
- Chongyue
- 重岳
- 총웨
チョンユエ
前衛タイプ — 闘士
敵を1体までブロック
- NM04
- 近距離
- 爆発力
ボーナスを含む
【コードネーム】チョンユエ
【性別】男
【戦闘経験】非公開
【出身地】炎国
【誕生日】1月1日
【種族】非公開
【身長】188cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【性別】男
【戦闘経験】非公開
【出身地】炎国
【誕生日】1月1日
【種族】非公開
【身長】188cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【物理強度】優秀
【戦場機動】優秀
【生理的耐性】標準
【戦術立案】卓越
【戦闘技術】■■
【アーツ適性】欠落
【戦場機動】優秀
【生理的耐性】標準
【戦術立案】卓越
【戦闘技術】■■
【アーツ適性】欠落
チョンユエは本艦に滞在中のニェン、シー、リィンの兄であり、炎国の兵部や司歳台などの政府部門と深く関わっている。これまでは移動都市玉門の武術教官を担当していたが、すでに辞任している。親族を訪ねるためにロドスにやってきたが、審査の結果、訪問客として本艦に一時滞在することが許可された。豊富な戦場経験を有しており、ロドスには独特な戦術の提案を行ったことがある。だがケルシー医師の要請に応じて、チョンユエ本人が直接任務に参加することは比較的に少ない。
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。
【源石融合率】0%
【血液中源石密度】0.01u/L
正直さ、シーとかリィンとかの「立派な前例」があるし、チョンユエへのメディカルチェックは色々準備したんだよ。医療部の理論研究員だけでも何人か呼んだし……まあ、メインは研究価値がある生体データの入手だけどね。だって滅多にない機会だし……チョンユエはすごく協力的だったよ。だけど検査結果はどっちかというと残念で――各指標は驚くほど高いけど、結局は正常な人の身体に過ぎなかったよ。ただよく鍛えてるな~てのがわかるだけで……普通すぎるんだよ。
なんというか……例えるとね、ゲームでアカウントを作って、毎日コツコツと物凄く時間をかけてカンストさせたみたいな感じ。そりゃあすごいと言えばすごいけどさ、あたしはチートプログラムの研究がしたかったの!わかる?そんな感じ!
――クロージャ
【源石融合率】0%
【血液中源石密度】0.01u/L
正直さ、シーとかリィンとかの「立派な前例」があるし、チョンユエへのメディカルチェックは色々準備したんだよ。医療部の理論研究員だけでも何人か呼んだし……まあ、メインは研究価値がある生体データの入手だけどね。だって滅多にない機会だし……チョンユエはすごく協力的だったよ。だけど検査結果はどっちかというと残念で――各指標は驚くほど高いけど、結局は正常な人の身体に過ぎなかったよ。ただよく鍛えてるな~てのがわかるだけで……普通すぎるんだよ。
なんというか……例えるとね、ゲームでアカウントを作って、毎日コツコツと物凄く時間をかけてカンストさせたみたいな感じ。そりゃあすごいと言えばすごいけどさ、あたしはチートプログラムの研究がしたかったの!わかる?そんな感じ!
――クロージャ
チョンユエ氏の生活リズムは恐ろしいほどに規則正しい。卯の刻に朝練を始め、呼吸の仕方、足腰や肩、そして構えなどの基本を鍛える。昼間には二刻ほどを使って各種武器への習熟度を高め、拳や蹴りを使う技の動きの見直しを行う。戌の刻には夜練を行い、基礎を固め、文章をもって武術を書き記す……真夏も真冬も、季節を問わず、決して怠らない。
だけど困ったことに、彼が我々の臨時武術教師を担当してから、これが参加者全員の生活リズムになってしまったのだ……
「武を学ぶコツというのは、ひとえに『勤』の字にある」――チョンユエ氏の説明によれば、武を学ぶことは体を鍛えるだけでなく、心も精進しなければならないため、根気強く続けるべきなのだという。理屈は理解している。ちょっとした愚痴なだけだ。伝説の「絶世の神技」を習得できるというのは、かなり魅力的だから。だけど正直、ワイフーが語ってくれた「玉門の決戦」に関してはまだ疑問を持っている――砂が舞い石が飛び散り、空もが色を変える中で、絶世の武人二人が十手以内に勝敗を決するなんて――もしこの話をしたのがウユウだったら、絶対講談師ばりに話を誇張しているだろうと断定していた。炎国の武学についてあまり知らないからかもしれないが。
