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ハニーベリー

医療タイプ — 放浪医
味方のHPを回復し、同時に対象に蓄積された元素損傷を自身の攻撃力の50%の値分治療する(HP最大の味方も元素損傷の治療対象となる)
  • RB06
  • 遠距離
  • 治療
/ 80
【コードネーム】ハニーベリー
【性別】女
【戦闘経験】なし
【出身地】レム・ビリトン
【誕生日】3月20日
【種族】ザラック
【身長】155cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【物理強度】普通
【戦場機動】標準
【生理的耐性】普通
【戦術立案】普通
【戦闘技術】普通
【アーツ適性】標準
レム・ビリトン出身の薬草医師であり、並行して心理学も修めている。ロドス医療部のメンバーの一人。豊富な薬草学知識をもって身体的な治療に当たっているほか、オペレーター諸君の精神的健康の維持にも尽力している。
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。

【源石融合率】0%
鉱石病の兆候は見られない。

【血液中源石密度】0.13u/L
源石に接触することは滅多にない。

感染者との日常的な接触程度で鉱石病は伝染せぬことくらい常識だ。だが、ほとんどの者がそれを信じておらぬということも、また常識なのだ。
――ワルファリン
元気いっぱいなザラックの少女。年相応の活発な性格や、根気の良さと他人の感情への洞察力を兼ね備えている。一人でいるよりも、仲間たちとともにいることを好む。
ロドスに入職する前、ハニーベリーは母親と共にレム・ビリトン西部の森林地帯で暮らしていた。彼女はレム・ビリトンの一般的な植物の医用価値を熟知しており、また森で暮らすための様々な知識や技術にも精通している。例えばツリーハウスの建造、果実の識別、木登り、それから……高所から飛び降りること。
ハニーベリーの「高所から飛び降りること」という能力について、一言で厳密に定義することは難しい。能力というよりはむしろ、彼女独自の趣味と言うべきなのかもしれない。ハニーベリーは身体能力や技能の訓練を受けたことはなく、特殊なアーツが使えるわけでもない。ただ一般人がめまいするほどの高所に立ち、適当に地面との距離を目視で測った後、四肢を伸ばして足場を蹴って――
たとえ誰も受け止めてくれなくても無事に着地する。でも、もし落ちる先が親しい者の腕の中なら、きっともっと嬉しいことだろう。
ハニーベリーはおやつが、特に果物や果物製品が大好きである。彼女のおやつへの熱意は、医療部の同僚が――具体的にはハイビスカスが――糖分摂取量について善意で注意するほどである。
「糖分は脳のエネルギーであり、何より心のエネルギーなんです!適度な糖分摂取は幸福感の向上に役立ちますし、幸福感が健康に与える影響は、糖分の制限で得られるものよりずーっと大きいんですよ!」手に持ったドライベリーを死守しながら、本人はそう答えた。
ハイビスカスの頑固さを思い知っても、ハニーベリーはあきらめなかった。代わりに、クルビアやヴィクトリアなどの国の学術誌を並べ、マークを付けたページを開き、糖分と幸福感、メンタルヘルスやフィジカルヘルスなどとの関係性をハイビスカスに示した。
少女の瞳に映る堅い信念はあまりにも輝かしく、心と体双方を結び付けた天衣無縫の医学理論と合わさって、ハイビスカスでさえ抗うことができなかった――彼女の強い押しに勝てず、普段なら絶対触らないドライベリーを恐る恐る一つ口にしたほど。

