ストームアイは、カズデルの一般的な家庭に生まれた。内戦が勃発した時、全面戦争に拡大し自身にまで影響を及ぼす前にカズデルを離れたが、この時彼個人の観点では内戦を起こした両勢力が争う原因を理解できなかったため困惑を抱えたままであった。その後は身分を隠して生活し、サルカズに関する仕事に特に強い関心を示さなかった。
彼は主に一人で部隊を率いて外勤戦闘任務を遂行し、極めて積極的に最も危険な戦場へ赴く。
彼がロドスの全体的な発展計画や行動方針等について意見することは少なく、どちらかと言えば作戦関連の内容を話し合う会議に顔を出すことが多い。サルカズの多くは、卓越したアーツ能力によって人に深い印象を与えるものであるが、彼に関して言うと、その群を抜く作戦遂行力を支えているのは戦闘に対する狂気じみた執着、及び各戦闘技術に対する研鑽である。そして生まれつきの知覚系アーツは、長期にわたる鍛錬の末、彼の戦闘を補助する能力として欠かせないものとなっている。
カズデルを去る際、ストームアイはすでに鉱石病に感染していたが、当時の生存環境にあっては、自身の病気に関してはあまり多く考えてはいなかった。源石結晶の成長から、彼はかつて戦闘の中で二次感染していることがわかる。テラ各地を放浪する中で、彼は武力でもって自らが所属する感染者集団の生存権を守り、かなりの戦闘力を有する小規模な組織を作り上げた。
内戦がまだ続いていた頃、テラ各地を放浪するサルカズの持つ力に関心を払っていたことから、バベルはこの時期にはすでに組織を率いて活躍する若いサルカズに注目していた。そしてロドス設立後まもなく、オペレーターたちが感染者に関連する地域紛争に関わった際にストームアイ率いる武装部隊と対峙したが、この事件は双方の和平交渉、そしてストームアイがロドスへの加入に同意したことで幕を閉じた。
本人は己の理想や信念を語ることを好まないが、ロドス加入後、ストームアイはすぐさま行動でもって、ロドスの理念に対するこれ以上ない賛同を示した。彼にとってロドスとは、内戦の中で困惑と失望を感じた時に期待していた第三の答えのようなものであり、感染者集団において彼が待ち望んでいた仲間、つまり感染者はほかの人と同じように生きていくべきだという、彼と同じ理念を持つパートナーなのである。