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ハロルド

医療タイプ — 放浪医
味方のHPを回復し、同時に対象に蓄積された元素損傷を自身の攻撃力の50%の値分治療する(HP最大の味方も元素損傷の治療対象となる)
  • VC27
  • 遠距離
  • 治療
/ 80
【コードネーム】ハロルド
【性別】男
【戦闘経験】四十一年
【出身地】ヴィクトリア
【誕生日】9月21日
【種族】フェリーン
【身長】190cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【物理強度】標準
【戦場機動】標準
【生理的耐性】優秀
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】優秀
【アーツ適性】優秀
カスター家の分家に数えられる子爵。ヴィクトリアの中北部に領地を持ち、カスター一族の中でも特にその武名によって知られている。彼は長年にわたって招集兵で構成された自領の部隊を率いてガリアの残党と戦っており、カスター公爵の呼びかけにも頻繁に応じて戦場に赴いていたため、非常に豊富な戦闘経験と、実戦で培ってきた臨床医療の経験を有している。
――彼はこうした情報を開示したうえで、一個人としてロドスへの加入を志願した。また、本人の強い希望により、現在は医療オペレーターとして各種任務で活躍している。
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。

【源石融合率】0%
鉱石病の兆候は見られない。

【血液中源石密度】0.12u/L
源石との接触は極めて少ない。
ハロルドの立場や経歴がロドス上層部へもたらした印象を抜きにしても、ロドスに実際に現れた彼は多くのオペレータにとって衝撃的な存在だった。
というのは、身なりの良いヴィクトリア貴族が、お手本のようなヴィクトリア語で自己紹介を済ませたかと思えば、どこからともなく駄獣の幼獣を連れてきたからだ。そうしてさらに、先ほどまでの上品さをどこかに置き忘れたように、興奮した口ぶりで駄獣の紹介を始めたのである。このような強烈なギャップを見せつけられては、彼を簡単に忘れられる者などいないだろう。
その後すぐ、ハロルドは駄獣のために中規模飼育室の使用申請を出した。初めのうちは、ハロルドが獣医を名乗ることにほとんどの者が戸惑いを感じていた。だが、毎日頻繁に飼育室へ出入りする姿や、ロドス内部の掲示板に次々と発表される動物医療及びその生態関連の論文を見ているうちに、どうやらハロルドは本気でロドスにおける獣医事業を拡大させようとしているらしいと、皆が気付き始めた。
そして今や、ペットを飼っているオペレーターの間でハロルドはすっかり有名人である。ペットたちはハロルドの世話で以前にも増して元気になり、飼い主たちも彼の指導を受けて着々と動物に対する理解を深めている。
だが、ロドスでの彼の生活は、すべてが順風満帆というわけではない。
それは、とある良く晴れた日の午後だった。ハロルドはいつも通り、飼育室へ来た見学者や野次馬たちに、駄獣に関する知識を滔々と披露していた。
そして乳搾りの話題になった時、実際に体験してみたい人はいないかと人々に問いかけた。すると出てきたのは、その日ちょうどロドスに帰還したばかりのシージだった。
そこからの一幕は少々滑稽なものだった。オペレーターたちは初めてハロルドがうろたえる姿を見たのだ。彼は一瞬で平常心を取り戻し、シージに乳搾りの手順を指導し始めたが、その動きが普段よりも強張っていたことは誰が見ても明らかだった。

ええ、確かに最初の一瞬は戸惑ったことを認めましょう。ですが考えてみれば、私は部下の治療のついでに療養に来た単なる老いぼれ。ゆえに高貴な殿下がこの場に現れたとて、私になんの関係がありましょうか?おっと、シージ様――ではなく、シージ嬢が駄獣の習性について興味があると仰せでしたので、授業の準備をしなければ。では、ご機嫌よう!
【勤務記録】
5月23日
ドクターの話によると、ハロルドさんのご家族からは、彼の食事と生活習慣を気に掛けてくれと頼まれているそうです。特にお酒の飲みすぎが心配らしく、夜間の宿舎のチェックまでお願いされたとかで、僕が見に行きました。
夕方、彼と廊下ですれ違って挨拶をした時は、ご自分の宿舎に戻る途中だったようなので、もう寝たものと思っていたんです。それで、宿舎を覗いた時、布団が膨らんでいるのが見えて、てっきりそこにいるだろうと思って戻ろうとして――よくよく見たら、枕が詰め込まれていただけでした。ハロルドさんは、いつの間にか抜け出していたんです!
慌てて探しに行ってみたら、食堂のほうから物音が聞こえてきました。そちらを見ると、ハロルドさんが治療のためにロドスへ連れてきた兵士の皆さんとお酒を飲んでいたんです。それを見た僕はカチンと来ましたが、ハロルドさんは慌てもせず、逆に手招きをしました。
近寄ってみた僕は、何やら空気が重たいことに気付きました。話を聞いてみると、兵士の一人が精神的に張り詰めすぎたせいなのか、戦場の悪夢を見てしまったそうです。皆さんは彼を慰めるために起き出してきたのだと、ハロルドさんは言っていました。そしてそのために、一緒に少しお酒を飲むことにしたのだとか。枕を布団に詰め込んでいたのは、僕に心配をさせまいというハロルドさんの気遣いだったようです。
彼らは僕にも椅子を勧めて、戦場での思い出話や、その兵士の方がトラウマを抱えることになった経緯について語ってくれました。それを聞いて、僕も少し胸を打たれました。
ハロルドさんたちも、飲みたくて飲んでいるわけではないそうです。ただ、気持ちを麻痺させてくれる何かが必要だからお酒に頼っているそうで……聞いていて胸が苦しくなりました。ハロルドさんにかけられた制限を少し緩めてあげられないか、ドクターに相談してみようと思います……

