
- Nymph
- 妮芙
- 님프
ニンフ
術師タイプ — 本源術師
敵に術ダメージを与える
元素ダメージを与える能力を持つ
元素ダメージを与える能力を持つ
- R182
- 遠距離
- 元素
- 火力
- 牽制
ボーナスを含む
【コードネーム】ニンフ
【性別】女
【戦闘経験】なし
【出身地】カズデル
【誕生日】8月31日
【種族】サルカズ
【身長】156cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、感染者に認定。
【性別】女
【戦闘経験】なし
【出身地】カズデル
【誕生日】8月31日
【種族】サルカズ
【身長】156cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、感染者に認定。
【物理強度】普通
【戦場機動】標準
【生理的耐性】標準
【戦術立案】普通
【戦闘技術】普通
【アーツ適性】優秀
【戦場機動】標準
【生理的耐性】標準
【戦術立案】普通
【戦闘技術】普通
【アーツ適性】優秀
カズデルの市民であるニンフは、駐カズデルロドス事務所を通じてロドス外勤部門に加入した。
彼女は心に関するアーツを得意としており、それをジャールとして生まれ持った才能と合わせれば、様々な領域でその特長を生かすことができる。
彼女は心に関するアーツを得意としており、それをジャールとして生まれ持った才能と合わせれば、様々な領域でその特長を生かすことができる。
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。循環器系源石顆粒検査の結果に異常があり、鉱石病の兆候が認められる。以上の結果から、鉱石病感染者と判定。
【源石融合率】8%
現時点で体表に源石結晶の分布は見られないが、引き続き経過観察を要する。
【血液中源石密度】0.14u/L
カズデルの高濃度源石環境で暮らしていたニンフは、鉱石病の魔の手から逃れることができなかった。だが医療介入の結果、病状は抑制可能な状態に抑えられている。
【源石融合率】8%
現時点で体表に源石結晶の分布は見られないが、引き続き経過観察を要する。
【血液中源石密度】0.14u/L
カズデルの高濃度源石環境で暮らしていたニンフは、鉱石病の魔の手から逃れることができなかった。だが医療介入の結果、病状は抑制可能な状態に抑えられている。
最近は、ニンフを訪ねてくる人がかなり増えた。
カズデルが「繁栄」し始めたおかげか、多くのサルカズが戦場から戻り、多少なりとも血と汗で稼いだ金を持ち帰ってきている。商人たちは軍需品の購入資金を食料や日用品の調達資金に回す予定を立て始め、工場も戦場に送れば数日もしないうちに壊れるような消耗品などではなく、鍋や椀、トレイなどの食器のほか、収納棚やインテリアを作り始めた。今や道行く人々は、他人のパンを奪い取るために手にした棍棒で殴りかかるのではなく、自分にできることを見つけようと駆け回っており、ニンフにはそれがとても嬉しく思えた。昔のカズデルでは、暴力のほうこそが横行していたからだ。混乱が日常だった頃のカズデルでは、人命など手中の鉄くずよりも軽かった。ニンフには、常に心の悲鳴と憤怒の声が「聞こえて」おり、そうした声は昼夜問わず終わりなく続いていた。一つの声が叫ぶ途中で息絶えれば、また別の声が悲鳴をあげる。カズデルは昔からそんな都市だったとすら思うほど、ニンフは多くの声を聞いてきたのだ。おそらく、それこそが、この都市にジャールがこれほど少ない原因なのだろう。この都市に留まるだけで、人を狂わせるには十分なほどの恨みと憤怒にさらされるのだから。そうしたこともあり、ニンフの両親が事情によりカズデルを離れようとした時は、ニンフを一緒に連れて行き、別のどこかに落ち着かせてから自分たちの成すべきことを成しに行こうと考えていたほどだった。
だがニンフは、カズデルに残ると決めた。
ニンフにとって、カズデルの外に広がる未知の大地に比べれば、この都市のほうが慣れ親しんだ場所だった。狂気に満ちていようと、混乱の渦中にあろうと、カズデルは彼女の故郷なのだ。そして彼女は、そんな故郷を変えたいと思った。あるいは変えようとしたと言うべきだろうか。己のちっぽけな力で、怒りや恨みの中に埋もれた希望を掘り出そうとしたのだ。当然それは、奇想天外な発想だった。未成年の子供が恨みに染まっていないだけでも上出来なほどだというのに、彼女が自由に活動できたとて、それ以上何ができるというのだろうか?しかし結局、ニンフの両親は彼女がカズデルに残ることを認めた。彼らはニンフに、ある程度の人脈と、いくつかの護身用のタリスマンと食べ物、さらに他の場所に比べれば多少友好的な隣人たちを残していった。
戦争が終わるまで、ニンフが希望を掘り出す試みに成功したことはなかった。常に苦難に囲まれているサルカズたちにとって、私心を持たない幼きジャールは、使い勝手のいい道具に過ぎなかったからだ。彼女の手助けで未来への期待をわずかながらに覚えた者はいたかもしれないが、生活という重荷がのしかかれば、そうした灯火は一瞬にして消えてしまうのだった。
それでも彼女は、できるだけ周りの人々を助け、そうした生活を維持してきた。一日でも長く持ちこたえられれば、カズデルは変わるのではないだろうか?一週間、いや一ヶ月ならどうだろう?それがだめなら、一年頑張れば……歯を食いしばり続ければ、いつかは何かが変わるかもしれない。すでにこれほどひどい暮らしをしているのだから、これ以上ひどくなるにも限度があるはずだ、と。
