
- Logos
- 逻各斯
- 로고스
ロゴス
術師タイプ — 中堅術師
敵に術ダメージを与える
- RE03
- 遠距離
- 火力
ボーナスを含む
【コードネーム】ロゴス
【性別】男
【戦闘経験】十二年
【出身地】カズデル
【誕生日】9月5日
【種族】サルカズ
【身長】178cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、感染者に認定。
【性別】男
【戦闘経験】十二年
【出身地】カズデル
【誕生日】9月5日
【種族】サルカズ
【身長】178cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、感染者に認定。
【物理強度】標準
【戦場機動】卓越
【生理的耐性】標準
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】卓越
【アーツ適性】■■
【戦場機動】卓越
【生理的耐性】標準
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】卓越
【アーツ適性】■■
ロドスのエリート術師オペレーター。天才的な呪術の使い手で、バンシーの河谷を統べる若き「マダム」。かつてはバベルの中核メンバーとしてカズデルの内戦に参加しており、ロドス設立当初からのエリートオペレーターの一人でもある。現在も使われているオペレーターのアーツ適性測定試験の内容及び結果の基準は、ロゴスによって定められたものである。このシステムの確立によって、ロドスはオペレーターひとりひとりの潜在的なアーツ適性を正しく評価できるようになった。彼の貢献は計り知れないものだ。
ロドスの決議に則り、ロゴスは引き続き外勤小隊を率いると同時に、術師オペレーターの選抜とテストを監督し、さらには機密情報の解読と暗号化を担当する。
ロドスの決議に則り、ロゴスは引き続き外勤小隊を率いると同時に、術師オペレーターの選抜とテストを監督し、さらには機密情報の解読と暗号化を担当する。
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。循環器系源石顆粒検査の結果においても、同じく鉱石病の兆候が認められる。以上の結果から、鉱石病感染者と判定。
【源石融合率】10%
他のカズデル出身のオペレーターに比べて、鉱石病の徴候はさほど顕著ではない。だが、それはあくまでも体表の感染症状に限った話だ。
【血液中源石密度】0.22u/L
我々はつい、ロゴスの外見から彼の病状を勘違いしがちだ。だが、検査結果は嘘をつかない――彼の感染状況は決して楽観視できるものではない。戦火をかいくぐってきた他のサルカズオペレーターと比べても、深刻さは勝れども劣らないと言ってもよい。幸い、ロゴスは治療に対し長年極めて協力的だったため、病状はすでに安定している。同じカズデル出身の誰かさんたちにも、見習ってほしいものだ。
あのバンシーの若きプリンスですか?ああ、昔はあんな聞き分けよくありませんでしたよ。彼がこの船にやってきたばかりの頃のことですが、他の人に先に治療を受けさせるようにと、顔色一つ変えずに呪文で自分の検査結果を改ざんしていたのを、この目で見たのです。彼は優しさのつもりだったのかもしれませんが、患者が医者に嘘をつくことは許されません……それで、どうなったかって?ケルシー先生に見つかって……ここまで言えばもう想像はつきますね?
――某医療部ベテランオペレーター
【源石融合率】10%
他のカズデル出身のオペレーターに比べて、鉱石病の徴候はさほど顕著ではない。だが、それはあくまでも体表の感染症状に限った話だ。
【血液中源石密度】0.22u/L
我々はつい、ロゴスの外見から彼の病状を勘違いしがちだ。だが、検査結果は嘘をつかない――彼の感染状況は決して楽観視できるものではない。戦火をかいくぐってきた他のサルカズオペレーターと比べても、深刻さは勝れども劣らないと言ってもよい。幸い、ロゴスは治療に対し長年極めて協力的だったため、病状はすでに安定している。同じカズデル出身の誰かさんたちにも、見習ってほしいものだ。
あのバンシーの若きプリンスですか?ああ、昔はあんな聞き分けよくありませんでしたよ。彼がこの船にやってきたばかりの頃のことですが、他の人に先に治療を受けさせるようにと、顔色一つ変えずに呪文で自分の検査結果を改ざんしていたのを、この目で見たのです。彼は優しさのつもりだったのかもしれませんが、患者が医者に嘘をつくことは許されません……それで、どうなったかって?ケルシー先生に見つかって……ここまで言えばもう想像はつきますね?
――某医療部ベテランオペレーター
ロドス外勤部の教官チームの統計によれば、外見特徴識別テストに参加した三百名の予備オペレーターのうち、問題用紙のロゴスの写真を見てリーベリと答えた参加者は六割を超えていた。他の三割の参加者は、ロゴスの「耳羽」と角を、東方にある珍しい神民一族由来のものだと答えた。彼らは真剣に授業に取り組んでいたがしかし、それでも正解を逃してしまったようだ。今日に至るまでロゴスの種族を正しく答えられたオペレーターは、僅か二十名足らずである。そのうちの五名はロゴスが所属する王庭まで正確に言い当てた。また二名はあてずっぽうで正解した強運の持ち主であり、八名はカンニングが発覚し成績が無効となった。
もちろん、ロゴスをテスト問題にしようなんてアイディアが、教官チームから出てくるはずがない。これは本人の提案によるものだ。
ロドス本艦で過ごせば過ごすほどに、彼の様々なアイディアと「思わぬ出会い」を果たすことだろう。その一つに挙げられるのが、機密書類を守るために仕込んであるバンシーの呪文である。もし誰かがロドスの機密を探り出そうと決心し、運よく辛うじてS.W.E.E.P.の目を潜り抜けたとしても、悲惨な運命が待っているだけだ。ロゴスの手記によれば、彼は機密情報を守るために百を超える種類の呪文を開発したそうだ。そのうち、目玉が眼窩の中で融けてしまうものや、呼吸の仕方を忘れさせるもののような、極めて危険な呪文だけでも三十種類以上存在する。
もう、なんなの!あのバンシー、どうやってあたしのアンチアーツドローンに呪文をかけたわけ!?この間のつばを飛ばしまくる呪文のお返しだってまだだったのに!