その夜の監視カメラの映像を見せてあげるから、メインコントロール室へおいで。あの人たち、最初はすっごく楽しそうに飲んでたんだよ。君が来たのに気付いた途端に、目配せし合って、急に辛気臭いフリをし始めたの。君がまんまと騙されて帰ると、すぐにまた楽しそうに飲み始めてさ。
あの手慣れた感じと演技力の高さからして、多分常習犯だろうね。道理でドクターがわざわざ注意してきたわけだよ。
――クロージャ

【勤務記録】
5月24日
クロージャさんのおかげで自分の失敗に気付きました。今夜も同じようなことが起きたら、もう絶対に騙されたりしません!
ちなみに、今日は何事もありませんでした。

あ~あ、ハロルドがまだロドスに詳しくなくて良かったよ。隠しカメラの位置まで把握されてたら、あたしも君たちに騙されるところだったかもね。
君ったら、またあの人たちの話にほだされちゃって、結局一晩中一緒に飲んでたでしょ!
担当者を変えたほうがいいよ、ドクター。若い子があの連中に敵うわけないんだから。
――クロージャ
「将軍、敵の要塞に正面から攻め込むおつもりだと伺いまして、恐れながら少々意見を申し上げたいのですが……」
「あなたは……例の軍医さん?あたしの作戦に何か問題でもあるの?」
「いえいえ、とんでもない。将軍のご勇名はかねてより聞き及んでおりますが、少々私見をお伝えできたらと思っただけでして。ささ、戦場の地形をご覧ください。要塞には正門に繋がる狭い道と、側面より出入りできる三つの道が存在しておりますよね。」
「仮に私が敵将だったとして、名高き将軍が正面突破を目論んでいると知れば、要塞正面の守りを固めると同時に、側面から将軍の背後へ回り込み、挟み撃ちにする作戦を取るでしょう。」
「うーん、確かに一理あるかも。つまり、軍隊をいくつかに分けて、脇から攻めろってこと?」
「いやいや、敵に悟られぬ意外な戦法を至高と考えるのは三流軍師くらいのものです。すべてを欺くなどということは、類まれなる才の持ち主にしかできぬ芸当ですのでね。実際には、何かをすれば必ずその痕跡が残ってしまうものなのです。」
「つまりどういうことなの。」
「とても簡単ですよ。私が軍隊をいくつかに分けて攻めるようご提案したとして、将軍はその通りになさいますか?」
「ううん、そんなのつまんないもん。」
「ええ、仰る通りです。私はただ、起こりうる危機に気付いていただくべく、助言を差し上げたにすぎません。リーダーたる者、己が迎え撃つことになる危機のすべてを見通して、仲間と共に立ち向かわねばなりませんからね。」
「じゃあ教えてよ、ハロルド軍医。正面突破を成功させるにはどうしたらいいの?」
「難しいことではありません。いくらか人員を割いて、彼らを崖の上に潜ませておくだけでいいのです。そうすれば、敵が奇襲を仕掛けようとこちらの背後に差し掛かった時、崖の上から障害物を落として、主力部隊に近付けさせぬようにできましょう。これで自ずと挟撃戦法を破ることができますぞ。」
「こうなれば将軍の退路も断たれてしまいますが、相手は奇襲のために戦力を分散させていますから、正面で待ち構える兵力が、将軍の主力部隊に及ぶはずもございません。奇襲部隊が引き返してくる前に相手を殲滅できれば、間違いなく勝利は将軍のものとなりますよ。」
「確かにそれなら上手くいきそうだね。やってみるよ!でもさ、ハロルドってお医者さんなんでしょう?こんな知識どこで覚えたの?」
「実は、私も昔は兵士を率いて戦場を駆けていたことがあるのです。しかし、私にとっては戦のことを考えるよりも、医者でいることのほうがずっと楽しいものでしてな。」
「そう?戦うのって楽しいと思うけどな。ほかの子たちもみんな好きなんだよ。」
「はっはっは!この大地の戦すべてがこのような可愛らしいものならば、私も好きになっていたかもしれませんな。何はともあれ、ご武運を祈っておりますぞ、テンニンカ大将軍。」

