃力+27%の勇猛状態を付与する
    3
    • HP +210
    • 攻撃力 +83
    英雄の生誕
    配置中、味方【ミノス】にHPが最大値の50%以上で攻撃力+30%の勇猛状態を付与する
    この身に宿る黒き石のために、私は先祖代々が庇護する故郷を離れました。
    ああ、わが身に課せられた苦しみにも、私は笑顔をもって向き合いましょう。
    しかし、ミノスとの絆と決別し、根を失った私はどのように生きていくべきなのでしょうか。
    アテヌスのハーブケーキをもう一度味わいたいのです。
    ラケダイモンの美酒をもう一度痛飲したいのです。
    コリニアの市場でもう一度土産を買いたいのです。
    哲学者たちと心を交わし、武人たちと腕を競い、商人たちと値打ちをしたいのです。
    いつになれば、あの日々が再び戻ってくるのでしょうか?
    ミノスの山々よ、どうか私の小言を聞いてください。
    尊きアトスよ、あなた様は今も、ミノスの人々を育んでくださっているのでしょうか。
    泉を汲む信徒たちが、変わらず賛美と供物をささげていることを強く願います。
    ヒュムノイ、わが最も敬愛する導師よ、今もあなた様の下で、命の真髄を悟らんとする者がいるのでしょうか。
    あなた様が表現を苦手とすることは存じております。ですが、もし真摯な思いを胸に抱く者が訪れたのならば、ぜひともお導きください。
    ああ、ヘリアよ。敬うべき、偉大なるヘリア。今この時にも、愚か者が己が蛮勇を示そうと、あなた様の頂へ挑んでいるのでしょうか。
    多少の罰をお下しになっても、どうか彼らの下山をお許しください。かの者たちは若さゆえの恐れ知らずにすぎません。一時の怒りで、どうか彼らの未来を奪わないでいただければと切に願います。
    ミノスの大地よ、あなた様を前にすれば、言葉というものは蒼白に成り下がります。いかなる修飾も、あなた様の壮麗さには遠く及ばないでしょう。
    それでも私は語り続けます。綴り続けます。
    故郷を遠く離れたフォルテができる、唯一の己を慰める手段なのですから。もし語らなければ、綴らなければ、心の苦痛は命をも脅かすでしょう。
    どうかこのような浅はかな手段をもって心を癒そうとする私をお許しください。
    私は今もこれからも、あなた様の懐を離れた場所をさまようのでしょう。
    数年になるか、数十年になるか、私自身も予想がつきません。
    それでも、あなた様に誓いましょう。
    どれほどの歳月が過ぎようと。
    私は必ずや、あなた様の下に帰ります。
    ミノス人が語りうる最も誠実な誓いとして、お聞き納めください。
    この言葉、必ずやあなた様に届くと信じております。
    なぜならば、エーゲより採りし盤石が、今に至るまでわが鎚に堅く埋め込まれているのですから。
    それは私とともに困難に立ち向かい、私とともに生死の境をくぐり抜けてきました。
    私の信仰を見届け、私の詩を聞き、偉業を共に成し遂げました。
    幾千万の試練を経たのちに、勝利の旋律が必ず奏でられることでしょう。
    そしてこの盤石は神殿の土台の一部となり、あなた様に私の叙事詩を詠みあげるのです。
    その時が、一刻も早く訪れるよう、心より祈っております。
    ――パラスの筆記の殴り書きより抜粋
  • INS-Y
    「ヘリアの輝き」
    STAGEステータス強化説明
    1
    • 攻撃力 +40
    • 攻撃速度 +3
    教官の特性
    攻撃距離がやや長い、自身がブロックしていない敵を攻撃時、攻撃力が120%まで上昇
    遠距離マスにも配置可能
    2
    • 攻撃力 +50
    • 攻撃速度 +4
    女神の抱擁
