• Absinthe
  • 苦艾
  • 압생트

アブサント

術師タイプ — 中堅術師
敵に術ダメージを与える
  • US11
  • 遠距離
  • 火力
/ 80
【コードネーム】アブサント
【性別】女
【戦闘経験】一ヶ月
【出身地】ウルサス
【誕生日】11月10日
【種族】ウルサス
【身長】159cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【物理強度】標準
【戦場機動】普通
【生理的耐性】標準
【戦術立案】普通
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】優秀
チェルノボーグ事変で救出されたウルサス民間人の一人。自らロドスへの加入を希望した。
一連のテストとトレーニングを受けた後、術師オペレーターとして戦闘チームに配属となる。また、ロドス艦内のパトロールも任されている。
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。

【源石融合率】0%
鉱石病の兆候は見られない。
チェルノボーグのあんな状況の中で身を守れたのは、実力があっただけではなく、運も良かったのでしょう。

【血液中源石密度】0.14u/L
ロドスに入る前の数週間、彼女はずっと危険な源石環境にいたため、今後も十分に注意を払う必要がある。
チェルノボーグ事変の生存者であり、地元警察官の娘であるアブサントは、ロドス本艦に搭乗した後、レユニオンの占領下で、チェルノボーグが混乱に陥いった過程を説明した。彼女曰く、レユニオンの襲撃は突然だったという。当初、地元警察はかろうじて秩序を維持し、群衆を避難させることができたが、事態の悪化とともに天災が到来すると、防衛線は破られ、暴力とパニックが街中に広がり始めたという。
そこに暮らすウルサス人は、絶望の中、生き抜くだけで精一杯だった。天災の後、アブサントは地元警察で構成されたグループと共に行動した。彼らは秩序の回復と民間人の保護を試みたが、混乱した事態は収束せず。たいした時間も経たないうちに、自分自身を守ることすらできなくなり、他人から食糧を奪って、なんとか生き残る状態になっていった。ロドスの救助隊がアブサントを発見した時、空腹で瀕死になっていた彼女は、一人で瓦礫の上に仰向けに横たわっていた。もう少し遅れていたら、彼女の結末がどうなっていたか。あるいは、遺体すら残っていなかったかもしれない。

この街に閉じ込められた生存者たちが待ちわびていた、彼らを守るはずの軍隊は、ついにやってこなかった。
トレーニングとテストにおいて、アブサントのパフォーマンスはあらゆる面で教官のドーベルマンを満足させた。彼女は決して優れた身体能力と戦闘意識を持つ戦闘の天才ではない。しかし、その強い忍耐力と根性、及び彼女が受けた基本的な訓練が、彼女をすぐに、一人前のオペレーターに成長させた。とはいえトレーニング中に怪我をしても気にとめない、自分の身にあまりにも無関心な態度は、人々を心配させることもある。
医療部門の評価によると、彼女の精神状態は決して良いとは言えない。基本的にネガティブな彼女は、自己主張が弱く、自己嫌悪および自傷的な傾向を示している。無意識のうちに周囲の人を守る一方で、自身の行動を軽蔑したり、取得した成績を全般的に否定してしまうのだ。医療スタッフから見れば、これは非常に危惧される状態である。
もう一つ注目すべきは、アブサントがウルサス学生自治団のメンバーに強い関心を示したことだ。ロドスに入るまで、彼女と自治団のメンバーは互いを知らなかった。本人が口を閉ざしているため、何故彼女が自治団に注意を向けたのかは不明だが、この異状は彼女の過去と関連する可能性がある。ぺテルヘイム高校に関し、我々が未発見の事実がまだあるようだ。
しかしオペレーターを尊重するロドスは、彼女らの過去を暴くことをよしとしない。ロドスに被害を与えないと判断したうえで、アブサントの身元調査は一時中断された。
チェルノボーグへの侵攻は、レユニオンが用意周到に計画したものである。彼らは長期にわたって作戦を練り、チェルノボーグに奇襲をかけた。密かな侵攻は思いがけず、自分が住むエリアが占領されたことに気づいていない住民もいたほどだ。
生存者の口述で当時の状況を復元したところ、レユニオン幹部たちはそれぞれ違うエリアを支配していたが、その支配度には差があったように見受けられる。自宅ドアから外に出なければ侵害を受けなくて済むエリアと、そうではないエリアがあったのだ。後者では、一部の幹部たちは感染者が「正当な権利と利益のために戦う」ことを放任し、唆していたのである。はっきり言えば、あの時、暴力は無罪だった。集団が暴徒と化した時どんな悲劇を生むのかは、容易に想像できるだろう。
警察や軍は、暴走した感染者を抑えることができなかった。確かに彼らはレユニオンの暴徒よりもいい装備を持っており、より訓練されていたが、それだけでは足りなかったのだ。しかも都市の防衛線は、天災によって引き裂かれた。チェルノボーグの警察はその間も、駐屯軍に救援要請を送り続けたのだが、助けが来ることはなかった。

