- Morgan
- 摩根
- 모건
モーガン
前衛タイプ — 勇士
敵を1体までブロック
- GG02
- 近距離
- 火力
ボーナスを含む
【コードネーム】モーガン
【性別】女
【戦闘経験】五年
【出身地】ヴィクトリア
【誕生日】5月14日
【種族】フェリーン
【身長】165cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【性別】女
【戦闘経験】五年
【出身地】ヴィクトリア
【誕生日】5月14日
【種族】フェリーン
【身長】165cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【物理強度】標準
【戦場機動】普通
【生理的耐性】標準
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】優秀
【アーツ適性】普通
【戦場機動】普通
【生理的耐性】標準
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】優秀
【アーツ適性】普通
グラスゴーの一員であるモーガンは、シージに冗談半分でグラスゴーのブレインと呼ばれている。ロドスでは、シージのサポート役としてグラスゴー関連の事務作業を全て担当すると同時に、ロドスのヴィクトリア事務所で事務処理にもあたっている。
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。
【源石融合率】0%
鉱石病の兆候は見られない。
【血液中源石密度】0.12u/L
源石との接触は極めて少ない。
【源石融合率】0%
鉱石病の兆候は見られない。
【血液中源石密度】0.12u/L
源石との接触は極めて少ない。
大胆な服装を身に纏ったそのオペレーターに近づく前に、ロドスの司書は思わず胸元に忍ばせた本の厚みを確認した。
「これでキックの一発くらいは耐えきれるといいけど……」
司書は、グラスゴーのメンバーたちが本艦に搭乗したすぐ直後に、訓練場の管理担当である友人から彼女たちの悪名高い凶暴さについて聞かされた。訓練場に入り浸り、昼夜問わず拳を振るっているインドラを寄越したのも、目の前にいるこの褐色肌をしたフェリーンなのだという。
ストリートでの生活に慣れた者たちに、ルールを厳守するように頼んだところで、きっといい顔はされないだろう。
「モーガンさん、初めまして。こちらは図書館の利用規則です。本館の利用中はしっかりと守ってくださいね。大丈夫ですよ!難しいようなら、オペレーターの事情に合わせて、柔軟に対応することもできますので……」
司書は長い時間をかけて覚えたセリフを一気にまくしたてながら、頭の中で急に今日の当番を替わるよう頼んできた同僚への文句をズラリと思い浮かべる。
「助かるよ!本のリストを持ってるんだけど、このコードの意味が全然分からなくて困ってたんだ!」
「もちろん、いくら柔軟に対応できるとはいえ……え?」
目の前のフェリーンが急に床まで引きずるほど長いリストを掲げたのは、まったくの予想外であった。そして、そのリストの筆跡を司書はよく知っていた。あの評判のいいウルサスの少女はこの図書館の常連なのだ。
「ですが、このリストにある書籍は、どれもかなり専門的な歴史文献ですよ。少々難易度が高いのですが、大丈夫ですか?」
そう言い終えた瞬間にはもう、司書は自分の発言に後悔した。そっと、そして素早く彼女から距離を取った。
「新しい本を書くためのインスピレーションを探してるんだよ!そしたら、友達がこのリストをくれてさ。今までに読んだ貴族サマたちを褒め称えるだけの紙屑とは全然違うんだって。」