すると、戦争が終わってから数か月後には、変化を感じ取ることができた――喧嘩をする者が減り、おしゃべりに興じる人が増えてきたのだ。そして中には、かつてひとりの若きジャールが泥沼の縁で自分を引き止めてくれたことを思い出して、再びニンフに会いに来る者もいた。彼らは「もう一度君の助けがほしい」と言ったが、今回は単にそう頼んでくるだけでなく、続けて報酬についても提示してきた。この都市は未だに灰色にくすんではいるが、星のような明かりが点々と人々の心に灯り始めていることを、ニンフは初めて感じることができた。
待ち望んでいたその時が来たのだ。
カズデルが「繁栄」し始めたおかげか、多くのサルカズが戦場から戻り、多少なりとも血と汗で稼いだ金を持ち帰ってきている。商人たちは軍需品の購入資金を食料や日用品の調達資金に回す予定を立て始め、工場も戦場に送れば数日もしないうちに壊れるような消耗品などではなく、鍋や椀、トレイなどの食器のほか、収納棚やインテリアを作り始めた。今や道行く人々は、他人のパンを奪い取るために手にした棍棒で殴りかかるのではなく、自分にできることを見つけようと駆け回っており、ニンフにはそれがとても嬉しく思えた。昔のカズデルでは、暴力のほうこそが横行していたからだ。混乱が日常だった頃のカズデルでは、人命など手中の鉄くずよりも軽かった。ニンフには、常に心の悲鳴と憤怒の声が「聞こえて」おり、そうした声は昼夜問わず終わりなく続いていた。一つの声が叫ぶ途中で息絶えれば、また別の声が悲鳴をあげる。カズデルは昔からそんな都市だったとすら思うほど、ニンフは多くの声を聞いてきたのだ。おそらく、それこそが、この都市にジャールがこれほど少ない原因なのだろう。この都市に留まるだけで、人を狂わせるには十分なほどの恨みと憤怒にさらされるのだから。そうしたこともあり、ニンフの両親が事情によりカズデルを離れようとした時は、ニンフを一緒に連れて行き、別のどこかに落ち着かせてから自分たちの成すべきことを成しに行こうと考えていたほどだった。
だがニンフは、カズデルに残ると決めた。
ニンフにとって、カズデルの外に広がる未知の大地に比べれば、この都市のほうが慣れ親しんだ場所だった。狂気に満ちていようと、混乱の渦中にあろうと、カズデルは彼女の故郷なのだ。そして彼女は、そんな故郷を変えたいと思った。あるいは変えようとしたと言うべきだろうか。己のちっぽけな力で、怒りや恨みの中に埋もれた希望を掘り出そうとしたのだ。当然それは、奇想天外な発想だった。未成年の子供が恨みに染まっていないだけでも上出来なほどだというのに、彼女が自由に活動できたとて、それ以上何ができるというのだろうか?しかし結局、ニンフの両親は彼女がカズデルに残ることを認めた。彼らはニンフに、ある程度の人脈と、いくつかの護身用のタリスマンと食べ物、さらに他の場所に比べれば多少友好的な隣人たちを残していった。
戦争が終わるまで、ニンフが希望を掘り出す試みに成功したことはなかった。常に苦難に囲まれているサルカズたちにとって、私心を持たない幼きジャールは、使い勝手のいい道具に過ぎなかったからだ。彼女の手助けで未来への期待をわずかながらに覚えた者はいたかもしれないが、生活という重荷がのしかかれば、そうした灯火は一瞬にして消えてしまうのだった。
それでも彼女は、できるだけ周りの人々を助け、そうした生活を維持してきた。一日でも長く持ちこたえられれば、カズデルは変わるのではないだろうか?一週間、いや一ヶ月ならどうだろう?それがだめなら、一年頑張れば……歯を食いしばり続ければ、いつかは何かが変わるかもしれない。すでにこれほどひどい暮らしをしているのだから、これ以上ひどくなるにも限度があるはずだ、と。
すると、戦争が終わってから数か月後には、変化を感じ取ることができた――喧嘩をする者が減り、おしゃべりに興じる人が増えてきたのだ。そして中には、かつてひとりの若きジャールが泥沼の縁で自分を引き止めてくれたことを思い出して、再びニンフに会いに来る者もいた。彼らは「もう一度君の助けがほしい」と言ったが、今回は単にそう頼んでくるだけでなく、続けて報酬についても提示してきた。この都市は未だに灰色にくすんではいるが、星のような明かりが点々と人々の心に灯り始めていることを、ニンフは初めて感じることができた。
待ち望んでいたその時が来たのだ。
本でしか読んだことのない物事や、噂に聞いたことしかなかった物事が、ニンフの生活に入り込んできた。そんな中、真っ先に彼女の視界に入ったのが、まさしくロドスという組織だった。当時、ニンフはとあるサルカズの窮地を救い、そのサルカズに客人としてロドスへ招かれた。ニンフは最初、「ロドス」が何なのかは知らず、ただそのサルカズがきれいな制服を着ていることと、その服についたロゴの図案にはどこか見覚えがあることに気づいていただけだった。その後、そのサルカズはニンフを連れて、カズデルにあるバベルの事務所跡地へと向かった。ニンフの知る限りでは、そこにあった建物はとっくに軍事委員会によって別の用途に回されていたはずだった。しかし今、そこでは一人のコータスの少女が、様々な種族の人々の指揮を執っていた。その人たちのほとんどは、ニンフを連れてきたサルカズと同じ制服を着ていて、全員が等しく「オペレーター」と呼ばれているようだった。
