• Pepe
  • 佩佩
  • 페페

ペペ

前衛タイプ — 撼地者
攻撃対象の周囲にいる敵に攻撃力の50%範囲物理ダメージを与える
  • SG14
  • 近距離
  • 火力
  • 牽制
/ 90
【コードネーム】ペペ
【性別】女
【戦闘経験】三年
【出身地】サルゴン
【誕生日】6月12日
【種族】フェリーン
【身長】155cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【物理強度】標準
【戦場機動】普通
【生理的耐性】標準
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】優秀
【アーツ適性】標準
サルゴンの有名な歴史学者であり、由緒正しい家系を持つ、高貴なるパーディシャーの長女である。現在は外勤オペレーターとして、ロドスがサルゴン現地で考古学調査を行う際のサポートを提供している。
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。

【源石融合率】0%
鉱石病の兆候は見られない。

【血液中源石密度】0.012u/L
源石との接触は比較的少ない。

「信じられないわ。身体検査をしていたあいだ中ずっと、専属の儀礼官がそばでじっと私の挙動を見張っていたのよ。」
パーディシャーの娘がロドスに訪問するとなれば、本艦の皆が好奇心を抱くのも無理はない。誰もが本人を一目拝もうと、彼女が来訪する日を心待ちにしていた。だが、その日がやって来たのは実に半年後のことだった。当日、車隊と侍従を従わせロドスに搭乗したその立派な出で立ちに、誰もが目を見張った――金糸の刺繍が施された絨毯が応接室まで敷かれ、花と羽扇を持った侍女たちが長い列をなした。その後ろには、ベールが何重にもかかっている輿が、黄金の礼服を纏った四人の大男によって担がれていた。さらに後ろには、長い列が続いており、はるばるサルゴンから持ち込まれた珍しい宝物や古書が、運ばれていた。
残念なことに、高貴なるその客人は、侍従たち、いくつもの羽扇、そして外されることのない幾重ものベールの後ろに始終隠されていたため、その姿を見ることは叶わなかった。ただ声だけは、どこか聞き覚えのあるような気がした。
皆がひそかに落胆していると、そそっかしい侍従がうっかり服の裾を踏んでこけてしまい、長い行列が雪崩を打つように倒れていった。その拍子に、輿を覆っていたベールまでもが剥ぎ取られてしまい、中に座っていた人物の姿があらわになった。皆の想像とは違い、彼女はだぶだぶのTシャツを着て、髪も適当に縛っているだけだった。手には分厚い資料を持っていて、顔中に黒いインクがついていたため、どんな顔をしているのか誰にもわからなかった。
呆気にとられている人々を前に、彼女は気まずそうに頭を掻きながら笑い、ぼそりとつぶやく。
「ベールで隠れるし、服は適当でいいかなと思ってだね……」

すると、受付担当のオペレーターが、なぜこのパーディシャーの娘の声に聞き覚えがあるのかを思い出した。
三ヶ月前、外勤オペレーターがサルゴンから一人の若い女性を連れて戻ってきたのだ。彼女は全身泥と土ぼこりまみれで、きれいな箇所が一つもないほどだった。その場にいた誰もが、彼女のことを救助された患者だと思い込んだ。しかし、女性は受付のオペレーターに、はつらつとした声で、次の車隊に乗って別の発掘現場に行かなければいけないから、急いで登録を済ませてほしいと伝えたのだった。
そしてもう一人、図書室担当のオペレーターもその声をよく聞いていたことを思い出した。サルゴン事務所のとある協力オペレーターが、本艦にやってくるたびに大量の本を返却しにやってきて、また山ほどの資料を抱えて去っていくのだ。
だけど、当の人物の見た目について聞かれると、どちらも口をごもつかせた。

