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ロックロック

術師タイプ — 操機術師
浮遊ユニットを操作して敵に術ダメージを与える
浮遊ユニットが連続で同一目標を攻撃時、与ダメージが上昇(最大は攻撃力の110%まで)
  • VC18
  • 遠距離
  • 火力
/ 80
【コードネーム】ロックロック
【性別】女
【戦闘経験】半年
【出身地】ヴィクトリア
【誕生日】6月7日
【種族】フェリーン
【身長】161cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。
【物理強度】標準
【戦場機動】標準
【生理的耐性】標準
【戦術立案】優秀
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】標準
ロックロックはロンディニウム市民自救軍のメンバーであり、ロンディニウム事件においてロドスとの協同作戦にあたった。偵察及び遠距離攻撃の戦闘経験を有している。本人の意向により、ロドス駐ロンディニウム事務所と協力関係を結ぶことになった。
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。

【源石融合率】0%
あんな環境の中でも感染しなかったのは、神に感謝としか言いようがないだろう。

【血液中源石密度】0.12u/L
源石との接触は極めて少ない。
ロックロックは自救軍の初期メンバーの一人である。
本人によれば、彼女のドローンは彼女自身が作成しているわけではなく、隊長のフェイストがジャンクパーツを改造して作ったものだという。ハイテク産業区出身のフェイストとは異なり、ロックロックの出身地は軽工業を主とする地区であるため、彼女は機械技術に関してはあまり詳しくない。だが彼女が提案する改造案のほとんどは実現性が高いため、それをフェイストが採用した結果、複雑な技術がなくても、偵察及び遠距離攻撃においては原材料から想像できないほどの実力を発揮した。
ロンディニウム事件の中で見せた意志の固さと同じく、ロックロックの武器もまた家族を守らんとする彼女の決意を体現している。
彼女はサルカズの侵攻に怒りを覚え、自救軍の皆を家族と見なしている。フェイストがロドスへの加入を決めた時、彼女があれほど激怒した原因もそこにあった――彼女の父親は都市防衛軍の情報を流すことを拒んだことで、サルカズの傭兵たちに殴り殺されてしまったのだが、ロドスの小隊にはまさに数名のサルカズがいたのだ。
また、父の死はロックロックが仲間と共に自救軍を立ち上げる理由の一つでもあった。
戦場におけるロックロックの振る舞いは、プロフェッショナルとは言い難いが、若者の勢い任せというわけでもなかった。戦場に立つことを強いられただけの一般人ではあるが、彼女は微塵も動揺した様子がなかった。これ以上身内の誰かを、サルカズに傷つけられたくないという思いが彼女を突き動かしていた。それでも、自分一人の力ではすべてをやり遂げるのは難しかった。ビルはロックロックの父が当時助け出した一人であるが、ロックロックは、彼が父を見捨てたことを恨んだこともあった。しかしいざ重要な情報を手にした時、彼女は大人たちが言っていた取捨選択というものを理解し、自身も選択した。ビルの件の後、ロックロックは自身の考えがどう変わったのかについて我々に語ることはなかったが、数日後の戦闘において、他小隊の隊長が目の前で犠牲になった時も、彼女は己の成すべきことを見誤ることはなかった――迷うことなく、驚くほど迅速に個人の感情を抑え込み、小隊の指揮権を引き継ぎ、作戦を見事に成功させた。
日常生活用品は全部自作であるため、ロックロックは日頃からあまりお金を使わない。だが、だからと言って彼女がいわゆる「節約家」というわけではない。
むしろ「お金」に関連する言葉は、どれも彼女には似合わない。ロックロックには他人にとって理解しがたい習慣がある――ある程度のお金が貯まったと気が付くたびに、彼女はそれを友人にあげてしまうのだ。
「使い道のないものが増えたのだから、それを必要とする友達にあげてるだけだよ。普通のことでしょ?」
普通の人の家に果物や着る服が余った時に、それを必要とする友人にあげるのと同じ感覚のようだ。ロックロックからすれば、金銭というものは果物や服と大差ない。むしろ、「お金」のどこが違うのか、それさえわかっていないようだ。
彼女はまだ若いので、「まったく貯金しないなんて、もし将来病気とかでお金が必要になったらどうするの?」といった質問をされたこともある。しかしそうしたいわゆる「将来のための」貯金について、将来発生するか分からないリスクのために今の生活スタイルを変えたくない、というのがロックロックの考えである。それに、「たとえ何十年も貯め込んだお金を使って何ヶ月生きながらえたとしても、その何ヶ月に何の意味があるの?」
「えっと……つまり、ほかの余剰品と同じく、『余ったお金』もあなたにとっての『余計なもの』の一つですのね。余計なものは、あなたが他の……例えば平穏な生活や、人々の間にある温情、そういったものを感じ取るのに邪魔になってしまうから。あなたはそれを嫌っている。そういう感じかしら?」
――ロックロックから初めてこの「プレゼント」を受け取った時、非常に驚いたハイディは彼女と言葉を交わした結果、上記の結論に至った。ロックロックはそれにさして大きな反応を見せず、「そうかもね」とどうでもよさそうに答えた後、次のプレゼント対象を探しに行ったのだった。