サルカズのオペレーターがコータスに挨拶して、簡単に事情を説明すると、そのコータスは手元の仕事を他の人に一旦引き継ぎ、ニンフの元にやってきて感謝を述べた。コータスは何やらとても嬉しそうな様子で、ニンフを引き留めて他愛もない雑談をしばし共に楽しんでいた。その後彼女は、仕事で呼ばれてその場を離れる前に、ニンフのために簡単な食事と簡易的な鉱石病の検査、そして家への送迎までをも手配してくれた。ロドスがどういう組織で、何を成し遂げようとしているのかをニンフが真の意味で知ろうとし始めたのは、まさにその時からだ。鉱石病問題を解決するということを、ニンフは考えたことさえなかった。カズデルは源石汚染が極めて深刻な都市であり、加えてサルカズは元より感染しやすい体質のため、鉱石病の予防や治療など、サルカズたちからすれば考えもしないことだったのだ。しかし今、こうした組織が、鉱石病問題解決のためだけにカズデルに現れたことに、ニンフは興味を覚えずにはいられなかった。
以来、ニンフは暇さえあればその場所を訪れるようになった。あのコータス――アーミヤはめったに顔を出さなかったが、オペレーターたちは、ニンフにその気があるのなら、いつでもロドス本艦を案内しようと言ってくれた。ニンフは当初、カズデルを離れて外を見に行こうとは思わなかったが、レヴァナントの欠片を探す中でのマドロックとの出会いや、溶炉内での不思議な旅を経て、この移動都市以外の場所にも興味を抱くようになっていった。とはいえ、最終的にニンフがオペレーターになることを後押ししてくれたのは、謎に包まれた例の人事部の責任者だった。その日、ロドス本艦はちょうどカズデルに停泊していた。ニンフは心躍らせて乗艦し、アーミヤと雑談に興じようとしたのだが、彼女はまず人事部責任者の事務室に通され、そこでひとりのジャールと対面した。その人が最初に発した言葉は、両親からの祝福を伝言するものだった。
ニンフが実の姉に会うのは、これが初めてだった。血の繋がったその人について、ニンフが持っているイメージといえば、両親が残した集合写真と、ロドス関連の資料から得たものだけだった。■■■はニンフに両親の想いを伝え、あの「無責任な」両親は今も旅を続けていると教えてくれた。具体的にどこにいるのかは、自分にさえわからないと姉は言った。その後、姉はニンフを連れてロドス内を回り、見学をさせてくれた。彼女は、会議の合間で手の空いたアーミヤのもとへ連れて行って話をさせてくれたり、試験場で様々な測定用器具を試させてくれたりした後、最後はニンフを連れてオフィスに戻り、いくつかの資料にサインしてくれた。その後、カズデルやロドスのために少しでも何かできることをしたいと思うかどうかを尋ねてきた姉に、ニンフは肯定の返事をした。すると姉は、ロドス外勤予備オペレーターの証である記章を一つニンフに渡して、遊びであれ仕事であれ、ロドス本艦に来たときはいつでも歓迎すると告げた。ここにきてニンフはようやく、おそらくロドスを訪れる前から、親切な姉がすべてを代わりに手配してくれていたこと、ゆえにもとより拒否する余地はなかったのだろうことに気付いた。だが、彼らの一員になるのは悪いことではない。そう思ったニンフは、安心して徽章を受け取った。そうして、現実に置いて社交儀礼や交流を経たあと、今度は本当のコミュニケーションが彼女たちを待っている――ジャールならではの「本当のコミュニケーション」が。
サルカズのオペレーターがコータスに挨拶して、簡単に事情を説明すると、そのコータスは手元の仕事を他の人に一旦引き継ぎ、ニンフの元にやってきて感謝を述べた。コータスは何やらとても嬉しそうな様子で、ニンフを引き留めて他愛もない雑談をしばし共に楽しんでいた。その後彼女は、仕事で呼ばれてその場を離れる前に、ニンフのために簡単な食事と簡易的な鉱石病の検査、そして家への送迎までをも手配してくれた。ロドスがどういう組織で、何を成し遂げようとしているのかをニンフが真の意味で知ろうとし始めたのは、まさにその時からだ。鉱石病問題を解決するということを、ニンフは考えたことさえなかった。カズデルは源石汚染が極めて深刻な都市であり、加えてサルカズは元より感染しやすい体質のため、鉱石病の予防や治療など、サルカズたちからすれば考えもしないことだったのだ。しかし今、こうした組織が、鉱石病問題解決のためだけにカズデルに現れたことに、ニンフは興味を覚えずにはいられなかった。
以来、ニンフは暇さえあればその場所を訪れるようになった。あのコータス――アーミヤはめったに顔を出さなかったが、オペレーターたちは、ニンフにその気があるのなら、いつでもロドス本艦を案内しようと言ってくれた。ニンフは当初、カズデルを離れて外を見に行こうとは思わなかったが、レヴァナントの欠片を探す中でのマドロックとの出会いや、溶炉内での不思議な旅を経て、この移動都市以外の場所にも興味を抱くようになっていった。とはいえ、最終的にニンフがオペレーターになることを後押ししてくれたのは、謎に包まれた例の人事部の責任者だった。その日、ロドス本艦はちょうどカズデルに停泊していた。ニンフは心躍らせて乗艦し、アーミヤと雑談に興じようとしたのだが、彼女はまず人事部責任者の事務室に通され、そこでひとりのジャールと対面した。その人が最初に発した言葉は、両親からの祝福を伝言するものだった。