チョンユエ氏の武術授業に参加しているオペレーターには炎国出身者以外に、ウルサスやサルゴンなど出身の者も多くいる。しかし彼らが集まって雑談した時、誰もがチョンユエ氏に学んだ内容から馴染みのある格闘技の片鱗を感じていた。技の原理だったり、力の出し方だったり、あくまでも曖昧なものにすぎないが、自分たちの知るものよりも洗練されていて、より力強くなっているらしい……可能性としては二つある。一つはチョンユエ氏が天才で、半数近くの炎国武術流派に触れたことがあるだけでなく、他の国の格闘技にも造詣があり、さらにそれらを改良している場合。もう一つは、彼が天才で、多くの地を歩き渡り、多くの格闘技は彼の技を原型として派生してきたという場合……って、まさか。そんなこと、あるわけがないだろう。
とにかく、チョンユエ氏の厳しさはドーベルマン教官すらも上回っている。準備中のシリーズ映画のアクション監督になれと、急にニェンが彼を引っ張って行ったのは幸いだった……とはいえ、チョンユエ氏はプライベートではかなり優しい人だ。リィンのように掴みどころがないわけでもなければ、シーのように神経質でもない……そう言ってみると、なんだかあの授業も恋しくなってきたのだ。
だけど困ったことに、彼が我々の臨時武術教師を担当してから、これが参加者全員の生活リズムになってしまったのだ……
「武を学ぶコツというのは、ひとえに『勤』の字にある」――チョンユエ氏の説明によれば、武を学ぶことは体を鍛えるだけでなく、心も精進しなければならないため、根気強く続けるべきなのだという。理屈は理解している。ちょっとした愚痴なだけだ。伝説の「絶世の神技」を習得できるというのは、かなり魅力的だから。だけど正直、ワイフーが語ってくれた「玉門の決戦」に関してはまだ疑問を持っている――砂が舞い石が飛び散り、空もが色を変える中で、絶世の武人二人が十手以内に勝敗を決するなんて――もしこの話をしたのがウユウだったら、絶対講談師ばりに話を誇張しているだろうと断定していた。炎国の武学についてあまり知らないからかもしれないが。
チョンユエ氏の武術授業に参加しているオペレーターには炎国出身者以外に、ウルサスやサルゴンなど出身の者も多くいる。しかし彼らが集まって雑談した時、誰もがチョンユエ氏に学んだ内容から馴染みのある格闘技の片鱗を感じていた。技の原理だったり、力の出し方だったり、あくまでも曖昧なものにすぎないが、自分たちの知るものよりも洗練されていて、より力強くなっているらしい……可能性としては二つある。一つはチョンユエ氏が天才で、半数近くの炎国武術流派に触れたことがあるだけでなく、他の国の格闘技にも造詣があり、さらにそれらを改良している場合。もう一つは、彼が天才で、多くの地を歩き渡り、多くの格闘技は彼の技を原型として派生してきたという場合……って、まさか。そんなこと、あるわけがないだろう。
とにかく、チョンユエ氏の厳しさはドーベルマン教官すらも上回っている。準備中のシリーズ映画のアクション監督になれと、急にニェンが彼を引っ張って行ったのは幸いだった……とはいえ、チョンユエ氏はプライベートではかなり優しい人だ。リィンのように掴みどころがないわけでもなければ、シーのように神経質でもない……そう言ってみると、なんだかあの授業も恋しくなってきたのだ。
チョンユエがロドスに来たばかりの頃、彼の経歴や功績を多少知るオペレーターは皆、炎国の北部にある広い砂漠で長年辺境を守っていた宗師レベルの人物となれば、きっと頑固で厳格な人なのだろうと思いっていた。そのため、誰もが彼に気安く関わることができずにいた。だがある日、借りた本の延滞で図書室から催促されたオペレーターが、自分が借りた『郷愁とホームシック・ブルース』を次に借りる予約者の名前に「チョンユエ」と記されていることに気が付いた。その後、我々は予期せず彼の趣味の数々を知った――木彫、陶芸、文学、コーヒーの淹れ方まで……それから、いくつかの同好会がイベントを開催する時に、物は試しとチョンユエを招待してみたところ、ほとんどは「時間通りに参加する」という返答を貰えた。むしろ主催者たちの方が動揺したくらいだった。