「ロックロックがあなたにお金を渡したの?ふふっ、ドクターのことを嫌いなんじゃないかと心配してたけど、そういうことなら、あなたはもう友達だと思われているね!」
サディアン旧軽工業区はかつてロンディニウムの誉れだった。モクモクと立ち上がる蒸気と昼夜問わず回り続ける歯車は疲れを知らぬ巨獣のように、全ヴィクトリアに、さらには国外にまで各種の工業生産品を供給していた。しかし、ここ十数年の技術の進歩と産業構造の変化に伴って、旧工業区の地位は低下する一方だった。伝統工業の膨大な生産ラインはかつてヴィクトリアが誇る社会の礎だったが、発展した新技術と比較すると、かさばる巨体の重苦しさが顕わになった。空を覆う蒸気はまるで帝国に残る爛れた瘡蓋のように、否応なしに目を引いた。
時代の変化に伴い、工場も日に日に減っていた。かつて昼夜問わずに稼働していた機械が次第に停止され、工場内はだんだんと空いていき、捨て置かれた部品は人知れず錆びて朽ちた。工業区の人口数も次第に少なくなった。若い労働者が出稼ぎに行くことも増え、老人と子供だけが家に残る。廃棄された工場の建物は、子供たちの遊園地となった。
ロックロックはまさにそのような斜陽の只中にある古い工業区で育った。彼女から見れば、小さい頃、周りの人たちはみんな家族のように一致団結していた。お互い家を行き来して、ものを送り合い、共にちょっとした物作りもした。工場には無料の映画上映室があったり、両親の帰りが遅くなる時には近所のドアを叩けば、温かい晩ごはんにありつけた。
しかしだんだんと、そうした状況は変わっていった。ある日ふと彼女は気付いた。遊び仲間や、見知った人々がいつの間にか周りからいなくなっていたのだ。大人同士の喧嘩が多くなり、自由に出入りできていた場所がだんだん封鎖されていき、自由に取ってよかったものが補充されることもなくなった。
街は段々と寂れ、がらんとするようになっていった。新しい店や製品が、この古いエリアをもう一度盛り上げようとした。しかし人口減少のせいか、あるいは廃れていく雰囲気のせいか、風のような宣伝と販売で一時のブームを作っては、ひっそり消えていった。最後に残るのは、色とりどりの残骸だけだった。
傍観者の立場から見ると、かつての温情が歴史の歯車にひき潰されたことや、技術の発展が老いていく人々を置き去りにしたことに感慨もあるだろう。しかし、ロックロック自身がどう感じたのか、我々は知る術を持たない。彼女は決してそうした過去への感想を他人に語らない。我々にできるのは、彼女の不思議な生活スタイルからその片鱗を見つけることだけである。
彼女はそういう「変化」を喜ばしく思っていないのだろう。
機関車ボイラーマンの娘であるロックロックは、父親から源石動力機関車ボイラー技術を受け継ぎ、それを誇りと思っている。しかしそれはもう時代遅れの技術となった。多くの工場務めの家の子供と同じく、ロックロックも小さい頃は工場に入り浸っていた。ある日彼女は友人たちと共に、廃棄された工場で見つけた部品を使って、初めての作品と呼ぶには拙いモノを作り上げた。そうして彼女は、さまざまな物の自作を始めた。
ロックロックによれば、前の住処は彼女自身で作ったもので溢れていたのだという。クシやハサミのような小さいものから、タンスやベッドフレームのような大きいものまで、すべて己の手で生み出していた。たとえタンスの板が歪んでいても、ハサミの鉄片が取っ手から飛び出していても、彼女は全く気にならなかった。より綺麗に作ることができないわけではなく、彼女にとって「使えるなら十分だ」ということらしい。
出来が荒くても、時々使いにくいことがあっても、自らの手で作ったものはロックロックにとって何より親近感をもたらしてくれる。
そんな彼女の生活スタイルは当然というべきか、周りの人たちからは理解されていない。彼女だって、工業製品の良さを知らないわけではない。それでも、ロックロックは手作りのものが好きだし、周りの空間をそれらで埋め尽くすために多くの時間や精力を注ぎ込むことも厭わない。そんな自分の行動はただの偏屈な癖にすぎないと彼女自身もわかっているので、手作りのものを誰かにあげたりは決してしない。ただ黙々と自身の生活スタイルを貫くのみである。騒ぎ立てずに、何事にも動じずに。
彼女が生まれ育った時代と同じように、時間は緩やかに旧工業区から賑わいを消していく。人々が最後につかめるのは、最も慣れ親しんだものだけである。

