- Corroserum
- 蚀清
- 코로세럼
コロセラム
術師タイプ — 爆撃術師
直線上の敵に範囲術ダメージを与える
- CB12
- 遠距離
- 範囲攻撃
- 弱化
ボーナスを含む
【コードネーム】コロセラム
【性別】男
【戦闘経験】半年
【出身地】クルビア
【誕生日】4月7日
【種族】フィディア
【身長】172cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【性別】男
【戦闘経験】半年
【出身地】クルビア
【誕生日】4月7日
【種族】フィディア
【身長】172cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【物理強度】普通
【戦場機動】普通
【生理的耐性】普通
【戦術立案】標準
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】優秀
【戦場機動】普通
【生理的耐性】普通
【戦術立案】標準
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】優秀
レイジアン工業原型試作エンジニア部に所属しており、所属プロジェクトチームのマネージャー補佐を担当している。
現在は協定に則ってロドスに派遣されており、技術交流と製品テストなどの業務に携わっている。
現在は協定に則ってロドスに派遣されており、技術交流と製品テストなどの業務に携わっている。
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。
【源石融合率】0%
鉱石病の兆候は見られない。
【血液中源石密度】0.12u/L
レイジアン工業の開発環境の管理はいつだって信じるに足りるものだ。あるいは、少なくともプロジェクトの価値を高めるために危険性の高い材料を使いたくないプロジェクトチームは信じるに足りるというべきか。
【源石融合率】0%
鉱石病の兆候は見られない。
【血液中源石密度】0.12u/L
レイジアン工業の開発環境の管理はいつだって信じるに足りるものだ。あるいは、少なくともプロジェクトの価値を高めるために危険性の高い材料を使いたくないプロジェクトチームは信じるに足りるというべきか。
コロセラムがレイジアン工業での主な仕事内容は、プロジェクトチーム内で製品開発するにあたっての技術面での参加と補佐である。そして近頃担当していたプロジェクトの最終段階で製品テストのための派遣任務への参加を申請し、ロドスにやってきた。
我々の調査結果によると、レイジアン工業の一部プロジェクト責任者によるコロセラムの仕事態度への評価は「責任感はあるが、情熱に欠けている」というものだった。当初、我々はこの評価を理解できずにいたが、彼の仕事中の状態を実際に観察した結果、答えが見えてきたように思う。
コロセラムは、常に課せられた業務を著しく迅速かつ完璧にこなし、求められた基準を達成するが、その基準を超えるように努力はしない。そしてそのあとは――アイマスクをつけて、椅子に横たわり、書き上げたばかりの報告書が積まれた机のそばで休憩を始める。彼をよく知らない同僚は誤解するかもしれないが、彼の仕事内容を知る関係者ならそうはっきり言えるはずだ――コロセラムがこのようなことができるのは、決して彼の仕事量が他の者より少ないからではない。
だが、職務で必要とならない限り、コロセラムは空いた時間を忙しそうにしている同僚に手を貸すことや、プロジェクトのために改善案を考えることに費やしたりはしない。それは、誰であろうと、任された仕事を全うするのは至極当然のことだと、彼は認識しているからだ。
我々の調査結果によると、レイジアン工業の一部プロジェクト責任者によるコロセラムの仕事態度への評価は「責任感はあるが、情熱に欠けている」というものだった。当初、我々はこの評価を理解できずにいたが、彼の仕事中の状態を実際に観察した結果、答えが見えてきたように思う。