「さあな……?顔が泥だらけで、よく見えなかったんだ。」
「わ、私も……本に隠れちゃってたから。」
「……登録を済ませてるのなら、写真も残ってるはずだよね?探せたりする?」
「確認してみるよ。」
「……」
「なんだよこれ。プロファイルの写真をふざけた自撮りで登録するなんて、何考えてんだ?こんな黒くて濃い八の字髭を顔に描かれてる写真じゃ、全然わからないじゃないか!」
ペペはスイレンの花をこよなく愛している。自室にある物にはどれもスイレンの模様が刻まれているし、IDカードにまでスイレンのシールが貼られている。彼女からロドスへの手土産の中で最も貴重なものといえば、あの数粒のスイレンの種だろう。のちにその種は療養庭園に植えられ、皆がスイレンの花の独特な香りを楽しめるようになった。
彼女が愛用している巨大なハンマーすらも、スイレンの花の紋章が嵌め込まれている。ハンマーの底にある火炎噴射機によって熱されることで、巨大なスイレンの烙印という悲痛なお仕置きを敵にお見舞いできるのだ。
スイレンの花がサルゴンで最も古い史官であるペペの一族の象徴であることを考えれば、彼女がこれほどまでにその花を愛しているのも当然のことだろう。彼女の先祖はかつて、諸王の王ルガサルグスと共に各地の戦地へ赴き、イグサのペンでかの英雄が駆け抜けた波乱万丈の日々を記録していた。
以降、彼女の一族は代々最も優秀な子女を選出しては、歴代諸王の王のそばに仕えさせた。彼らはその由緒あるイグサのペンで、巨人のようなこの国を記録し続けた。この国が以降の時代で経験したすべては、最終的にあの世に知れた分厚い書籍『サルゴン史』へと集録された。
そのような家の長女として、ペペは幼い頃から歴史に対し並々ならぬ興味を示した。彼女は先祖代々から引き継がれる史官の役割を自分が担い、黄金の都市の中で王国の歴史の新たな編と章を記録する日を心待ちにしていた。しかし、父は物静かな弟セネドのほうに、より大きな期待を寄せていた。これは、ペペにとって受け入れがたいことであった。成人後、彼女はただ父に自身も史官の職務を全うできるのだと証明するためだけに、史学の研究に打ち込みあらゆる方面において成果を挙げた。だが、父の決意は固く、ペペが考古学研究のために留守にしている隙に、セネドを黄金の都市へ送り込んだのだった。
しかしペペはそれが原因で折れるようなことはなかった。以前のように「史官の責務」という言葉を頻繁に口にすることはなくなったが、彼女の歴史研究への熱意は少しも冷めなかった。いくつもの発掘調査を支援するだけでなく、自ら調査に参加してメンバーを主導し、さらには文化遺産の保護にも大きく貢献している。たったの半年で、そのスイレンの花の紋様は、ほとんどの墓荒らしにとっての恐怖の象徴となった。