――クロージャ
もちろん、ロゴスは自身が思いついたアイディアの中で、最も優れたものを自身のアーツ研究に用いている。かつて、サルカズの巫術と現代アーツは源石応用史において、まったく異なる起源を持っており、両者は異なるものであると考えられていた。現代アーツは学びやすいだけでなく、効果に関しても研究が進み正確に定義付けられているが、巫術は強力なうえ制御が難しく、血脈や特定の儀式と結びついており、未だに解明しきれていないからだ。ロゴスはそんな定説に疑問を抱いていた。だが、古い巻物から新しい書物まで、すべての文献を読み漁っても、この説を覆す手がかりにたどり着くことはできなかった。
そして、ロゴス本人にとっても意外なことに、閃きはMechanistと謎解きゲームをしている最中に舞い降りた。そのゲームでは、Mechanistが謎解き要素に音声入力コマンドを組み込んでいたため、ロゴスは音声コントロールデバイスを使って、口頭で謎を解く必要があった。その途中で、ロゴスが無意識に呪文を唱えてしまったのだ。すると、デバイスはすぐさま反応を示し、謎が勝手に解けたのである。その時、若きバンシーは閃いた――仮に呪術が言説や記述、さらに詠唱や演奏を通して完成する巫術儀式なら、それもまた規則に縛られた表現形式と言えないのだろうか?ならば、現代アーツの表現に用いることも可能なはずだ。
PithとMiseryが見届ける中、ロゴスはバンシーの呪術を元に、サルカズ巫術を構成する基礎ともいえる要素――儀式の「語義」、すなわち術者が定義づけした目的と対価を結ぶ関係性である――を、分解した現代アーツの中から取り出すことに成功した。上記の説明ではさっぱりという者がきっといるので、換言しよう。つまり、正確な呪文もしくは儀式を作ることができれば、大規模の工業生産に用いられているものも含め、どんな現代アーツも巫術による再現が可能になるかもしれない。そして、その逆もまたしかりである。ロゴスはアーツの応用にまったく新たな可能性を切り拓いたのだ。
中核国家の慣例に則れば、このような重大な学術的大躍進は書籍の形で公式発表される。そろそろ、カズデルも自分たちの「代表著作」を持つべき時期が来たのかもしれない。ロゴスにこの話を持ち掛けた時、若きバンシーは少し考え込んだ後、こう答えた――
カズデルが真にこの本を必要とする日まで、根気よく待ち続けよう、と。
もちろん、ロゴスをテスト問題にしようなんてアイディアが、教官チームから出てくるはずがない。これは本人の提案によるものだ。
ロドス本艦で過ごせば過ごすほどに、彼の様々なアイディアと「思わぬ出会い」を果たすことだろう。その一つに挙げられるのが、機密書類を守るために仕込んであるバンシーの呪文である。もし誰かがロドスの機密を探り出そうと決心し、運よく辛うじてS.W.E.E.P.の目を潜り抜けたとしても、悲惨な運命が待っているだけだ。ロゴスの手記によれば、彼は機密情報を守るために百を超える種類の呪文を開発したそうだ。そのうち、目玉が眼窩の中で融けてしまうものや、呼吸の仕方を忘れさせるもののような、極めて危険な呪文だけでも三十種類以上存在する。
もう、なんなの!あのバンシー、どうやってあたしのアンチアーツドローンに呪文をかけたわけ!?この間のつばを飛ばしまくる呪文のお返しだってまだだったのに!
――クロージャ
もちろん、ロゴスは自身が思いついたアイディアの中で、最も優れたものを自身のアーツ研究に用いている。かつて、サルカズの巫術と現代アーツは源石応用史において、まったく異なる起源を持っており、両者は異なるものであると考えられていた。現代アーツは学びやすいだけでなく、効果に関しても研究が進み正確に定義付けられているが、巫術は強力なうえ制御が難しく、血脈や特定の儀式と結びついており、未だに解明しきれていないからだ。ロゴスはそんな定説に疑問を抱いていた。だが、古い巻物から新しい書物まで、すべての文献を読み漁っても、この説を覆す手がかりにたどり着くことはできなかった。
そして、ロゴス本人にとっても意外なことに、閃きはMechanistと謎解きゲームをしている最中に舞い降りた。そのゲームでは、Mechanistが謎解き要素に音声入力コマンドを組み込んでいたため、ロゴスは音声コントロールデバイスを使って、口頭で謎を解く必要があった。その途中で、ロゴスが無意識に呪文を唱えてしまったのだ。すると、デバイスはすぐさま反応を示し、謎が勝手に解けたのである。その時、若きバンシーは閃いた――仮に呪術が言説や記述、さらに詠唱や演奏を通して完成する巫術儀式なら、それもまた規則に縛られた表現形式と言えないのだろうか?ならば、現代アーツの表現に用いることも可能なはずだ。
PithとMiseryが見届ける中、ロゴスはバンシーの呪術を元に、サルカズ巫術を構成する基礎ともいえる要素――儀式の「語義」、すなわち術者が定義づけした目的と対価を結ぶ関係性である――を、分解した現代アーツの中から取り出すことに成功した。上記の説明ではさっぱりという者がきっといるので、換言しよう。つまり、正確な呪文もしくは儀式を作ることができれば、大規模の工業生産に用いられているものも含め、どんな現代アーツも巫術による再現が可能になるかもしれない。そして、その逆もまたしかりである。ロゴスはアーツの応用にまったく新たな可能性を切り拓いたのだ。
中核国家の慣例に則れば、このような重大な学術的大躍進は書籍の形で公式発表される。そろそろ、カズデルも自分たちの「代表著作」を持つべき時期が来たのかもしれない。ロゴスにこの話を持ち掛けた時、若きバンシーは少し考え込んだ後、こう答えた――
カズデルが真にこの本を必要とする日まで、根気よく待ち続けよう、と。