    攻撃時、攻撃対象1体につき、自身と前方1マスの味方のHPを50回復し、味方【ミノス】のHPを追加で25回復
    3
    • 攻撃力 +60
    • 攻撃速度 +5
    女神の抱擁
    攻撃時、攻撃対象1体につき、自身と前方1マスの味方のHPを60回復し、味方【ミノス】のHPを追加で40回復
    (背景は荒れ果てた山。去年のお祭りで使われていた黒いカーテンの上に、二つの月を吊るすこと。)
    (コロスが左から入場し、合唱。英雄が舞台裏から現れる。)
    (以下、英雄の台詞。)
    親愛なる同胞たちよ、今宵我らはついに此処へ集った。
    我らの足元に広がる峰は、ミノスの最高峰である。ここから一望できる、双月の光が覆いし土地のすべてが、我らの故郷なのだ。
    山の泉はここから流れゆき、三千里もの山々を越え、三千里もの草原を渡り、最後にはエーゲ平原の湖に流れ込んで、我ら一人一人の血に溶け込んでゆく。
    同じ言葉、同じ故郷の歌、同じ信仰が我らを此処へと立たせ、共通の敵を駆逐せしめるのだ。
    そして今宵からは、我らの血も一つところに交わることとなるだろう。
    さあ、共に一杯の泉水を飲もう。勝利を手に帰ってきた暁には、この泉水で醸造したハチミツ酒を、再び酌み交わそうではないか。
    (英雄とその追随者たちが酒を飲む。ティミーは未成年なので、代わりにジンジャーエールを飲むこと。)
    我らは皆等しくこの地に生を受け、最初に眼を見開いた時から、卑劣な闖入者たちが破壊し尽くした土地ばかりを目の当たりにしてきた。
    ゆえに我らが最初に上げた泣き声は、侵略者たちの誇らかな笑い声と混ざり合っていたことだろう。
    我らは皆、古の書物に記される詩の如き平穏な日々を目にしたことなどない。
    しかし百年前ならば、ミノスという土地は今と違った様相を呈していたに違いないのだ。
    (楽隊がここで演奏を開始する。抒情的な旋律から段々と激しく。)
    (コロスが踊る。アーツと組み合わせること。)
    暖かな日差しのもと、人々が武芸を競い合うことには命の危険などありはせず、ただ意志と肉体の鍛錬という目的があるだけだった。
    言葉を交わし論じ合う行為も、憎しみによる罵倒ではなく、ただこの大地の最深奥に潜む秘密を探るためであったのだ。
    森林は伏兵が隠れ潜む危険な場所とは限らず、ヘリアの山林は詩においてまた別の味わいを持っている。
    河川は敵軍の陣地を破壊するためだけに用いられるのではなく、その中で水を浴びながら高らかに歌い上げることもできるものだ。
    バラには棘の守りが必要なのと同様、美しい詩もまた、剣と盾でもって守らねばならぬ。
    我らは鎧を花で飾ることもでき、軍歌の中に詩を取り入れることもできる。
    見よ、双月は既に天の頂きへと昇った。
    この戦いの勝利もまた、この澄み渡る夜空のように瞭然たるものとなることを、我は信じている。
    (最大限ライトアップを。)
    勇士たちよ、英雄たちよ。最後に一度自らの武器を研ぎたまえ。
    朽ちた林木は養分となりて大地に報恩し、荒れ果てた廃墟もまた栄光を再建する礎となる。
    今宵我らは、我らの信仰を、そしてミノスの歴史と未来を奪還するのだ。
    (英雄が剣を振りかざし、追随者たちが武器を掲げて隊列を作り、コロスが合唱する中で幕が下りる。)
    (小道具の武器の数に注意しておくこと。くれぐれも本物の武器を紛れ込ませないように。)
    ――アクロティ村演劇祭の演目『ヘリアの輝き』第三章より抜粋。パラスは自身が演じる英雄シーポスのセリフの横に、大量の注釈を書き加えていた。

基地スキル

  • 叡智の境界
    製造所配置時、保管上限+8、1時間ごとの体力消費量-0.25
  • 制勝の秘策
    製造所配置時、作戦記録製造の製造効率+25%