- Poncirus
- 青枳
- 폰사이러스
ポンシラス
先鋒タイプ — 先駆兵
敵を2体までブロック
- SS04
- 近距離
- COST回復
- 防御
ボーナスを含む
【コードネーム】ポンシラス
【性別】女
【戦闘経験】なし
【出身地】シエスタ
【誕生日】11月21日
【種族】リーベリ
【身長】155cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、感染者に認定。
【性別】女
【戦闘経験】なし
【出身地】シエスタ
【誕生日】11月21日
【種族】リーベリ
【身長】155cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、感染者に認定。
【物理強度】標準
【戦場機動】普通
【生理的耐性】普通
【戦術立案】普通
【戦闘技術】普通
【アーツ適性】標準
【戦場機動】普通
【生理的耐性】普通
【戦術立案】普通
【戦闘技術】普通
【アーツ適性】標準
ポンシラスは土木工学を専攻としており、クルビアやシエスタなどで建築物の建造や修繕、解体作業に従事していた経験がある。現在はセイロン医師の推薦により、ロドスで鉱石病の治療を受けている。その傍ら、エンジニア部と協定を結び、ロドスの改築や艦内空間の整備をサポートしている。
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。循環器系源石顆粒検査の結果においても、同じく鉱石病の兆候が認められる。以上の結果から、鉱石病感染者と判定。
【源石融合率】3%
感染レベルは低い状態にあり、体表に源石結晶の分布は見られない。
【血液中源石密度】0.19u/L
ポンシラスの話によれば、誤って源石爆薬で負傷してしまった際に感染したのだという。現在病状は安定している。
彼女の感染経緯を聞いた医療部の者たちは、誰もが信じられないという表情を浮かべていた――こんなことで感染してしまう人なんているの!?
「え?非感染者とあまり源石密度が変わらない?てことはあたしの感染状況はそんなにひどくないんだよね?ラッキー――」
「えっと……ポンシラスさん、それはラッキーとは言えない気が……」
【源石融合率】3%
感染レベルは低い状態にあり、体表に源石結晶の分布は見られない。
【血液中源石密度】0.19u/L
ポンシラスの話によれば、誤って源石爆薬で負傷してしまった際に感染したのだという。現在病状は安定している。
彼女の感染経緯を聞いた医療部の者たちは、誰もが信じられないという表情を浮かべていた――こんなことで感染してしまう人なんているの!?
「え?非感染者とあまり源石密度が変わらない?てことはあたしの感染状況はそんなにひどくないんだよね?ラッキー――」
「えっと……ポンシラスさん、それはラッキーとは言えない気が……」
ポンシラス、本名はアンマイヤー・アンディロス。物心がついた頃からクルビアで育ったのだが、実際には酸っぱいものをこよなく愛するシエスタ人なのだと本人は強く主張していた。
ロドスに来たばかりの頃、ポンシラスはセイロン医師からの紹介状を持って医療部に向かい、鉱石病治療をするに当たっての事前検査を受けようとした。しかし彼女がたどり着いたのは、担当の医療オペレーターとの待ち合わせ場所ではなく、なぜかアの実験室だったのだ。さらにおぞましいことに、アはちょうどその時「サワーオレンジとシトロンを組み合わせた鎮痛剤の開発研究討論会」を開催しており、ポンシラスはごく自然の流れで試薬に志願したボランティアと見なされてしまった。
ワルファリンの議事録によれば、新薬の開発が失敗に終わったという。どうやら、新たな鎮痛剤は効果自体は期待通りのものであったが、副作用として人の味覚を失わせ、長時間にわたって強烈な酸味を感じさせてしまうようだ。ほとんどのボランティアは苦しそうな様子であったが、ポンシラスだけはその酸味に対して常人とは思えない適応性を見せた上、幸せそうな表情まで浮かべていた。そして興奮気味に、原材料に使われている果物の産地についてアと討論を始めたのだという。