「そうだ、もしどうしてもあの子にオーダーメイドを頼もうってんなら、きちんと理由を説明してやれよ。でないと、自分の作った物の出来が荒いことも知らないような奴だとからかわれてるって思っちゃうから。怒るぞ、あの子は。」
――後方支援部某オペレーター
「あと、頼まれたからって、特別丁寧に作ったりはしないぞ。マジで。」
――しばらくして、同オペレーターによる補足
「石みたいに頑固なやつだ」――というのが、周りからのロックロックへの共通した評価である。
現代都市の中で、彼女はこうした伝統的な生活スタイルを、何年も維持してきた。その間にも、多くの人が「これのはよくない」「それはいけない」と口を出してきたが、彼女は一度も折れなかった。まるで何度クーラーは良いものだよ、部屋の温度が一定に保たれていないと体に悪いんだよと教えても、何ならちゃんと設置をしてあげても、意見を変えない偏屈な老人のようだ。
だが、物事には例外がある。
「立場や経験が人間の外殻を作り上げ、思想や感覚が人間の魂を作り上げる。」
本艦へ報告に戻ったある時、ロックロックはドクターが読んでいる本からその一言を目にした。当時その場にいた他のオペレーターはその本に興味を示さなかったが、ロックロックは「何を読んでるの?」と自分から聞いた。
そして、ドクターの難解で冗長な説明を最後まで真剣に聞き終えた。
彼女がロンディニウムに戻ってまもなく、一通の手紙がドクターの元に届いた。ロンディニウム事務所から送られた手紙には、ドクターの指導のおかげで今回の本艦訪問が有意義なものになったと感謝が綴られていた。
ドクター自身も、感謝状をしたためたオペレーターも、ドクターが実際にどんなことをしたのかよくわからなかった。だが、双方ともその後ロックロックとの関わりの中で、彼女に変化が生じたことに気が付いた。以前の彼女は、サルカズを仲間と見なすロドスや、仲間を信じ切れない自救軍のメンバーや、作戦中に私情を挟むチームメイトなど、彼女が理解できない人や出来事に対して、相手がなぜそうするのかを決して理解しようとしなかった。しかしあの本艦訪問以降、彼女はそういった人たちともコミュニケーションを試みるようになった。たとえその過程が順調とはいえなくても、少なくとも彼女はそういった関わりをもう拒んだりはしない。そして、自分とは異なる人々の境遇について考えるようになった。
少女は今まで貫いできた、社会との付き合い方を変えたのである。
そこで、我々はようやく知った。深い思想や哲学こそが、ロックロックを説得するための有効な手段であると。彼女は高等教育を受けたことがなく、普段から「あまり字が読めない」と自称しているほどだ。だが、こういった一見難解そうなものに対しては、生まれつきの聡さがあるようだ。
哲人の知恵を彼女に授ければ、彼女は考え、弁証し、受け入れ、そして変われるのだ。
ところが、サルカズという種族に対するロックロックの見方が変わったのは本や哲学によるものではなく、ロドスの皆と、特にクロージャと共に戦ってきた結果である。その中でロックロックは気付いたのだ。自分たちの故郷を崩壊させたのは、一括りに「サルカズ」や「貴族」で表せる者たちではない。より具体的に「陰謀を心に抱くサルカズ」と、「不埒な考えを持つ貴族」なのである。だから、彼女の周りにいてくれる人々は、その身分が何であれ、皆彼女の仲間であり、新たな家族なのである。
誰にだって譲れないものがある。誰かにその譲れない一線を変えるように強いるつもりはない。だが、固い意志を持つ一人の少女が我々と同じ道を歩むことを決意してくれたことは、我々にとって間違いなくこの上ない精神的な鼓舞と、支えになるだろう。
……あの頃のあいつは。
あの時、俺たちはあいつを助け出したばかりだったんです。目の前でサルカズに父親を殺されて、あいつは命を捨ててでも反抗しようとしていました。
もちろん一般人なので、傭兵の手にかかったら一瞬で殺されてしまうのは明らかでした。
ですが俺たちはもう、誰一人同胞を失うわけにはいかなかったんです。
俺たちと仲間数人で、あいつを地下へと連れて行きました。あいつは何度も抜け出そうとして、そのたびにビルが止めていましたね。俺は隣であいつらが殴り合うのを見ていました。本当に頑固なやつなんですよ、あの小娘は。自分がそのまま出て行ったら死ぬだろうとわかっていたくせに、それでも死に行こうとしていたくらいですから。
結局、指揮官が自らあいつと話し合う羽目になりました。
あなたがどのような方なのかはわかりませんが、うちの指揮官に少し似ているんです。ロックロックはちょっと頑固で馬鹿正直なだけですから、ちゃんと導いてあげれば、きっと驚くほど成長するはずですよ。
HP
1468
攻撃力
380
防御力
123
術耐性
20
配置コスト
21
攻撃間隔
1.3 秒
ブロック数
1
再配置時間
70 秒

