• Ch'en

チェン

前衛タイプ — 剣豪
通常攻撃時、1回の攻撃で2回ダメージを与える
  • LM04
  • 近距離
  • 爆発力
  • 火力
その他の昇格:
/ 90
【コードネーム】チェン
【性別】女
【戦闘経験】四年
【出身地】龍門
【誕生日】7月7日
【種族】龍
【身長】168cm
【鉱石病感染状況】
非公開
【物理強度】優秀
【戦場機動】標準
【生理的耐性】優秀
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】卓越
【アーツ適性】標準
龍門の上級警司であり、龍門近衛局の特別督察隊隊長でもある。ヴィクトリア王立前衛学校を飛び抜けて優秀な成績で卒業した。近衛局在職期間中は、龍門内で行われる違法行為、暴力犯罪、組織犯罪、武装逃走犯や国際犯罪の取り締まりなどに携わり、多大な成果を挙げている。
現在は特別人員としてロドスの行動に協力し、現場では戦術指揮の支援も行う。
【龍門近衛局の要求により、非公開とする。】
確かに彼女はメディカルチェックを受けられましたが、結果の記録は持って行かれましたし、控えも残っていませんよ。えっ?なるほど、龍門からの要請だったんですね。
――医療オペレーターR.T.
【アーツ概要】
チェンは人前でアーツを使わないから、多くの人は彼女はアーツが不得手だと思っている。実際、確かに彼女のアーツコントロールは酷いものだよ。アーツユニットがいきなり壊れたり、防爆壁を粉砕したり、書類を爆風で吹き飛ばしたり、それから実験対象外のものへの損害記録は数え切れない。アーツを放った後は、一度に大量の体力を込めるせいか、チェン本人もかなりの疲労状態に陥るらしい。術師オペレーターたちが討論した結果、チェンに足りないのは、自身のアーツをコントロールするのに相応しいアーツユニットとのことらしい。適切な装備がない状況で、彼女は自身のアーツを完成させることはできないんだ。