鬱蒼と茂った金色の森と曲がりくねった細長い谷口が、秘密の小径をうまく隠している。この小径には分かれ道もなければ、一度踏み込むと引き返すこともできない――バンシーとその尊い客人だけが、呪文で織り成されたその上を踏むことが許される。やっとのことで小径を抜ければ、次は濃い霧に覆われた、石橋を渡らねばならない。白いタイルを踏みしめながら一晩歩けば、谷間に射し込む朝日が出迎えてくれるだろう。その光が指し示す方向へ目をやれば、やっと自分が石橋の端にたどり着いたことに気づく。この時、バンシーたちにかけられたヴェールを慎重に外す。そして、美しく雄大な河谷の全貌がようやく目の前で広がるのだ。
河谷の両側には石でできた巨大な構造物がはめ込まれている。かつてその石は要塞を建てるのに使われていた。今では呪術によって軽やかな形へと作り変えられており、山と崖に囲まれる中、庭園や空中に架かる廊下を支えるそれは、さながらバンシーが纏う美しい衣のようだった。正午が近づいたとき、もし水遊びに興じるバンシーたちについて河谷の奥へと進めば、氷の結晶のように透き通った渓流たちがここで一つに集まり、バンシーたちの囁くような歌声を乗せ、さらに奥へと流れて行くのを見るだろう。太陽が金色の森に降り注ぎ、葉に当たって跳ね返る光は、まるでそよ風に飼いならされた炎のように、空中の花園に咲き乱れる色彩の中で燃え盛る。あまりもの美しさに、このまま一生眺めていても飽きないのではないかとつい心配してしまうが、それは早計である。なぜなら、黄昏時になれば、河谷の女主人は真夜中のようなヴェールを身に纏い、年老いたバンシーたちに囲まれながら寝宮より姿を現すからだ。そして、ほかのバンシーたちは花冠とヴェールを外し、彼女に導かれるまま、昼と夜の狭間に亡くなった魂へ挽歌を捧げる。
それがバンシーの河谷だ。
二世紀前、カズデルを侵略しようとした連合軍が撃退されたあと、「六英雄」の一人であったバンシーの主・ラケラマリンはカズデルにあるバンシーの領地を捨て、残存の王庭を率いて河谷へ移った。今やここが彼女らの最後の棲み処だ。アエファニルは、河谷の多くの姉妹の見守る中で生まれ、河谷の果てまで見渡せる庭園で育った。彼は十歳にも満たない頃から、無規律状態に散らばったサルカズの古書や巻物を読み漁るようになり、そしてカズデルとサルカズの過去や、「六英雄」が身を投じた戦争に興味を抱くようになった。大人びた性格の彼はすぐに、王庭を率いてカズデルを離れた母親の決断に疑問を覚え始めた。河谷でこれほどの生活を築き上げる力を持つバンシーが、なぜカズデルの同胞たちを見捨てたのだろうか?バンシーが離れる頃に、すでに栄えつつあったあの都市は、今どんな姿になっているのだろうか?
その答えを探しに、一人で夢にまで見た都市に足を踏み入れた時、アエファニルが感じたのは喜びではなかった。故郷を振り返って初めて、バンシーの抱える困窮と河谷の脆さに気づいたからだ。カズデルで燃え盛る魂の溶炉、そびえ立つ煙突の下でひしめき合う人混み、影に隠れて行われている王庭の権力争い、そのすべてが彼を困惑させた。幸い、彼はテレジアと出会うことができた。若きバンシーはバベルでロゴスと名乗るようになり、もう一つのカズデルの未来を見つけるに至った。
ロゴスは長い間、バンシーの故郷について決して語ろうとしなかった。河谷での快適な生活を思い出すだけでも、同胞たちへの裏切りにあたると思っていたからだ。焚火にあたりながらその考えを口にした時、同じ小隊の老兵が不満げに眉をひそめたことを、何年経とうとロゴスは決して忘れないだろう。あの時の彼は、まだ己の考えの傲慢さに気がついていなかった。
「このバンシーのちびすけ、俺らが嫉妬するとでも思ったのか?俺たちが殿下とバベルについていくと決めたのは、まさに自分たちの手でいい生活をもぎ取るためなんだぜ?」
「あんた、いいこと言うね!あたしたちがずっとカズデルで生きてきたからって、戦争の話しかしちゃいけないってのかい?それこそ不公平ってもんさ!」
「そうだそうだ!聞かせてくれよ、ロゴス!」
「ねぇロゴス、バンシーたちってすっごくおいしいお菓子が作れるって聞いたんだけど……」
その後、ロゴスは初めて彼の故郷――バンシーの河谷について語り出した。
河谷の両側には石でできた巨大な構造物がはめ込まれている。かつてその石は要塞を建てるのに使われていた。今では呪術によって軽やかな形へと作り変えられており、山と崖に囲まれる中、庭園や空中に架かる廊下を支えるそれは、さながらバンシーが纏う美しい衣のようだった。正午が近づいたとき、もし水遊びに興じるバンシーたちについて河谷の奥へと進めば、氷の結晶のように透き通った渓流たちがここで一つに集まり、バンシーたちの囁くような歌声を乗せ、さらに奥へと流れて行くのを見るだろう。太陽が金色の森に降り注ぎ、葉に当たって跳ね返る光は、まるでそよ風に飼いならされた炎のように、空中の花園に咲き乱れる色彩の中で燃え盛る。あまりもの美しさに、このまま一生眺めていても飽きないのではないかとつい心配してしまうが、それは早計である。なぜなら、黄昏時になれば、河谷の女主人は真夜中のようなヴェールを身に纏い、年老いたバンシーたちに囲まれながら寝宮より姿を現すからだ。そして、ほかのバンシーたちは花冠とヴェールを外し、彼女に導かれるまま、昼と夜の狭間に亡くなった魂へ挽歌を捧げる。
それがバンシーの河谷だ。
二世紀前、カズデルを侵略しようとした連合軍が撃退されたあと、「六英雄」の一人であったバンシーの主・ラケラマリンはカズデルにあるバンシーの領地を捨て、残存の王庭を率いて河谷へ移った。今やここが彼女らの最後の棲み処だ。アエファニルは、河谷の多くの姉妹の見守る中で生まれ、河谷の果てまで見渡せる庭園で育った。彼は十歳にも満たない頃から、無規律状態に散らばったサルカズの古書や巻物を読み漁るようになり、そしてカズデルとサルカズの過去や、「六英雄」が身を投じた戦争に興味を抱くようになった。大人びた性格の彼はすぐに、王庭を率いてカズデルを離れた母親の決断に疑問を覚え始めた。河谷でこれほどの生活を築き上げる力を持つバンシーが、なぜカズデルの同胞たちを見捨てたのだろうか?バンシーが離れる頃に、すでに栄えつつあったあの都市は、今どんな姿になっているのだろうか?