砂漠以外の物事に対しても、チョンユエの知見はそれなりだ。むしろ、大地で変化を遂げ続ける様々な流行の文化に対してかなりの興味を抱いているようだ。ニェンのシリーズ映画への参加を了承したのは妹可愛さによるものだと思っていたが、今思えば、彼はああいった新しい映像制作技術に本当に興味を持っているのかもしれない。特筆すべきことに、チョンユエの学習スピードはかなりの速さだった。撮影チームに付き添って二ヶ月、彼はすでに伝統的なフィルム現像と新式の映像トランスコード保存関連の技術を、初歩とはいえ身に付けていた。専門的な場所で学んでいたとはいえ、恐るべき速さである。
とにかく、軍事や武学においては、チョンユエは尊敬すべき宗師である一方、他のジャンルにおいては、進んで勉強熱心な学生の役回りを楽しんでいると言えよう。この話になった時、数人の若いオペレーターが冷静な反応を見せた――「最近若者の話題についていける年配の人って別に少なくないよね?考え方が古いってのはどっちだよ。」
砂漠以外の物事に対しても、チョンユエの知見はそれなりだ。むしろ、大地で変化を遂げ続ける様々な流行の文化に対してかなりの興味を抱いているようだ。ニェンのシリーズ映画への参加を了承したのは妹可愛さによるものだと思っていたが、今思えば、彼はああいった新しい映像制作技術に本当に興味を持っているのかもしれない。特筆すべきことに、チョンユエの学習スピードはかなりの速さだった。撮影チームに付き添って二ヶ月、彼はすでに伝統的なフィルム現像と新式の映像トランスコード保存関連の技術を、初歩とはいえ身に付けていた。専門的な場所で学んでいたとはいえ、恐るべき速さである。
とにかく、軍事や武学においては、チョンユエは尊敬すべき宗師である一方、他のジャンルにおいては、進んで勉強熱心な学生の役回りを楽しんでいると言えよう。この話になった時、数人の若いオペレーターが冷静な反応を見せた――「最近若者の話題についていける年配の人って別に少なくないよね?考え方が古いってのはどっちだよ。」
【権限記録】
クロージャにはもう何度も聞かれたんだけどな。兄貴は私のような片手間で鍛冶をするとかの派手な能力もなければ、リィン姉のように夢の中で長い時間過ごすとか達観した手段もねぇ。ただの普通の人間の肉体で、できることなんざたかが知れてんだろ。
……
待てよ、一個面白れー話を思い出した――兄貴はな、シーの絵の中に入ったことがあるんだ。
すげー昔、兄貴がシーを訪ねに行った時の話。シーは兄貴と会う勇気がねぇし、かといって会わないわけにもいかねぇし、んで――そっ、やっぱオメー頭いいな――シーのやつ、絵に描いたんだよ。自分がいる山も、あの草屋も、そんで自分自身も、そっくりにだ。その「シー」は兄貴に新作の絵を見せて、無数の絶景に案内した――崖から百丈も伸び出しているのに全く墜ちない華美な宮殿とか、陸獣が数尺もある蓮の葉に寝転んで大きな川を渡る様子とか、兵器が錆びつき山のように積み上がり、千年経っても消え去らない古戦場とか……その後、兄貴に一刻近くも説教されたっけな。筆や墨で描かれた心象の風景に溺れるなと忠告したり、リィン姉みたいに自分と一緒に辺境に来るよう説得してみたり……とりあえずあれだ、いつもの口うるさいアレなわけ。
兄貴はその絵巻の中で、その「シー」と丸々一昼夜過ごした。んで次の日の卯の刻に、広げていた巻物を片付けて、いつも通りの朝練をして、草屋の外で拳法を一通り繰り出して、そしたら「ドカーン」だ――霧が散って日が昇り、その絵は砕けちまったんだ。絵の外はいつもの山と、草屋と、シーの死ぬほど不機嫌なツラがあったわけ。どうだ、面白れーだろ。
兄貴はいつ気付いたんだって?最初からじゃねぇかな。兄貴曰く、「自分の妹も分からん兄などどこにいる」らしいぞ。じゃあなんで丸々一昼夜そこにいたかって言うと、シーは兄貴がわざとからかってるって思ってるっぽいけど、そりゃあいつが拗ねてるだけだ。私に言わせりゃあ、兄貴はシーの思い通りにさせて、妹を喜ばせてやろうとしてたんだよ。あはは。
兄貴はどうやってシーの絵を破ったって?見微知著、波瀾を定し、秋毫を撫す……それが武を学ぶ者が言う「化境」、ある種の境界に至るってやつじゃね?兄貴がよりによって人間の武術に入れ込んだ理由じゃねぇかな。「武」を使って老いぼれの存在を否定したっつーより、「武」を借りて自己を確立できて、「我は誰か」への答えを見つけたっつーべきじゃねぇかな。
じゃあ兄貴はどうやって老いぼれの部分を切り捨てて、自分に今の肉体を作ったのかって言うと、私にゃあわかんねぇことだな。真似する気もねぇし。だが今はあの囲碁バカがそこんとこのカラクリに気付いたみてぇだし、絶対なんかやらかすつもりだ。そん時、兄貴には情に流されずガツンと躾けてやってほしいな!