コロセラムは、常に課せられた業務を著しく迅速かつ完璧にこなし、求められた基準を達成するが、その基準を超えるように努力はしない。そしてそのあとは――アイマスクをつけて、椅子に横たわり、書き上げたばかりの報告書が積まれた机のそばで休憩を始める。彼をよく知らない同僚は誤解するかもしれないが、彼の仕事内容を知る関係者ならそうはっきり言えるはずだ――コロセラムがこのようなことができるのは、決して彼の仕事量が他の者より少ないからではない。
だが、職務で必要とならない限り、コロセラムは空いた時間を忙しそうにしている同僚に手を貸すことや、プロジェクトのために改善案を考えることに費やしたりはしない。それは、誰であろうと、任された仕事を全うするのは至極当然のことだと、彼は認識しているからだ。
コロセラムの使用武器が話題に上がった時、彼は珍しく協力的な態度を示した。
「共同プロジェクトのテスト対象製品なので、関連技術の解説も私の仕事内容であり義務ですから。まあ、発注側の具体的な情報はお話しできませんがね。」
腐蝕性を持つ武器に対して警戒心を持つのは当然と言えよう。金属の構造を崩壊させて、武器と防具の性能を実用可能以下までに低下させると同時に、人体に害をもたらさない腐蝕剤で、なおかつよく使用される金属類に機能するものを開発できたレイジアン工業の技術の高さには驚かされたものだ。
だが、レイジアン工業は我々との契約でその安全性を保障した。また、我々も実験室で製品の検証を行った。その結果は意外なものだったが、合理的でもあった――腐蝕剤自体にはそれほど強い腐蝕力はなく、カスタマイズされたアーツユニットが増幅と指向性の機能を果たしていたのだ。しかしこの結論は、検証結果と相手が提供した情報に基づいた合理的解釈にすぎない。我々にはリバースエンジニアリングを行う権利はなく、またそれを実現できるとも限らない。
このような対処手段は、間違いなく製品の安全性と技術の秘密保持能力を高めている。また、発注側にとっても、レイジアン工業に求めた「敵の装備を無力化すると同時に、即戦力を損なうことなく捕らえる」という需要を十分に満たしてくれるだろう。
「共同プロジェクトのテスト対象製品なので、関連技術の解説も私の仕事内容であり義務ですから。まあ、発注側の具体的な情報はお話しできませんがね。」
腐蝕性を持つ武器に対して警戒心を持つのは当然と言えよう。金属の構造を崩壊させて、武器と防具の性能を実用可能以下までに低下させると同時に、人体に害をもたらさない腐蝕剤で、なおかつよく使用される金属類に機能するものを開発できたレイジアン工業の技術の高さには驚かされたものだ。
だが、レイジアン工業は我々との契約でその安全性を保障した。また、我々も実験室で製品の検証を行った。その結果は意外なものだったが、合理的でもあった――腐蝕剤自体にはそれほど強い腐蝕力はなく、カスタマイズされたアーツユニットが増幅と指向性の機能を果たしていたのだ。しかしこの結論は、検証結果と相手が提供した情報に基づいた合理的解釈にすぎない。我々にはリバースエンジニアリングを行う権利はなく、またそれを実現できるとも限らない。
このような対処手段は、間違いなく製品の安全性と技術の秘密保持能力を高めている。また、発注側にとっても、レイジアン工業に求めた「敵の装備を無力化すると同時に、即戦力を損なうことなく捕らえる」という需要を十分に満たしてくれるだろう。
コロセラムとのコミュニケーションや雑談が進むにつれ、我々もまた一部の秘密に触れることができた。
ある会議後の昼休み中、ドクターや数名のオペレーターと雑談するコロセラムは、実際の生産において腐蝕科学を用いて腐蝕剤を開発することは実はかなり少ないと述べた。我々の多くが想像するのと異なり、彼らは腐蝕阻害技術の開発と改善を求められる場合が多い。その技術によって、製品の寿命や耐用性を高めるためだ。さらに、事はそう単純ではなかった。