その答えを探しに、一人で夢にまで見た都市に足を踏み入れた時、アエファニルが感じたのは喜びではなかった。故郷を振り返って初めて、バンシーの抱える困窮と河谷の脆さに気づいたからだ。カズデルで燃え盛る魂の溶炉、そびえ立つ煙突の下でひしめき合う人混み、影に隠れて行われている王庭の権力争い、そのすべてが彼を困惑させた。幸い、彼はテレジアと出会うことができた。若きバンシーはバベルでロゴスと名乗るようになり、もう一つのカズデルの未来を見つけるに至った。
ロゴスは長い間、バンシーの故郷について決して語ろうとしなかった。河谷での快適な生活を思い出すだけでも、同胞たちへの裏切りにあたると思っていたからだ。焚火にあたりながらその考えを口にした時、同じ小隊の老兵が不満げに眉をひそめたことを、何年経とうとロゴスは決して忘れないだろう。あの時の彼は、まだ己の考えの傲慢さに気がついていなかった。
「このバンシーのちびすけ、俺らが嫉妬するとでも思ったのか?俺たちが殿下とバベルについていくと決めたのは、まさに自分たちの手でいい生活をもぎ取るためなんだぜ?」
「あんた、いいこと言うね!あたしたちがずっとカズデルで生きてきたからって、戦争の話しかしちゃいけないってのかい?それこそ不公平ってもんさ!」
「そうだそうだ!聞かせてくれよ、ロゴス!」
「ねぇロゴス、バンシーたちってすっごくおいしいお菓子が作れるって聞いたんだけど……」
その後、ロゴスは初めて彼の故郷――バンシーの河谷について語り出した。
はっきり言って、ロドスのエリートオペレーターは全員とんでもない変人ですよ。もちろん、彼ら以外にも変人はいますし、人間性に問題があるというわけでもありません。ドクター、以前にも説明をしたと思いますが、ロドスの先頭に立つエリートオペレーターたちに求められるのは、単純な戦力としての強さではありません。彼らに必要なのは、どんなに困難な状況であろうと、理想のためにすべてを捧げる誓いを忘れない強い心。そして――
さらなる平等な未来のために、死をも乗り越える覚悟です。
ほとんどのエリートオペレーターと共に行動したことのあるドクターなら、私が「変人」という言葉を使ったことに納得してくれると思いますが、一応補足しておきましょう。ブレイズは高強度の作戦に参加するたびに、必ず数回はオーバーヒートして倒れるので、しょっちゅう医療部で危篤通知書を受け取っています。Stormeyeは強敵を前にすると戦闘に夢中になってしまうため、Sharpのような「余計なことは一切しない」ことを人生の格言にしている人に、前線から引きずり下ろしてもらう必要があります。Miseryの目が回るナイフさばきは、彼のアーツとはまったく関係ありません。ただOutcastと賭けをした時に閃いただけです。Mechanistがオイルラテアートが描けるのも本当のことですし、Mantraは艦内のゴシップネタを集める独自の方法を持っています……
ロゴスですか?ふふ、たくさんの人がまだ、あのスツール滑走大会のことを覚えているはずです。ドクターがその場にいなかったのは残念ですが、あなたの推察通り、その大会の発案者はロゴスでした。彼らはまず作業室でグループ戦とリーグ戦を行い、そして決勝戦は訓練場で開催することになりました。大会決勝前夜、ロゴスはMechanistを抱き込んで訓練場を勝手に改造したのです。選手たちは当日、会場についてからようやく、自分たちが走るのが急カーブと坂道と障害物だらけのコースであることを知りました。
最初に失格になったのはブレイズでした。スタート直後に熱気の力で加速を決めましたが、キャスターのビニール部分を溶かしてしまったんです。Mechanistは試合前に勝利を宣言していましたが、最初のUターンで自分が設置したトラップによってコースアウト。Miseryは安定した速度で走っていたのですが、途中から物思いにふけって回避行動が遅れたせいで、本来は周回勝ちしていたOutcastがそこに追突をしてしまいました……有力選手が次々と脱落していったことにより、Aceが後ろから追い上げ、ロゴスとScoutの三人によるラストスパートに入ったのです。三者が入り乱れながらゴールへ滑り込んでいったその時、アーミヤが訓練室に入ってきました。そして、その後ろにはケルシーの姿もありました。Aceはすぐさまコースを抜けたのですが、ロゴスとScoutは、声援をあげていた観客たちが突如静まり返ったことに気づいていなかったようです。まあとにかく、ロゴスは栄光あるチャンピオンの座を手にし、Scoutは二位、三位は空席という結果になりました。その後、ケルシー監督のもと、アーミヤはロドスのリーダーとして初めて、この件の首謀者――要はロゴスですね――に対し、「厳重」注意を行ったのです。
ほら、エリートオペレーターって、変人しかいないでしょう?