……
っておい、さっさと撮影設備レンタル申請表にサインしてくれよ!でなきゃこれ以上なんも教えられねえぞ。
クロージャにはもう何度も聞かれたんだけどな。兄貴は私のような片手間で鍛冶をするとかの派手な能力もなければ、リィン姉のように夢の中で長い時間過ごすとか達観した手段もねぇ。ただの普通の人間の肉体で、できることなんざたかが知れてんだろ。
……
待てよ、一個面白れー話を思い出した――兄貴はな、シーの絵の中に入ったことがあるんだ。
すげー昔、兄貴がシーを訪ねに行った時の話。シーは兄貴と会う勇気がねぇし、かといって会わないわけにもいかねぇし、んで――そっ、やっぱオメー頭いいな――シーのやつ、絵に描いたんだよ。自分がいる山も、あの草屋も、そんで自分自身も、そっくりにだ。その「シー」は兄貴に新作の絵を見せて、無数の絶景に案内した――崖から百丈も伸び出しているのに全く墜ちない華美な宮殿とか、陸獣が数尺もある蓮の葉に寝転んで大きな川を渡る様子とか、兵器が錆びつき山のように積み上がり、千年経っても消え去らない古戦場とか……その後、兄貴に一刻近くも説教されたっけな。筆や墨で描かれた心象の風景に溺れるなと忠告したり、リィン姉みたいに自分と一緒に辺境に来るよう説得してみたり……とりあえずあれだ、いつもの口うるさいアレなわけ。
兄貴はその絵巻の中で、その「シー」と丸々一昼夜過ごした。んで次の日の卯の刻に、広げていた巻物を片付けて、いつも通りの朝練をして、草屋の外で拳法を一通り繰り出して、そしたら「ドカーン」だ――霧が散って日が昇り、その絵は砕けちまったんだ。絵の外はいつもの山と、草屋と、シーの死ぬほど不機嫌なツラがあったわけ。どうだ、面白れーだろ。
兄貴はいつ気付いたんだって?最初からじゃねぇかな。兄貴曰く、「自分の妹も分からん兄などどこにいる」らしいぞ。じゃあなんで丸々一昼夜そこにいたかって言うと、シーは兄貴がわざとからかってるって思ってるっぽいけど、そりゃあいつが拗ねてるだけだ。私に言わせりゃあ、兄貴はシーの思い通りにさせて、妹を喜ばせてやろうとしてたんだよ。あはは。
兄貴はどうやってシーの絵を破ったって?見微知著、波瀾を定し、秋毫を撫す……それが武を学ぶ者が言う「化境」、ある種の境界に至るってやつじゃね?兄貴がよりによって人間の武術に入れ込んだ理由じゃねぇかな。「武」を使って老いぼれの存在を否定したっつーより、「武」を借りて自己を確立できて、「我は誰か」への答えを見つけたっつーべきじゃねぇかな。
じゃあ兄貴はどうやって老いぼれの部分を切り捨てて、自分に今の肉体を作ったのかって言うと、私にゃあわかんねぇことだな。真似する気もねぇし。だが今はあの囲碁バカがそこんとこのカラクリに気付いたみてぇだし、絶対なんかやらかすつもりだ。そん時、兄貴には情に流されずガツンと躾けてやってほしいな!