テストの結果は見たよ。アーツユニットが薄く鋭い形状であればあるほど適応度が高いんだね。そして、彼女はアーツで何かを生み出すよりも、アーツユニットに宿した源石を直接活性化させることの方が得意らしい。だけどそれに何の意味が!?もし剣の形をしたアーツユニットがあれば彼女に合うかもしれないけど、誰がそんな使いづらいものを……剣は人を切るためのものでしょ!余計な機能は必要ないよ。
――術師オペレーターD
チェンは全科目オールAかつ教官全員からの推薦を受けるという優秀な成績でヴィクトリア王立前衛学校を卒業し、龍門に戻った後はすぐに龍門近衛局に入局した。
彼女の入学前の経歴を知る者はいなかったが、その高い能力、強い責任感と正義感を疑う者もいなかった。チェンの業務遂行にかける姿勢に関して、かつて近衛局の応援に向かった警官たちは一様に不満の声を上げたことがある――厳しすぎる、そして苛酷過ぎると。当時は皆、チェンは権力闘争の中に埋もれ、その鋭気も終わりのない紛糾により削り取られてしまうだろうと考えていた。
しかし、そんな者たちの考えとは裏腹に、犯罪率と死傷者発生率は二年間、減少の一途をたどっていた。若い世代の警官の昇進も早くなり、より実力の伴った抜擢がされる傾向にあるという。チェンもそれに漏れず着実にステップアップを重ね、そして近衛局で最も重要な部隊の一つである特別督察隊に名を連ねた。
特別督察隊隊員の任期は基本的に二年以内とされている。警官の生命を守るため、あるいは積み重なるストレスにより彼らがミスをする可能性を減らすためである。そもそもこの職位そのものが長居に向いていないのかもしれない。なぜなら、任務中に殉職することが、ほぼ全てのベテラン督察隊員の一貫した結末だからだ。
しかしそんな境遇においても、チェンは決して一歩も引かなかった。これまでも、そしてこれからも引くことのない彼女は、引き方すら知らないのだ。
かくして彼女は龍門警察の史上最も出世の早い警官となり、同時に最年少の特別督察隊隊長となった。彼女をあざ笑ったり陰口を叩いていた者たちは、その気迫と剛毅さに圧倒され、尊敬の念を抱くようになった。将来の計画を立てることは簡単だが、彼女のように毎日その計画を忠実に遂行していくことはそう簡単ではないからだ。
彼女がなぜそこまで尽力するのか、なぜそこまで身を削って前に進もうとするのか、それを理解する者も、理解できる者も存在しないのだろう。
チェンのゴミ箱の中には、いつもビリビリに破かれた、あるいはくしゃくしゃに丸められたノートの切れ端が入っている。そこには言い表せない怒りがぎっしり書き連ねられている。
もちろん、チェンは仕事マニアでも警務マシンでもない。
チェンを知っている警官やオペレーターたちは、彼女をパーフェクトな人物だと評価している。合理的なスケジュールを決めており、食事や趣味も疎かにせず、一日の毎分毎秒を有意義に利用しているのだ。
しかしそんな彼女だからこそ、周りのものは心配するのだ。休暇を突然キャンセルすることも、休暇中に連絡がつかないことも日常の一コマである。深夜までの残業、山のように積まれていた書類が次の日には跡形もなく消えていること、新作映画を見終えたかと思えばその直後に緊急会議に出席していること、それらもいつもの光景だ。
全てのことを効率よくこなすチェンは、まるで停止することが出来ない機械のようだ。そんな彼女に人々はこう尋ねる。
「無理してませんか?」
「無論だ。」
誰に対しても彼女はそう答える。それ以外の答えを聞いた者はいない。
チェンは繰り返される自身の生活の中で、絶えず龍門の問題解決に尽力しているだけではなく、常に成長し続けている。日が経つにつれ身のこなしはスマートになり、頭の回転の早さにも磨きがかかっている。さらに完璧な人間に近づいていく彼女には、まるで限界が見えない。
しかし、いったい彼女は何を追い求めているのだろうか?
彼女の良き友人たちでさえ、チェンを理解しているとは言い難いだろう。彼女には自分一人で抱えていることが多すぎる。
【権限記録】
「君の父親はもう君と絶縁した。私に関わることももうないだろう。私はそれで構わないが、彼も同じ気持ちだろう。
ここを離れたいか?
構わないとも。しかしその前に、いくつか君に話しておかなければならんことがある。
――実は私は、あの老人の正体を知っている。
ただ私はひどく忘れっぽくてね、色んなことを忘れてしまうんだよ。例えば――あの夜にあった、君と友人の小さな冒険のことなども簡単に忘れてしまうだろう。
あれは確かに私の過ちだ。違いない。私は許されざる過ちを犯してしまった。
だが、それでも私は忘れるだろう。
もし君がここを離れたいというのなら、君を安全で、裕福で、そして平穏な街まで送ろう。そこで静かに一生を過ごすのも、とても幸せだろう。
そう、ここにある全てとお別れできる。君が嫌いな家とも、嫌いな街とも、嫌いな人とも。
ただ、君は全ての真相を知る機会を失う。それらの事実は極秘にして危険なものだからだ。私は無関係な人間を巻き込むわけにはいかないのでね。
どうした?怒ったのか?私が嫌いか?
うむ、勿論構わない。もし私が君でも、このように無能な者は嫌いになるだろうからね。

もう一つの選択肢だ。いいかな。
ここに留まること。
そうすれば私が、今後君のことを鍛えよう。私を嫌い、憎み、攻撃しても、殺そうとしても構わない。
どうしてだめなことがある?もちろんいいとも。もし君にできるなら、そうすればいい。もし君にできるなら、そうすべきということだ。
君の体は君自身のもの、そして君の思想も同じだ。私は君に正誤を教えてあげることはできるが、善悪の判断は、今後自ら考えていきなさい。
忘れたくなければ、やりなさい。
正しく行動することは、一生努力していくに値する。しかし過ちを正すことは、命を懸けるに値する。
この街の進む先でいったい何が我々を待ち受けているのか、この私でさえわからない。ここはそこら中に偶然が潜む街、どんなことでも起こりうる。
私が何を言っているか、今はわからなくてもいい。君ならいずれ理解できるはずだ。
さあ、私が例の件を、そして君たちが最後に言ったことを覚えているうちに。
やめるか、それとも続けるか?
選びたまえ。

……シミュレーション終了……
……メイン画面に戻ります……
彼女は必ず戻ってくる。
HP
2880
攻撃力
660
防御力
402
術耐性
0
配置コスト
23
攻撃間隔
1.3 秒
ブロック数
2
再配置時間
70 秒

素質

  • 発破
    配置中、4秒ごとに味方全員の攻撃回復系、被撃回復系スキルのSPを1回復
  • 帯刀格闘術
    攻撃力+5%、防御力+5%、物理回避+10%