【音声記録】
なぜ歴史の研究なんかに興味を持ったんだと、いつも自分に問いかけていたよ。前までは家族の雰囲気に影響された結果だと、当然のように思ってたけど……
今思えば、君も理由のひとつだったね。小さい頃からずっと、一緒に勉強して、遊んで、本に落書きをして、それで父様に罰として本を暗記させられて……小さな子供にとって机の前に座って分厚い本を読むなんて、すごくつまらないことのはずなのに……君とふざけながらだと、あっという間のようだったよ。
史官か……今はもうその立場に、あまり魅力を感じなくなってしまった。君が黄金の都市へと旅立って、再会できるのかすらも定かでない。でも……もし私が何か大発見をしたら……私が書いたものを君も読めるんじゃないのかな。それも、ひとつの形の再会だよね……
セネド……もうこんなに長いこと会ってないんだし、つ、次に会った時は……絶対にぶん殴ってやるんだから。
――酔っ払って空中に向かってブツブツ言うペペ
ペペに、諸王の王ルガサルグスの功績についての話題を振ってはならない――これはロドス本艦全体の共通認識だ。以前、とあるオペレーターが夕飯の前に彼女に向かってかの君主の逸話について軽く話題に上げたことがある。その者はすぐさまペペに肩を抑えられて椅子に座らされ、ルガサルグスの誕生から即位、果てはハランドゥハンと共にフェーンホットランドへ消え去ったことまで一晩中語って聞かせたのである。憐れなオペレーターは窓の外が明るくなるまで、一言も口を挟めず、ただ喋り倒すペペを無力に見つめているしかなかった。そのことに対し、当事者であるオペレーターは次のように述べている――
「もう頭の中が真っ白だったわ。あの子、何度も『これがシャアが残した肖像画だよ。見たまえ、素晴らしくかっこいいだろう……』とか言って、数百ページはありそうな画集を取り出して、強制的に一ページずつ見せられたの。」
「シャアの一生を話している時のあの子の目は、キラキラを通り越してギラギラだったわ。私はただ諸王の王が最後にどこに行ってしまったのか知りたかっただけで……彼がハランドゥハンとどのようにしてお酒を飲んでは殴り合いをして、殴り合ったらまたお酒を飲んだのかなんて、これっぽっちも興味なんてないのに……」
ペペがルガサルグスにこれほど傾倒しているのも無理はない。サルゴンにおいて、かの君主の地位は並みならぬものなのだ。どの家の子供も彼の伝説を聞きながら眠りについているし、彼の彫像は数多くの都市にそびえ立ち、彼の言葉は数えきれないほどの書籍に引用されてきた。さらに、昔も今も多くの学者が、彼が残した謎の数々を解き明かすために研究に勤しんでいる。ペペは、その学者集団の中の極めて優秀な人材だと言えよう。彼女の研究は、ルガサルグスの偉大なる征服者と軍事の天才としての輝かしい姿を世に知らしめただけでなく、王者の輝きの裏に潜む息子として、夫として、そして父親としての一面も明らかにした。
ここ数年、ペペはサルゴン各地を歩き回り、歳月に浸食された断片的な記録から、王のそばにいた者たちの人物像をも捉えた。忠実なる侍従、早くに亡くなった妃、そして世を去った王に付き添いその霊を慰めた王子と、その生涯を史書に記録した姫……どの者も、一度は歴史に埋もれ忘れ去られてしまったが、ペペの研究によって再び現代の学術界でスポットを当てられた。

【音声記録】
シャアの輝かしい威名と比べると、確かに歴史においての彼らの名声は限りなく無に近いものでしょう。しかし、彼らはそれぞれにシャアと深い感情で結ばれています。王ではなく、一個人としての心打たれる感情の数々があってこそ、シャアの人物像はより深みを持ち、かの時代がまるで現代に蘇ったかのように身近に感じられるのです。どれだけ時代が移り変わろうと、どれだけ歴史が前に進もうと、人々を結ぶ愛情や誠実さはきっと後世へと受け継がれ、永遠に消えることはないのだと、私は信じています。
――ある発表会におけるペペのまとめの言葉
責任者であるハトシェプスト女史の案内のもと、私はサルゴン南部に位置する彼女の考古学発掘現場に到着した。すでに日は傾いていたが、古城の遺跡内は慌ただしい空気に包まれていた。滅多に降らない雨の対策のために、現場にいた全員が、素早くかつ手際よく雨覆いを広げ、発掘現場の上に敷いた。
その晩は、予報通りの土砂降りとなった。他の者たちは、雨覆いを打つ雫の音を聞きながら眠りについたが、ハトシェプスト女史だけがカッパを羽織って、防水対策の見落としがないか、遺跡の中を点検していた。破損した礎石の先端が彼女のカッパを引き裂いたが、本人はまったく気がついていなかったようで、私が新しいカッパを持っていった頃には、すでに服も髪もびしょ濡れだった。感謝の言葉を伝えた後、彼女はすぐに立ち去りはせず、楽しげな口ぶりで私を発掘現場の見学へと誘ってくれた。私はその誘いを受け、二人で遺跡の奥へと向かった。
遺跡内には、背の低い柱の残骸しか残っていなかったが、それでも在りし日の姿を垣間見ることができた。雨覆いの下にあるモザイク画には、大いにワインを楽しむ庭園の主の姿が描かれている。グラスの中の濃厚な赤紫色は、当時のワイン製造技術がすでに発達していたことを証明していた。そして足元の石畳に残る跡は、かつてここを絶えず車輪が行き交っていたことを物語っていた。ハトシェプスト女史は遺跡内での発見を説明しながら、外へと案内してくれた。そこには、彼女の最も驚くべき成果があるのだと言う。
小径のつきあたりで、ハトシェプスト女史は地面に広げられた雨覆いを捲りあげた。その下に、ただならぬ価値を持つ文化的遺産が隠されているのだろうと胸を躍らせたが、現れたのは、時によって石に刻み込まれた、大小二列の足跡だった。
困惑している私を見て、ハトシェプスト女史は足跡がなぜこうして残っているのか解説してくれた。それに耳を傾けているうちに、まるで自分が知るはずもない過去に舞い戻り、足跡の主と共に城外を散策し、瑞々しい植物の香りを楽しんでいるような感覚に陥った。そして、その瞬間は自然災害により、永遠に土の中へと封じ込められたのである。
彼女が最後に私に言った言葉を今でも覚えている。
「この足跡を保管することは、本来であれば消え去ることが決まっている素晴らしい一瞬を切り取ってその場に留めるのと同じだと思うんだ。足跡の持ち主たちは、永遠となった一瞬の中を生き続け、砂漠を越えて、どこまでも歩いて行ける……」
「どこまでも……」