ポンシラスの今までの「不運経歴」を知るや否や、ワルファリンはその「奇妙な体質」に興味を示し、すぐさまポンシラスの担当主治医になるべく申請書を提出しに行った。議事録には、より研究価値のある対象に出会えたかもしれないと記されており――繰り返し確認した結果、その対象とはポンシラスのことで間違いないようだ。
【医療部音声記録】
「ねえ聞いた?シエスタから来たあの新しい患者さん……ワルファリン先生が自ら担当を名乗り出たのよ!」
「は?ワルファリン先生が自分から?それは……幸運を祈るしかないな。」
「でもあの二人、なかなか上手くやれてるみたいよ!」
「だってあの患者さん、事務室を出る時うっかりドアノブを折っちゃったのに、ワルファリン先生は怒るどころか、研究の最中にしか見せないような表情をしてたんだから!」
ロドスに来たばかりの頃、ポンシラスはセイロン医師からの紹介状を持って医療部に向かい、鉱石病治療をするに当たっての事前検査を受けようとした。しかし彼女がたどり着いたのは、担当の医療オペレーターとの待ち合わせ場所ではなく、なぜかアの実験室だったのだ。さらにおぞましいことに、アはちょうどその時「サワーオレンジとシトロンを組み合わせた鎮痛剤の開発研究討論会」を開催しており、ポンシラスはごく自然の流れで試薬に志願したボランティアと見なされてしまった。
ワルファリンの議事録によれば、新薬の開発が失敗に終わったという。どうやら、新たな鎮痛剤は効果自体は期待通りのものであったが、副作用として人の味覚を失わせ、長時間にわたって強烈な酸味を感じさせてしまうようだ。ほとんどのボランティアは苦しそうな様子であったが、ポンシラスだけはその酸味に対して常人とは思えない適応性を見せた上、幸せそうな表情まで浮かべていた。そして興奮気味に、原材料に使われている果物の産地についてアと討論を始めたのだという。
ポンシラスの今までの「不運経歴」を知るや否や、ワルファリンはその「奇妙な体質」に興味を示し、すぐさまポンシラスの担当主治医になるべく申請書を提出しに行った。議事録には、より研究価値のある対象に出会えたかもしれないと記されており――繰り返し確認した結果、その対象とはポンシラスのことで間違いないようだ。
【医療部音声記録】
「ねえ聞いた?シエスタから来たあの新しい患者さん……ワルファリン先生が自ら担当を名乗り出たのよ!」
「は?ワルファリン先生が自分から?それは……幸運を祈るしかないな。」
「でもあの二人、なかなか上手くやれてるみたいよ!」
「だってあの患者さん、事務室を出る時うっかりドアノブを折っちゃったのに、ワルファリン先生は怒るどころか、研究の最中にしか見せないような表情をしてたんだから!」
「全部があの人たちのせいってわけでもないよ……確かに場所は移動都市じゃなかったし、解体の手順も正規のものじゃなくて、作業工程に不備もあったけど、だからって源石爆薬が石くずをあんな遠くに飛ばすなんて誰も思わないでしょ?」
「しかもその石くずが臨時宿舎の窓を割った瞬間、偶然あたしがそこの廊下を歩いてて、そのまた偶然源石粉塵がついたガラスでケガするなんて……」
そこまで語るとポンシラスは、自身にとってこんなことはありふれた日常に過ぎないと、我々に対して大真面目な顔で結論付けた。だが彼女が経験してきた不運な事件の数々は、さすがに「ありふれた」なんて言葉で納得できるものではない。少なくともポンシラスの感染経緯を聞いて、驚愕の表情を浮かべなかった者は一人もいない――なにしろ、通常では起こり得ない偶然があまりにも連発している。だが幸いにも、自身の人生を完全に変えてしまったこの過去に対し、ポンシラスは前向きな心で向き合えているようだ。
鉱石病に感染した後、開拓隊行きに納得いかなかったポンシラスは、ちょうどシエスタが移動都市に移るにあたって立ち退き作業の人員を大量募集していることを聞きつけた。祖父が亡くなる直前「もう一度シエスタを見たかった」と言い残していたこと、そしてポンシラス自身にあの砂浜への思い出がないといった理由もあって、彼女は仕事を求め、故郷を求め、旅立つことにしたのだ。