……
っておい、さっさと撮影設備レンタル申請表にサインしてくれよ!でなきゃこれ以上なんも教えられねえぞ。
【権限記録】
宗師は、長年に渡り玉門を守り抜き、炎国の民衆に対して著しい貢献をなされました。炎国一同もまたその献身に心を打たれ、多くの者が宗師を気に掛けております。しかしながら、宗師は積年の労により病に倒れ、遂には辞任せざるを得なくなりました。宗師を休養させるためにロドスに留めていただいたことに関して、司歳台より貴社に対し、心より感謝申し上げたく存じます。
また、ニェン、シー、リィンの三名につきましても、貴社にて滞在していると聞き及んでおります。彼女らも炎国にとっては極めて重要な関係者であることから、貴社への滞在中は適切な持て成しをしてくださいますよう、重ねてお願い申し上げます。
……
この炎国司歳台からロドスに届いた公文書は、もう少しでニェンに燃料として火鍋の炭炉にくべられるところであったが、我々は間一髪で救い出すことができた。
「辞任」という言葉を初めて長兄の口から聞いたのは、まだ玉門にいた頃だったよ。
長兄はここまで、様々なことを成してきた。北境の戦乱、江南の賊による災い……玉門に常駐するようになった後も、ひとたび朝廷からの命が下れば、奔走する日々に逆戻りさ。私たち兄弟姉妹の中で、彼は一番最初に殺戮に嫌悪を抱いたんだ。なのに、今に至ってもまだ我々の内で殺戮から最も近い。長兄は面白い人たちと多く知り合ってきた。だけどそうやって友誼を結んだ人が多いほど、寂しさが増してしまうのさ。人も物事もいずれは掠れて朧げになるものよ。戦の罪か、そうでなきか……彼はかなり前から「辞任」するつもりでいたし、朝廷も承諾していた。だが幾度春が過ぎ秋が訪れても、私の酔いが醒めて夢から目覚めても、長兄はずっと「より適当な時」を待ち続けていたよ。それには朝廷の懸念も関係しているし、彼自身の問題もあった。なんにしろ、ようやく兄の願いが叶ったんだ。我々兄弟姉妹は、当然喜ばしいと思うよ……
……
だけど、本当に長兄はこれで自由の身、と言えるのだろうか?
ここ数年、兄は軍事や政事と深く関わりすぎた。司歳台に礼部や兵部……どれほどの視線が彼に注がれているだろうか。本気で朝廷が彼を野放しにして隠士になるのを許すとは限らないよ。何より、先が短い「睚」がすでに炎に戻ってきたんだ。千年前のあの狩りで鳴り響いた武器の音が、まさか未だこだましているとはね。アレの目覚めの日もさらに近いだろう。あの囲碁バカ以外にも、誰かが背後で暗躍して、事を推し進めているのかもしれないね……
私たちは当然、人の世が好きだよ。誰もあの渾沌には戻りたくないさ……だけど、長兄はそのことを気にしていない。彼はもう「シュオ」ではないからね。だからこそ、彼は私たちよりもさらにこの人の世を愛している。「チョンユエ」はその一員なのだから。
まあ良い。考えすぎても仕方がないんだ。水が濁ればそれが澄むまで待つ。沸けば蓋を開いてやればいい。怖い?怖いものなど、どこにある……酒が醒めれば壺を手に去り、滄桑が詩篇に入る。それだけだよ。
そうだ、もう兄を訪ねるのもやめてくれるかな。ロドスにいる間くらい、ゆっくりと休ませてあげてほしいんだ。
宗師は、長年に渡り玉門を守り抜き、炎国の民衆に対して著しい貢献をなされました。炎国一同もまたその献身に心を打たれ、多くの者が宗師を気に掛けております。しかしながら、宗師は積年の労により病に倒れ、遂には辞任せざるを得なくなりました。宗師を休養させるためにロドスに留めていただいたことに関して、司歳台より貴社に対し、心より感謝申し上げたく存じます。
また、ニェン、シー、リィンの三名につきましても、貴社にて滞在していると聞き及んでおります。彼女らも炎国にとっては極めて重要な関係者であることから、貴社への滞在中は適切な持て成しをしてくださいますよう、重ねてお願い申し上げます。
……
この炎国司歳台からロドスに届いた公文書は、もう少しでニェンに燃料として火鍋の炭炉にくべられるところであったが、我々は間一髪で救い出すことができた。
「辞任」という言葉を初めて長兄の口から聞いたのは、まだ玉門にいた頃だったよ。
長兄はここまで、様々なことを成してきた。北境の戦乱、江南の賊による災い……玉門に常駐するようになった後も、ひとたび朝廷からの命が下れば、奔走する日々に逆戻りさ。私たち兄弟姉妹の中で、彼は一番最初に殺戮に嫌悪を抱いたんだ。なのに、今に至ってもまだ我々の内で殺戮から最も近い。長兄は面白い人たちと多く知り合ってきた。だけどそうやって友誼を結んだ人が多いほど、寂しさが増してしまうのさ。人も物事もいずれは掠れて朧げになるものよ。戦の罪か、そうでなきか……彼はかなり前から「辞任」するつもりでいたし、朝廷も承諾していた。だが幾度春が過ぎ秋が訪れても、私の酔いが醒めて夢から目覚めても、長兄はずっと「より適当な時」を待ち続けていたよ。それには朝廷の懸念も関係しているし、彼自身の問題もあった。なんにしろ、ようやく兄の願いが叶ったんだ。我々兄弟姉妹は、当然喜ばしいと思うよ……
……
だけど、本当に長兄はこれで自由の身、と言えるのだろうか?