この変人たちの仲間に加わるのは、皆が想像するよりもずっと簡単ですよ。エリートオペレーターになるための審査はありません。アーミヤ、そしてエリートオペレーターの会議で正式に認められるだけでいいのです。すべてが順調に進めば、やがてプレゼントが届くでしょう。中を開けると変わった形の小さな鍵が入っています。作業室の扉は、それでしか開きません。その扉を通り抜ければ、ようやく真のロドスエリートオペレーターになれたと言えるのです。
ドクターはまだご存じないかもしれませんが、その鍵はすべてロゴスの手作りで、何人たりともそれを持ち主からは奪えないようになっています。だから、エリートオペレーターにとってその鍵は、一種の証とも言える存在でしょう。もし所有者が帰らぬ人となれば、ロゴスはそれを真っ先に察知し、跡形もなく燃え尽きるよう鍵に命じるのです。
ロゴスも、私が先ほど名前を挙げた変人の皆も、「理想」が自分たちに求める対価の大きさを、よく理解しているのですよ。
――■■■
さらなる平等な未来のために、死をも乗り越える覚悟です。
ほとんどのエリートオペレーターと共に行動したことのあるドクターなら、私が「変人」という言葉を使ったことに納得してくれると思いますが、一応補足しておきましょう。ブレイズは高強度の作戦に参加するたびに、必ず数回はオーバーヒートして倒れるので、しょっちゅう医療部で危篤通知書を受け取っています。Stormeyeは強敵を前にすると戦闘に夢中になってしまうため、Sharpのような「余計なことは一切しない」ことを人生の格言にしている人に、前線から引きずり下ろしてもらう必要があります。Miseryの目が回るナイフさばきは、彼のアーツとはまったく関係ありません。ただOutcastと賭けをした時に閃いただけです。Mechanistがオイルラテアートが描けるのも本当のことですし、Mantraは艦内のゴシップネタを集める独自の方法を持っています……
ロゴスですか?ふふ、たくさんの人がまだ、あのスツール滑走大会のことを覚えているはずです。ドクターがその場にいなかったのは残念ですが、あなたの推察通り、その大会の発案者はロゴスでした。彼らはまず作業室でグループ戦とリーグ戦を行い、そして決勝戦は訓練場で開催することになりました。大会決勝前夜、ロゴスはMechanistを抱き込んで訓練場を勝手に改造したのです。選手たちは当日、会場についてからようやく、自分たちが走るのが急カーブと坂道と障害物だらけのコースであることを知りました。
最初に失格になったのはブレイズでした。スタート直後に熱気の力で加速を決めましたが、キャスターのビニール部分を溶かしてしまったんです。Mechanistは試合前に勝利を宣言していましたが、最初のUターンで自分が設置したトラップによってコースアウト。Miseryは安定した速度で走っていたのですが、途中から物思いにふけって回避行動が遅れたせいで、本来は周回勝ちしていたOutcastがそこに追突をしてしまいました……有力選手が次々と脱落していったことにより、Aceが後ろから追い上げ、ロゴスとScoutの三人によるラストスパートに入ったのです。三者が入り乱れながらゴールへ滑り込んでいったその時、アーミヤが訓練室に入ってきました。そして、その後ろにはケルシーの姿もありました。Aceはすぐさまコースを抜けたのですが、ロゴスとScoutは、声援をあげていた観客たちが突如静まり返ったことに気づいていなかったようです。まあとにかく、ロゴスは栄光あるチャンピオンの座を手にし、Scoutは二位、三位は空席という結果になりました。その後、ケルシー監督のもと、アーミヤはロドスのリーダーとして初めて、この件の首謀者――要はロゴスですね――に対し、「厳重」注意を行ったのです。
ほら、エリートオペレーターって、変人しかいないでしょう?
この変人たちの仲間に加わるのは、皆が想像するよりもずっと簡単ですよ。エリートオペレーターになるための審査はありません。アーミヤ、そしてエリートオペレーターの会議で正式に認められるだけでいいのです。すべてが順調に進めば、やがてプレゼントが届くでしょう。中を開けると変わった形の小さな鍵が入っています。作業室の扉は、それでしか開きません。その扉を通り抜ければ、ようやく真のロドスエリートオペレーターになれたと言えるのです。
ドクターはまだご存じないかもしれませんが、その鍵はすべてロゴスの手作りで、何人たりともそれを持ち主からは奪えないようになっています。だから、エリートオペレーターにとってその鍵は、一種の証とも言える存在でしょう。もし所有者が帰らぬ人となれば、ロゴスはそれを真っ先に察知し、跡形もなく燃え尽きるよう鍵に命じるのです。
ロゴスも、私が先ほど名前を挙げた変人の皆も、「理想」が自分たちに求める対価の大きさを、よく理解しているのですよ。
――■■■
ロンディニウムに踏み入れたその瞬間から、過去より伸びる枝とツタが少しずつロゴスの足元に絡みついていった。戦場でテレシスを選んだ王庭の主たちと向き合う時、これまでのカズデルの歴史とも向き合うことになることを、ロゴスは十分に理解している。歴史は彼を責め立て、押しつぶし、強引に従わせようとするだろう。なぜなら、若き王庭の主が、畏れ多くも血脈より与えられし責任を否定し、クイロンがその手で植えた根を破壊しようとしているからだ。危うく命を失いかけたあの戦いは彼にとって、この上なく残酷な試練であった。だが、ロゴスは生き残ったのだ。
そして、彼の信念もまた、彼と共に生き残った。
ロゴスいわく、彼はドクターとある観点についてこんな討論をしたことがある――現在直面している具体的な危機は横に置いたとしても、カズデルのサルカズたちは厄介な呪いをずっと背負っているのだと。その呪いは、たとえるなら物事の本質と相反する巫術の謎のようなものらしい。それについても、ロゴスは分かりやすい言葉で説明してくれている。バンシーにかけられた失明の呪いを解こうとした時、最も手っ取り早く効果的な方法は、自分の両目を潰すことだ。しかし、そのような方法で呪いを解いたとしても、その者の瞳は二度と光を取り戻すことはないだろう。過去から今にいたるまで、カズデルを救おうとする者たちも、それと似たような窮地に立たされている――使命を背負おうとする者は、必ず歴史の重みに押しつぶされる。しかし、重荷を捨てようとする者に、サルカズが望む未来を描くことは叶わない。