ニンフが実の姉に会うのは、これが初めてだった。血の繋がったその人について、ニンフが持っているイメージといえば、両親が残した集合写真と、ロドス関連の資料から得たものだけだった。■■■はニンフに両親の想いを伝え、あの「無責任な」両親は今も旅を続けていると教えてくれた。具体的にどこにいるのかは、自分にさえわからないと姉は言った。その後、姉はニンフを連れてロドス内を回り、見学をさせてくれた。彼女は、会議の合間で手の空いたアーミヤのもとへ連れて行って話をさせてくれたり、試験場で様々な測定用器具を試させてくれたりした後、最後はニンフを連れてオフィスに戻り、いくつかの資料にサインしてくれた。その後、カズデルやロドスのために少しでも何かできることをしたいと思うかどうかを尋ねてきた姉に、ニンフは肯定の返事をした。すると姉は、ロドス外勤予備オペレーターの証である記章を一つニンフに渡して、遊びであれ仕事であれ、ロドス本艦に来たときはいつでも歓迎すると告げた。ここにきてニンフはようやく、おそらくロドスを訪れる前から、親切な姉がすべてを代わりに手配してくれていたこと、ゆえにもとより拒否する余地はなかったのだろうことに気付いた。だが、彼らの一員になるのは悪いことではない。そう思ったニンフは、安心して徽章を受け取った。そうして、現実に置いて社交儀礼や交流を経たあと、今度は本当のコミュニケーションが彼女たちを待っている――ジャールならではの「本当のコミュニケーション」が。
ジャールという種族自体がそうであるように、ジャールの儀式は、サルカズの儀式すべての中で最も難解かつ秘匿性の高いものである。それは、その内容がどこにも記録されず、祭壇も築かれず、すべてが心に始まり、心に終わるものであるためだ。ニンフは■■■の目を見つめると、実在する相手の表象をすり抜けて、心の奥へと向かった。
彼女は呪術や暗示で何重にも覆われたその名を目にした。そしてその名は、現れたあとしばらくすると■■■へと再構築され、書き記すことも、口に出すこともできなくなった。これは彼女だけの秘密だった。ロドスの安全上の考慮からか、あるいは個人的な理由があってか、彼女は直接彼女を指し示す名前を残すことは決してできないのだ。
彼女はロドスの、あるいはバベルの過去を垣間見た。そこでは、若きジャールが両親に別れを告げ、テレジアの手を取っていた。彼女がひとたび人混みを離れてデスクにつけば、数字が彼女の兵となり、情報が彼女の武器となった。比較して判断を下すことはすなわち、勝利と失敗、生と死を定めることであった。一枚の資料、一つの印鑑で、無数の人の去就が決まっていった。これほどの重圧を受ける彼女を支えているのは、王冠を戴く者に立てた、破りえぬ誓いだった。またそこにはそのほかに、愛も、激情も、喜びもあったが、唯一、希望だけが存在しなかった。
ニンフはもっと奥まで深入りしたいと望んだが、優しく押し返されてしまった。探索を許されたのはここまでなのだと、彼女は理解した。そして、心の奥に秘めた秘密をすくい上げ、献上すべき供物とした。
同時に、相手もニンフの心から供物となる秘密を見つけ出したようだった。怒号の止まぬ都市、心臓を貫く源石クラスター、昼夜問わず行われる殺し合い、生きることの難しさ、命を奪うことの苦しさ。そうしたすべてを力に変えるのは、若く反骨心に満ちた魂だった。彼女はかの都市が生まれ持った悪に抗い、サルカズたちの苦しみへの解釈に抗い、血まみれになるほどの困難にぶつかろうとも、人々の意識の奥深くに潜む平和と善良さを追い求め続けていた。
……
二人はそうして手にした心の秘密を見せ合うと、互いの記憶を切り裂いた。恐怖がそうした秘密と共に吹き出して、二人の心へ押し寄せてくる。ニンフは怒濤のように湧き出した窒息感と無力感で、震えが止まらなくなった。はるか昔、彼女は両親とこの儀式を行ったことがあったが、あの頃の彼女はまだ幼く、心にはまだほとんど傷もなかった。しかし今、すべての傷口が裂け、すべての思い出が絶望の中で悲鳴をあげている。ニンフは逃げ出したい気持ちを無理やり抑え込み、その意志で心が受けた衝撃に全力で抵抗していた……そうして、どれほどの時間が経ったのだろうか。嵐は過ぎ去り、血まみれの傷口にもかさぶたができはじめ、薄い膜が柔らかい心を覆っていた。共に経験した苦痛の思い出が、二人を結ぶ新たな絆となった。
年上のジャールの手を借りて、ニンフは座り込んだ。姉はどうやらこのような儀式をすでに何度も経験してきたようで、その顔に浮かぶ微笑みには何一つ変化がなかった。一方ニンフは、自分が雷鳴轟く中、命からがら逃げ延びた幼い羽獣であるかのように感じていた。足の震えは止まらず、手のひらも手の甲も、汗がびっしょりと滲んでいた。親族間のみで行われるこの儀式は、本来ジャールが戦利品を分配する時に行う決闘だったのだが、今となってはその互いに苦痛をもたらす過程は、苦痛を分かち合うことに等しく、かつての戦利品分配の儀は、感情と信頼を高めるプロセスとなっていた。そうして儀式を終えた二人は、互いの真心の証明を手に入れた――■■■の手にはいつのまにか出来上がっていたニンフのプロファイルが、そしてニンフの手には、鍵がまだ鍵穴に刺さったままの心の錠前があったのだ。