司書はようやくほっと一息ついた。訓練場担当の友人が言っていたことは全部デマだったらしい。グラスゴーにも規則をちゃんと守る文化人がいるようだ。司書は申し訳なさそうに胸元に仕込んだ本を取り出すと、モーガンが探している本を熱心に検索し始めた。
「もしグラスゴーの皆さんが必要であれば、より権限の高い貸し出しカードを申請しましょうか?そうすれば貸し出しのために何往復もせずに済みますよ。」
自身の考えをしっかり持っているこのフェリーンに、司書は心から感服した。だが残念ながら、仕事熱心な彼は彼女が口元にずる賢い笑みを浮かべていたことには、まったく気付かなかった。
「これでキックの一発くらいは耐えきれるといいけど……」
司書は、グラスゴーのメンバーたちが本艦に搭乗したすぐ直後に、訓練場の管理担当である友人から彼女たちの悪名高い凶暴さについて聞かされた。訓練場に入り浸り、昼夜問わず拳を振るっているインドラを寄越したのも、目の前にいるこの褐色肌をしたフェリーンなのだという。
ストリートでの生活に慣れた者たちに、ルールを厳守するように頼んだところで、きっといい顔はされないだろう。
「モーガンさん、初めまして。こちらは図書館の利用規則です。本館の利用中はしっかりと守ってくださいね。大丈夫ですよ!難しいようなら、オペレーターの事情に合わせて、柔軟に対応することもできますので……」
司書は長い時間をかけて覚えたセリフを一気にまくしたてながら、頭の中で急に今日の当番を替わるよう頼んできた同僚への文句をズラリと思い浮かべる。
「助かるよ!本のリストを持ってるんだけど、このコードの意味が全然分からなくて困ってたんだ!」
「もちろん、いくら柔軟に対応できるとはいえ……え?」
目の前のフェリーンが急に床まで引きずるほど長いリストを掲げたのは、まったくの予想外であった。そして、そのリストの筆跡を司書はよく知っていた。あの評判のいいウルサスの少女はこの図書館の常連なのだ。
「ですが、このリストにある書籍は、どれもかなり専門的な歴史文献ですよ。少々難易度が高いのですが、大丈夫ですか?」
そう言い終えた瞬間にはもう、司書は自分の発言に後悔した。そっと、そして素早く彼女から距離を取った。
「新しい本を書くためのインスピレーションを探してるんだよ!そしたら、友達がこのリストをくれてさ。今までに読んだ貴族サマたちを褒め称えるだけの紙屑とは全然違うんだって。」
司書はようやくほっと一息ついた。訓練場担当の友人が言っていたことは全部デマだったらしい。グラスゴーにも規則をちゃんと守る文化人がいるようだ。司書は申し訳なさそうに胸元に仕込んだ本を取り出すと、モーガンが探している本を熱心に検索し始めた。
「もしグラスゴーの皆さんが必要であれば、より権限の高い貸し出しカードを申請しましょうか?そうすれば貸し出しのために何往復もせずに済みますよ。」
自身の考えをしっかり持っているこのフェリーンに、司書は心から感服した。だが残念ながら、仕事熱心な彼は彼女が口元にずる賢い笑みを浮かべていたことには、まったく気付かなかった。
ボクシングジムの隅に落ちていた一枚のノート。紙は黄ばんでおり、インクも滲んでしまっている。
【4月1日】
ハンナちゃんはまだ気付いてないみたい。
ロニー兄弟がハンナちゃんにコテンパンにやられちゃった。街角のおもちゃ工場の解体チームもこれでうちの管轄になったってことだ。まあ、解体チームなんてそもそも一度も来ないほうがよかったんだけどね。
吾輩もベアードちゃんも、ヴィーナをどう慰めたらいいのかわかんない。なんで急にあそこまで落ち込んじゃったんだろう?