【ニュース抜粋】
今月十四日、パーディシャーの奥方であるハディッド様が、出産後に病院にて亡くなられました。突然の不幸に、世間は悲しみに暮れました。
葬儀は今月二十日にパーディシャーの宮殿内にて執り行われ、ご親族と多くのご友人に見守られる中で生前に愛した庭園に埋葬されました。ハディッド様は生前のインタビューで、最も心が満たされる瞬間は、娘と芝生の上で裸足になって遊んでいる時だと仰っていました。しかし、今となって我々は、ご息女が生まれたばかりの弟君を抱きかかえ、母の死を悲しむ姿を見るばかりです。
葬儀当日、街では民衆が列をなし、ハディッド様のために捧げられたスイレンの花は、宮殿の外で小さな山になるほどでした……

【庭園閉鎖のお知らせ】
本日より、庭園は無期限閉鎖となる。許可なく立ち入った者には、厳重な処罰を与える。
■■■■年■■月二十一日
「あっはははは!ああ、おなかが痛いな。あの人たち、一体何を考えているんだろうね。サルゴンのジャングルから始まったサヴラの秘密結社が、影の政府を結成し裏から各国を操ってるとか……プッ、このヘボ作者、自分が何を書いてるのかわかっているのかな?」
少女が目の前で笑いこけている。その姿に困惑しつつ、あなたは再びデスクに積み上げられた資料に目をやると、適当に何枚か抜き出し、何がそんなに可笑しいのかを確かめようとした。そして、そこに書かれたタイトルを読み、ますます困惑するのだった。
『フェーンホットランドの秘密を探して:永遠に消えぬ戦士の幽霊』
『不死なる賢者』
『ルガサルグスのロマンス:暴かれし偉大なる君主の恋路』
……
地べたに転がっている少女を起こしてやると、彼女は笑いを止められず苦しそうな顔をしていた。そして、あなたはそんな彼女に腕を強く掴まれたせいで、顔を歪ませた。どうすればいいのかわからず途方に暮れていると、ケルシーが現れあなたたち二人を助けてくれた――笑いすぎて呼吸困難を起こしているペペを支えて部屋を後にし、あなたの腕はなんとか骨折の危機を免れたのだった。
あなたは安堵の息をつくと、持っていた資料をゴミ箱に投げ入れた。
「諸王の王の恋路?書いてある年号すら間違えているじゃないか。とんだデタラメだ。」
しかし、デタラメな資料の中から実はいくつかが消えていたことに、あなたは気づいていなかった。
HP
2851
攻撃力
1360
防御力
432
術耐性
0
配置コスト
20
攻撃間隔
1.8 秒
ブロック数
2
再配置時間
70 秒

素質

  • 語り継がれるもの
    スキル発動中に倒した敵1体につき、スキル終了時SPを1回復(最大14まで回復可能)
  • 芳しき睡蓮
    配置中、【前衛】全員の攻撃力+16%