彼女は呪術や暗示で何重にも覆われたその名を目にした。そしてその名は、現れたあとしばらくすると■■■へと再構築され、書き記すことも、口に出すこともできなくなった。これは彼女だけの秘密だった。ロドスの安全上の考慮からか、あるいは個人的な理由があってか、彼女は直接彼女を指し示す名前を残すことは決してできないのだ。
彼女はロドスの、あるいはバベルの過去を垣間見た。そこでは、若きジャールが両親に別れを告げ、テレジアの手を取っていた。彼女がひとたび人混みを離れてデスクにつけば、数字が彼女の兵となり、情報が彼女の武器となった。比較して判断を下すことはすなわち、勝利と失敗、生と死を定めることであった。一枚の資料、一つの印鑑で、無数の人の去就が決まっていった。これほどの重圧を受ける彼女を支えているのは、王冠を戴く者に立てた、破りえぬ誓いだった。またそこにはそのほかに、愛も、激情も、喜びもあったが、唯一、希望だけが存在しなかった。
ニンフはもっと奥まで深入りしたいと望んだが、優しく押し返されてしまった。探索を許されたのはここまでなのだと、彼女は理解した。そして、心の奥に秘めた秘密をすくい上げ、献上すべき供物とした。
同時に、相手もニンフの心から供物となる秘密を見つけ出したようだった。怒号の止まぬ都市、心臓を貫く源石クラスター、昼夜問わず行われる殺し合い、生きることの難しさ、命を奪うことの苦しさ。そうしたすべてを力に変えるのは、若く反骨心に満ちた魂だった。彼女はかの都市が生まれ持った悪に抗い、サルカズたちの苦しみへの解釈に抗い、血まみれになるほどの困難にぶつかろうとも、人々の意識の奥深くに潜む平和と善良さを追い求め続けていた。
……
二人はそうして手にした心の秘密を見せ合うと、互いの記憶を切り裂いた。恐怖がそうした秘密と共に吹き出して、二人の心へ押し寄せてくる。ニンフは怒濤のように湧き出した窒息感と無力感で、震えが止まらなくなった。はるか昔、彼女は両親とこの儀式を行ったことがあったが、あの頃の彼女はまだ幼く、心にはまだほとんど傷もなかった。しかし今、すべての傷口が裂け、すべての思い出が絶望の中で悲鳴をあげている。ニンフは逃げ出したい気持ちを無理やり抑え込み、その意志で心が受けた衝撃に全力で抵抗していた……そうして、どれほどの時間が経ったのだろうか。嵐は過ぎ去り、血まみれの傷口にもかさぶたができはじめ、薄い膜が柔らかい心を覆っていた。共に経験した苦痛の思い出が、二人を結ぶ新たな絆となった。
年上のジャールの手を借りて、ニンフは座り込んだ。姉はどうやらこのような儀式をすでに何度も経験してきたようで、その顔に浮かぶ微笑みには何一つ変化がなかった。一方ニンフは、自分が雷鳴轟く中、命からがら逃げ延びた幼い羽獣であるかのように感じていた。足の震えは止まらず、手のひらも手の甲も、汗がびっしょりと滲んでいた。親族間のみで行われるこの儀式は、本来ジャールが戦利品を分配する時に行う決闘だったのだが、今となってはその互いに苦痛をもたらす過程は、苦痛を分かち合うことに等しく、かつての戦利品分配の儀は、感情と信頼を高めるプロセスとなっていた。そうして儀式を終えた二人は、互いの真心の証明を手に入れた――■■■の手にはいつのまにか出来上がっていたニンフのプロファイルが、そしてニンフの手には、鍵がまだ鍵穴に刺さったままの心の錠前があったのだ。
初めてジャールに心の中を際限なく蹂躙された獲物は、鞭に打たれたような心の傷が残ってしまう。ジャールが「心を鞭打つ魔物」とされるのはそのためだ。彼らは心をむさぼるサルカズであり、心の内にあるものをかすめ取ることは、ブラッドブルードがその鋭い牙で皮膚を裂くことと同じく当たり前だった。しかし長い年月を経て、そうした渇望は次第に節度ある手法へと変化した。かつてのように獲物の心を血みどろに引き裂くジャールも未だに存在するが、ほとんどのジャールはより穏やかな手段で養分を得るようになった――相手に対して、真摯に心の秘密を共有するよう誘い、バンシーの口づけの如く優しくそれをはぎ取って、自らの心に収めるのだ。そしてその後の長い年月にわたって、彼らは繰り返しその一瞬を味わい続けるか――または、その秘密を通じて、本来の持ち主を深く傷つけるのである。ジャールがこうした行為を行った際には、心に関する力を何一つ持たない一般人であっても、己の身体を離れた記憶が、現実でどのような姿形をしているかを肉眼で視認することができる。その造形はジャールの心の在り方によって決まり、果物だったり、刀剣だったりすることもあるが、ニンフが手にしたのは錠前と鍵で、■■■が手にしたのはプロファイルの束だった。こうした優しい手法は、ジャールの行動をより目立たないものにしていった。そのため、現代人はこのジャールというサルカズの一族について多くを知らない。しかし、二人のジャールが自らの手で相手の心から秘密を剥ぎ取り、それを己の心に収めた時、二人の関係は血縁よりもさらに親密なものとなっていた。
……