【4月4日】
ハンナちゃんってば、どうなってるの?なんでまだ違和感に気が付かないのかな。リーン兄弟の遠い親戚がハンナちゃんに病院送りにされたらしいから、もうこれ以上うちの縄張りで何かやらかす度胸はないだろうね。
【■■■■■】
さすがにもう笑えないんだけど。ジムで大人しく吾輩たちの話を最後まで聞くのは、ハンナちゃんみたいな暴れん坊にはちょっとハードルが高かったみたいだね。
ヴィーナの心配事については、吾輩とベアードちゃんで話し合っておおまかな案を考えてある。ハンナちゃんが落ち着いて吾輩たちの計画を受け入れてくれるといいんだけど。(一応ベアードちゃんがハンナちゃんを抑えてくれるらしい。)
【4月15日】
ハンナちゃんは例の日のために半月も色々準備してたんだって。ヴィーナはもう吾輩がハンナちゃんに仕掛けたイタズラに気付いたみたいだけど、あんなに頑張ってるハンナちゃんを悲しませたくないから、吾輩に協力することにしたらしい。それであえてハンナちゃんと顔を合わせるのを避けているみたい。
それにしても、ヴィーナが心配していたことが本当に起きちゃったな。ノーポート区から撤退してく物流会社は増える一方だし、鉄道のメンテナンスをしてた最後の作業員たちも異動になったらしい。街でも頻繁によそから来た人たちの姿を見かけるようになったらしいし、もうこれ以上引き延ばせないかも。
【■■■■■】
ジムがこんなに賑わったのは久しぶりだよ。リーダー格も全員揃ってるし、みんなリングの外からヴィーナとハンナちゃんの名前を叫びながら応援してる。久々の二人の決闘に、吾輩もついちょっとだけお金を賭けちゃった。
もちろん、ここ最近でノーポートの縄張りをほとんど征服したハンナちゃんなら、ヴィーナにもう一度挑戦する資格はある。だけどざんねーん、現実ってものは残酷なんだよなぁ。それでもハンナちゃんとヴィーナがリングであんなに楽しそうにしてる姿を見ると、吾輩の罪悪感も少しだけ軽くなったよ。
いよいよ明日が旅立ちの日だな。ノーポート区を離れるヴィーナの決断に、意外とハンナちゃんは何も文句を言わなかった。みんなわかってるんだよ。鉄道が廃棄された時点で、もうノーポート区には未来がないんだってことを。
【4月1日】
ハンナちゃんはまだ気付いてないみたい。
ロニー兄弟がハンナちゃんにコテンパンにやられちゃった。街角のおもちゃ工場の解体チームもこれでうちの管轄になったってことだ。まあ、解体チームなんてそもそも一度も来ないほうがよかったんだけどね。
吾輩もベアードちゃんも、ヴィーナをどう慰めたらいいのかわかんない。なんで急にあそこまで落ち込んじゃったんだろう?
【4月4日】
ハンナちゃんってば、どうなってるの?なんでまだ違和感に気が付かないのかな。リーン兄弟の遠い親戚がハンナちゃんに病院送りにされたらしいから、もうこれ以上うちの縄張りで何かやらかす度胸はないだろうね。
【■■■■■】
さすがにもう笑えないんだけど。ジムで大人しく吾輩たちの話を最後まで聞くのは、ハンナちゃんみたいな暴れん坊にはちょっとハードルが高かったみたいだね。
ヴィーナの心配事については、吾輩とベアードちゃんで話し合っておおまかな案を考えてある。ハンナちゃんが落ち着いて吾輩たちの計画を受け入れてくれるといいんだけど。(一応ベアードちゃんがハンナちゃんを抑えてくれるらしい。)
【4月15日】
ハンナちゃんは例の日のために半月も色々準備してたんだって。ヴィーナはもう吾輩がハンナちゃんに仕掛けたイタズラに気付いたみたいだけど、あんなに頑張ってるハンナちゃんを悲しませたくないから、吾輩に協力することにしたらしい。それであえてハンナちゃんと顔を合わせるのを避けているみたい。
それにしても、ヴィーナが心配していたことが本当に起きちゃったな。ノーポート区から撤退してく物流会社は増える一方だし、鉄道のメンテナンスをしてた最後の作業員たちも異動になったらしい。街でも頻繁によそから来た人たちの姿を見かけるようになったらしいし、もうこれ以上引き延ばせないかも。
【■■■■■】
ジムがこんなに賑わったのは久しぶりだよ。リーダー格も全員揃ってるし、みんなリングの外からヴィーナとハンナちゃんの名前を叫びながら応援してる。久々の二人の決闘に、吾輩もついちょっとだけお金を賭けちゃった。
もちろん、ここ最近でノーポートの縄張りをほとんど征服したハンナちゃんなら、ヴィーナにもう一度挑戦する資格はある。だけどざんねーん、現実ってものは残酷なんだよなぁ。それでもハンナちゃんとヴィーナがリングであんなに楽しそうにしてる姿を見ると、吾輩の罪悪感も少しだけ軽くなったよ。