そのような状況で、彼女はどうやって生き延びたのか?何を経験したのか?
悲劇を経験した人に、そんな無粋で冷徹な質問をできるわけがない。アブサントは今、ロドスで幾分もマシな生活をしている。疑いや揺れはあるが、少なくとも過去に起きたことを理解し、それらの影響を振り払おうとしているようだ。他人からのアプローチに対する嫌悪感も弱くなっている。しかも彼女は、友達を作ろうと努力している。これは難しいことであるが、とても素晴らしいことだ。チェルノボーグの話を彼女が自ら語るのならば、耳を傾けてやればいい。少なくとも今のところは、これで十分である。

——資料管理部オペレーターとの会話記録
救出された大半のチェルノボーグ住民は、ロドスに短期滞在した後、親戚や友人が住む場所、あるいは他の土地へ向かうことを望んだ。
しかし、ロドスのオペレーターに送られた場所で新しい生活を始める者がいる一方、様々な理由でロドスに留まることを選んだ人もいる。
アブサントもその一人である。両親が混乱の中で亡くなったことを知った彼女は、他の都市に行くことを拒否し、ロドスへの参加を申請した。
過去の一ヶ月間で彼女が見たのは、レユニオンの侵略と破壊だけではなかった。天災は建物と街だけではなく、表世界に元々存在した対立関係とルールも破壊したのだ。唯一残ったのは、敵や味方、感染者や非感染者の境がない原始的な関係――わずかに残った食料や飲料水を奪い合う、生存を賭けた残忍な争いであった。

医療スタッフは、チェルノボーグ事変の生存者の精神状態に細心の注意を払っている。同じくチェルノボーグから脱出したウルサス学生自治団のメンバーたちとは違い、アブサントの憂鬱と苦しみの表現方法は単純でわかりやすい。彼女はほとんど喋らず、めったに笑わず、他人からの接触を極力拒んでいる。にも関わらず、彼女は多くの人を助けてきた。たぶん彼女自身にとって、自分がしたことは言うほどでもない些細なことなのだろう。しかし、善意は更なる善意を招くものだ。我々は寡黙で頼もしい彼女の明るい未来を期待している。
とはいえ、彼女が自らの手で短くした髪が伸びるのを待つように、彼女の傷を癒せるのは、時間だけなのかもしれない。
胸に困惑が満ちていても、かつて信じていたものが崩れ去っても、父親から受け継いだ装備だけは決して手放さない。
最悪の現実を目の当たりにしても、純粋に正義と守護を貫こうとする彼女の信念は、決して揺るがないのだ。
HP
1420
攻撃力
703
防御力
124
術耐性
20
配置コスト
22
攻撃間隔
1.6 秒
ブロック数
1
再配置時間
80 秒