故郷を探すための旅、といえば聞こえがいいが、その実態は荒野での運任せのヒッチハイクである……とはいえ、ポンシラスの運の悪さは相当なもので、道を遠回りしたうえに、何度も間違った「目的地」に滞在していたのだ。その結果、ようやく本当の目的地にたどり着いた頃にはもう、とっくに移動都市への引っ越しは終わっており、旧シエスタの跡地もすでに火山灰に埋もれていた。
ポンシラスの境遇を細かく見てみよう――大学卒業前のインターンシップでブラック企業に捕まり業務過失の責任を擦り付けられる。就活に失敗し小さな解体チームで働くも鉱石病に感染する。医療保険を払うためのお金を騙し取られる。故郷探しの旅でいつも的外れな場所に行ってしまい、思い馳せた砂浜を自分の目で見ることはついに叶わなかった……たった一人の身にこれほどの不運が連発する確率の話は一旦抜きにして、違った角度からポンシラスの境遇を見れば、いかに彼女が頑固で強靭な精神の持ち主であるかが分かるだろう――それはまさに古き土地に別れを告げ、故郷を再建するシエスタ人の在り方である。
「簡単に諦めるわけないよ。あたしは才能も強みもない普通の人だし……」
「えっ、真面目で責任感が強くて、スキルもあるけど……ただただ運が悪すぎるって?」
「運は悪くないもん!!」
「しかもその石くずが臨時宿舎の窓を割った瞬間、偶然あたしがそこの廊下を歩いてて、そのまた偶然源石粉塵がついたガラスでケガするなんて……」
そこまで語るとポンシラスは、自身にとってこんなことはありふれた日常に過ぎないと、我々に対して大真面目な顔で結論付けた。だが彼女が経験してきた不運な事件の数々は、さすがに「ありふれた」なんて言葉で納得できるものではない。少なくともポンシラスの感染経緯を聞いて、驚愕の表情を浮かべなかった者は一人もいない――なにしろ、通常では起こり得ない偶然があまりにも連発している。だが幸いにも、自身の人生を完全に変えてしまったこの過去に対し、ポンシラスは前向きな心で向き合えているようだ。
鉱石病に感染した後、開拓隊行きに納得いかなかったポンシラスは、ちょうどシエスタが移動都市に移るにあたって立ち退き作業の人員を大量募集していることを聞きつけた。祖父が亡くなる直前「もう一度シエスタを見たかった」と言い残していたこと、そしてポンシラス自身にあの砂浜への思い出がないといった理由もあって、彼女は仕事を求め、故郷を求め、旅立つことにしたのだ。
故郷を探すための旅、といえば聞こえがいいが、その実態は荒野での運任せのヒッチハイクである……とはいえ、ポンシラスの運の悪さは相当なもので、道を遠回りしたうえに、何度も間違った「目的地」に滞在していたのだ。その結果、ようやく本当の目的地にたどり着いた頃にはもう、とっくに移動都市への引っ越しは終わっており、旧シエスタの跡地もすでに火山灰に埋もれていた。
ポンシラスの境遇を細かく見てみよう――大学卒業前のインターンシップでブラック企業に捕まり業務過失の責任を擦り付けられる。就活に失敗し小さな解体チームで働くも鉱石病に感染する。医療保険を払うためのお金を騙し取られる。故郷探しの旅でいつも的外れな場所に行ってしまい、思い馳せた砂浜を自分の目で見ることはついに叶わなかった……たった一人の身にこれほどの不運が連発する確率の話は一旦抜きにして、違った角度からポンシラスの境遇を見れば、いかに彼女が頑固で強靭な精神の持ち主であるかが分かるだろう――それはまさに古き土地に別れを告げ、故郷を再建するシエスタ人の在り方である。
「簡単に諦めるわけないよ。あたしは才能も強みもない普通の人だし……」
「えっ、真面目で責任感が強くて、スキルもあるけど……ただただ運が悪すぎるって?」
「運は悪くないもん!!」
ポンシラスにとって、祖父はとても大切な存在だ。
彼女の祖父は旧シエスタの建築職人だった。まだシエスタが海沿いの小さな集落地に過ぎなかった頃から、ほんの若造だった祖父は毎日レンガや瓦を背負い、小さな海の町の未来のために懸命に働いた。ポンシラスが生まれた頃、祖父は相変わらずシエスタの建築現場の第一線で、その経験と鋭い勘を活かし、さほど体力を必要としない左官仕事を担当していた――もちろん、祖父がこの歳になってもなおシエスタの建設に携わっていたのは、完全に個人的な趣味と信念によるものである。