スキル

設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
  • ぺったん!
    自動回復自動発動
    必要SP
    5
    次の攻撃で攻撃力の290%の物理ダメージを与える。状態異常時にもスキルは発動し、その際状態異常を解除する
    2回チャージ可能
    atk_scale
    2.9
  • トラブル解決術
    自動回復手動発動
    初期SP
    18
    必要SP
    25
    継続時間
    18 秒
    攻撃範囲拡大、攻撃力+90%、攻撃速度+80、ランダムで攻撃範囲内の敵を攻撃する
    発動するたびに、その次に発動するスキルの攻撃速度+40(最大2回まで効果重複可能)
    atk
    0.9
    attack_speed
    80
    attack_speed_extra
    40
    max_stack_cnt
    2
  • 時の激震
    自動回復手動発動
    初期SP
    35
    必要SP
    45
    継続時間
    40 秒
    通常攻撃の間隔がわずかに延長し、攻撃力+240%、攻撃主対象を1.5秒、範囲ダメージを受けた対象を0.8スタンさせる。攻撃するたびにダメージ発生範囲が拡大し、攻撃力+25%(最大4回まで効果重複可能)
    atk
    2.4
    attack@stun
    0.8
    attack@atk
    0.25
    attack@stun_main
    1.5
    attack@ability_range_forward_extend
    0.25
    attack@max_stack_cnt
    4
    base_attack_time
    0.2