ここ数年、兄は軍事や政事と深く関わりすぎた。司歳台に礼部や兵部……どれほどの視線が彼に注がれているだろうか。本気で朝廷が彼を野放しにして隠士になるのを許すとは限らないよ。何より、先が短い「睚」がすでに炎に戻ってきたんだ。千年前のあの狩りで鳴り響いた武器の音が、まさか未だこだましているとはね。アレの目覚めの日もさらに近いだろう。あの囲碁バカ以外にも、誰かが背後で暗躍して、事を推し進めているのかもしれないね……
私たちは当然、人の世が好きだよ。誰もあの渾沌には戻りたくないさ……だけど、長兄はそのことを気にしていない。彼はもう「シュオ」ではないからね。だからこそ、彼は私たちよりもさらにこの人の世を愛している。「チョンユエ」はその一員なのだから。
まあ良い。考えすぎても仕方がないんだ。水が濁ればそれが澄むまで待つ。沸けば蓋を開いてやればいい。怖い?怖いものなど、どこにある……酒が醒めれば壺を手に去り、滄桑が詩篇に入る。それだけだよ。
そうだ、もう兄を訪ねるのもやめてくれるかな。ロドスにいる間くらい、ゆっくりと休ませてあげてほしいんだ。
「嘯清する獣あり 其の数は一
雲気重圜し 冥昭初めて形はる
玄色の透鱗 通体尨ならず
奔突するも成果なく 首を俯けて以て尋ぬ
何をか闔ぢて晦くし 何をか開きて明らかにせんや
目極む 蜉螟の羸(つか)るるや 撼(うご)かす所何ぞ巨きを
匹夫の技 何れの境にか至る所ならん
遂に兵鬥ひて廬を成し 躯を■■■ ■■力を同にす
■■■■ 正反一つに相合し 天地逆なるが如し
悲しみ極む 蜩螗斯の若く 干戈易きに止まるを
但だ為に 雲は晞かし霞は蕩れ 萬象の伶仃たるを求索す」
――拓本の中段の一部文字が何故かぼやけて判別できない。炎国司歳台の学士は長期に渡ってその補完作業に尽力しており、すでにある程度の成果を得られたという。
雲気重圜し 冥昭初めて形はる
玄色の透鱗 通体尨ならず
奔突するも成果なく 首を俯けて以て尋ぬ
何をか闔ぢて晦くし 何をか開きて明らかにせんや
目極む 蜉螟の羸(つか)るるや 撼(うご)かす所何ぞ巨きを
匹夫の技 何れの境にか至る所ならん
遂に兵鬥ひて廬を成し 躯を■■■ ■■力を同にす
■■■■ 正反一つに相合し 天地逆なるが如し
悲しみ極む 蜩螗斯の若く 干戈易きに止まるを
但だ為に 雲は晞かし霞は蕩れ 萬象の伶仃たるを求索す」
――拓本の中段の一部文字が何故かぼやけて判別できない。炎国司歳台の学士は長期に渡ってその補完作業に尽力しており、すでにある程度の成果を得られたという。
HP
2635
攻撃力
650
防御力
393
術耐性
0
配置コスト
11
攻撃間隔
0.78 秒
ブロック数
1
再配置時間
70 秒
素質
- 止戈通常攻撃時、23%の確率で2.5秒間チョンユエの対象への与ダメージ+65%
- 万象客となりスキル発動中、敵を1体以上倒した場合、スキル終了後SPが3回復する
スキル
設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
満盈攻撃回復手動発動必要SP3敵1体に攻撃力の400%の物理ダメージを与える。スキルが最大までチャージされている場合は、それをすべて消費し、そのチャージ数と同じ回数分のダメージを与える
(3回チャージ可能)atk_scale4cnt3times3
払塵自動回復手動発動初期SP9必要SP10周囲にいる敵最大4体に攻撃力の450%の物理ダメージを与え、その中で第一素質の効果が発動した対象を浮遊させる。その後、周囲の浮遊している敵全員の浮遊状態を解除し、対象に100%の確率で再度第一素質の効果を発動し、攻撃力の650%の物理ダメージを与える
2回チャージ可能max_target4atk_scale_down6.5atk_scale4.5
我無攻撃回復手動発動必要SP8目標とその周囲の敵全員に攻撃力の380%の物理ダメージを与える