いよいよ明日が旅立ちの日だな。ノーポート区を離れるヴィーナの決断に、意外とハンナちゃんは何も文句を言わなかった。みんなわかってるんだよ。鉄道が廃棄された時点で、もうノーポート区には未来がないんだってことを。
モーガンはシージに何も聞こうとしなかった。シージには時間が必要なことを彼女は理解している。だから、見るからにイライラしているインドラを引っ張って、一緒に一番後ろを歩いた。
ダグザもいつも通り、近くも遠くもない距離を保ちつつ、静かにシージの背中を守っている。
グラスゴーのメンバーたちがなんとなくシージの正体に気付き始めていることを、おそらくシージ本人も悟っているのだろう、というのがモーガンの推測だ。そしてグラスゴーのリーダーは、メンバーへどう説明したらいいのかまだ悩んでいるだけなのかもしれない。
鉄道の先に目をやると、今やすっかり廃れてしまった工場エリアと物流拠点が視界に飛び込んできた。雨風をしのげそうな場所は数人の浮浪者に占領されており、彼らは唐突に現れたグラスゴー一行を用心深く見つめている。サディアン区の検問所はすぐ目の前だ。外はかなりの数の浮浪者が集まっており、向こうを行き来する建設隊を羨ましそうに眺めている。しかし、道を塞ぐようにして立っている検問所警備隊の列が、サディアン区に忍び込み新生活を追い求める彼らの希望を無情にも断ち切っていた。
このような光景を、モーガンは前にも見たことがあった。幼い頃、ノーポート区の外にいた浮浪者も、あれと同じような羨望の眼差しを彼女たちの新居に向けていたのだ。
「あの検問所は通れない。遠回りになるけど、オークタリッグ区からロンディニウムに出られる道を知ってる。」
モーガンは生まれて初めてオークタリッグ区に踏み込んだ。いつも騒がしいインドラまでが、目の前の景色に声も出ないほど驚いていた。時間は最も長い歴史を持つこのヴィクトリアの地区に、消えない痕跡を残していた。それでも、この場所は完成当初の静けさは今でも保っていた。
これが文明だ。
そんな言葉がモーガンの頭にパッと浮かんだ。心を奪われたその瞬間は、このような文明が溢れる場所で生活できたらという憧れさえ感じていた。だがなぜか、工場エリアにいた浮浪者たちの顔が頭に浮かび上がり、モーガンの背筋に冷たいものが走った。
何が「文明」を永続させているのだろう?
それは彼らであり、彼女たちでもある。
サディアン区も将来は、今のノーポート区と同じ運命をたどるだろう。繁栄も衰退も、文明の中に生きる人々にとってはなんの意味もない。外側区画の運命は、いつだって「文明人」の思い付きで左右される。製造者が誰だろうと、養分は所詮養分にすぎない。
モーガンはいつの間にか列の一番後ろを歩いていた。そこから、シージの目に慚愧の念が浮かんでいるように見えた。
この瞬間、執筆のためのインスピレーションが次々と湧いてきているのに、モーガンはどこから書き始めればいいのか分からなかった。
ダグザもいつも通り、近くも遠くもない距離を保ちつつ、静かにシージの背中を守っている。
グラスゴーのメンバーたちがなんとなくシージの正体に気付き始めていることを、おそらくシージ本人も悟っているのだろう、というのがモーガンの推測だ。そしてグラスゴーのリーダーは、メンバーへどう説明したらいいのかまだ悩んでいるだけなのかもしれない。
鉄道の先に目をやると、今やすっかり廃れてしまった工場エリアと物流拠点が視界に飛び込んできた。雨風をしのげそうな場所は数人の浮浪者に占領されており、彼らは唐突に現れたグラスゴー一行を用心深く見つめている。サディアン区の検問所はすぐ目の前だ。外はかなりの数の浮浪者が集まっており、向こうを行き来する建設隊を羨ましそうに眺めている。しかし、道を塞ぐようにして立っている検問所警備隊の列が、サディアン区に忍び込み新生活を追い求める彼らの希望を無情にも断ち切っていた。
このような光景を、モーガンは前にも見たことがあった。幼い頃、ノーポート区の外にいた浮浪者も、あれと同じような羨望の眼差しを彼女たちの新居に向けていたのだ。
「あの検問所は通れない。遠回りになるけど、オークタリッグ区からロンディニウムに出られる道を知ってる。」
モーガンは生まれて初めてオークタリッグ区に踏み込んだ。いつも騒がしいインドラまでが、目の前の景色に声も出ないほど驚いていた。時間は最も長い歴史を持つこのヴィクトリアの地区に、消えない痕跡を残していた。それでも、この場所は完成当初の静けさは今でも保っていた。
これが文明だ。
そんな言葉がモーガンの頭にパッと浮かんだ。心を奪われたその瞬間は、このような文明が溢れる場所で生活できたらという憧れさえ感じていた。だがなぜか、工場エリアにいた浮浪者たちの顔が頭に浮かび上がり、モーガンの背筋に冷たいものが走った。
何が「文明」を永続させているのだろう?