「レイジアン工業、いや……武器装備を受注で生産する企業ならみな製品の耐用性を考えなければならないけど、だからと言って本当に長年の実用に耐えうる絶対に破壊されない装備を開発しようとする奴なんていないですよ。もちろん、カジミエーシュの銀槍のペガサスみたいな、高位の権力者に属する部隊は別ですけど。それに、今のような技術が高速に発展する時代、戦闘力を求める勢力は大金叩いて三年以上使用可能な装備を整える必要もないんです。私からすれば、そういう開発に技術提供すること自体が無駄なんですよ。最終的な製品の耐用性をむしろある程度下げて、ちょうど発注側が求めるラインに合わせるように言われることだってあるんですよ。そうすればそのうちまた新製品を買ってくれるわけですから。そういう案件に何回も出会っていくうちに、ああいう安物のために無駄に心血注ぐのをやめたんです。そんでそれが、一部界隈に私が嫌われている原因なんじゃないんでしょうかね。この“レイジアンウォーブレイカー”を開発しているチームに入るまでは。」
コロセラムが口にしたこれらの話は、公言を厳禁された機密情報には当たらないらしい。考えてみれば、企業にとって機密扱いする理由もないだろう。ロドスも、薬品の生産や販売において似たような問題にぶつかることがある。内部案件だろうと対外事業だろうと、すべての企業にそれぞれの困難や打算があるのは当たり前である。たとえ現状が楽観的ではないとしても、我々は泥の中を己の持てる力を尽くして進むしかない。
ある会議後の昼休み中、ドクターや数名のオペレーターと雑談するコロセラムは、実際の生産において腐蝕科学を用いて腐蝕剤を開発することは実はかなり少ないと述べた。我々の多くが想像するのと異なり、彼らは腐蝕阻害技術の開発と改善を求められる場合が多い。その技術によって、製品の寿命や耐用性を高めるためだ。さらに、事はそう単純ではなかった。
「レイジアン工業、いや……武器装備を受注で生産する企業ならみな製品の耐用性を考えなければならないけど、だからと言って本当に長年の実用に耐えうる絶対に破壊されない装備を開発しようとする奴なんていないですよ。もちろん、カジミエーシュの銀槍のペガサスみたいな、高位の権力者に属する部隊は別ですけど。それに、今のような技術が高速に発展する時代、戦闘力を求める勢力は大金叩いて三年以上使用可能な装備を整える必要もないんです。私からすれば、そういう開発に技術提供すること自体が無駄なんですよ。最終的な製品の耐用性をむしろある程度下げて、ちょうど発注側が求めるラインに合わせるように言われることだってあるんですよ。そうすればそのうちまた新製品を買ってくれるわけですから。そういう案件に何回も出会っていくうちに、ああいう安物のために無駄に心血注ぐのをやめたんです。そんでそれが、一部界隈に私が嫌われている原因なんじゃないんでしょうかね。この“レイジアンウォーブレイカー”を開発しているチームに入るまでは。」
コロセラムが口にしたこれらの話は、公言を厳禁された機密情報には当たらないらしい。考えてみれば、企業にとって機密扱いする理由もないだろう。ロドスも、薬品の生産や販売において似たような問題にぶつかることがある。内部案件だろうと対外事業だろうと、すべての企業にそれぞれの困難や打算があるのは当たり前である。たとえ現状が楽観的ではないとしても、我々は泥の中を己の持てる力を尽くして進むしかない。
言葉の節々から、コロセラムのレイジアン工業における自身の仕事内容への不満が窺えるが、それと同じくらい自身の知識を存分に発揮できるプロジェクトへの情熱も伝わってくる。プロジェクトの記録からも、彼が助手職へのこだわりがわかる。彼によれば、面倒な上司や上層幹部を避けられ、かつ全面的にプロジェクトに関与でき、プロジェクトの目的と核心的技術を掌握できるこのポジションは、彼にとっては天職にも等しいという。
彼がロドスで見せている気だるげな姿も、才能を思う存分生かす場がないゆえの怠惰なのかもしれない。
コロセラムというオペレーターに関して、我々とレイジアン工業の間で結ばれた協定は当然、該当プロジェクトに関係する仕事にのみ有効である。だが、もしかしたら彼の心の中では、指示してくれる者が自分のことをより理解し、得意な分野で力を発揮させてくれることを望んでいるかもしれない。
彼がロドスで見せている気だるげな姿も、才能を思う存分生かす場がないゆえの怠惰なのかもしれない。