「おじいから聞いた話だけど、採掘場で助っ人をしていた時、若い学者と知り合ったんだって。その学者は、シエスタの子供たちには、愛情と優しさに満ちた街で暮らしてほしいって言ってたの。」
「おじいはその学者さんの言葉に大賛成だった。それがおじいの思い描いていたシエスタの『完成形』でもあったからね。」
だが、シエスタの完成形を祖父が目にすることはなかった。ポンシラスが生まれてすぐ、両親の仕事の関係で一家全員がクルビアのある移動都市に引っ越してしまったからだ。記憶の中にある両親はいつも忙しく、幼いポンシラスに寄り添ってくれたのは祖父だった。そしてポンシラスは祖父が語ってくれた物語から、シエスタを知ることができた。だが、一家は結局、祖父が亡くなるまで一度もシエスタに戻らなかった。そのことはずっとポンシラスの心のつっかえとなっている。
「子供の頃はおじいって変な味が好きなんだなって思ってたよ。水にもドライサワーオレンジのスライスを入れるし、サラダにかけるのもサワーオレンジのドレッシングだし、獣肉カツを食べる時はサワーオレンジのパウダーまぶすし、アイスクリームにまでサワーオレンジを絞るんだよ?あたしが酸っぱいもの好きになったのも、そんなおじいの影響かな――いや、正確にはサワーオレンジの味が好きなんだけどね。」
「おじいは単純にサワーオレンジが好物なんだってずっと思ってたけど、後になって知ったんだよね。シエスタを発つ前に、おじいが食べた最後の料理がサワーオレンジパイだったんだって。」
「本当はね、旧シエスタで育つオレンジは完全に熟すとすごく甘いの。だけど現地の人は、熟す前のサワーオレンジを食べるのが好きなんだよ。でも今になってその理由が分かった気がする。未完成のシエスタがサワーオレンジで、おじいが思い描いた愛情と優しさに満ちた街が甘くてみずみずしい完熟したオレンジなの。おじいは甘い果実を若いあたしたちがゆっくり味わえるように、全部とっといてくれてたんだよ。」
彼女の祖父は旧シエスタの建築職人だった。まだシエスタが海沿いの小さな集落地に過ぎなかった頃から、ほんの若造だった祖父は毎日レンガや瓦を背負い、小さな海の町の未来のために懸命に働いた。ポンシラスが生まれた頃、祖父は相変わらずシエスタの建築現場の第一線で、その経験と鋭い勘を活かし、さほど体力を必要としない左官仕事を担当していた――もちろん、祖父がこの歳になってもなおシエスタの建設に携わっていたのは、完全に個人的な趣味と信念によるものである。
「おじいから聞いた話だけど、採掘場で助っ人をしていた時、若い学者と知り合ったんだって。その学者は、シエスタの子供たちには、愛情と優しさに満ちた街で暮らしてほしいって言ってたの。」
「おじいはその学者さんの言葉に大賛成だった。それがおじいの思い描いていたシエスタの『完成形』でもあったからね。」
だが、シエスタの完成形を祖父が目にすることはなかった。ポンシラスが生まれてすぐ、両親の仕事の関係で一家全員がクルビアのある移動都市に引っ越してしまったからだ。記憶の中にある両親はいつも忙しく、幼いポンシラスに寄り添ってくれたのは祖父だった。そしてポンシラスは祖父が語ってくれた物語から、シエスタを知ることができた。だが、一家は結局、祖父が亡くなるまで一度もシエスタに戻らなかった。そのことはずっとポンシラスの心のつっかえとなっている。
「子供の頃はおじいって変な味が好きなんだなって思ってたよ。水にもドライサワーオレンジのスライスを入れるし、サラダにかけるのもサワーオレンジのドレッシングだし、獣肉カツを食べる時はサワーオレンジのパウダーまぶすし、アイスクリームにまでサワーオレンジを絞るんだよ?あたしが酸っぱいもの好きになったのも、そんなおじいの影響かな――いや、正確にはサワーオレンジの味が好きなんだけどね。」
「おじいは単純にサワーオレンジが好物なんだってずっと思ってたけど、後になって知ったんだよね。シエスタを発つ前に、おじいが食べた最後の料理がサワーオレンジパイだったんだって。」