それは彼らであり、彼女たちでもある。
サディアン区も将来は、今のノーポート区と同じ運命をたどるだろう。繁栄も衰退も、文明の中に生きる人々にとってはなんの意味もない。外側区画の運命は、いつだって「文明人」の思い付きで左右される。製造者が誰だろうと、養分は所詮養分にすぎない。
モーガンはいつの間にか列の一番後ろを歩いていた。そこから、シージの目に慚愧の念が浮かんでいるように見えた。
この瞬間、執筆のためのインスピレーションが次々と湧いてきているのに、モーガンはどこから書き始めればいいのか分からなかった。
騎士?そんなつもりは全くないよ。そういう悩みはダグザちゃんの専売特許だね。吾輩はモーガンだよ。吾輩の故郷はノーポート区なんだ。ヴィーナに付き従っているとしてもその事実は変わらない。もうハンナちゃんと決めてあるんだよね。ロンディニウムでのいざこざが全部片付いたら、一緒に吾輩たちのボクシングジムに戻ろうって。それで毎日、朝からお酒を飲んでは、他所に喧嘩を吹っ掛けたりする日々を送るの――今まで通りにね。
ヴィーナ?ヴィーナは……その時どんな立場になっているのか、吾輩にも分からないよ。アレクサンドリナ陛下か、それともグラスゴーのシージか。そりゃあみんなでジムに戻れるのが一番だけどさ、ヴィーナが選んだ道なら吾輩は全力で応援するよ!
怖くはないかって?ないない!ハンナちゃんにグラスゴーで一番落ち着いていて、度胸があるのは誰なのか聞いてみなよ。迷わず吾輩の名前を答えるはずだから。
……
はいはい、認めるよ。確かに最近は少し神経質になってた。今までの吾輩たちはただのストリートギャングで、経験した一番大きな戦いもせいぜい闇市の乱闘程度のもの。だけど今は違う。ロンディニウム中が戦場なんだ。見たこともない敵に、考えただけでも恐ろしい死傷者の数……こんなの喧嘩とは規模が違うよ!吾輩はみんなの心の支えだから、ずっと頑張って普段通りに振る舞ってきただけ。だけど、吾輩だって支えてくれるものが必要なんだ。
ヴィーナ?そうだね、生きるためにがむしゃらに走り回っていた頃は、確かにヴィーナが吾輩の支えだった。吾輩たちは同じことを経験して、同じ環境で育ってきたから、ヴィーナは当然吾輩のことならなんでも理解してくれているはずだと……だけどヴィーナの正体を知ってからは、その確信が持てなくなったんだ。
いや、ヴィーナが吾輩たちを置いて遠くへ行ってしまうとは思っていない。もちろん、正体を隠していたことを怒ってもないよ。吾輩もヴィーナの立場だったら同じことをしていたはずだし。吾輩はただ、ヴィーナが怯え嫌っている人たちが、あの子を遠くへ連れて行こうとした時、それを止められないことだけが心配なんだ。吾輩は結局ストリート育ちの不良でしかない。街に流れ着いたあの子を守り切る力なんて、吾輩が持っているはずがないんだ。
シチュー?あの子、いつの間にシチューなんか作れるようになったの?もうドアの前まで来てる?はいはい、先生、さっき言ったの全部なしで!今回の予約は一旦キャンセルでお願い!