このスキルを合計5回発動すると、チョンユエの攻撃範囲が拡大し、通常攻撃が2連撃になる。また、スキルが自動発動になり、ダメージ発生回数+1atk_scale3.8cast_cnt5
モジュール
ORIGINALチョンユエの記章
チョンユエは接近戦で優位に立つことに秀でている。
外勤部門の決定に基づき
外勤任務においては前衛オペレーターとして区分し、闘士の責務を担う。
特別に本記章を授与し、
その証明とする。
FGT-X「自晦及明」STAGE ステータス 強化説明 1 - HP +210
- 攻撃力 +25
- 防御力 +20
闘士の特性 敵を1体までブロックできる
物理回避が15%上昇2 - HP +240
- 攻撃力 +35
- 防御力 +25
万象客となり スキル発動中、敵を1体以上倒した場合、スキル終了後SPが4回復する3 - HP +260
- 攻撃力 +45
- 防御力 +30
万象客となり スキル発動中、敵を1体以上倒した場合、スキル終了後SPが4回復し、倒せなかった場合は1回復する
彼は目を開き、香炉の奥深くで音もなく明滅した。彼は感じた――
破滅を。
痛みは彼の意識を揺さぶり、その根源にまで届いた。この一筋の煙と一つの火は、さながら彼の身体であるかのようだった。否、彼はかつて自らが万物を解明し、尾の一振りで山を砕き、街を更地に平らげたことを覚えている。しかし、この天地混沌の最中に彼の意識が生じるべきではなかった。目覚めと眠り、そのすべてにはもう如何なる差異も生じるべきではないのだ。煙は網を成し、香炉の底へと沈みながら彼を呑み込んでいく。
なぜ目覚めた?なぜ足掻く?なぜこの墓の如き監獄の奥深くに、さらに窮屈な檻があるのだろう?彼の双眸は煙と化し、彼は己の身体を貪り食らい、眼前に迫った虚無に怒りの咆哮を上げた。
石室を風が吹き抜けたかのように煙がわずかに傾いた。彼は思い出した――
屈辱を。
大討伐、敗北、彼の骨に刻まれた屈辱。彼の怒りは、過去の輪郭をなぞっていく。強きは弱きに敗れ、永遠は刹那に敗れ、神は凡夫に敗れた。真龍は万民の前で血を流し、煮えたぎる銅と融けた純金が大地へと注がれる。三千もの昼夜をかけて、職人たちは山々に峡谷の如き溝を掘り、百種もの武具を鋳造した。祭壇は要塞へと姿を変え、香を焚く礼拝者は服の下に勅神の刃を隠した。
そうだ。権謀の代償は、あまりに鋭い征伐であり、そして癒えることのない一筋の傷だった。屈辱の印は依然彼の中に刻まれており、彼はその傷を剣を打つ際の模範とした。
香炉がふいごの如く炎を生み、当直の持燭人が警鐘を鳴らす。彼は振り上げた――
剣を。
果てなき暗闇の中では、他の意識も生まれつつあった。今のところ、そうした意識は彼のものほどはっきりしてはいなかったが、彼らもまた彼であり、同じように濁った水から飛び出すことを望んでいた。彼はまだ、人間たちがこの関係性をどう表現するかをはっきりと覚えていた。つまり、彼らは彼の……弟妹たちとなるのだ。彼は胸を裂かれるような鋭い痛みに耐えながら、腕を振り下ろした。煙は散り散りになり、剣が混沌を切り裂き、天と地に変えた。
天地は開闢し、自ずと晦は明へと及ぶ。
持燭人が石室に押し寄せ、禁軍が陵墓を厳重に取り囲んだ。彼はついに――
解放されたのだ。
石台にどっしりと居座る香炉から煙がたなびいている。その奥底ではまだ、あの巨獣が眠っていた。彼は自分の体が軽くなるのを感じ、一筋の煙となって香炉の穴から飛び出した。持燭人や禁軍の頭上を通り越し、陵墓を封印する石門をすり抜け、百灶(バイザオ)の上空を流れて、彼方へと飛んでいったのだ。
FGT-Y「朔」STAGE ステータス 強化説明 1 - 攻撃力 +52
- 防御力 +25
闘士の特性 敵を1体までブロックできる
HPが最大値の50%を上回った場合、攻撃速度+102 - 攻撃力 +65