「本当はね、旧シエスタで育つオレンジは完全に熟すとすごく甘いの。だけど現地の人は、熟す前のサワーオレンジを食べるのが好きなんだよ。でも今になってその理由が分かった気がする。未完成のシエスタがサワーオレンジで、おじいが思い描いた愛情と優しさに満ちた街が甘くてみずみずしい完熟したオレンジなの。おじいは甘い果実を若いあたしたちがゆっくり味わえるように、全部とっといてくれてたんだよ。」
火山灰に埋もれた故郷を目の当たりにしたポンシラスは、故郷の土に祖父の願いを託した種を植えた。そして彼女は新しく出来上がったシエスタ移動都市へと旅立った。
ポンシラスがニューシエスタに着いたのは、ちょうど観光商店街の改装プランが決定されたタイミングで、人手が不足していた。そして彼女は望み通り、生まれて初めて足を踏み入れた「故郷」で無事仕事を見つけ、再び建築業に身を置くことができたのだ。
商店街の店のほとんどは旧シエスタの時からあった老舗である。仕事でより良い結果を出すため、そしてやっとたどり着けたこの街をよりよく知るため、ポンシラスは現地民たちとどんどん仲良くなり、かつて祖父が語る物語に耳を傾けていた子供時代のように、彼らからあの砂浜の物語を教えてもらうのだった。
「あたしは別に大したことはしてないよ……逆に商店街の人たちにすごく良くしてもらっちゃった。買ったばかりのアイスが風に飛ばされた時なんか、アイス屋のおじいちゃんがもう一本くれたんだよ!」
「商店街のみんなと過ごす時間は、まるで若い頃のおじいの暮らしを追体験してるみたいなんだ。正直、おじいがちょっと羨ましいよ――若い時にあんな人たちと一緒に、自分の信念と輝かしい未来のために働くのってさ、毎日やりがいしかないじゃん!」
我々はポンシラスに、本艦に残ってエンジニア部で仕事をしないかと提案したことがある。だがポンシラスは、「ここには解体が必要なものがないから」とさりげなく断った。今の彼女は、身体検査を受けるために定期的に本艦に戻り、時々エンジニア部の内装工事を手伝う以外は、ほとんどの時間をあの「生まれ変わった」都市に費やしている。どうやら彼女は今や現地民と深い友情で結ばれ、共に故郷の建設に尽力する決意を下したようだ。
「店舗のリニューアルで古い味わいを残しつつ流行も取り入れた内装にしようと思ってたのに、初仕事がまさかの完全解体なんてさ。」
「前の店主が亡くなっちゃって、孫も店を継ぐつもりがないんだって……もったいないなぁ、あたしが現場に着いた時にはもう看板も取り外されてて、中の物もほとんど運び出された後だったよ……」
「でも棚を取り外したらね、後ろからホコリだらけの古い写真が出てきたの。店が完成した直後に撮られた建築チームの集合写真みたいでさ、うちのおじいもいたんだ!」
「若い頃のおじいが建てた店を、何十年後にあたしが解体するのって、なんだか運命的でしょ!ほら、だから言ったじゃん、あたしは運がいいってね。」
ポンシラスがニューシエスタに着いたのは、ちょうど観光商店街の改装プランが決定されたタイミングで、人手が不足していた。そして彼女は望み通り、生まれて初めて足を踏み入れた「故郷」で無事仕事を見つけ、再び建築業に身を置くことができたのだ。
商店街の店のほとんどは旧シエスタの時からあった老舗である。仕事でより良い結果を出すため、そしてやっとたどり着けたこの街をよりよく知るため、ポンシラスは現地民たちとどんどん仲良くなり、かつて祖父が語る物語に耳を傾けていた子供時代のように、彼らからあの砂浜の物語を教えてもらうのだった。
「あたしは別に大したことはしてないよ……逆に商店街の人たちにすごく良くしてもらっちゃった。買ったばかりのアイスが風に飛ばされた時なんか、アイス屋のおじいちゃんがもう一本くれたんだよ!」
「商店街のみんなと過ごす時間は、まるで若い頃のおじいの暮らしを追体験してるみたいなんだ。正直、おじいがちょっと羨ましいよ――若い時にあんな人たちと一緒に、自分の信念と輝かしい未来のために働くのってさ、毎日やりがいしかないじゃん!」