コロセラムというオペレーターに関して、我々とレイジアン工業の間で結ばれた協定は当然、該当プロジェクトに関係する仕事にのみ有効である。だが、もしかしたら彼の心の中では、指示してくれる者が自分のことをより理解し、得意な分野で力を発揮させてくれることを望んでいるかもしれない。
腐蝕を主な攻撃手段とする武器を開発するには、腐蝕剤の研究とアーツユニットのカスタマイズだけでは全く足りない。
そういった腐蝕剤を搭載する武器の素材は、強靭さと優れたアーツ伝達性能を兼ねていなければならない。攻略すべき難点の一つである。
それだけでなく、武器の打撃性能や効率を向上させるために腐蝕剤の気化装置を採用したことで、意図せず味方に被害が生じうることも考慮せねばならなくなった。迅速かつ簡易的な手段によって味方の装備に防毒対策を施す必要がある。しかし、これらの問題はコロセラムの得意分野における圧倒的な才能の前ではいずれも簡単に解決できるものであった。彼はすぐに腐蝕剤に有効な防護コーティング技術のプロトタイプを作り上げ、短時間内で実用化までこぎつけた。彼によれば、この技術最大の難点は腐蝕剤へ耐性をいかに上げるかではなく、人体にも無害であるようにすることだった。それによって味方の装備に直接散布することが可能となり、この武器の応用にあたっての先行投資コストを抑えることが可能となった。
しかし、プロジェクトの担当者は、その後もう一つの可能性を提示した――敵側もこのような防護コーティング技術を開発、または盗用するかもしれない。そのため、彼はコロセラムに、このコーティング技術を突破できる腐蝕剤の開発を求めた。
そしてこのコーティングを突破できる腐蝕剤もまた解析ないし盗用される可能性があるため、それに対抗する技術の開発も……
さらにそして……
と、いうわけで。せっかく己の実力が発揮できるプロジェクトにいられたのに、なぜコロセラムがプロジェクトの最終段階に、武器のテストを理由に一時離れることにしたのか、我々でも推測ができるのかもしれない。
そういった腐蝕剤を搭載する武器の素材は、強靭さと優れたアーツ伝達性能を兼ねていなければならない。攻略すべき難点の一つである。
それだけでなく、武器の打撃性能や効率を向上させるために腐蝕剤の気化装置を採用したことで、意図せず味方に被害が生じうることも考慮せねばならなくなった。迅速かつ簡易的な手段によって味方の装備に防毒対策を施す必要がある。しかし、これらの問題はコロセラムの得意分野における圧倒的な才能の前ではいずれも簡単に解決できるものであった。彼はすぐに腐蝕剤に有効な防護コーティング技術のプロトタイプを作り上げ、短時間内で実用化までこぎつけた。彼によれば、この技術最大の難点は腐蝕剤へ耐性をいかに上げるかではなく、人体にも無害であるようにすることだった。それによって味方の装備に直接散布することが可能となり、この武器の応用にあたっての先行投資コストを抑えることが可能となった。
しかし、プロジェクトの担当者は、その後もう一つの可能性を提示した――敵側もこのような防護コーティング技術を開発、または盗用するかもしれない。そのため、彼はコロセラムに、このコーティング技術を突破できる腐蝕剤の開発を求めた。
そしてこのコーティングを突破できる腐蝕剤もまた解析ないし盗用される可能性があるため、それに対抗する技術の開発も……
さらにそして……
と、いうわけで。せっかく己の実力が発揮できるプロジェクトにいられたのに、なぜコロセラムがプロジェクトの最終段階に、武器のテストを理由に一時離れることにしたのか、我々でも推測ができるのかもしれない。
HP
1572
攻撃力
850
防御力
120
術耐性
20
配置コスト
33
攻撃間隔
2.9 秒
ブロック数
1
再配置時間
70 秒
素質
- 戦術的調整4秒間通常攻撃せずにいると、SPの自然回復速度+0.45sp/秒
スキル
設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
- 過集中自動回復手動発動必要SP30継続時間30 秒攻撃力+135%