このような啓示は英雄時代の双子だけによってもたらされたものではない。ロゴスは長らくラケラマリンの選択に疑問を覚えていた。バンシーたちを率いてカズデルを離れた彼女が、それでも完全に傍観者に徹するわけではない態度をとることに、合理的な理由を見つけようとしていた。そして、ロンディニウムで、彼はようやくその答えを見つけた。彼がバベルと共にカズデルを去っていくのを見送ったその瞬間から、ラケラマリンは自らを過去に取り残したのだ。彼女はとうに足元に絡みつく枝とツルに切り目を入れてくれていた。そして、残るはロゴスがそれらを振りほどく術を手に入れるのみ。ロゴスの知恵ならきっと自分の期待を超えてくれるだろうと、ラケラマリンはずっと信じていた。
だが、残念なことに、歴史は若きバンシーが彼の理論を完成させるまで待っていてはくれない。
ロンディニウムにおけるロドスの一連の行動により、カズデルの用意した盤面はすでにひっくり返されてしまっていた。軍事委員会の持てる兵力の喪失と幾人かの王庭の主の失墜は、野心の炎の余燼を呼び覚まし、再び燃え上がらせるだろう。長らく身を潜めていたリッチたちが聖殿から出て、全力で秩序を保とうとしているものの、カズデルが新たな内戦に再び陥る可能性が高いことに変わりはない。歴史がまさに呪いの咆哮を上げている。それを止めるには、カズデルの今の主が今すぐ局面をその手中に握るか、あるいは……
「あるいは、泡影を泡影へと還し、枷を無と化すか。」
バンシーは考え込んだ。彼のそばには、骨筆が浮かんでいる。
そして、彼の信念もまた、彼と共に生き残った。
ロゴスいわく、彼はドクターとある観点についてこんな討論をしたことがある――現在直面している具体的な危機は横に置いたとしても、カズデルのサルカズたちは厄介な呪いをずっと背負っているのだと。その呪いは、たとえるなら物事の本質と相反する巫術の謎のようなものらしい。それについても、ロゴスは分かりやすい言葉で説明してくれている。バンシーにかけられた失明の呪いを解こうとした時、最も手っ取り早く効果的な方法は、自分の両目を潰すことだ。しかし、そのような方法で呪いを解いたとしても、その者の瞳は二度と光を取り戻すことはないだろう。過去から今にいたるまで、カズデルを救おうとする者たちも、それと似たような窮地に立たされている――使命を背負おうとする者は、必ず歴史の重みに押しつぶされる。しかし、重荷を捨てようとする者に、サルカズが望む未来を描くことは叶わない。
このような啓示は英雄時代の双子だけによってもたらされたものではない。ロゴスは長らくラケラマリンの選択に疑問を覚えていた。バンシーたちを率いてカズデルを離れた彼女が、それでも完全に傍観者に徹するわけではない態度をとることに、合理的な理由を見つけようとしていた。そして、ロンディニウムで、彼はようやくその答えを見つけた。彼がバベルと共にカズデルを去っていくのを見送ったその瞬間から、ラケラマリンは自らを過去に取り残したのだ。彼女はとうに足元に絡みつく枝とツルに切り目を入れてくれていた。そして、残るはロゴスがそれらを振りほどく術を手に入れるのみ。ロゴスの知恵ならきっと自分の期待を超えてくれるだろうと、ラケラマリンはずっと信じていた。
だが、残念なことに、歴史は若きバンシーが彼の理論を完成させるまで待っていてはくれない。
ロンディニウムにおけるロドスの一連の行動により、カズデルの用意した盤面はすでにひっくり返されてしまっていた。軍事委員会の持てる兵力の喪失と幾人かの王庭の主の失墜は、野心の炎の余燼を呼び覚まし、再び燃え上がらせるだろう。長らく身を潜めていたリッチたちが聖殿から出て、全力で秩序を保とうとしているものの、カズデルが新たな内戦に再び陥る可能性が高いことに変わりはない。歴史がまさに呪いの咆哮を上げている。それを止めるには、カズデルの今の主が今すぐ局面をその手中に握るか、あるいは……
「あるいは、泡影を泡影へと還し、枷を無と化すか。」
バンシーは考え込んだ。彼のそばには、骨筆が浮かんでいる。
むかしむかし、まだ川波が若い河床を覆う前のことです。
孤独な旅人が、河谷で道に迷ってしまいました。
露をすすり、塵を食べながら彷徨う彼の前に、美しいバンシーが姿を現しました。
「旅人よ、なぜ己の居場所を、太陽に尋ねようとしないの?」
「わたしは両目を潰されてしまっているからです。わたしを歓迎しない異郷の地を見上げたくはありません。」
「旅人よ、なぜ新たな故郷へと連れて行くという、案内人の誘いを断ったの。」
「あれは陰謀の化身です。あれは甘い言葉でわたしの旅装束と杖を騙し取ったのです。」
「それなら、私と話すのはどうして平気なの?呪術を使って、あなたを食べ物へ変えてしまうかもしれないのに。」
「ならばその前に、どうか挽歌を歌ってくれませんか?最後にもう一度、この飢えた記憶に、故郷の姿を思う存分堪能させてください。」
「いいえ、悲しみに満ちた勇敢な者よ、私と共においでなさい。バンシーの歌があなたに両目を授け、傷を癒してくれるでしょう。」
立ち込める霧は旅人の唇にキスをすると、彼の手を引き、河谷の奥へと消えていきました。
孤独な旅人が、河谷で道に迷ってしまいました。
露をすすり、塵を食べながら彷徨う彼の前に、美しいバンシーが姿を現しました。
「旅人よ、なぜ己の居場所を、太陽に尋ねようとしないの?」
「わたしは両目を潰されてしまっているからです。わたしを歓迎しない異郷の地を見上げたくはありません。」
「旅人よ、なぜ新たな故郷へと連れて行くという、案内人の誘いを断ったの。」
「あれは陰謀の化身です。あれは甘い言葉でわたしの旅装束と杖を騙し取ったのです。」
「それなら、私と話すのはどうして平気なの?呪術を使って、あなたを食べ物へ変えてしまうかもしれないのに。」
「ならばその前に、どうか挽歌を歌ってくれませんか?最後にもう一度、この飢えた記憶に、故郷の姿を思う存分堪能させてください。」