我々はポンシラスに、本艦に残ってエンジニア部で仕事をしないかと提案したことがある。だがポンシラスは、「ここには解体が必要なものがないから」とさりげなく断った。今の彼女は、身体検査を受けるために定期的に本艦に戻り、時々エンジニア部の内装工事を手伝う以外は、ほとんどの時間をあの「生まれ変わった」都市に費やしている。どうやら彼女は今や現地民と深い友情で結ばれ、共に故郷の建設に尽力する決意を下したようだ。
「店舗のリニューアルで古い味わいを残しつつ流行も取り入れた内装にしようと思ってたのに、初仕事がまさかの完全解体なんてさ。」
「前の店主が亡くなっちゃって、孫も店を継ぐつもりがないんだって……もったいないなぁ、あたしが現場に着いた時にはもう看板も取り外されてて、中の物もほとんど運び出された後だったよ……」
「でも棚を取り外したらね、後ろからホコリだらけの古い写真が出てきたの。店が完成した直後に撮られた建築チームの集合写真みたいでさ、うちのおじいもいたんだ!」
「若い頃のおじいが建てた店を、何十年後にあたしが解体するのって、なんだか運命的でしょ!ほら、だから言ったじゃん、あたしは運がいいってね。」
人事部の記録通り、ポンシラスはセイロン医師を通してロドスのことを知った。
もしポンシラスがロドスにやって来たのがただの偶然だとすれば、彼女とセイロン医師の出会いは非常にドラマ性に富んだものである。故郷の発展を目指す情熱を抱いた二人の若者は、あまりにも自然と出会い、意気投合し、同じ目標に向かって進み始めたのだから。
ポンシラスによればその日、彼女は任された観光商店街の改築工事をすべて終えた直後で、あふれる喜びと達成感の他に、今後何をすべきかという迷いも抱えていたという。そして偶然にも、彼女は思いつめた表情のセイロン医師に出会った――感染者治療センタープロジェクトの許可がシティホールから降りたものの、初期の建築工事に必要な人手が著しく不足しており、それでセイロンは大いに頭を悩ませているところだったのだ。
プロジェクトの状況を聞かされたポンシラスは、あっさりと建設の仕事を引き受けた。さらには商店街で知り合った職人たちを集め、皆が心に思い描く「愛情と優しさに満ちた街」のために全力を尽くした。
もちろん、ポンシラスは実は感染者であったことを知ると、セイロン医師は即座に彼女の作業を中断させ、ロドスで全面的な身体検査を行うよう言い聞かせた――そうして、我々はポンシラスと知り合うことができたのである。
話を聞く限り、感染者治療センターの最初のオフィスビルはすでに基礎工事を終え、もうすぐ建物本体の建築に取り掛かるのだという。シエスタの輝かしい未来を代表するこのビルは、まさにポンシラスが先導し建てられるのだ。
もしポンシラスがロドスにやって来たのがただの偶然だとすれば、彼女とセイロン医師の出会いは非常にドラマ性に富んだものである。故郷の発展を目指す情熱を抱いた二人の若者は、あまりにも自然と出会い、意気投合し、同じ目標に向かって進み始めたのだから。
ポンシラスによればその日、彼女は任された観光商店街の改築工事をすべて終えた直後で、あふれる喜びと達成感の他に、今後何をすべきかという迷いも抱えていたという。そして偶然にも、彼女は思いつめた表情のセイロン医師に出会った――感染者治療センタープロジェクトの許可がシティホールから降りたものの、初期の建築工事に必要な人手が著しく不足しており、それでセイロンは大いに頭を悩ませているところだったのだ。
プロジェクトの状況を聞かされたポンシラスは、あっさりと建設の仕事を引き受けた。さらには商店街で知り合った職人たちを集め、皆が心に思い描く「愛情と優しさに満ちた街」のために全力を尽くした。
もちろん、ポンシラスは実は感染者であったことを知ると、セイロン医師は即座に彼女の作業を中断させ、ロドスで全面的な身体検査を行うよう言い聞かせた――そうして、我々はポンシラスと知り合うことができたのである。
話を聞く限り、感染者治療センターの最初のオフィスビルはすでに基礎工事を終え、もうすぐ建物本体の建築に取り掛かるのだという。シエスタの輝かしい未来を代表するこのビルは、まさにポンシラスが先導し建てられるのだ。