モジュール

  • ORIGINAL
    ペペの記章
    ペペは近接戦闘と、広範囲に物理ダメージを与えることに秀でている。
    外勤部門の決定に基づき
    外勤任務においては前衛オペレーターとして区分し、槌撃士の責務を担う。
    特別に本記章を授与し、
    その証明とする。
  • HAM-X
    晴れか雨か
    STAGEステータス強化説明
    1
    • HP +200
    • 攻撃力 +87
    撼地者の特性
    攻撃対象の周囲にいる敵に攻撃力の50%範囲物理ダメージを与える
    ダメージ発生範囲内に3体以上の敵がいる場合、その攻撃のみ攻撃力が115%まで上昇
    2
    • HP +250
    • 攻撃力 +102
    語り継がれるもの
    スキル発動中に倒した敵1体につき、スキル終了時SPを2回復(最大14まで回復可能)
    3
    • HP +300
    • 攻撃力 +113
    語り継がれるもの
    スキル発動中に倒した敵1体につき、スキル終了時SPを2回復(最大17まで回復可能)
    腕を組んだペペが、窓を覆う分厚いカーテンに鋭い視線を向けている。その裾がかすかに揺れ、すぐにまた動かなくなった。
    「見つけた。君の負けだよ。」
    ペペは息を深く吸い、窓辺までまっすぐ歩み寄ってカーテンを開けた。すると一匹の雲獣がひょっこりと顔を出し、窓枠から跳び下りて、ペペの足の上を歩いて去っていった。
    「姉様、そこじゃないよ。僕の勝ちだ。」
    隣の部屋にある棚から物音が響き、その扉が開くと、中から男の子が出てきた。
    「母様の部屋に隠れたらダメでしょ。父様に知られたら怒られるよ。」
    「まさか。父様が僕の顔を見ても、黙ってため息をつくだけだよ。それに父様だって時々ここに忍び込んでるしね。」
    「親子そっくりだね……いいよ、君の勝ちだ。それで何が欲しいの?」
    男の子は黙りこみ、指を掻いて考えると、こう答えた。
    「姉様、母様の香水を持ってるよね?」
    「あれはダメだよ。母様が私に遺してくれたものなんだから。」
    「二本あるんだし、片方くれてもいいじゃないか。」
    「あれは二本で一組になってて、分けるのは無理なんだよ。」
    「……そっか。僕は母様に抱っこしてもらったことがないから……母様の匂いが知りたかっただけなんだ。」
    母と瓜二つの顔に悲しい表情が浮かんだのを見て、ペペは黙って思い出の中へと沈み込んだ。
    弟には知られたくなかった。何年もの間に香水はすっかり揮発しており、引き出しには二本の空き瓶しか残っていないことを。
    また、ペペ自身が母の匂いを思い出せなくなっていることも知られたくなかった。記憶に残っていた匂いは、月日が経つにつれ香水と同じように消えてしまったのだ。
    母と過ごした日々がどれだけ素敵だったかを思い出させてくれるのは、今や目の前にいる弟の顔だけになっていた。
    「母様は……ストームグラスのセットも遺してくれていてね。そっちなら一つあげられるよ。」
    「うーん……天気の変化なら、侍女が教えてくれるからなぁ。」
    「ふぅん、何もいらないってことね。」
    男の子は口を尖らせた。また文句を言つもりかと思った瞬間、彼は輝くような笑顔を見せ、ペペの傍まで歩み寄り、音を立てて頬にキスをした。
    「大好きだよ、姉様。」
    窓の外では雨が降っている。グラスの中の液体は濁り、その表面には星型の小さな結晶が浮かんでいた。
    腕を組んだペペの足に雲獣がじゃれつき、傍には侍女が静かに控えている。
    「あの子、出て行くときにストームグラスを持って行かなかったんだね。」
    侍女はしばし黙り込んだ後、口を開いた。
    「……お嬢様のストームグラスは二つで一組であり、分けるべきではない。セネド様はそうお考えでした。」
    ペペはため息をつくと、侍女に向き直った。
    「ならあの子は何を持っていったんだ?」
    「本、ペン、衣服、それと……」
    「お嬢様の肖像画です。」
  • RA-A
    ペペの特別限定記章
    STAGEステータス強化説明
    1
    • HP +250
    • 攻撃力 +50
    • 防御力 +80
    撼地者の特性
    攻撃対象の周囲にいる敵に攻撃力の50%範囲物理ダメージを与える
    生息演算において、資源を携帯している場合、退場後の再配置時間が大幅に短縮
    2
    • HP +312
    • 攻撃力 +67
    • 防御力 +115
    芳しき睡蓮
    配置中、【前衛】全員の攻撃力+16%。生息演算において、配置時に宝箱のあるマスの視野を確保し、攻撃するたびに【前衛】全員のいる位置に攻撃力の50%の余震を発生させる
    芳しき睡蓮
    配置中、【前衛】全員の攻撃力+16%。生息演算において、配置時に宝箱のあるマスの視野を確保し、攻撃するたびに【前衛】全員のいる位置に攻撃力の50%の余震を発生させる
    3
    • HP +350
    • 攻撃力 +85
    • 防御力 +135
    芳しき睡蓮
    配置中、【前衛】全員の攻撃力+16%。生息演算において、配置時に宝箱のあるマスの視野を確保し、攻撃するたびに【前衛】全員の位置に攻撃力の50%の余震を発生させる。攻撃主対象が資源の場合、すべての繋がっている資源にも攻撃力の50%の余震を発生させる(1回の攻撃につき最大10回まで発生可能)
    芳しき睡蓮
    配置中、【前衛】全員の攻撃力+16%。生息演算において、配置時に宝箱のあるマスの視野を確保し、攻撃するたびに【前衛】全員の位置に攻撃力の50%の余震を発生させる。攻撃主対象が資源の場合、すべての繋がっている資源にも攻撃力の50%の余震を発生させる(1回の攻撃につき最大10回まで発生可能)
    ペペは特別な認証許可を得ている。
    外勤部門の決定に基づき
    生息演算行動において改良型戦略を駆使して敵に対処する。
    特別に本記章を授与し、
    その証明とする。
    「歴史を冒涜すれば永遠の呪いを受けると、古の書物が私たちに教え諭してくれているんだ。」

基地スキル

  • 招客
    貿易所配置時、配置貿易所のレベル1ごとに注文上限+1
  • 比類なき慧眼
    貿易所配置時、特別独占オーダー(違約オーダーと見なされない)を必ず受注し、かつこのタイプのオーダーは受注効率による影響を受けない