「いいえ、悲しみに満ちた勇敢な者よ、私と共においでなさい。バンシーの歌があなたに両目を授け、傷を癒してくれるでしょう。」
立ち込める霧は旅人の唇にキスをすると、彼の手を引き、河谷の奥へと消えていきました。
HP
1663
攻撃力
761
防御力
119
術耐性
20
配置コスト
21
攻撃間隔
1.6 秒
ブロック数
1
再配置時間
70 秒
素質
- 変遷する言葉攻撃時、40%の確率で攻撃範囲内にいるランダムな敵1体に追加で攻撃力の60%の術ダメージを与え、0.8秒間足止め状態にする
- 魂抉る声遣攻撃した敵に5秒間術耐性-10、術の被ダメージ+150の効果を付与
スキル
設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
歿亡自動回復自動発動必要SP60攻撃範囲拡大、攻撃力+100%、攻撃範囲内にいるHP残量がロゴスの攻撃力の150%より低い敵を即座に倒し、対象の倒れる直前のHPと同等の術ダメージを範囲内のランダムな敵1体に与える
退場まで効果継続atk1attack@kill_atk_scale1.5attack@kill_damage9999999
提喩自動回復手動発動初期SP20必要SP30継続時間20 秒術耐性+70、通常攻撃が敵1体をロックオンし、0.5秒ごとに攻撃力の75%の術ダメージを与えるものに変化する。同一対象への与ダメージは徐々に3倍まで上昇し、対象の移動速度を徐々に40%まで低下させる(ロックオンから5秒後に上限に達する)。中断されるか、対象が倒れると効果がリセットされ、新たな対象をロックオンして攻撃を継続するmagic_resistance70attack@cooldown0.5attack@atk_scale_base0.75attack@atk_scale_delta0.15attack@move_speed-0.06attack@max_stack_cnt10
差延視界自動回復手動発動初期SP30必要SP45継続時間30 秒攻撃範囲拡大、攻撃力+300%、敵4体を同時に攻撃する。攻撃範囲内にいる敵の投射物の飛行速度を大幅に低下させ、スキル終了時に範囲内の投射物をすべて除去するatk3attack@max_target4projectile_move_scale0.05
モジュール
ORIGINALロゴスの記章
ロゴスは敵に対するアーツ攻撃に秀でている。
外勤部門の決定に基づき
外勤任務においては術師オペレーターとして区分し、中堅術師の責務を担う
特別に本記章を授与し、
その証明とする。
CCR-Δ河谷より来たる筆入れSTAGE ステータス 強化説明 1 - HP +100
- 攻撃力 +36
中堅術師の特性 敵に術ダメージを与える術ダメージを与えたとき、追加で与ダメージの8%の壊死損傷>を与える2 - HP +140
- 攻撃力 +54
変遷する言葉 攻撃時、50%の確率で攻撃範囲内にいるランダムな敵1体に追加で攻撃力の60%の術ダメージを与え、0.8秒間足止めする。対象が壊死損傷>の爆発効果中の場合、同時に攻撃力の40%の元素ダメージを与える3 - HP +170
- 攻撃力 +67
変遷する言葉 攻撃時、60%の確率で攻撃範囲内にいるランダムな敵1体に追加で攻撃力の60%の術ダメージを与え、0.8秒間足止めする。対象が壊死損傷>の爆発効果中の場合、同時に攻撃力の60%の元素ダメージを与える
夜が来た。アエファニルは夜を待っていた。彼は寝床の脇にある黒いカーテンを優しく押しのける。それは、母と年長のバンシーたちが彼のために編み、彼の小さな寝床に被せた美しいベッドカーテンだ。彼は着替えに時間を取られつつも、こっそりと寝室を離れ、音を立てずに長い石の廊下を渡り、露天の裏庭と道を通り、暗闇を追いやる揺れる灯りと蝋燭の火を通り過ぎていった。川辺への道を歩く中、月の残照と背後の明かりが、彼の足元に朧気な影を作り出している。周囲にあるものすべてが、子供一人の夜の冒険を演出してくれていた。
日中、日差しが穏やかな時であれば、バンシーたちはまだ悩みを知らない幼きアエファニルを物語や河谷の中へといざなってくれる。日の光が筋となって差し込む森の中、遠く険しい山々に見守られながら、彼女たちは古の詩と美しい命を歌う。アエファニルも見事な装束を身にまとい、年上のバンシーたちの歌に合わせて踊りだす。長きにわたり伝えられてきた旋律の中から、古の英雄が遠征へと赴く足音や、木々が新芽を生やす息遣いが聞こえてくる。やがて、彼の意識も太陽と共に浮かんではまた沈んでいく。この大地は河谷の延長線上にあるもので、笑顔に溢れた故郷であり、尽きせぬ歌の在り処なのだと、彼は思っていた。
ふと、何かの鳴き声に気を惹かれ、アエファニルは我に返った。見れば、川の向こう岸で数頭の牙獣が一匹の瘤獣を森の奥へと引きずり込んでいるところだ。次の瞬間には、獣たちは彼の視界から姿を消してしまった。そして彼は、荒い息遣いと、水流の音に混じるおかしな音をも聞いた。それは、何かが引き裂かれ、そしてへし折られるかのような音だ。彼にとってはまったく新しい言葉であり、これまで聞いたこともない音だった。その中には何か今まで彼が触れてこなかった感情と意味が含まれているように思えて、彼は困惑した。
そこでアエファニルは、懐から一本の骨筆を取り出した――彼がもらった誕生日プレゼントだ。それを使って、彼は空中に簡単な記号を描いた。それは文字というよりも、単純な落書きと呼ぶべきものだ。彼は彼自身の方法で、先ほどの言葉を記録しようとしていたのである。
「我らが幼き英雄の大いなる冒険もここで終いだ。」幼いバンシーが振り向けば、年長のバンシーたちの装束が夜にきらめいていた。それはバンシーが紡いだ光の糸なのだ。
「交わした約束は覚えておるか?アエファンよ。」
「一人で巫術を使ってはならぬ、という約束か。」
「宜しい。」一人の年長のバンシーが優しくアエファニルの顔に手を添え、頬を撫でる。「にも関わらず、何故行使しようと考えた?」