スキル

設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
  • 鞘打ち
    攻撃回復自動発動
    必要SP
    4
    次の通常攻撃時、敵に攻撃力の320%の物理ダメージを与え、1.5秒間スタンさせる
    atk_scale
    3.2
    stun
    1.5
  • 赤霄・抜刀
    攻撃回復手動発動
    初期SP
    20
    必要SP
    20
    前方一定範囲内の敵最大7体に攻撃力の500%物理ダメージと攻撃力の500%ダメージを与える
    atk_scale
    5
    max_target
    7
  • 赤霄・絶影
    攻撃回復手動発動
    初期SP
    20
    必要SP
    30
    周囲一定範囲内の最も近い敵に対して攻撃力320%の物理ダメージを10回与え、最後の1回で4秒間スタンさせる
    10回未満かつ他に敵がいる場合、攻撃し続ける
    atk_scale
    3.2
    times
    10
    stun
    4

モジュール

  • ORIGINAL
    チェンの記章
    チェンは近接戦闘において敵を多段攻撃で制圧することに秀でている。
    外勤部門の決定に基づき
    外勤任務においては前衛オペレーターとして区分し、剣豪の責務を担う。
    特別に本記章を授与し、
    その証明とする。
  • SWO-X
    ロドス制式刀剣
    STAGEステータス強化説明
    1
    • 攻撃力 +50
    • 攻撃速度 +5
    剣豪の特性
    通常攻撃時、1回の攻撃で2回ダメージを与える
    スキルの与ダメージ+10%
    2
    • 攻撃力 +65
    • 攻撃速度 +6
    発破
    配置中、3秒ごとに味方全員の攻撃回復系、被撃回復系スキルのSPを1回復
    3
    • 攻撃力 +80
    • 攻撃速度 +7
    発破
    配置中、3秒ごとに味方全員の攻撃回復系、被撃回復系スキルのSPを1回復し、自身は追加でSPを1回復
    7月7日、晴天。誕生日。彼女はウェイ・イェンウーに抜刀を見せようと意気込んでいたが、当のウェイは姿を見せなかった。それから三日も待ったが、それでも会うことは叶わなかった。
    5月13日、曇天。涙鋒の技をもって樹齢30年の大木を切り倒すと、倒れた木で屋根が破壊された。しかしウェイ・イェンウーは姿を見せず、人を寄越して新しい木を植えさせただけだった。彼女はウェイに認められることを諦めた。
    1月1日、大雨。元日。土砂降りの中スラム街に向かう途中、義憤に駆り立てられ15人の悪党を相手取る。生きるか死ぬかの瀬戸際、携帯していた剣で奔夜の技を放ち、7人を傷つけ、8人を退けた。騒ぎは上層部にまで届き、ウェイ・イェンウーが珍しく姿を現わした。剣の痕跡を見たウェイは、彼女を一瞥して去って行った。なぜ手を出してしまったかは覚えていないが、ウェイのあの失望した眼差しはいつまでも忘れられない。
    12月25日、晴天。前衛学校からの帰り道、正義の名の下、然るべき時に揚眉の剣を放った。彼女は意気揚々と、この手で天下の不平を一掃できるのだと勇んでいた。
    7月30日、曇天。5日間の昏睡状態を代償に絶影の剣を放ち、重要指名手配犯を切り伏せる。龍門のチェン・フェイゼがついにその名を轟かせた。彼女が目覚めると、赤霄が傍に置かれていた。ウェイ・イェンウーは一度も見舞いに来なかった。
    8月13日、曇天。感染者である犯人の追跡中に赤霄の抜刀を試みたが、赤霄は一切反応を示さなかった。その後、窮地に追い込まれるも、心が通じ合ったのか赤霄の抜刀に成功し、地下駐車場の半分を切り崩した。彼女はウェイ・イェンウーに、「赤霄とは一体何なのか」と問いに行こうとしたが、ウェイは面会を許さなかった。
    9月30日、晴天。再び赤霄を抜き、金庫の扉を切り崩して閉じ込められた人質を救出した。彼女はおぼろげに、赤霄とは意志の剣であることを悟り始めた。多くのことを成し遂げた気でいたが、それでもまだ遠く及ばない。より早く、より強くならねばならない。
    7月7日、曇天。誕生日。十数年来初めてウェイ・イェンウーが彼女の剣を見たいと言いだした。彼女はこれまでに学んだ全てを、未完成の雲裂の剣に込めて放ち、それを回答とした。ウェイは一切評価を下さなかった。
    1月11日、晴天。ロドスと共に龍門を後にした。後の旅路において、赤霄が抜かれることは滅多になかった。
  • SWO-Y
    過ぎ去った日々
    STAGEステータス強化説明
    1
    • 攻撃力 +52
    • 防御力 +28