ニンフが再びカズデルに戻った後、■■■は一通の報告書を読んだ。魂の溶炉が爆発した後、破片を回収していた時の状況を記載したそれには、マドロックによる安魂の儀式中に発生した事件の報告も含まれていた。加えて、この異常な安魂の儀式について、事件後にリッチたちが行った分析の内容も踏まえると、あの幻の中で頑なに物語を真実に変えようとしていたのは、まさしく自分の妹だったのではないかと■■■は薄々悟った。かつてカズデルがニンフに注いだ悪意によって、彼女は自らの期待を意識の奥深くへと沈めてしまっていた。しかしブリキがレヴァナントとの交流方法を確立し、サルカズたちの意識をレヴァナントの幻の中へ連れ込んだことで、その希望や期待はジャールの心の力を通じて完全に解き放たれ、真に迫った想像のすべてを、難解な潜在意識の符号という形式ではなく、確かなものとして大衆の目の前に出現させたのだ。このような際限なき発露は、最終的にニンフに何をもたらすのだろうか――ニンフから生まれた心のプロファイルを読みながら、■■■はもうしばらく観察を経たのちに判断することを決めた。
……
ニンフが再びカズデルに戻った後、■■■は一通の報告書を読んだ。魂の溶炉が爆発した後、破片を回収していた時の状況を記載したそれには、マドロックによる安魂の儀式中に発生した事件の報告も含まれていた。加えて、この異常な安魂の儀式について、事件後にリッチたちが行った分析の内容も踏まえると、あの幻の中で頑なに物語を真実に変えようとしていたのは、まさしく自分の妹だったのではないかと■■■は薄々悟った。かつてカズデルがニンフに注いだ悪意によって、彼女は自らの期待を意識の奥深くへと沈めてしまっていた。しかしブリキがレヴァナントとの交流方法を確立し、サルカズたちの意識をレヴァナントの幻の中へ連れ込んだことで、その希望や期待はジャールの心の力を通じて完全に解き放たれ、真に迫った想像のすべてを、難解な潜在意識の符号という形式ではなく、確かなものとして大衆の目の前に出現させたのだ。このような際限なき発露は、最終的にニンフに何をもたらすのだろうか――ニンフから生まれた心のプロファイルを読みながら、■■■はもうしばらく観察を経たのちに判断することを決めた。
【匿名チャンネル一部抜粋――ニンフ編】
「ニンフさんが笑うのを見ると、頭の中が空っぽになっちゃうのはなぜでしょうか。サルカズの巫術でも使われてるんですかね?」
「それは、心臓が一瞬止まるくらいニンフさんが可愛いからですね。巫術が原因だと思うのなら、Logosさんを訪ねて、あなたの頭の中いっぱいに巫術を詰めてもらうことをお勧めします。」
「今日ニンフが挨拶してくれた時の、微笑みの残像が今も頭に残ってるんだ。もしかしてこれ、ジャールに変身させられる前兆?ちなみに俺はフェリーンなんだが、ジャールになっても耳は残るのかな?」
「変身なんかしませんよ。包帯で自分をぐるぐる巻きにしたってナハツェーラーにはならないし、ブラッドブルードと一緒に飲み物を飲んでもブラッドブルードにはならないでしょ。それと同じ理屈です。笑顔が頭に残っているのは、あなたが彼女に好意を持っているからじゃないでしょうか。彼女は人気者ですから、恥ずかしいことではありません。」
「ニンフが人の耳元でこっそり何かしたあとに、その人がおとなしく離れていったのを見たんだけど、もしかしてニンフはあの人の脳みそまるまる啜っちゃったのかな!?」
「あなたの脳みそが羽獣に啜られてしまった可能性のほうが高いと思います。あれはただ、内緒話をしただけですよ。あなたは内緒話の時、脳を狙われてるとか思うんですか?脳ってそんなに美味しい?」
「みんな聞いた?今日ニンフが、四つ足の脳みそを縄で縛って引っ張って、廊下を散歩してたんだって!怖すぎ!」
「それはあたしが飼っている観賞用の小型駄獣ちゃんだよ!ちょっぴり全身のしわが多いだけなの!四つ足の脳みそを見たとか、あなたのほうこそ脳みそに足が生えて逃げ出しちゃったのかもしれないよ!?」
「ニンフさんが笑うのを見ると、頭の中が空っぽになっちゃうのはなぜでしょうか。サルカズの巫術でも使われてるんですかね?」
「それは、心臓が一瞬止まるくらいニンフさんが可愛いからですね。巫術が原因だと思うのなら、Logosさんを訪ねて、あなたの頭の中いっぱいに巫術を詰めてもらうことをお勧めします。」
「今日ニンフが挨拶してくれた時の、微笑みの残像が今も頭に残ってるんだ。もしかしてこれ、ジャールに変身させられる前兆?ちなみに俺はフェリーンなんだが、ジャールになっても耳は残るのかな?」
「変身なんかしませんよ。包帯で自分をぐるぐる巻きにしたってナハツェーラーにはならないし、ブラッドブルードと一緒に飲み物を飲んでもブラッドブルードにはならないでしょ。それと同じ理屈です。笑顔が頭に残っているのは、あなたが彼女に好意を持っているからじゃないでしょうか。彼女は人気者ですから、恥ずかしいことではありません。」
「ニンフが人の耳元でこっそり何かしたあとに、その人がおとなしく離れていったのを見たんだけど、もしかしてニンフはあの人の脳みそまるまる啜っちゃったのかな!?」
「あなたの脳みそが羽獣に啜られてしまった可能性のほうが高いと思います。あれはただ、内緒話をしただけですよ。あなたは内緒話の時、脳を狙われてるとか思うんですか?脳ってそんなに美味しい?」
「みんな聞いた?今日ニンフが、四つ足の脳みそを縄で縛って引っ張って、廊下を散歩してたんだって!怖すぎ!」
「それはあたしが飼っている観賞用の小型駄獣ちゃんだよ!ちょっぴり全身のしわが多いだけなの!四つ足の脳みそを見たとか、あなたのほうこそ脳みそに足が生えて逃げ出しちゃったのかもしれないよ!?」
HP
1650
攻撃力
745
防御力
129
術耐性
15
配置コスト
21
攻撃間隔
1.6 秒
ブロック数
1
再配置時間
70 秒