HP
2215
攻撃力
475
防御力
410
術耐性
0
配置コスト
13
攻撃間隔
1.05 秒
ブロック数
2
再配置時間
70 秒
素質
- 安全第一配置から30秒後、最大HP+15%
スキル
設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
- 突撃指令γ自動回復自動発動初期SP20必要SP35所持コスト+12cost12
- 建築家の願い自動回復手動発動初期SP25必要SP40継続時間15 秒所持コスト+12
スキル発動中、攻撃力+35%、防御力+65%
2回目以降スキル使用時、4秒ごとに追加でコスト+1、退場まで効果継続cost12duration15atk0.35def0.65buildr_s_2[b].duration-1buildr_s_2[b].atk0.35buildr_s_2[b].def0.65buildr_s_2[b].cost1buildr_s_2[b].interval4
モジュール
- ORIGINALポンシラスの記章ポンシラスは率先して戦場に切り込み、攻撃をもって後続の展開に余裕を持たせる戦術に秀でている。
外勤部門の決定に基づき
外勤任務においては先鋒オペレーターとして区分し、先駆兵の責務を担う。
特別に本記章を授与し、
その証明とする。 - SOL-X故郷を示す明星
STAGE ステータス 強化説明 1 - HP +180
- 防御力 +32
先駆兵の特性 敵を2体までブロック
敵をブロックしている時、攻撃力と防御力+8%2 - HP +225
- 防御力 +35
安全第一 配置から30秒後、最大HP+18%3 - HP +260
- 防御力 +37
安全第一 配置から30秒後、最大HP+20%斜陽ががらんとした街角を染め上げながら通り過ぎ、柔らかな海風と共に風化した看板をかすめて、鈍い金色に輝かせた。
客足を待つ店、高みを目指して背伸びする古びた建物、そしてまだ成長しきってない高木。
永遠に時間が止まってしまったかのような、こうした光景もまた、さざ波のような夕陽に照らされて、陽光とともにぼやけていた。
彼女は街角を曲がり、道端の無言の戸板を手慰みに撫でていくと、灰色の板と錠前が崩れ落ち、これまた灰色の埃をまき散らした。
舞い上がる塵の隙間からは、ようやく本来の青と赤のペンキが現れる。
火山灰に覆われた都市には、もはやかつての鋭気など残ってはいない。
それはまるで少女の夢の反対側にたたずんでいるかのようだった。
目の前に広がる光景と、祖父がかつて語り聞かせてくれた物語はまるで結びつかない。
それでも、とうの昔に過ぎた燃えるような夏も、透き通るような海辺の青さも、確かにここにあったはずだ。
しゃんと背筋を伸ばし、掛け声を張り上げ汗を流しながら懸命に働けたのは、そんな景色があったからこそだと年配者たちが語る以上は。
……だが、そうであっては困るのだ。
背負ったリュックの丈夫な肩ヒモが、すでに痛いほど身体を締め付けているにもかかわらず、彼女は埃まみれの両手でヒモをもう一度締めなおす。
誰しも、過去の幻影の中で永遠に生きられるわけがないし、思い出を糧として永遠に情熱を燃やし続けられる人も存在しない。
加えて、過去に戻りたいがために覚めない夢につくというのもおかしな話だ。
何事にも終わりが来るもので、その先には新たな始まりが待っている。
彼女はこれまで、恐ろしい絶望に直面してきた。
自己否定も、鉱石病がもたらす戸惑いも、己が他者より優れているわけではないと気付いたときの憂いも、すべて乗り越えてきた。
あとを追い続けるだけなど、もうたくさんだ。
彼女は新たな目標と情熱、そして成果を得ることになるだろう。
太陽は完全に沈み、彼女は遠くに灯る明かりを見た。それはニューシエスタの輝きだ。
さよなら、幼き日の夢よ。今こそ、次の目的地へと向かう時だ。
基地スキル
- 予期せぬ幸運加工所で建築材料を加工時、副産物の入手確率+75%
- 不運じゃない一日加工所で建築材料を加工時、体力消費が4の素材の体力消費-2