ハロルドって、テンニンカの影響で戦争ごっこにハマった子供たちとどうしてあんなに仲がいいの!?
おや、次は私がお話しする番ですかな?
はてさて、何を語るのでしたか……
ああ、自分の話を一つ、ということでしたな。おっと、そう期待に満ちた目で私を見ないでください、ドクター。皆様は私を見聞が広く博識だと褒めてくださいますが、あなたの波乱万丈な経験とは、比べるのもおこがましいのですから。
なんと、これほどの美酒を用意してくださったのですか?いやはや、こうなれば仕方がありませんな。とっておきのお話を披露すべき時がついにやってきたようですぞ!
若き日の私は、自分が背負う使命を信じて疑わずにおりましてな。自分はヴィクトリアのため、崇高なる目的のために戦っているのだと思い込んでいたのです……この足を失うまでは。
ああ、失った経緯自体はありきたりな話ですよ。戦場でうっかり地雷に足を一本持っていかれたというだけです。そうして私は、ベッドの上で数ヶ月療養した後、義肢を取り付けて再び戦場に戻りました。兵士にとって、身体の一部を失くすくらいは珍しいことでもありません。ですが、あの数ヶ月の間に私が考えていたことを、誰かに打ち明けたことはほとんどございません。
糸の切れた人形の如く医療テントに横たわっていた私は、呻き声を漏らす戦友たちが運ばれてくるのを初めて目にしました。そこから回復した者もいれば、呻き声と共にまた外へ運ばれていく者、顔に白い布を被せられた者もいました。
私はあの時気付いたのです。いわゆる名誉というものが輝かしい外套を脱いだ時、そこには兵士たちの嘆きと、力なく垂れ下がる手があるばかりなのだと。
ゆえに私は、生まれて初めて戦争に少し嫌気が差しました。
……ここまで話したことですし、もう少しだけ続きを語らせてください。
初めて社交の場に足を踏み入れた時のことは、今でも鮮明に覚えております。当時人々から向けられた、異物を見るような眼差し。あれはどんな刃よりも鋭く、我が身に突き刺さるようにすら感じました。それでも歯を食いしばって、中へと入っていったものです。
国のために身を捧げることは確かに名誉と言えるでしょう。ですが、それは自らの選択によるものでなければなりません。死地に送り込まれるために生まれてくる人など、どこにもいないのですから。
私がこの歳になってもあちこちで走り回っているのは、これまでの一生を掛けて私について来てくれた運のない連中に退路を作ってやりたいからです。そうすれば、私もようやく肩の荷が降りるでしょうしな。
ははっ、そんな顔をなさらないでください。ロドスが腕や足を失くした病人たちを受け入れてくださるだけで、私は十分感謝していますぞ。それに、ドクターが背負っておられるものは、私のそれと変わらぬ重みがあることでしょう。似た者同士、どちらがどちらに同情すべきかわからないくらいですよ。はっはっはっ。
さて、長々と語ってしまいましたが、このようにして生きてきた老いぼれからの助言など、一つしかございません。よく食べてよく飲み、よく動きよく寝てください。そこに数名の親しき者がいて、数杯の美酒さえあれば、これ以上幸せなことはありませんぞ。
それでは、明日も太陽を拝めることに感謝して、乾杯と参りましょうか。
おやおや、ドクター。もう知り合ってずいぶん経ちますのに、まだ私を根っからの貴族だとお思いなのですかな?いやはや、心が冷蔵庫から取り出したばかりのワインよりも冷えてしまいますぞ。
この大量の瓶や缶は何か、と?そうですなあ、飲みすぎた後に怒った妻が待ち構えている家に帰らねばならない、という状況になれば、香水やうがい薬が必要になってきます。そこへさらに、二日酔いの蒼白い顔とよく回らない頭で、大事なパーティーに参加せねばならない、となれば化粧も不可欠なのです。
無論、これはすべて他の貴族から教わったことですよ。私も、実際に社交の場へ足を踏み入れてみて初めて、華やかに着飾った人々の裏の顔が、口の悪い我が部下たちと比べても上品だとは言えないことに気付いたものです。
さあドクター、どうぞお掛けください。これらの瓶の具体的な使い方を一つずつ説明して差し上げましょう。まずこの香水ですが、これは我が妻の手から私の命を救ってくれたと言っても過言ではない一品でして……
HP
1550
攻撃力
420
防御力
100
術耐性
10
配置コスト
17
攻撃間隔
2.85 秒
ブロック数
1
再配置時間
80 秒

素質

  • 我即ち兵営なり
    攻撃範囲内にいる元素損傷蓄積値が上限値の50%を超える味方は、受ける元素損傷-15%

スキル

設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
  • 回復力強化γ
    自動回復手動発動
    初期SP
    20
    必要SP
    30
    継続時間
    30 秒
    攻撃力+90%
    atk
    0.9
  • 重体優先
    自動回復手動発動
    初期SP
    18
    必要SP
    30
    継続時間
    25 秒
    攻撃速度+100元素損傷の蓄積値が最も高い味方を優先して治療する。元素損傷の蓄積値が最大値の50%を超える対象を治療する場合、元素損傷の治療値が250%まで上昇する
    attack_speed
    100
    trait_scale
    2.5

基地スキル

  • 情報収集α
    応接室配置時、手がかり捜索速度+10%
  • 交友巧者
    応接室配置時、同室するもう一人のオペレーターの手がかり捜索の傾向強める(配属人数が1のみの場合は発動しない)