素質

  • 礎石
    配置中、15秒ごとに攻撃力+4%、最大4回まで

スキル

設定で詳細一覧を有効にして、詳細データが表示されます。
  • 戦術詠唱γ
    自動回復手動発動
    初期SP
    15
    必要SP
    30
    継続時間
    30 秒
    攻撃速度+90
    attack_speed
    90
  • 軛を背負う
    自動回復手動発動
    初期SP
    25
    必要SP
    40
    継続時間
    40 秒
    攻撃速度+80、自動索敵して攻撃する浮遊ユニットを放出する
    オーバードライブ:特性による浮遊ユニットのダメージ上限が2倍まで上昇し、攻撃力+50%、スキルの効果時間終了後オーバードライブ継続時間と同等の時間スタン状態になる
    索敵中の浮遊ユニットは目標が倒された時あるいはスキル終了時、索敵を中断する。手動でスキルを停止可能
    atk
    0.5
    attack_speed
    80
    attack@cnt
    0
    scale
    2

モジュール

  • ORIGINAL
    ロックロックの記章
    ロックロックは浮遊ユニットを操り、敵を追撃することに秀でている。
    外勤部門の決定に基づき
    外勤任務においては術師オペレーターとして区分し、操機術師の責務を担う。
    特別に本記章を授与し、
    その証明とする。
  • FUN-X
    名付けされていないドローン
    STAGEステータス強化説明
    1
    • HP +50
    • 攻撃力 +13
    • 防御力 +11
    操機術師の特性
    浮遊ユニットを操作して敵に術ダメージを与える
    浮遊ユニットが連続で同一目標を攻撃時、与ダメージが上昇(浮遊ユニットの初期与ダメージ上昇。最大は攻撃力の110%まで)
    2
    • HP +70
    • 攻撃力 +15
    • 防御力 +14
    礎石
    配置中、10秒ごとに攻撃力+4%、最大4回まで
    3
    • HP +80
    • 攻撃力 +18
    • 防御力 +16
    礎石
    配置中、10秒ごとに攻撃力+4%、最大4回まで。上昇値が最大になると、攻撃速度+5
    「やっほー、ロックロック!あたしからのちょっとしたプレゼントだよ!説明書を書いてあげようと思ったけど、材料をくれたステインレスが、このドローンのことは文字で説明しない方がいいって言うから、オーディオメッセージにしてみたよ!まずは……」