「先ほど瘤獣が何を話したかを知ろうと……」アエファニルは顔を下げ、筆を持った右手を後ろに回し、それから筆軸を握ると親指で軽く筆先を押し、その筆を隠そうとした。
「彼の者の言葉明かすこと叶わば、牙獣に連れ去らわれずとも済んだのではなかろうか?我が彼の者の言葉を知れば、その心情を汲み取り、救いの手を差し伸べてやれたやもしれぬ。彼の者が、かように我の胸を痛める声を発することもなかったのやもしれぬ。我は告げたいと望んだのだ。彼の者を気にかける者はここにいると。」アエファニルが先ほどの情景を思い返すと、困惑はたちまち苦痛へ、さらには一種の渇望へと変わった。
そして束の間、周囲は静まり返り、風が起こった。
「今宵より――」バンシーの王庭の主たるラケラマリンは静寂を打ち破り、一団の中から姿を現した。「我らがアエファニルの自由と修練を許そう。」と母は言った。「さは言え、今は寝ぬ時ぞ。」
「母上……」アエファニルは母のもとへ行き、母は腕を伸ばすと、幼子の柔らかい手を取った。
その後、バンシーたちは共に来た道を戻った。帰り道の最中、月光はアエファニルの小さな影を何倍にも引き延ばした。耳元では風に吹かれたケヤキや杉、そして松の木の葉がさえずって、バンシーたちは静かに道を進んでいく。夜の紺色と、立ち込める薄雲の明るい灰色のもと、渓流は漂う光を乗せて静かに流れていた。そこには黒い山谷に、銀に煌めく深い亀裂が走ったかのように、幾ばくかの心躍る勇気が湧き出ていた。
CCR-Y『語義規範百科事典』STAGE ステータス 強化説明 1 - 攻撃力 +35
- 術耐性 +5
中堅術師の特性 敵に術ダメージを与える通常攻撃が敵【エリート】または【ボス】に命中するたびにSPが1回復2 - 攻撃力 +50
- 術耐性 +5
変遷する言葉 攻撃時、40%の確率で攻撃範囲内にいるランダムな敵2体に追加で攻撃力の63%の術ダメージを与え、0.8秒間足止め状態にする3 - 攻撃力 +60
- 術耐性 +5
変遷する言葉 攻撃時、40%の確率で攻撃範囲内にいるランダムな敵2体に追加で攻撃力の65%の術ダメージを与え、0.8秒間足止め状態にする
一冊の本が机の上に開かれている。ロゴスはルーペを調節しながら、骨筆で巫術を込めて文字を書いていた。彼が刻んだ呪文は装置を通してスクリーンに投影され、それをPithが解読し、表の意味と裏の意味を書き出す。周囲に座った術師たちがそれを実践し、効果を討論するのが一連の流れだ。
この集まりは、元々ロドスの術師たちによるクラブ活動だったが、いつの間にかロゴスの実験をサポートする研究チームに変わっていた。
彼らが目下取り組んでいるのは、実のところ無用な作業だった。彼らは、現在はロドス内部でしか流通していない『語義規範百科事典』で使われる呪文を作っていたのだ。その呪文は、書物に記されたあらゆる事柄の正確な意味を、読者の脳内に直接伝達するというものだった。
言葉の意味は絶えず変化し続けるため、彼はできる限り多くの国家、種族、階級の人々が同じ事柄をどう認識しているかに注意し、呪文本来の意味と他者の解釈との違いを比較し続け、呪文の調整を重ねた上で、最後には紙面にそれらを書き写さねばならなかった。
そのため、ウルサス人、ヴィクトリア人、フェリーン、サルカズ、アカデミック、リベラルといった種族や派閥を問わず、クラブ活動に加入する術師は、まず百科事典の複製を受け取り、呪文の施された内容を読んだ上で、自らの解釈でアーツを発動することが求められた。そうすることで、ロゴスがその中のわずかなニュアンスの違いを捉え、呪文を修正することが可能になる。
アーツを正確無比に理解、複製する能力を持ったPithのおかげで、ロゴスは転写、修正、講義などの作業を安心してその戦友に任せ、自身は各項目の呪文の効果を実現することに集中することができた。
最近の実験データによると、呪文の施された『語義規範百科事典』を読んだほぼすべてのオペレーターは、該当項目の内容を正確に伝え、アーツを発動することができたという。
実験に参加した術師たちは大いに喜んでいたが、ロゴスは喜べなかった。
果たして、これは望んだ結果なのか――つまり、ある事柄を一切の損失なく全員に伝達できているのか。彼の心中にはなおも疑念が残っていた。
この百科事典の制作が秘める可能性は、もはやサルカズ巫術の現代化という当初の目的を遥かに超え、新たな言語の創出に近い試みとなってきている。注釈付きの文字を記せば、伝えたい意味のずれは小さくなる。もし全ての人類がこの方法で文字を記せば、最も理想的な結果としては、伝達の際に生じる情報の損失は限りなくゼロに近づき、千年後の人々が読んだとしても、今とまったく同じ情報を得ることができるだろう。
しかし、この百科事典はいつ完成するのか。そこから生まれるものが、果たしてアーツを扱う際の壁を打ち破る助けとなるのか、それともすべてを破滅させる触媒となるのか……またあるいは、これだけの心血を注いだにもかかわらず、開かれることすらないまま図書館の蔵書の一冊として眠ることになるかもしれない。
……
オペレーターが一人、また一人と来ては去っていき、ついにロゴス一人だけが部屋に残った。彼は骨筆を手に取ると、あまりに長く執筆をしていたせいで、筆がひび割れていることにようやく気づいた。
王庭の主として、また一人のサルカズとして、カズデルのために「大事典」を編纂した彼は、その書が真に必要とされる日を辛抱強く待ち続けるだろう。
その一方で、ロドスの一員として、またテラに住む一人の個人として、彼は思い描いていた。生命があらゆる隔たりを越え、運命をその手に握る瞬間を。そのために、彼は研究すること、試みることを止めはしない。たとえその夢が、今はまだ叶わぬものだとしても。
アエファニルは新たな筆を手に取り、また新たな研鑽を始めた。
理想は今も生きている。彼の心と、細い筆の先に。
基地スキル
バンシーの力訓練室で協力者として配置時、術師と補助の訓練速度+30%
言葉の義
訓練室で協力者として配置し、一度の訓練時間が5時間に達した時、協力対象の次の訓練に必要な時間が-50%(どちらか一方が訓練室を離れると効果が消える)