素質
- 抜け落つ魂壊死損傷>の爆発効果中の敵を攻撃した場合、毎秒攻撃力の40%の元素ダメージを与え続ける(壊死損傷>の爆発効果が終了するまで継続)
- 心を覗く鍵攻撃範囲内の敵の壊死損傷>が爆発するたび、自身の攻撃力+2%(最大10回まで効果重複)
スキル
設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
心の笞刑自動回復手動発動初期SP20必要SP30継続時間20 秒攻撃力+110%、攻撃対象に追加で術ダメージの15%の壊死損傷>を与える。対象が壊死損傷>の爆発効果中の場合、追加で攻撃力の50%の元素ダメージを与えるatk1.1attack@ep_damage_ratio0.15attack@extra_ep_damage_scale0.5
心の戦慄自動回復手動発動初期SP9必要SP12敵に攻撃力の400%の術ダメージを与え、5秒間恐怖>状態にし、対象の周囲にいる敵全員に同等の術範囲ダメージを与えると同時に、与えた術ダメージの25%の壊死損傷>を与える。攻撃を受けた敵が壊死損傷の爆発効果中の場合、第一素質の与ダメージが攻撃力100%まで上昇する
2回チャージ可能atk_scale4ep_damage_ratio0.25fear5element_atk_scale1projectile_range1.5ct2
心の決壊自動回復手動発動初期SP36必要SP55継続時間35 秒攻撃範囲拡大、攻撃力+220%、攻撃速度+60、同時に2体の敵を攻撃し、攻撃対象が壊死損傷>の爆発効果中の場合、通常攻撃が敵に元素ダメージを与えるatk2.2attack_speed60attack@max_target2attack@split_atk_scale1attack@magic_atk_scale0
モジュール
ORIGINALニンフの記章
ニンフは敵に対するアーツ・元素攻撃に秀でている。
外勤部門の決定に基づき
外勤任務においては術師オペレーターとして区分し、本源術師の責務を担う。
特別に本記章を授与し、
その証明とする。
PRI-X心に響く音STAGE ステータス 強化説明 1 - HP +100
- 攻撃力 +50
本源術師の特性 敵に術ダメージを与える
元素ダメージを与える能力を持つ損傷爆発中の敵への与ダメージが110%まで上昇2 - HP +125
- 攻撃力 +65
心を覗く鍵 敵の壊死損傷>が爆発するたびに、自身の攻撃力+2%(最大10回まで重複可能)。効果が10回まで重複すると、攻撃速度+73 - HP +150
- 攻撃力 +80
心を覗く鍵 敵の壊死損傷>が爆発するたびに、自身の攻撃力+3%(最大10回まで重複可能)。効果が10回まで重複すると、攻撃速度+12
間違いなく、この奇妙なレコードプレーヤーは両親の発明品だ。ニンフはその小さな箱を見つめて、深いため息をついた。
カズデルの現況やニンフがロドスに加わったことを姉が両親に伝えてからというもの、時おり両親から奇妙な物が届くようになった。字が書けないペン、音の鳴らない笛、ガラスの造花……そして極め付けがこのレコードプレーヤーだ。ニンフは細かいところはチェックせずに、同封されていたレコードを雑にセットした。円盤は箱の中でくるくると回りはするものの、軸が安定しなかったためか、あれこれ試しても結局音は出なかった。
ニンフはレコードの表裏を確認し、指で厚さを測った。普通のレコードより少し分厚く、裏面にはセットをするための穴が……ない。「あれ?」と疑問に思い裏面をもう一度見ると、やはり穴はなく、そこにあるのは平べったい錠前だけ。「もしかして――」とニンフは鍵を取り出し、疑いつつも表面の鍵穴に入れようとした。
すると鍵の先端が綺麗に刺さり、鍵をゆっくり回すと、カチリという音とともに解錠された。まさか、本当に鍵穴だなんて……しかし、ニンフはそこにあるはずの感情を感じられなかった。このレコードは感情を載せた媒体ではなく、単なる装飾品なのだろうか?ニンフがレコードをセットし直すと、鍵が軸代わりになり、レコードが固定された。そしてニンフはそっと針を置き、レコードは静かに回り始めた。
ニンフの部屋は無音のままだったが、彼女は鍵が解いた感情をはっきり感じ取った――それは最も純粋で、まっすぐな愛情だった。苦痛に満ちたジャールの儀式から生まれながらも、どこまでも柔らかく、温かくて、まるで……
――コンコン。ノックの音が部屋に響き、ニンフを想像から引き戻した。ドアを開けると、よく通りで見かけるサルカズの子供二人がいた。
「ねぇニンフ、甘イモ焼いてるの?」
「システィミルクを温めてるの?」
二人はそれぞれ全く違う質問をしたが、どちらも同じことを聞いているのだと気づいた。
二人にとって、「甘イモ」と「システィミルク」はどちらも「ぬくもり」そのものであり、二人はニンフの家に「ぬくもり」があると感じて聞きにきたのだ。その感情を呼び起こしたのは紛れもなく例のレコードプレーヤーだった。
両親は本当に作り出したのだろうか?ジャールだけが持つ特別な感情を全てのサルカズと分かち合う方法を。いや、もしかしたら――
「おばあちゃんが、椅子に揺られながら私にセーターを編んでくれてる……そんな気分だわ。」フェリーンのロドス外勤オペレーターはそう話した。
――もしかしたら、テラに生きる全ての人にも?