――未完のカウンセリング記録
ヴィーナ?ヴィーナは……その時どんな立場になっているのか、吾輩にも分からないよ。アレクサンドリナ陛下か、それともグラスゴーのシージか。そりゃあみんなでジムに戻れるのが一番だけどさ、ヴィーナが選んだ道なら吾輩は全力で応援するよ!
怖くはないかって?ないない!ハンナちゃんにグラスゴーで一番落ち着いていて、度胸があるのは誰なのか聞いてみなよ。迷わず吾輩の名前を答えるはずだから。
……
はいはい、認めるよ。確かに最近は少し神経質になってた。今までの吾輩たちはただのストリートギャングで、経験した一番大きな戦いもせいぜい闇市の乱闘程度のもの。だけど今は違う。ロンディニウム中が戦場なんだ。見たこともない敵に、考えただけでも恐ろしい死傷者の数……こんなの喧嘩とは規模が違うよ!吾輩はみんなの心の支えだから、ずっと頑張って普段通りに振る舞ってきただけ。だけど、吾輩だって支えてくれるものが必要なんだ。
ヴィーナ?そうだね、生きるためにがむしゃらに走り回っていた頃は、確かにヴィーナが吾輩の支えだった。吾輩たちは同じことを経験して、同じ環境で育ってきたから、ヴィーナは当然吾輩のことならなんでも理解してくれているはずだと……だけどヴィーナの正体を知ってからは、その確信が持てなくなったんだ。
いや、ヴィーナが吾輩たちを置いて遠くへ行ってしまうとは思っていない。もちろん、正体を隠していたことを怒ってもないよ。吾輩もヴィーナの立場だったら同じことをしていたはずだし。吾輩はただ、ヴィーナが怯え嫌っている人たちが、あの子を遠くへ連れて行こうとした時、それを止められないことだけが心配なんだ。吾輩は結局ストリート育ちの不良でしかない。街に流れ着いたあの子を守り切る力なんて、吾輩が持っているはずがないんだ。
シチュー?あの子、いつの間にシチューなんか作れるようになったの?もうドアの前まで来てる?はいはい、先生、さっき言ったの全部なしで!今回の予約は一旦キャンセルでお願い!
――未完のカウンセリング記録
壊滅状態のノーポート区警察署公文書保管所で見つかった埃だらけのファイル
ファイルナンバー:LBD 209
再審査進度:再審査済
再審査担当者:■■■■■
審査対象者:事件関係者はノーポート区グラスゴーのメンバー及び、ノーポート区警察署支部見習い警官ハワード(免職済)。
初回審査案件陳述:ノーポート区にあるビデオシアター「マクラーレンズ・ホーム」にて起きた悪質な暴力事件。グラスゴーメンバーと外来者の間で発生した衝突が原因。店の損害は小さく、殺意のない暴力事件と判断。店の主人であるマクラーレンの嘆願によって、本院は寛大的な処置をとることに決定した。衝突に関わったグラスゴーメンバーには三日の拘留判決が下され、同じくメンバーのモーガンにより保釈金が支払われた。本案の担当者は元見習い警官のハワード。
再審査申請:事件発生半月後に外来者は重傷により死亡。死者がオークタリッグ区の住民であったため、オークタリッグ区王立警察署は本案の再審査及び、総署から監督役を派遣することを要請。
再審査案件陳述:【秘密事項】
再審査結果:元見習い警官ハワードは故意に監督役の総署警官に盾突き、グラスゴーメンバーであるモーガンが重要証拠を偽造することに協力した。グラスゴーリーダーであるシージの脱罪に協力し、再審査を妨害した疑いで、現在職務停止処分となりオークタリッグ区の総署に収監されている。
モーガンが自ら関連証拠を提出し、本案件の唯一の実行者として自首した。グラスゴーの他のメンバーに関しては証拠不足であるため、初回の判決を維持する。
ファイルの裏面に、うっすらと注意書きが残っている。
警告、本ファイルを閲覧する全警官に告ぐ。本案の再審査判決はすでに総署に引き渡しており、私にはいかなる申し立てを許可する権限もない。また、面倒事に巻き込まれないためにも、今後署内ではモーガンやグラスゴーを褒め称える発言は全て控えるように。