    剣豪の特性
    通常攻撃時、1回の攻撃で2回ダメージを与える
    攻撃時、敵の防御力を70無視
    2
    • 攻撃力 +68
    • 防御力 +36
    帯刀格闘術
    攻撃力+11%、防御力+11%、物理回避+15%
    3
    • 攻撃力 +85
    • 防御力 +42
    帯刀格闘術
    攻撃力+15%、防御力+15%、物理回避+18%
    大地の傷痕は地平線の彼方からやって来て、寸分の狂いなくヴィクトリア様式の建物群に命中していた。
    ビルはまるで竜巻に襲われた森の如く、一点から放射状に崩れている。
    そんな帝国の廃墟の中、二つの人影が倒れた石碑を乗り越えて、見晴らしの良い場所を探していた。
    「ここが放棄されてから、どれほど経ったのだろう?」
    チェンは廃墟の上に立つと、遠くを見渡した。
    背後の石碑に刻まれた、かつて名誉の象徴だった名前の数々は、すべて読めなくなってしまっていた。
    「この校舎なら戦争が始まった直後に放棄されてたべ。在学中の後輩たちはみーんな新しいキャンパスに振り分けられて、残りの課程を終えてたけど……あっ、チェンちゃん、正面のあれがうちらの使ってた旧訓練場だよ。覚えてる?」バグパイプの声が低所から聞こえてくる。
    「はっきりと覚えているさ。思えば、学生時代はいつもすんでのところで幸運を掴み損ねていたな。何しろ、卒業した途端に道路が整備され、訓練場も一新されたくらいだ。」
    訓練場の地面は衝撃波を受けていくつにもひび割れており、そのそれぞれが斜めにせり上がって重なり合っていた。
    チェンは石を拾い上げると、地面の隙間の茂みに投げ込む。
    すると、そこに隠れていた羽獣が甲高い鳴き声を上げ、バサバサと遠くに飛び去っていった。
    「あの頃も十分幸せだったと思うけどな。」遠くから近づいてくるバグパイプの声が、チェンの耳へと届く。
    「そうだな。私にとっては一番純粋に過ごせた時間だったようにも思う。面倒なことなど考えず、ただ訓練と勉学に集中すればよかったのだから。」
    「当時のおめーさんが狂ったように訓練に励んだり、全科目オールAを取ったりしてた原動力はそれ?」バグパイプは両手をチェンの肩に置き、軽く彼女を揺さぶった。
    「……だが、いざ戻ってみれば、剣で解決できないことはあまりにも多いと気付かされたよ。時々自分がひどく矮小な存在にさえ思えてな。たとえ全力で職務を全うしたとて、多くを変えることはできない――敵を消し去っても、問題が解決するとは限らないから。」チェンは過去の苦悩を振り落とすかのように頭を振った。
    それから、二人は小高い坂道を下っていった。記憶の中にあった花壇は、依然としてそこにある。
    かつて高々と掲げられていた前衛学校の校章は半分に割れ、片方は土に深々と突き刺さっており、もう片方は折れた石柱に寄りかかっていた。
    西に傾く夕陽が錆びついた校章へと注ぎ、わずかに残された金属光沢がかつての栄光を物語る。
    「何もかも変わってしまったな。ヴィクトリアもそうだろう?」チェンは校章を見つめながらつぶやいた。
    「変わらない人だっているよ。チェンちゃんが来るって聞いたから、この前テイラー教官を訪ねてきたんだけどさ。ほら、おめーさん、あの時急いで出てっちゃったから、宿舎に資料とか置き去りにしてったべ?そういう荷物、教官がずっと代わりに保管してくれてたんだって。見て、履修証明書もあるよ。そうそう、あとこれも!」
    バグパイプはカバンから書類の束と、木剣を一本取り出した。
    「おめーさんが昔使ってた訓練用の剣!学校の備品だから本当は回収されるはずの物だけど、チェンちゃんは飛びぬけて優秀だったし、教官からサプライズとしてプレゼントするつもりだったらしいよ。」
    「そうか。私の代わりに、お礼を伝えておいてくれ。確かに、あの時は事を急きすぎていたからな……」
    「でも今はこうして帰ってきたじゃない。ここ数年は、二度と戻って来なかった同級生がほとんどだからね。」
    二人の間にしばらくの沈黙が広がった。
    「十年後のチェンちゃんはどこにいるんだろうね?」
    「さてな。きっと帰っているんじゃないか。やるべきことが山積みだからな。」
    チェンは遠くを見やった。それは龍門の方角だ。
    「あの頃、ここに通っていたのも、ここを去ったのも、すべては彼らに敷かれた道を歩いているだけのことだった。」
    「今度は、私自身の手で選んだ道を歩むつもりだ。」

基地スキル

  • 才徳兼備
    制御中枢配置時、制御中枢内の龍門近衛局所属オペレーター1人につき、中枢内全員の体力が1時間ごとに+0.05回復
  • 警視
    応接室配置時、手がかり捜索速度+25%