ニンフは鍵を抜き、本来それと合うはずの「心の錠前」に差し込んだ。
多少の違いはあっても、どちらの錠前からも溢れ出す感情に大きな違いはない。
そう考えるとこのプレゼントは、間違いなく皆で一つの感情を分かち合うためのものだろう。
もちろん、持ち主が「同じ気持ちを誰かと分かち合うことが好きなジャール」であるという条件付きだが。
ニンフは一風変わった発明家の父親と、器用なエンジニアの母親に感謝した。ジャールの両親だからこそ、子供の気持ちをこれほど理解してくれたのだろう。
しばらく考えたあと、ニンフは炎の意匠が施された鍵とレコードプレーヤーを持ち、エルマンガルドの家を訪ねた。
「魂の溶炉」に関する、大胆なアイデアを携えて。
PRI-Y烦恼问诊匣STAGE ステータス 強化説明 1 - HP +120
- 攻撃力 +50
本源術師の特性 敵に術ダメージを与える
元素ダメージを与える能力を持つ攻击范围内存在元素损伤爆发的敌人时,技力自然恢复速度+0.2/秒2 - HP +150
- 攻撃力 +60
抜け落つ魂 攻击处于凋亡损伤>爆发期间的敌人时使其每0.8秒受到相当于攻击力40%的元素伤害,持续至凋亡损伤>爆发结束3 - HP +170
- 攻撃力 +75
抜け落つ魂 攻击处于凋亡损伤>爆发期间的敌人时使其每0.7秒受到相当于攻击力40%的元素伤害,持续至凋亡损伤>爆发结束
在参与罗德岛的工作后,妮芙其实并没有太多时间再为卡兹戴尔的乡亲们忙前忙后了。
不过,为了让街坊们能逐渐适应没有她的街区,妮芙还是一厢情愿地在家附近的节点炉那里留下了一个带有心形记号的小箱子,旁边还贴心准备了用以刻写的木片。每过一段时间,她都会把箱子收回来,然后如往常一样,满足大家的愿望。
现在,她的手中就握着这么一块木片。
卡兹戴尔居民的识字率不甚理想,比起写字,他们更擅长画画,而她手中的这块木片上——
画着一个长着翅膀和光环的纸杯......里面是糊糊?
这或许是在说拉特兰的甜品,他们是想要尝尝吗?妮芙看了下木片右下角的落款,那个奇怪符号是街区孤儿帮独有的标识,这些失去父母的孩子聚集在一起,同大人一般应对残酷的挑战,在这座城市中生存。
于是第二天,一盘烤好的麦芬被放在了孤儿们的居所前。
几周后,妮芙忙完外勤任务回到卡兹戴尔,前去检查箱子时,她发现塞满的箱子旁多了一块大大的木板。翘起的大拇指占据了整个画面,只有右下角留出一块空隙画着包裹在心中的符号。
看来孤儿们很喜欢那份甜品,而且他们似乎想要和自己聊聊?
当妮芙又一次出现在孤儿们的居所前时,小萨卡兹们一拥而出把她请进了门。他们围住妮芙不停地诉说甜品的美味,而孤儿帮的首领——被称作“小瞎子”的食腐者,则向妮芙提出了请求——
他们想要学习制作甜品。
这种迥异于苦涩生存的甜美味道让年幼的他们难以抵挡,无论付出什么,他们都想把这份甜美永远留在身旁。
妮芙拿来食谱,把制作过程画成了简单易懂的连环画,至于原料,妮芙和这些孩子们保证,只要为罗德岛完成一些简单的工作,就可以获得原料作为报酬。考虑到卡兹戴尔的情况,妮芙甚至开发了一种简配版麦芬,所有材料都来源于卡兹戴尔,虽然味道稍微差了些,但绝对可以满足大家对甜点的追求。
......
当妮芙和小萨卡兹们一起品尝新出炉的麦芬时,“小瞎子”悄悄凑到了妮芙耳边,她想知道在付出了这么多心血后,妮芙需要什么作为回报。
于是妮芙将小箱子的钥匙交给了她。
打开箱子,抽出一块木片,实现上面的愿望。
这就是妮芙索取的报酬——她想让善良成为钥索,连接起每个人的心灵。
就从今天开始试一试吧。
看着“小瞎子”郑重地把钥匙放进口袋里,妮芙心满意足地咬了一口麦芬。
基地スキル
瞑想の儀α配置宿舎内、全員の1時間ごとの体力回復量+0.15(同種の効果は高いほうのみ適用)
瞑想の儀β
配置宿舎内、全員の1時間ごとの体力回復量+0.2(同種の効果は高いほうのみ適用)
心巡り
制御中枢配置時、全ての宿舎内のオペレーターの1時間ごとの体力回復量+0.05(同種の効果は高いほうのみ適用)