効果時間終了後自身が10秒間スタン状態になるatk1.35stun10 - 神経蝕滞弾自動回復手動発動初期SP25必要SP40継続時間25 秒攻撃力+100%、攻撃対象の一部の特殊能力を5秒間無効化する
手動でスキルを停止可能atk1attack@silence5
モジュール
- ORIGINALコロセラムの記章コロセラムは一方向に向けた超遠距離の術攻撃に秀でている。
外勤部門の決定に基づき
外勤任務においては術師オペレーターとして区分し、爆撃術師の責務を担う。
特別に本記章を授与し、
その証明とする。 - BLA-X消し去れぬもの
STAGE ステータス 強化説明 1 - HP +150
- 攻撃力 +49
爆撃術師の特性 直線上の敵に範囲術ダメージを与える
攻撃時、攻撃対象との距離が離れるほど与ダメージが上昇する(最大110%まで上昇)2 - HP +175
- 攻撃力 +55
戦術的調整 4秒間通常攻撃せずにいると、SPの自然回復速度+0.6sp/秒3 - HP +190
- 攻撃力 +60
戦術的調整 4秒間通常攻撃せずにいると、SPの自然回復速度+0.65sp/秒一つ、つまらない話をしよう。
クルビアの中流家庭に生まれた子供の多くは、裕福な暮らしを送っているにもかかわらず、他人から学んだ反抗心で自分の個性を主張したがるものだが――この物語の主人公も、そういうタイプの人間だ。
ダウンタウンの子供たちはみな想像力と元気が有り余っているようで、彼らのフリースタイルスケートボードやグラフィティアート、ストリートラップには、ある種の不思議な魔力があった。
しかもそれは街同士の交流がなくとも、それぞれの街で自然に発生するものなんだ。
私立校に通う子供の中にも、そういう「クールでワイルドな遊び」の虜になる奴はいる。
しかしそういう奴らは大抵親や教師に咎められると手を引くから、その遊びを体験することはない。
であれば、我らが主役はどうか?
彼は支持も反対も受けなかった。彼の親は無関心だったんだ。
だからこそ彼は同世代の子らの半歩先を行き、自由時間は大概ダウンタウンの子供たちとつるんでいたんだが……ストリートの活動に直接参加することはなかった。
友達に馬鹿にされるのが嫌だったのか?
感染者と行動するとトラブルを起こしてしまうからか?
あるいは、自分はあの子らのように、どこにもぶつけられない感情が身体の中で渦を巻いてるわけじゃないとわかっていたからか?
それは誰にもわからない。
唯一わかっているのは、その街で感染者に不利な新条例が公布されたあと、彼が自分の知識を使ってその子らに特別なペイントスプレーを提供したということだけだ。
仮にそれがペイントされた壁を水や普通の洗剤で洗おうものなら、落書きの下から浮かび上がってくる市政府に対する罵詈雑言に一層落胆させられたことだろう。
――まあまあ面白い話だ、と?まあ最後まで話させてくれ。
そう、これにはまだ続きがあるんだ。
数年後、当時子供だったダウンタウンの連中も大人になり、市政府支給の試作武器を含む「生活必需品」を手に開拓隊に加わった。
噂では、そいつらのいる部隊は地図上にスプレーを吹き付けるみたいにたやすく蛮族を蹴散らして、クルビアのために理想的な移動区画用地を拡げているそうだ。
もちろん当時作り上げた街の文化も、そいつらの出立で消え去ることはなく、それどころか今では若者たちの間で流行りのエンタメになっているらしい。
それなら、あの主人公はどうなったのかって?
彼はその街を離れてから、当時思い付きで作ったペイントスプレーや、自分で塗装したスケートボードには二度と手をつけなかった。
そうして今は仕事を見つけ、毎日得意先のために効率的な新しい武器を作ったり、あるいはそういう武器を効率的に破壊したりする手段を研究しているそうだ。
基地スキル
- 腐蝕科学α加工所で昇進素材を加工時、副産物の入手確率+75%腐蝕科学β加工所で昇進素材を加工時、副産物の入手確率+80%
- 腐蝕阻害技術加工所で昇進素材を加工時、T3の副産物が入手できるとき、副産物が必ず中級異鉄となる