「ハニーベリーはいるか?アイツに感謝したくて、飯でもおごろうかと思ってさ。あ?もちろんハイビスの健康食じゃねぇよ。アイツのおかげで多少食べられるようになったとはいえ、アレをおごるなんて全然感謝にならないだろ。」
――珍しく自ら医療部を訪ねたラヴァ
ハニーベリーの植物の医用価値への認識は我流である。他人とコミュニケーションを行う時には解説に躓くこともあるが、実践における彼女の薬草の合理的な組み合わせと用量への精確な把握は、医療部の同僚たちをしばしば驚かせるものだった。ハニーベリーは系統的な医学教育を受けたこともなければ、薬草を使う民間医者につく見習いになったこともない。本人によれば、彼女の理論知識は主にヴィクトリアで出版された、旧版の『薬用植物大全』から来ているという。
参考書籍一冊で薬草学にこれほどの理解がなされているのは、予想外もいいところだった。しかし、その一冊の毎ページにびっしりと書き込まれた注釈を見て、我々の見方は変わった。何より、それらの注釈には本の内容への解読と整理だけでなく、薬草の実際の効果への膨大な記録、分析さらには訂正などが含まれていると気が付いた時、予想外への驚きは感嘆へと変わった。少女の頭をなで、彼女がどれほど素晴らしい子なのかを教えてあげたいほどだった。
ハニーベリーもその母親も感染者ではなく、他の重大な器質性疾患にも患っていない。しかし母は小さな病気が絶えず、風邪や関節の痛みでよく寝込んでいたらしい。そうした必要性に迫られたことに加えて、植物が生い茂る森の中で暮らしていたために、ハニーベリーは薬草についてこれほど詳しくなったのだろう。
しかし、病気や痛みを緩和できる薬草があるとはいえ、母の体調が良くなる兆候は見られなかった。それどころか、悪化する兆しさえ見えた。一ヶ月も続いた風邪がついに治った頃、ハニーベリーはようやく母を説得できた。家の貯蓄の半分を使って、移動都市へ治療を求める旅に出たのだ。
幸い、彼女たちが出会った医者は責任感も専門知識も十分にあった。ハニーベリーが口述した病歴を詳しく聞き、細かく検査を行い、正しく診断を行った――母が体調を崩しているのは、器質性の異変ではなく、持続する精神的なストレスによるものである。医者は彼女たちに、できるだけストレスの元から離れ、生活環境を一新することを勧めた。
それは親子二人にとってあまりにも贅沢な話だった。それでも、母の病因を理解したハニーベリーはすぐさま心理学の学習を始めた。そして経済面で母の負担を減らすために、彼女は各企業へ履歴書を送り始め、中に自身の執筆した薬草学の論文をも添付してた。
多くの企業がすぐに興味を示した。仕事内容、家族扶養、給料や福利厚生などの条件を総合的に考慮した結果、ハニーベリーはロドスを選んだ。そして人事部門に確認後、母を共に連れてくることにした。
経済面の状況改善に医療環境のレベル上昇、そしてハニーベリー本人のたゆまぬ努力のおかげで、母の健康状況は好転の兆しを見せ始めた。
唯一嘆かわしいのは、ハニーベリーの人生が本来このようにはならなかったはずだったことだ。
彼女の今までの歩みをたどると、次のような因果の流れが見い出せる。ハニーベリーがロドスへ入職したのは、心理学の知識と高レベルの薬草学の心得があるためである。それらの領域に彼女が熱心にのめり込んだ理由は、母の健康問題を解決するためである。その母の体調が振るわない理由は、辺地の森の中に暮らさなければならず、一人で稼いで娘を育てなければならない状況を強いられたからである。そして、それらを強いられた共通の理由は、ハニーベリーの父親だった。もっとはっきり言えば、父親が鉱石病患者であることが理由だった。
ハニーベリーの父は、村で初めての鉱石病患者である。源石の結晶が現れたのは腹部であり、家族以外ならば本来誰にも気づかれることがなかったはずだ。しかし村への責任感ゆえに、彼は妻の反対を押し切って、村人たちに自らの感染を告白した。しかしその結果、妻と娘も含めて、すぐに森の中へと追いやられてしまったのだった。
のちに、もう長くない命だと悟った彼は村と交渉を行った。せめて感染していない妻と娘だけでも村で住ませてあげたいと頼んだのだが、取り付く島もなく断られてしまった。村人たち曰く、今はまだ感染してなくても、いずれそうなるに決まっているというのが理由だった。絶望した男は家で待つ妻にその事実を告げ、一人暗闇の森へと消え去り、二度と戻ることはなかった。