素質

  • 法の執行者
    HPが40%未満の敵を攻撃時、与ダメージ+24%

スキル

設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
  • 執行態勢
    自動回復自動発動
    必要SP
    70
    攻撃力+90%、残りHPの割合が一番少ない敵を優先して攻撃する
    退場まで効果継続
    atk
    0.9
  • 告死の弾雨
    自動回復手動発動
    初期SP
    28
    必要SP
    50
    継続時間
    30 秒
    通常攻撃が攻撃力の90%での4回連続攻撃になり、HPが50%以上の敵を攻撃しなくなる
    attack@times
    4
    attack@atk_scale
    0.9

モジュール

  • ORIGINAL
    アブサントの記章
    アブサントは敵に対するアーツ攻撃に秀でている。
    外勤部門の決定に基づき
    外勤任務においては術師オペレーターとして区分し、中堅術師の責務を担う。
    特別に本記章を授与し、
    その証明とする。
  • CCR-X
    「保護者」軍用通信ユニット
    STAGEステータス強化説明
    1
    • HP +100
    • 攻撃力 +30
    中堅術師の特性
    敵に術ダメージを与える
    対象の術耐性を10無視
    2
    • HP +130
    • 攻撃力 +40
    法の執行者
    HPが50%未満の敵への与ダメージ+29%
    3
    • HP +150
    • 攻撃力 +50
    法の執行者
    HPが50%未満の敵への与ダメージ+32%
    レユニオンによる封鎖と追跡から逃れていた頃、アブサントは外部の駐屯軍に何度となく連絡を試みていた。所在のわからない父に対しても繰り返し呼びかけていたが、聞こえるのは絶望を意味する無機質な雑音のみで、反応は一切得られなかった。前も後ろもわからないまま、頼りなく揺れるロウソクの火を頼りに、冷え切った偽りの希望を信じて歩き続けているような感覚だった。
    アブサントの記憶が正確ならば、気を失いかけたその瞬間、通信機から父の声が聞こえたことがあった。そのおかげで意識を取り戻し、通りかかったレユニオンから身を隠すことができた。しかしあまりにも短い通信だったために、あれが現実にあった声なのか、飢えと恐怖と絶望の中で聞いた幻聴だったのか、今となっては判断がつかない。

    後にロドスに入ってからもアブサントは人がいない時を見計らい、父親が向こう側で静かに聞いているかのように、通信機に語りかけることがあった。
    「父さん、聞こえる?今ね、ロドスっていうところにいるんだ。ここなら安全だってみんな言うけど……本当にそうだといいな。」
    「今日の晩ご飯はちょっと硬かった。でも、たくさん食べたよ。」
    「ロドスでの訓練が始まったよ。ドーベルマン先生……えっと、私の今の教官ね。その人に褒められたんだけど……あの言葉が単なる慰めと励ましだったのは知ってるよ……」
    「これからは他のオペレーターと一緒に任務に出られるみたい。でも、うまくやれるかな……」
    「今日ね、ズボンが短くなってるのに気づいたんだ。ちょっと背が伸びたんだよ、父さん。」
    「父さん、聞いてよ……」
    ……

    「アブサントは心理療法の時間になると、いつも通信機から父の声が聞こえた件について話す。様々な証言を繋ぎ合わせ、後にチェルノボーグで収集した情報も分析し、総合的に判断した結果、通信の事実はあったと考えられる。しかし彼女が聞いた声は父親の通信機からのものではなく、レユニオンの通信機からのものである可能性が非常に高い。生き残った一般警察が集まる避難所に暴徒が突入した際、混乱の中で偶然アブサントの父親の声が紛れ込んだのかもしれない。」
    「ウルサス軍警の通信機がレユニオンの信号を受信できた理由は、あくまで混線によるものだと思われ、異常現象ではないためこれ以上の調査は行わない。」
    「以上の医療記録は当日中に廃棄すること。」

基地スキル

  • 秘密調査
    応接室配置時、ウルサス学生自治団の手がかりを入手しやすい(勤務時間が確率に影響する)
  • 選別
    応接室配置時、捜索で入手した手がかりがウルサス学生自治団でない時、ウルサス学生自治団の手がかりを入手する確率が更に増加(勤務時間が確率に影響する)