- 防御力 +30
止戈 通常攻撃時、23%の確率で2.5秒間チョンユエの対象への与ダメージ+70%3 - 攻撃力 +75
- 防御力 +35
止戈 通常攻撃時、23%の確率で2.5秒間チョンユエの対象への与ダメージ+75%
拳を突き、勁を収める。息を吸い、濁りを吐く。吐き出した霧は、吐息のように空中を漂っていた。雨上がりの晴天で地面はぬかるみ、溜まった雨水は未だ乾かないまま、鍛錬に励む宗師の姿を逆さに映し出している。
同じ動作、同じリズム。しかし彼と伴って動くはずの影は、どこか不調和であった。
チョンユエは構えを解くと、辺りを見回した。
先ほど吐き出した息がゆっくりと広がりながら、次第に頭と尾が形作られ、明確に獣の形を成し始めた。足元に落ちた影には、怒りに満ちた目が映し出されているようにも思える。
気を巡らせ、足を踏み出し、身を翻して前へ進む。光に変化が生じると、影もまたすぐに歪み始め、周囲の陰影の形と合わさり、獣の尾となって彼を地面に叩きつけようと襲いかかった。
宗師が素早く身を躱し、掌底を突き出すと、獣の尾は瞬時に形を失った。しかし、彼の背後では、白い霧がもはや相当の大きさまで膨れ上がっており、口を開け、爪を伸ばし、今にもチョンユエに食らいつこうとしている。
「はっ!」
掌底を拳と成し、声を発して力を込める。繰り出された拳は声と形をもって、眼前の白霧を吹き飛ばした。しかし、霧は空中で何度か旋回した後、さらに巨大な獣と化した。空を覆い尽くすほどの体躯を持つ灰黒の獣が、眼前の「人」を睨みつける。
「不服ならもう一度来るがいい。百度でも、千度でも相手をしてやろう。」
怒り狂った獣は木の葉を巻き上げ、艶やかな緑の鱗を身にまとうと、大口を開けてチョンユエに襲いかかった。
彼は避けることなく、その強大な重圧を真っ向から受け止めた。そして時を移さず掌を翻して一打を加え、獣は何歩かあとずさった。
「言葉が通じぬのなら、行動で示そう。」
チョンユエは素早く間合いを詰めると、掌底を拳と成して、全力で振り下ろす。
天地の間に鈍い音が響き、続けて狂ったような鋭い呻き声が轟いた。
彼はそこで手を止めることなく、続けざまに拳を繰り出し、眼前の獣の影を完膚なきまでに叩きのめした。雷鳴が轟き、頭上には黒雲が渦巻いていたが、それは微かに尻込みをしているようにも見えた。
「尋常の勝負であれば、勝敗が決すればそれ以上の追い打ちは無用。だが私とお前との戦いはどちらかが斃れるのみ!行くぞ!」
チョンユエは高々と跳び上がった。羽のように軽いその身から、山の如く重い拳の一撃が繰り出されると、眼前の影に大きな穴が空いた。
一度の優勢が、次の優勢を呼び込む。今度は掌底を爪と成し、左右から攻め込んでいく。狂った獣は悔しげに咆哮を上げたが、やがて霧散し、存在ごと消え失せた。しばらくすると陽射しが再び降り注ぎ、獣の影が走った跡には、一本の長剣だけが残されていた。
剣を拾い、鞘に納める。心を整え、気を静める。いくつか呼吸を置いた後、チョンユエの少し乱れていた呼吸は落ち着きを取り戻した。
「宗師様、今は一体どのような技の鍛錬をされていたのですか?凄まじい気迫でした。」通りがかった二人の兵士が手を叩いて褒め称えた。どうやら脇で一部始終を見ていたらしく、チョンユエが気を整えたことで、ようやく声をかける勇気を持てたようだ。
「なに、大したことではない。武芸敢えて廃せず、初心敢えて忘れず――」
「己自身を磨いていただけだ。」
基地スキル
我を我と知る制御中枢配置時、自身の1時間ごとの体力消費量が+0.5。宿舎と活動室以外の施設内の歳>所属オペレーター1人につき、俗世之憂>+5(最大5人まで)
孤光共に照らす
制御中枢配置時、他の施設>内で仕事中のオペレーターの体力が1時間ごとに+0.05回復し、俗世之憂>20につき、体力が追加で+0.05回復(制御中枢内の他のスキル間とは特殊比較方式>が適用される)