ファイルナンバー:LBD 209
再審査進度:再審査済
再審査担当者:■■■■■
審査対象者:事件関係者はノーポート区グラスゴーのメンバー及び、ノーポート区警察署支部見習い警官ハワード(免職済)。
初回審査案件陳述:ノーポート区にあるビデオシアター「マクラーレンズ・ホーム」にて起きた悪質な暴力事件。グラスゴーメンバーと外来者の間で発生した衝突が原因。店の損害は小さく、殺意のない暴力事件と判断。店の主人であるマクラーレンの嘆願によって、本院は寛大的な処置をとることに決定した。衝突に関わったグラスゴーメンバーには三日の拘留判決が下され、同じくメンバーのモーガンにより保釈金が支払われた。本案の担当者は元見習い警官のハワード。
再審査申請:事件発生半月後に外来者は重傷により死亡。死者がオークタリッグ区の住民であったため、オークタリッグ区王立警察署は本案の再審査及び、総署から監督役を派遣することを要請。
再審査案件陳述:【秘密事項】
再審査結果:元見習い警官ハワードは故意に監督役の総署警官に盾突き、グラスゴーメンバーであるモーガンが重要証拠を偽造することに協力した。グラスゴーリーダーであるシージの脱罪に協力し、再審査を妨害した疑いで、現在職務停止処分となりオークタリッグ区の総署に収監されている。
モーガンが自ら関連証拠を提出し、本案件の唯一の実行者として自首した。グラスゴーの他のメンバーに関しては証拠不足であるため、初回の判決を維持する。
ファイルの裏面に、うっすらと注意書きが残っている。
警告、本ファイルを閲覧する全警官に告ぐ。本案の再審査判決はすでに総署に引き渡しており、私にはいかなる申し立てを許可する権限もない。また、面倒事に巻き込まれないためにも、今後署内ではモーガンやグラスゴーを褒め称える発言は全て控えるように。
HP
3810
攻撃力
980
防御力
268
術耐性
0
配置コスト
20
攻撃間隔
1.5 秒
ブロック数
1
再配置時間
80 秒
素質
- 熱血先鋒配置中、最大で攻撃力+50%の不屈>状態を獲得する(HPが最大値の70%減少時、効果最大)
- ホームアドバンテージ【驚靂蕭然】において、配置可能数にカウントされない
スキル
設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
- ストリートパンク自動回復手動発動初期SP10必要SP20継続時間15 秒通常攻撃時、敵に攻撃力の190%の物理ダメージを与え、自身のHPが現在値の12%減少attack@atk_scale1.9attack@hp_ratio0.12
- 大胆不敵パッシブ継続時間18 秒配置後、HPが最大値の70%減少し、同時に最大HPの150%までの被ダメージが吸収可能なバリアを獲得する(バリアは6秒持続し、その間消耗し続ける)。通常攻撃時、敵に攻撃力の190%の物理ダメージを与えるhp_ratio1.5attack@atk_scale1.9morgan_s_2.hp_ratio0.7shield_duration6
モジュール
- ORIGINALモーガンの記章モーガンはナタで戦場に切り込む戦術に秀でている。
外勤部門の決定に基づき
外勤任務においては前衛オペレーターとして区分し、勇士の責務を担う。
特別に本記章を授与し、
その証明とする。 - DRE-X「アイアンハート」
STAGE ステータス 強化説明 1 - HP +250
- 攻撃力 +65
勇士の特性 敵を1体までブロックブロックされている敵を攻撃時、攻撃力が115%まで上昇2 - HP +310
- 攻撃力 +74