もしハニーベリーの父親が感染者でなければ、聡明な彼女は鉱業会社の支社あたりでオフィスワークにでもついて、家族と普通だが平和な生活を送ったかもしれない。彼女の母親がかつてそうだったように。
いずれにせよ、ハニーベリーは既にロドスの一員である。彼女はもう医療部で自らの実力を証明し、小さな談話室を一つ「占領」もした。時々、彼女がデッキの高所から飛び降りて、軽々と仲間の胸に舞い降りる場面が見られる――その仲間は多くの場合ミントではあるが、時々ドクターがその役を担うこともある。
うんと小さい頃、わたしの夢は鉱業会社で偉くなって、家族に毎日一番おいしいものを食べさせて、一番きれいな服を着てもらうことだったんです。
そのあと、家族で遠くの森へと追いやられて、お父さんが鉱石病で亡くなってしまって……あの時、わたしの夢はすごいお医者さんになることでした。どんなにひどい鉱石病でも完治させるようなすごいお医者さんに、なりたかったんです。
けど、お母さんは幼いわたしを育てながら、生活のために働いて、さらに「薄汚い感染者の家族」という根拠のない差別にも立ち向かわなければいけなかった。それでお母さんの体は、日に日に弱くなっていきました。それを目の当たりにして、わたしの理想もより現実的なものになっていったんです。レム・ビリトンの一番いい薬草医師になって、お母さんを毎日健康でいさせたい、そう思うようになったんです。
それから心理学の勉強を始めて、やっとお母さんの病気の原因がわかったんです。カウンセリングでお母さんの役に立ったのは嬉しいですが、同時にわたしは悲しくなってしまいました。
もしお母さんが感染者の身内ではなくて、言いがかりや差別に遭うこともなければ、生活に押しつぶされて今のようにすぐ病気になることもなかったでしょう。でも、一体どんなにすごいカウンセラーなら、人々の恐怖と偏見を一掃できるんでしょう?
ロドスにやってきてから、人の心はたかが数時間の会話で変わるものではないと、ようやく気づきました。でも、感染者に歩み寄る一歩を踏み出す勇気さえ持てば、ほとんどの偏見は時間とともに薄れていくはずです。
そしてカウンセラーとして、わたしの一番大事な仕事は、人々が勇気を出して肝心な一歩を踏み出すことができるように、手助けすることなんです。
――あっ、ドクター、誤解しないでくださいね。どんなことでも、わたしのカウンセリングを予約して大丈夫ですよ。精神的ストレスでも、日常的な細かいことでも、何なら雑談でも構いません!それとそれと、わたし今医療部の資格認定をもらえたんです。対応できる場面も増えたので、もし何かわたしにできることがあったら、絶対言ってくださいね!
HP
1608
攻撃力
410
防御力
107
術耐性
10
配置コスト
15
攻撃間隔
2.85 秒
ブロック数
1
再配置時間
70 秒

素質

  • 集合意識
    攻撃範囲内の味方遠距離ユニットの最大HP+10%

スキル

設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
  • メンタルケア
    自動回復自動発動
    必要SP
    4
    次に味方を治療する時、元素損傷の蓄積値が最も高い味方2人を優先して同時に治療し、治療対象に蓄積された元素損傷を3秒間1秒ごとにハニーベリーの攻撃力の100%の値分治療する
    glider_s_1.duration
    3
    glider_s_1.interval
    1
    glider_s_1.ep_heal_ratio
    1
  • リフレッシュ
    自動回復手動発動
    初期SP
    20
    必要SP
    45
    継続時間
    25 秒
    攻撃力+50%元素損傷の蓄積値が最も高い味方3人を優先して同時に治療する
    atk
    0.5
    attack@max_target
    3

基地スキル

  • 薬草学α
    加工所で昇進素材を加工時、副産物の入手確率+75%
    薬草学β
    加工所で昇進素材を加工時、副産物の入手確率+80%
  • カウンセリング
    配置宿舎内、自身以外のオペレーター1人の1時間ごとの体力回復量+0.7(同種の効果は高いほうのみ適応)