    ロドスの訓練場にやってきたロックロックは、クロージャのメッセージに従ってサプライズプレゼントのドローンを操縦していた。戦場のシミュレーション空間を素早く駆け回るドローンは、地面に小さな影を落としている。
    加速力は充分、方向転換速度も優秀、上昇・下降速度も秀でており、操作遅延は少なく、ホバリングも安定している。優れた戦術ドローンと言って差し支えなさそうだ。しかし、ロックロックは、改良の余地があると感じていた。同時にそう思ったこと自体にも、彼女は強い興味を抱いた。きっとハンドメイド機器をつぶさに観察する習慣と、職人としての真摯な熱意が彼女をそうさせているのだろう。
    宿舎に戻ると、さっそくロックロックはプレゼントされたドローンを解体しはじめた。その過程で彼女は設計の妙に何度も唸らされた。フレームは極めて優れた技術がなければ作れない構造であり、切断の精密さや材料の品質を見れば、先進的な機器を用いているとわかる。各パーツをつなぐ配線も非常に合理的で、空間を最大限に有効活用している。これらは全て、ロックロックの操作の癖に合わせて特別に設計されたものだろう。何より、彼女は大型の機器やドローンを好まないことが反映されていた。しかし、まさにそのことが彼女の頭を悩ませた。コンパクトさを追求した構造の最新モデルは、エネルギーを十全に発揮できないものだ。そのため、ロックロックのもう一つの直感に反しているように感じた。それはなぜクロージャがこのようならしくない設計にしたのか、というものである。
    さらに詳しく調べるうちに、ロックロックはまた驚かされた。ドローンのフレームに小さな箱がはめ込まれており、回路や部品がすべてその箱を避けるようにして配置されているのである。設計者はコンパクトな設計を心がけたうえで、さらにわざわざ箱をはめ込む空間を作っているようなのだ。開けてみると、中にはクロージャとロックロックが描かれたふせんが詰められ、ひと言メッセージが添えられていた。「クロージャからロックロックへ!」と。
    ふせんを眺めていると、言葉にしがたい感情がロックロックの胸に湧き上がってきた。それは、職人同士にしか通じないある種の暗号――本当のプレゼントを見つけてくれるはずという信頼だった。そのプレゼントを取り出すと、ドローンそのものが新たなプレゼントになった。空いた部分はどうするべきだろう。動力の調整に充てるのがいいだろうか?いっそのこと全体を再配置し直してみようか?ロックロックはしばらく考え込んだ。
    そして同時にもう一つ考えねばならないことがあると気づく……次にクロージャとフェイストに会う時は、本当に贈りたい物をどこに入れておくのがいいだろうか?

基地スキル

  • 手放すべき剰余
    加工所で任意の素材を加工時、副産物の入手確率+65%
  • 不要な譲り渡し
    加工所で昇進素材を加工時、T3の副産物が入手できるとき、副産物が必ず中級エステルとなる