熱血先鋒 配置中、最大で攻撃力+55%の不屈>状態を獲得する(HPが最大値の70%減少時、効果最大)3 - HP +350
- 攻撃力 +82
熱血先鋒 配置中、最大で攻撃力+58%の不屈>状態を獲得する(HPが最大値の70%減少時、効果最大)「スロバーノッカー」の看板は確かに変わっていた。
その日、ヴィーナの協力によって封鎖エリアにあるボクシングジムに戻ったモーガンが最初にしたことは、看板を確認することだった。看板に塗られたペンキは質が悪く気泡まみれだったが、「スロバーノッカー」の文字は当初ハンナが書いたものよりずいぶん整っていた。
モーガンの部屋のベッドの下、鍵のかかった箱の中にはずっと気がかりだった「モーガンの回顧録」が静かに横たわっていた。モーガンは箱に触れられた痕跡がないことを何度も確認してから、ようやく中に隠していた上物の酒を取り出すと勢いよく二口ほどあおったが、思い切りむせてしまった。
たとえ飲み頃を過ぎてしまっていてもやはり良い酒は試す価値がある、とモーガンは思った。
モーガンは箱の中に詰まった懐かしい品々を眺め、何かが足りていないような気がした。
対照的に回顧録の内容であれば、ちらりとページをのぞき見るだけで、当時の出来事を細部に至るまで思い出すことができた。
それはまだグラスゴーの事業がストリートの人々に認められていなかった頃の出来事だ。その頃のモーガンは、たとえばグラスゴーの体面を整えるためによそ者を派閥内に引き込むといった、ごく浅いアイデアを時々思いついていた。しかし単細胞のハンナがそれに乗り気になったのは予想外で、そのせいで街の外からきた若者たちはしつこく声をかけられることになってしまった。
結局、そのハンナの鼻っ柱をへし折ったのは、若者たちを守るために割って入ってきたヴィーナだった。
モーガンが初めてヴィーナの名前を聞いたのも、十数年前のその日だ。ハンナはその「よそ者」のフェリーンを説得してグラスゴーに引き入れようと、しきりにモーガンをそそのかした。終いには、「街のおもちゃ工場はうちのシマだ」などという大口まで叩いてみせたが、そのフェリーンは興味を示さなかった。
それ以上にハンナを気まずくさせたのは、中央エリアの貴族の使用人がおもちゃ工場に対して理不尽な言いがかりをつけた時のことだった。モーガンとハンナは街を守るために体を張ったが返り討ちにあってしまい、結局ヴィーナのお陰でなんとか二人とも解放されたのだった。
あの日、ハンナは帰ってからもずっと苛立っていた。あれが嘘だとバレた以上、彼女がグラスゴーに加入するとは思えなかったからだ。しかしそんな二人は、その日の夜に大きなおもちゃ箱を抱えながらボクシングジムのドアを叩いた傷だらけのヴィーナに驚かされることになった。
「おもちゃ工場の工場長からもらったものだ。これで工場がグラスゴーのシマだと誰もが知るだろう。」
この件があってから、モーガンは度々この話を蒸し返してはハンナをからかった。あの時の呆気にとられたハンナも、嬉しそうにしていたヴィーナも、回顧録には主役として記録されている。
モーガンをそんな思い出の中から呼び戻したのは、困り顔のヴィーナだった。
「部屋でこれを見つけたのだが、見覚えはあるか?」
箱の中身の何が欠けていたかを思い出したモーガンは、大喜びで跳び上がってヴィーナの首に腕を回した。
「ハンナちゃんに聞きに行こう。あの子なら知ってるかもよ?」
看板は変わってしまっても、みんなは変わっていなかった。
基地スキル
- 最高の練習相手配置宿舎内、シージが同じ宿舎内にいるグラスゴー>オペレーターに対する1時間ごとの体力回復量が追加で+0.3
- ギャングのコンパス貿易所配置時、同じ貿易所に配置されているグラスゴー>オペレーター1人につき、配置貿易所の受注効率+20%。シージと同じ貿易所に配置されている場合、追加で受注効率+35%